『1つだけ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何でも一つだけ貰えるなら、わたし、
あなたの心臓が欲しいわ
綺麗なリボンを解いて、きらきらした
包装をゆっくり外して、そこから出て
きたドクドク脈打つ拳大の内蔵にキス
するの
あなたの心臓はね、いつまでも暖かい
ままなの
太陽よりも熱くって、月よりも優しい
あなたの心臓
宝石箱に入れたら、きっと綺麗でしょ
うね
赤と青の血脈がぴくぴくして、私の心
臓も横に並べてくれって訴えるのよ
でも、まだあげないわ
私の心臓はあなたと違って、すぐに止
まっちゃうんだもの
どうせすぐにあげるんだから、寿命が
尽きるその日まで堪能させてね
お題『一つだけ』
「1つだけ」
なぁ頼まれてくれないか?
「何をさ?」
今まで散々っぱらコキ使って来たけど、最後に1つだけ。な?頼むよ
「いや、何言われようがこっちは断れねぇからなんでもやるけど」
……それが、お前の手を汚す事だとしてもか?
「おっと、風向きが変わったな?急にどうしたんだよ。今までこっちにギャグみたいな事しかやらせなかった、お前らしくもない」
実はな……俺、好きなやつが出来たんだ
「……は?ただの惚気なら殴るぞ」
いやいや、違うんだって。落ち着けよ
「至って落ち着いとるわ。んで?続きは?」
おう、それでな……その好きなやつが、誰かに脅されてるらしいんだよ
「ふむ?」
そいつの希望を叶えないと、存在意義がなくなるだとか、そんなことをよく言っててな……そこで!だ!
「その脅してるやつを殺せって話?」
そうそう、話がはやいねぇ
「……一応聞くが」
ん?なに?
「その好きなやつってのは、まさか【こっち】のやつの事か?」
……そうだけど
「だとしたら、こっちには出来ないな。物理的にその願いは叶えられん」
あ〜お前でもやっぱ無理かぁぁ〜
「無理に決まってるだろ、こっちは人間様に対して誰のどんな願いであろうとも、危害を加えられないようになってるんだからな」
じゃあ……お前が俺だけのものになるって言うのは?
「………………」
俺の全部、輪廻の先までお前にくれてやるから。俺だけの願いを叶える悪魔になってくれよ
「……終身雇用のお誘いか?」
そう、他の人間の願いなんか叶えないでくれよ
いつも他のやつの話を聞くたびに、嫉妬に狂いそうだったんだ
「じゃあ、こっちからも1つだけ。いいか?」
なんだ?くれぐれも断ってくれるなよ……しばらくしょぼくれる自信しかない
「その話、もう100回は聞いてるよばーか」
『なあ、それ1つだけちょーだい』
雪見だいふくを買うと、毎回こう言ってくる。
だから俺は、毎回こう返すんだ。
「ぜってえ嫌だ」
そして小さな沈黙の間、2人で笑い合う。
こんな巫山戯た時間がずっと続けばいいのに。
俺が望むのは、たった1つだけだから。
ひとつだけ
神様がひとつだけ願いを叶えてやると言ったら、
どうするだろう。
迷いなく、家内を長生きさせて下さいと言う。
なぜなら、家内が亡くなった後に生きたくないからだ。
家内が亡くなったら、自分の人生はつまらない。
家内に看取られて、先に逝きたい。
なんとか、そうしていただけると助かります。
明日から毎日祈りますから。
神様。
*1つだけ*
どれかお1つお選びください
ってのが苦手
すっごく迷ってしまって
焦ってしまうから
最後に一つだけ
君にしか効かないおまじない
今日だけは
罪のない嘘をつこう
大切なものを守るための
やさしい嘘
1つだけと言って、また1つ。
どこまでも尽きぬ人の欲。
「1つだけ」
1つだけのチロルチョコを購入した
珈琲が一番のお気に入りだ
もし、無人島に1つだけ何かを持って行けるとしたら
親友の一花に聞いてみた。
きっかけは、少し前に見たテレビ。
芸能人が1週間無人島でサバイバルをする番組で、笑いあり涙ありの超大作だった記憶がある。
ただの好奇心だし、答えたからと言って何がある訳でもない。
彼女は面倒くさそうにため息をついて何気なしに言う。
「私より弱い男の人」
「え、なんで?」
「むしろ、二葉なら何を持ってくの?」
「…船とか、…脱出の手段になるもの、かな?」
無難すぎる私の答えに彼女は「つまらない女」とまたため息をつく。
「船だけ持って行ってどうするの?二葉、船舶免許なんて持ってた?持って行けるものは1つなのよ。船長もいない船を持っていっても操縦できずに座礁してまた無人島に戻ってくるのが関の山よ」
何故こんな所だけ現実的なのだろう。
面白半分でした架空の話で、私は何故怒られなければならないのだろう。
「…じゃあ、一花の"弱い男"ってのはどういう意味?」
「私は本土には帰らないわ。無人島で私の国を作るの。そのための労働力、逆らっても私には及ばない力、繁殖できる異性が必要になるってこと」
そういえば彼女の幼い頃の夢は、日本の再建と言っていた気がする。
こんな何気ない質問で、親友がサイコパスであることが証明されてしまった。
「…でも、国を作るのなんて何年も何十年も何百年もかかるよ。一花が玉座に君臨する前に死んじゃうよ」
私の言葉に彼女は「でも」と続けた。
「でも、私は国を作るのよ」
真っ直ぐに先を見つめる彼女。
なんだか、やり遂げてしまえそうな気さえした。
「面白い女」と私は苦く笑って、ため息を落とした。
言いたいことが
あります。
たくさん言うと
止まらなくなりそうだから
1つだけにするね。
わたしの
話を
聴いて
わたしの
したいことや
考えを
理解しようとして欲しい。
やりたいことは
ちゃんと
言ってくれないと!
って
あなたは言うけれど
分かるように
伝わるように
何度も
言ってるの。
しかも、
わたしって
頑固だからさ
そんなに
コロコロ
意見
変わらないんだよね。
あなたは
聞いたつもり
になってても
忘れてること
スルーしてること
いっぱいあるよ。
聞く
んじゃなくて
聴いて!
#1つだけ
「1つだけ」
ウェディングドレスを一番に見せてくれて、
嬉しかった。
幸せだよって笑ってくれて、涙が出た。
私たち最高の親友だねって。
私の好きな人は
今日、世界一幸せな花嫁になりました。
「1つだけ」
.
.
.
飴、ひとつだけ。
これで最後。
…やっぱり、もうひとつ。
あと、ひとつだけ。
美味しくて、やめられない。
ひとつだけ、が通用しない。
1つだけ
もしも1つだけ願いが叶うならあなたはどうしますか?
過去をやり直したい?それとも誰にも負けないような強さがほしい?
私は…私の願いは…
………
昔の私ならきっと私自身が消えることを願っていたかもしれない…今も時々消えたいと思ってしまうときがあるの…夜や今日みたいなとても暗い雨の日は
でも、今は…
今はずっと寄り添ってくれた物語や私に大好きをくれたあの人のお陰でもう少しだけ生きてみようと思えた
だから、私のたった1つだけの願いは…
"誰かの心に寄り添えるような人になりたい"
ひとつだけ
まいにちおもう
かぞくのし
これは,自然災害で亡くなった家族のことを思う物語。
お正月の日だった、その日は,祖父母の家に遊びに行っていた。
ところが震度7の地震が発生し、建物は,崩壊した。さらに余震や津波、火事などこ2次被害に家族は、死んでいく。
お正月が過ぎ3ヶ月経った今でも、
家族の死を後退りさせている。
仕事や学校があっても、いつも
家族の死のことを思い出す。
これは,実話ではありません。
フィックションです。
『1つだけ』
『無人島に1つだけ持っていくなら?』
「悩みますわね…でもやはり、セバスチャンかしら」
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現在、悪役令嬢とセバスチャンは無人島にいます。
これはお父様から課せられた、
過酷な環境下で生き抜くための
知恵と経験と忍耐力を試す修行の一環であります。
「あなたは何を持ってきましたの?」
「ナイフです」
悪役令嬢がセバスチャンに問いかけると、
彼は懐からナイフを取り出しました。
ふむ、実用的で悪くないチョイスですわね。
「火打ち石もあればよかったのですが…
俺は魔法が使えないので」
「あら、それならお安い御用ですわ」
悪役令嬢が指をぱちんと鳴らすと指先に
小さな炎が灯り、それを見たセバスチャンは
安堵の表情を浮かべました。
「まずは水の確保ですわね、セバスチャン」
「はい、主」
水、寝床、食料の確保
日没までにやることはたくさんあります。
「主はここで待っていてください。
俺は森の中に何かないか探してきます」
「私も行きますわ!」
森の中を探索する悪役令嬢とセバスチャン。
(喉が乾きましたわ……)
するとセバスチャンがくんと鼻を鳴らしました。
「水のにおいがします」
進んでいくと開けた場所に辿り着き、
煌めく水面が二人の目に飛び込んできました。
「泉ですわ!」
歓喜する悪役令嬢。
透き通った水を掌で掬い取り、口付けようとすると
セバスチャンが制止しました。
「主、そのまま飲んだらお腹壊します」
「まあ、そうでしたわね」
セバスチャンは森の中に群生していた耐水性の
ある木の樹皮で水を入れる容器を作りました。
悪役令嬢はサバイバル魔法入門編に載っていた
『雨水や川の水をろ過する魔法』を使い、
念の為に煮沸もしました。
これで一番心配していた水の問題は解決です。
あとは寝床と食料です。
二人は歩いていると丁度いい洞窟を見つけました。
ここならば雨風を凌げそうです。
集めてきた枯葉や枯れ草を地面に敷き詰めて
日没前に寝床を整えます。
そうこうしている間に日が暮れてきました。
今夜のごはんは浜辺で採取した貝とヤモリです。
捕まえたヤモリは頭を潰した後、
内臓と糞を取り除いてから木の枝に刺して、
火に炙って食べました。
浜辺で取れた貝は外側を岩で砕いてから
身を取り出しこれもまた火を通して食べました。
刺すような日差しが照りつけていた昼間とは
一転、夜は冷えました。
幸い火を焚いていたのと、狼の姿となった
セバスチャンが暖をとってくれたおかげで、
悪役令嬢は寒さに凍えることなく
眠りにつく事ができました。
4日目
悪役令嬢は洞窟の中で蹲っていました。
(私は無人島を甘く見ていましたわ……)
無人島生活は予期せぬ事の連続です。
突然の天候の変化や、蚊や蛇や蠍といった
厄介な敵との遭遇などにより悪役令嬢は
心身ともに疲弊していました。
(嗚呼……早く帰って快適な部屋で紅茶が飲みたい、
ふかふかのベッドが恋しい)
いいえ、弱音を吐くな悪役令嬢。
ここで屈したら悪役令嬢の名が廃る。
悪役令嬢が顔を上げると、狼の姿となった
セバスチャンが何かを咥えて帰ってきました。
それはぐったりとした鹿です。
悪役令嬢は狂喜しました。
その日の晩は捕まえた鹿で豪華な食事を
とる事ができました。
7日目
今日がようやく最終日です。
短いようで長い一週間でした。
今夜は半月。月の光が辺りを照らしています。
二人は浜辺に並んで海を眺めていました。
視線を上に向ければ、空には無数の
星々が瞬いています。
「セバスチャン、ありがとうございます」
「主?」
「私一人だと早々に音を上げていましたわ。
あなたがいてくれて、とても助かりました」
「こちらこそ、あなたがいてくれてよかった」
二人は顔を見合わせ熱い握手を交わしました。
こうして過酷なサバイバル生活を乗り越えた
彼らの絆はより一層深まりましたとさ。
1つだけ
1つだけ?
むずいな…
1つだけちょうだいってさ
1つで終わらないことが多いよねw
あと1つだけが終われなくて太るw
1つだけ…
私の人生は1つだけ
だから
今まで自分を大切にしなかった
1つだけの人生を
これから楽しむんだ!
1つだけ願いを叶えてくれるって言われたら
君は何を願う?
私は彼とこの先の人生
ずっと歩めることを願うんだ…
絶対叶わないからさ…
こんなに好きなのに…
「いいよ。でも1つだけ、約束してほしいことがあるの。」
数ヶ月前、僕は先輩に告白した。7月1日。からっとした風が先輩の長くて艶のある黒髪を揺らしていたのを覚えている。
先輩は少しだけ目を丸くして、けれどすぐにいつも通りの微笑みを浮かべた。その笑みを見るだけで心臓が高鳴って、脈動が不規則になったように感じる。
「3階の突き当たりにある教室には入らないで」
僕が先輩と付き合うために提示された条件。破るつもりはさらさらない。だって先輩は優れた頭脳と美貌を兼ね備えた才媛と現すにふさわしい高嶺の花だ。付き合うだなんて夢のまた夢だと思っていた。その関係性をわざわざ好奇心で壊すだなんて、僕もそんな愚か者ではない。
ふと、校庭から校舎を眺めた。3階の、突き当たり。カーテンが開いているものの、空き教室である上に、日陰になっていて薄暗い。それ以前に僕の視力では中がどうなっているか確認できなかった。
僕の横で僕だけに笑いかける先輩、帰り道、小さな個人商店に寄り道をして僕はアイス、先輩は水をいつも買う。2人で他愛ない話をして。もうすぐ期末テストだね、明日図書室に寄っていかない?勉強教えてあげる。そういえば図書室は2階の突き当たりにある。…僕には関係のない話かな。
『1つだけ』
種明かしをさせて。1階の突き当たりは手前に階段があるのみで教室はない。2階の突き当たりは図書室、その奥にある小さな準備室には、窓はないし教師しか入れない。3階の突き当たりは誰も使っていない空き教室。珍しく突き当たり部分にも窓があって、草が生い茂る裏庭や隣接している特別棟の端にある教室がよく見える。けれど特別棟の窓は大体カーテンを閉めているし日陰になっていて薄暗い裏庭に好き好んで来るような人はいない。何かと都合がいいのは想像に難くないと思う。そこには、私がたくさん咲いている。
★1つだけ(Dom/sub)
出会った時からの決まり事。
お互い本気にはならない
あいつも俺もただなんとなく気がむくか誰も捕まらない時に呼んでプレイするだけ
そこに愛だの友情だの面倒な感情はない
俺はsubであいつはDom ただそれだけなんだ
昔から痛みや強めな命令口調が苦手だった
だから相手に合わせてどんなプレイもすると有名だったあいつに声をかけたのは俺からだ
あいつの行きつけのバーを調べて1人でいる時に声をかけた
「初めまして、少し話しいいですか?」
「どうぞ〜」
「あの、えっと…俺…」
自己紹介をした方がいいのか、それともいきなりダイナミクスの話をするか、バーに初めて来た俺には分からなくて考えていると
「なに?今日の相手探してんの?」
「えっと、どんなプレイにも付き合ってくれるって聞いて…」
「今日はもう予定あるから明日の夜でもいいなら付き合うけど」
「では、明日お願いします」
「ん、じゃ明日の19時にここで」
「分かりました」
その次の日あいつは悪びれもせずだいぶ遅れてきた
自分から言っといて遅刻するなんて…とは思ったがとりあえず気にしないことにした
「こんばんは」
「おぅ、待たせたな。で、早速本題に入っていい?」
「はい」
「とりあえず確認だけどお前はsubでいいんだよな?」
「はい、プレイの内容は場所を変えて話してもいいですか?」
その日あいつから言われたのは1つだけ
本気にならないこと
あいつは噂通り俺の希望通りのプレイをしてくれた
プレイ中言い返しても嫌な顔をせず受け止めてくれるし俺が上手く出来なくても頑張ったね、と褒めてくれる
その後も何回かプレイをお願いしたがその度に遅刻はしてくるわ、俺の後に待ってるsubがいるからすぐ帰ると平気で俺に言ってくるし、だらしなくてデリカシーのない俺の嫌いなタイプでこいつとは友達にはなれないと思った
[一つだけ]
たくさんの選択技から一つだけ選ぶ。
それは、人生を大きく変える選択。
たとえ、選ぶ道を間違えても大丈夫。
その道を楽しめば良い。
満足しないなら、また、他の道を選べば良い。
人生一度だけなのだから、思う存分に楽しめ。
人生楽しんだ者勝ち!
タイムマシンがあったら過去に行きたい?それとも未来?ぼくは迷わず過去と答えるよ。恐竜のいた時代なんかに行ってみたい。未来と答えるひとはあまり好きじゃないかもしれない。だって未来を見ることができないという事実はぼくら人間にとって唯一の平等なんだからね。