「どこにも書けないこと」

それはここにも書けない
然るべきところに相談すべきこと
それもできずに
一人で抱えられずに
あなたにだけ打ち明けてしまった
意外にも驚かず
淡々と諭してくれた
あなただけに頼ってしまった
これも罪かもしれない

「時計の針」

1秒進むごとの間
なんでこんなに長いの？
やっと逢えたら
気がつくと1時間超えてる
ああ…もったいない
たまにしか逢えないのに
世間話してる2人
触れてほしいのに
触れたいのに
恥ずかしくて
指先でいい
ぬくもり伝えて
時計の針はくるくる回る

「あふれるきもち」

よろこびでいっぱい
ニヤけちゃう…
なんて嘘ばっかり
ほんとは
さみしさであふれているの

「ブランコ」

前に後ろに
揺れる姿に
私の心映ってる
揺れているのか
揺られてるのか
わからないまま
ひとりきり

「旅路の果てに」

辿り着くまでに
どれほどの
時が過ぎて
遠くまで行けるだろう
現実を捨てた
旅路の果てに
会えることを信じて
その後のことはもう
どうなってもかまわない