『1件のLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
1件のLINE
LINEの通知音が鳴った。
手に取って見てみると、あの人からだった。
内容はなんて事ないもの
でも、嬉しいの
胸が熱くなって、口元が緩んでしまう
でもね。
あの人からくるLINEが一番私は
辛くなるの
嬉しいのに、辛いの
君からってだけで心弾むんだ
「今から会える?」
そう書いてあったら私は走ってでも君の所に会いに行くのに…。
1件のLINE。
誰だろう?
あの子だといいな。
……あれ?
あの子じゃなかった
悲しいなぁ
雨が上がれば、夏が来る。
それが来ていただけで、鼓動が高鳴る。
どうしよう、「好き」なのかな
『俺、絶対生きて帰る
手術終わったら、話がある』
その1件のLINEのあと
あなたから既読が返ってくることはなかった
二度と出てこない白い吹き出し
毎日ひとつ増えていく緑の吹き出し
床から起きて、今日もまた送る
『おはよう』の四文字
LINEを開く度にワクワクしてドキドキする。
そんな毎日だった。そんな日々が楽しいと思っていた。
でも今はつまらない。そんな日々は終わったから。
今はそんなの求めてない。夢に向かって頑張る。
今はそれが楽しい。だから頑張るだけ。
「1件のLINE」
貴方からかと期待して
違う時の落ち込み
凄いんだよ?
気づいてよ
"1件のLINE"
「しんどい」
わかってる、あんたが辛いのも全部知ってる
毎日毎日愚痴も相談も聞いてるから
だから言わせて欲しい、あんただけじゃない
休日職場の同僚KからLINEがきた
休み希望今日までだよ。
真っさらな私の欄を見て
記入忘れだと思ってくれたらしい。
ありがとうね。親切に教えてくれて。
でも知っててワザと何も記入しなかったの。
あれこれ言う奴らがいて面倒だから。
女王と犬2匹が鬱陶しくて。
すき勝手に休みとってるのあんたらなんだけど、
まぁいっか。
お好きな様にシフトを作ってくださいな。
あぁそれより今日の休みを満喫したい。
明日から又忙しいからね。
口は災いの元。明日もお口✖️でいられるかなぁ。
まぁ明日の事はもう考えないにしよう。
たった1件のLINEだけで
幸せになれる
もう逃げないって決めました
頑張って送った一言に
たった一言でも
君が反応を返してくれるだけで
ああ、幸せだなって
1件のLINE
その日LINEは何もなく静かだった
いつもは何にもなくても働いているLINEが今日は
お休みをしているようだ。
だが、ある時急に1件のLINE音が鳴った
確認ができるような読めるような文章ではなかった
どうにか読みたく頑張って解読アプリを使った
ようやく確認すると
「いつもありがとう」と書かれていた
LINEからの文章だったのだ。
1件のLINE
好きな人からの
「おやすみ」
必ず
その日は
来るから
ずっと気になってた人に
好きな人ができたって言われて
苦しいと同時にスッキリした
これで前に進める
でも今だけは泣いてもいいよね
1件のLINE
ここまで持ち直した関係を
「まだ好き」って
その一言で
たった1件のLINEで
壊すなんてできない。
怖くて怖くて仕方がない。
いっそ前の方が、
貴方に初めて伝えた時の方が簡単で
楽しくて
ドキドキして
こんなに辛くなかった
でももう1回伝えてまた付き合えたとして
本当に楽しいかな
幸せだと思うけど、
きっと前と同様不安になるし焦ってしまう
だからやっぱり躊躇ってしまう
今の気楽な関係と恋人同士の特別な関係
今の関係を保てなくなるかもしれないというリスクと
また貴方の唯一無二になれるかもしれないという可能性
どうしても天秤にかけてしまって
決められないまま一日が終わる。
私はいつまでこんなこと続けてるんだろ…
「好きなジュース買っといたよ。」
日常の中の少しの幸せ