ココロ

カタカナにすると

気持ちが入らないな

星に願って


一斉に始まる芽吹き

一瞬で終わる満開の桜

うんざりするような曇天の空

眩しくキラキラと光る海

吸い込まれそうな青空

優しく心地よい草原の風

あざやかな赤や黄色の山々

遠く遠く彼方の星の光

厳しく凛とした冷たい空気

一晩で変わる真っ白な景色


この美しい世界がずっとずっと

続きますように

　　　　　　　　　

席替えで君は偶然私の前の席になった

まったく意識はしてなかったのに

毎日君の背中を見ていたら

なんだか愛着が湧いていた

直接話すことなんてあんまりなくて

ただ前の席で友だちと話している

楽しそうな君をなんとなく見ていた



そして今

私は教室じゃなくても

君の背中を見つけることができる

わたしはたぶん

君のことが好きなんだろうな

あんなに近くにいたのに

もうその温もりも

笑顔も

匂いも声も

もうずっと遠くに行ってしまった

もう一度私の元に来てくれないかな

姿を変えてでもいいから

私はいい人ではない

みんなに優しくして

いい人のように見せているけど

ほんとの私は

みんなが思っているほど　　

いい人ではない

ただ自分のために居心地の良い場所を

作っているだけ

誰も知らない秘密

知られてはいけない

知ってしまったら

みんないなくなってしまう