芝草

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9/2/2024, 12:31:56 PM

『心の灯火』


それは、
見たことが無いけれど、
きっと誰にでもあると思えるもの。

時に、
誰かの一言に揺らいで消えてしまうくらい、
繊細なものになるけれど、

時に、
どんな逆境にもめげない力を
与えてくれるものにもなる、
とっても不思議なもの。

8/23/2024, 12:28:52 PM

『海へ』


誰に届くか分からない。
そもそも、誰にも届かないかもしれない。
だけど、僕はこの海へ
投じてみたくなりました。
この小さなボトルメッセージを。

奇跡的にこのボトルを拾ってくれたあなたへ、
心からの感謝を込めて。


誰から届いたか分からない。
そもそも、私に宛てられたメッセージでは無いかもしれない。
だけど、私はこの海へ
投じてみたくなりました。
この小さなボトルメッセージへお返事を。

奇跡的に読ませてもらったこのメッセージに、
心からの感謝を込めて。

8/20/2024, 12:53:25 PM

『さよならを言う前に』


何か言わなきゃとは思っていたの。
君の心に、少しでも響く言葉を、何か。
だって、もう会えないかもしれないから。

でも、いざ言葉にしようとすると
なぜだか全部ありきたりな
薄っぺらい言葉しか思いつかなくて。
カッコ悪くてとても口にできないわ。

だから、私はさよならを言う前に
この言葉を言うの。

また、会おうね。
って。

8/19/2024, 2:00:05 PM

『空模様』

今朝の空模様はいかがでしょうか?
僕は寝ぼけ眼で部屋の窓を開ける。
まぶしい太陽の光が、僕に降り注ぐ。
きっと、今日も暑くなる。

今朝の空模様はいかがでしょうか?
僕は恐る恐るリビングのドアを開ける。
キミの鋭い視線が、僕に突き刺さる。
ヤバい、ガチで怒ってる。

昨晩、君の秘蔵のアイス食べちゃったの、バレたかな?
今日の帰りに、買って帰るから許してよ。

8/17/2024, 1:09:24 PM

『いつまでも捨てられないもの』


我ながら、実に愚かだった。
僕はクローゼットの前でため息をついた。

この間、彼女と行った旅行で、
自分の土産として買ったTシャツ。

店で一番派手で、
一番訳のわからない柄のヤツを
二人でゲラゲラ笑いながら買ったのだ。

だけど、こんなTシャツじゃあ、
宅配便を受け取ることすら恥ずかしい。

……じゃあ、何で買ってんだ、って?
そんなのこっちが聞きたいくらいだ。

とはいえ、捨てるにはもったいない。
部屋着にするしか、ないだろう。


その後、彼女が僕のうちに遊びに来た時だ。
彼女は僕の部屋着を見て、
あの旅の時と同じくゲラゲラ笑った。

やかましいのに、まぶしくて、
こっちまで笑い出したくなるような、
その彼女の顔を見て、ようやく僕は気がついた。

なるほど、だから僕はこのTシャツを買ったのか、と。



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