「風邪」
いつも元気いっぱいの先生が最近風邪をひいた
声が大きい先生だったが
声がガラガラになってしまい
「元気という唯一の取り柄が!」
と嘆いていた
鼻水も咳も止まらずかなり長引いているようだった
かなり辛そうに見えて
「大丈夫ですか?休んでくださいね」と声をかけたら
「まあ体は元気じゃないけど心は元気!
こんなに元気なのになぁ…なんでだ!」
と言われた
心は元気そうでよかったが
元気すぎて前のめりになって
「さあ!きょ…ゴホッゴホッ」
と大きな声を出そうして咳き込んでいた
「ちょっと無理しないでくださいよ笑」
とみんなに言われていた
数日後、いつものように登校して
荷物の整理をしていると
「りぃなさん!!おはようございます!!!」
と、後ろからとてつもなく大きな声の挨拶をされ
びっくりして振り向くと
風邪をひいていた先生だった
「びっくりした!急にどうしたんですか?!声出るようになったんですか?!」
と言ったら
「そうなの!!やっと大きな声が出せるようになってね!!」
と満面の笑みで身振り手振りまで加えて大袈裟に喜ぶ先生
「朝起きて声のチェックしたら出たの!ずっとこの瞬間を待ってたから、思わず『やった~!!』って叫んじゃったんだ!そしたらうるさすぎて嫁さんに怒られちゃった笑」
どうやら、やっと声が出せるようになったらしく
嬉しくなって大きな声で挨拶をしてきたようだ
「今日テンション高いですね!」
と周りの人に言われると
「そうなの!!ホント嬉しくなっちゃって!」
とすごく舞い上がっていた
授業の時もそんな感じで元気よく始まった
先生が「よろしくお願いします!!!」
と今日一番の大きな声で反響するくらいの挨拶をし
「始めるよ~!!」
と勢いよく授業を始めた
「今日はね!!これをやっていこうと思います!さぁ!みんな!今日はこの問題を…ゴホッゴホッゴホッ!!」
と急に咳き込みだした
それを見た周りの人は
「先生!やっぱり治ってないじゃないですか!」
「調子乗りすぎないでくださいよ!」
と呆れながら笑っていた
落ち着いたあと先生は
「いやぁちょっと調子乗りすぎたね…みんなも風邪の時にテンション上げすぎないように気をつけるんだよ!」
いやいや、それは先生だけだから笑
風邪の人はそんなにテンション上がりません!笑
先生、ちゃんと治して、今度こそ最後まで咳き込まずに授業してくださいね!また元気な声聞かせてください!!待ってます!
雪を待つ
「雪だるまつくりたい!」
と友達が最近よく言うようになった
友達の住む地域は雪が積もることはほとんどなく
雪だるまはつくれないらしい
私の住んでいる地域は
雪だるまをつくれるくらいには毎年降る
でも最近は雪だるまをつくる機会は減ってるな
幼稚園の頃は家族と一緒に大きい雪だるまをつくって遊んでいた
それはすごく心に残っていて
雪と私で一緒に思い出をつくっていた
雪が降る地域にしかできないことってすごく貴重
だからこそ今やってもいいのかもな
雪が積もるうちに
あと1年で高校を卒業して
マレーシアの大学に行く前に
あと2回雪を楽しめるから
今年は雪が積もったら
雪だるまをつくってみようかな
学校は同じだけれどお互い家の距離は遠くて
遊びに行くことはなかなか難しい私と友達
でも雪だるまを作ってそれを見せて共有したら
話が広がるし喜ぶかもな
道路にうっすら積もっている雪を窓からを見て
私はそう思った
雪が早く積もるよう、願って今日も雪を待つ
「イルミネーション」
12月、クリスマスが近づくと
いつも暗くて静かな夜が
イルミネーションで明るくなる
朝はイルミネーションが明るくて見えないのに
夜だとすごく輝いて綺麗に見える
夜の光はこんなに綺麗なんだ
朝見た時と全然違う
周りには写真を撮っている人がいて
恥ずかしがりながら孫に写真を撮ってもらっているおばあちゃんもいれば
恋人と一緒に記念に撮っている人
SNSに上げるためなのか丁寧に微調整して撮る人もいる
イルミネーションに夢中になっている人たちを見ていて気づいた。
周りが暖かい雰囲気になっていることに
なぜだろう?
少し考えてみた
「・見るとすごく幸せな気分になるから
・笑顔になるから
・大切な人と行くことで思い出になるから」
もっといろんな理由があるだろうけれど
私は「ポジティブな感情でいる人が多いから」
かなって思ってる
イルミネーションの光がすごくあたたかく見えて嫌なことも忘れちゃうくらい包み込んでくれるような気がする。
「ハッピーをくれる存在 」っていうのかな
すごく素敵でいて欲しい存在
今度からイルミネーションを見る度に
ここにいる人は今どんな思いで見ているんだろう?
どんな思い出ができるのかな?って
ワクワクしながら見れそう
私はいつもひとりでここに来るけれど
いつか誰かとここで素敵な思い出ができるかな
愛を注いで
「私も誰かに愛を注いでもらいたい…」
恋愛ドラマや小説、漫画を見ていつも思う
胸がキュンとするようなシーンを見る度に
「私もこんな風にしてもらいたい」
いつもそうやって妄想ばかりしていた
それなのに。
なかなか現実で
胸がキュンとするようなことは起こらなかった
なぜだろう?私の何がいけないのか
私はいつ愛されるのか
いつになったらあの恋愛ドラマの主人公のような
愛をもらえるの?
現実と理想の違いでぐちゃぐちゃになりそう
だった時
父に言われた「夢を見すぎているよ、あれは幻想だ」という言葉
そうだよね、あんなにキラキラしているのだから
眩しすぎて現実で起こるわけない
もっと現実的な愛を考えよう
そうじゃないと愛に飢えてしまう
心が冷えきってしまう
そう思いながらいつものようにスマホでSNSを見ていると
こんなものを見つけた
【自分を愛せるようになると周りの人からの愛に気づく】
「え?」
私は驚いた
まず自分を愛すってなんだろう?
人に愛されてから愛が何かというのに気づくんじゃないのか
しかも周りの人からの愛?
どういうことだろう
家族とか、友達、学校の先生?
恋愛の愛ではないけれど
その関係に愛はあるのだろうか?
自分を愛すってことは自分に愛を注ぐってこと?
あの恋愛ドラマのような感じだろうか?
もう疑問しか出てこない
仕方ないので最近進化しているAIに聞いてみることにした
「自分を愛するってどういうこと?」
すぐに答えが返ってきた
【ありのままの自分を受け入れ大切にすることです】
質問を続けてみよう
「自分に愛を注ぐって何?」
【自分の心や体が喜ぶことをして、自分自身を労わり大切に扱うことです】
「自分を愛せるようになると周りの人からの愛に気づくってどういうこと?」
【自分を愛することで、他人からの愛や優しさを自然に受け入れられる心の余裕が生まれるからです】
初めて知った、自分を愛するがどういうことなのかということを
そしてふと考えた
【私は自分を愛したことはあっただろうか】
思えば恋愛ドラマのようなず胸がキュンとするようなことが起こらない自分に
「なんで!私のなにがダメなの?!」
と自分を責めるような事ばかり思っていた
自分に暴言を吐いていた
こんな風にしていたら、口角は下がってるし、
周りは何もしてくれないと無意識に思っているからすごく怖い目をしていただろう
誰も近づくはずない
愛されたいと思っているのに
私が愛されないようにしてしまっていたのかもしれない
周りの人からの優しさにも気づいてなかった
ずっと私は誰からも愛されていないと思っていた
愛が足りないと感じていた
けれども本当にそうだったのだろうか?
友達はどうだっただろう?
いつも胸キュンが欲しすぎるのに無い!恋人が欲しい!と嘆いている私に「大丈夫、いつか現れるよ。あなたは素敵だから」といつも優しい言葉をかけてくれる
先生は勉強で行き詰まったら私のことを激励してくれるし困っていたら助けてくれる。いつも私を見てくれている
両親は私が好きな恋愛小説や漫画を読んで好きなことをしているのを見守ってくれるし
美味しいご飯をつくって育ててくれている
ずっと、私は愛されていないと思っていた
だけどもしかして…これが愛?
…あれ?
私もしかしてもう愛されてる?
ずっと気づいてなかったんだ
私は愛されてない私が醜くて嫌いだと思っているから
【誰かに愛を注いでもらいたい】
それは今も変わらない、たとえ今誰かに愛してもらっていたとしても、そう簡単に愛されてるという自覚を持つことはできない
でも、それに新しい言葉を付け足したい
【自分にもそして周りにも愛を注ぎ、誰かにも愛を注いでもらいたい】