『高く高く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
高く高く
私の過去、トラウマ、それに立ち向かう事に疲れ諦めた私、傷付き絶望の中にたった1人の私、自分が嫌いな私、そして私の所へやってきたいくつかの病気、
星が煌めく夜空へ 白い細い煙とともに、高く高く、のぼってきえてゆく。
なくなっていく。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。
もう大丈夫。
もう私は大丈夫。
冬の寒い寒い夜の、私だけの昇華の儀式。
今は、私だけじゃなくなった。
背の高いあなたと、モフモフのおちびちゃんが一緒。
2023.10.15
僕の紙飛行機は飛ばない。
だけど、それでよかった。
飛んでしまったら飽きてしまう。
飛ばない限り遊んでいられる。
友達の紙飛行機は高く高く飛んでいく。
それに憧れて今日も飛ばない紙飛行機を作る。
よかったね、とまるで関心のなさそうな声で返された。
それが嫌だとか、悲しいとか。そんなふうには思わなかった。この子はこういうことを必ず言ってくれると分かっていたから安心したのだ。
すべて打ち明けたらいいよ、と熱心に勧められた。
それを嬉しく思いながら、恐怖と不安が陰を指すから心臓が跳ねて落ち着かなかった。この人はとても丁寧で、些細なことにも共感して涙してくれる優しさがある。
なのに、少しだけ。少しだけ不信感を抱いてしまうのだ。
目標を高く設定しすぎて届かないとき。
一人では解決できない悩みを抱えたとき。
答えは分かっていても納得できないとき。
自分では手の届かない高いところにあるものを目指すとき、誰のどんな言葉で勇気付けられるのか。
僕はきっと、「頑張れ」よりも「いい加減な共感」の方が安心できる人なんだね。
あの子はどうなんだろうか。
僕は安心できる人になれるだろうか。
【題:高く高く】
好きな物も嫌いな人も全て忘れて
どこまでも続くあの暗い夜の空へ
飛んで行けたらいいのに
何もかも投げ出してもっと高く
もっと遠く
【高く高く】
部屋に高く高くそびえ立つのは、積ん読本の山。まだ知らない物語達に囲まれながら今日も暮らす。
『こんなもんじゃないだろ』
いつしか、上から目線でかけられた言葉
あぁ、おれはこんなところで諦めるような男ではない
ぜったいに隣、いやお前を追い越して塗り替えてみせるよ
『高く高く』2023.10.15
高く高く
24時間では書き終わらないのだった。
アイデアを出して大まかな話の形が決まってでもオチがつかない、とかそのくらいで次のお題が来てそっちでも中途半端に何か思いついてこっちの方が書きやすいかもと目移りしてごちゃごちゃになってる間に次のお題次のお題と来てだんだん無理な気がして諦めてしまう。
お題の中から一つ選んで三日から一週間で一作書くくらいのペースに乗れると良いのかもしれない。
書き上げてアップしても一週間前のお題なんて誰も覚えてなくて突然どうした?って感じかまたは流行に乗り遅れたような間抜けな印象になるかもしれないけどだからといって誰かの迷惑になるわけでもないだろう。
もっと早く書ける形を思いつけばそれに越したことはないんだけど。
形にならなかった話の断片が空に浮かんでは消えていく。
高く、高く
もっと高く
こんなんじゃ届かない
もっと、もっと高く飛ばなきゃ
『高く高く』2023,10,15
ロックが好きな君がおすすめしてくれた曲
今日街で流れてきたよ
コアなファンなのに易しい曲を教えてくれてたんだね
君のペットの話
正直興味なかったけど君が楽しそうに話すから
1時間くらい話してたよね あれはなんだったんだろう
麻雀のルールも夜遊びも
もうしなくなったけど知識だけ残ってる
会えるよねって約束はいったいどこに行ったのかな
引越し祝いなんて
結果が見え見えな誘い文句だね
近くにいれば良かったって
そんなん風邪の時に言われても困るし
なるほどそういう手口だったのか
大人にしてくれてありがとね
でも別に君が身を呈して
教えてくれることなかったのに
#88 高く高く
「インフルエンザですねえ、ほら陽性が出てます。見えますか?」
気力と体力を振り絞って受診したクリニック。
少し前から子供がかかって看病していたし、覚えのある痛みに、「これはうつされたな」と思ったが。
どうもコロナ禍真っ最中のような、みなし陽性とはならないらしい。
検査結果待ちの中、時間を見計らって飲んできた熱冷ましも効果が薄れ、寒気と眠気でどうしようもなくなってきた頃、
医者から冒頭の結果を頂いた。
熱は、高く高く。
綱渡りする道化師を指しもっと高く高くと叫ぶ君かな
#tanka
高く高く、上を目指して登り続けた。
気付けば、誰も手が届かないような場所にいた。
誰も自分には敵わない。ここにいるのは自分だけ。
下は見えない。もう誰も見えない。
横を見ても誰の顔も合わせられない。気軽に声をかけてくれる人も。誰もいなくて。
たった一人。ここは、寂しい。
頂点へ辿り着いた代わりに、仲間を見失った。
『高く高く』
ウチの自治体のゴミ捨てルールで
飲料パックは頭をひろげて、洗って乾燥させて
胴体と底接合部をハサミで切って、まとめて結わいて
二週間に一回の資源ゴミの日に出すことになっている。
まあ、面倒くさい。
私はコーヒーに牛乳を大量投入したり
お酒もまあ嗜むしで、二週に一回だと
飲料パックが結構な数になる。
飲み終わった空パックの頭をひろげて、水で洗うまではやるのだが
その後の工程は
「ある程度パックが溜まったらやろう」という明確な意思の元
コンロの後ろの空きスペースへ横倒しで積まれてゆく。
乾燥時間とハサミの使用、加えて口のあるパックは
口部分を切り取らねばならないという手間を考えれば
致し方無きこと。
そしてあっという間にコンロ後ろに天井近くまで
高く高くそびえる飲料パックタワーが成長していくのだ。
倒壊の恐れを見極め、やむを得ずタワーを解体して
残りの切る工程をまとめてやる。
結構な数なのでハサミを持つ手が痛くなる。
資源ゴミの日までこれを繰り返し、最後にまとめるのだ。
明日は資源ゴミの日だな。はあ、面倒くさい。
高く高く…
価格。高騰。家計。
高ければ高いほど、苦しくなってくるのはどういう事なのか…
どうせ高くするのならば、税だけではなく
給料も高くしてくれよ。幸福度も高くしてくれよ。
ある遠い国では、日本のようになんでも揃っているわけではなく、年収も清潔度もそれほど高くはないけれど
国民の一人一人が皆「自分のことを好きだ」と。
みんな自分に自信を持っていて、そして今あるものだけでも「幸せ」だと。
裕福ではないからこそお金の価値に重きを置いておらず、「自分を愛してるからこそ、相手を愛することができるし、幸せにできるんだ」と彼らは言う。
これはきっと日本ではこうはならないだろう。
世間の目。周りからの評価。皆と同じような「普通」を目指し、自分が浮いたり枠から外れることを嫌う。
それでは幸福度も高くならないのも頷ける…。
せめて、自分だけでも普通の枠から飛び出して「好きな自分」であり続けよう。
#高く高く
高く高く飛んでいけ。
僕の腕が届かないところまで、飛んでいけ。
そうでもしなければきっと、僕は君を手放せないから。
お願い、僕から逃げて……。
(逃げないで、逃げて、逃げないで。)
本当は逃げないでほしいけど、僕は君の自由な姿に惹かれたから、僕なんかに捕まらないで。
高く高く (10.15)
たん、たん、たんっ
軽快な縄跳びのリズム。朝日がほの暗く冷たい庭をキラキラと差す。
298、299、300
汗を拭って玄関を開け放つと、汲んでおいた牛乳を一気飲み。それからマジックペンの筋でしましまになった柱に背をピッタリとつける。
———私より15㎝上くらい、が理想かな?
小学生の頃、その呪いの言葉を受けてかれこれ10年間このルーティーンを続けている。
骨に刺激を与えたら背が伸びるとか、牛乳を飲んだら伸びるとか。合ってるかなんて知らないけれど、信じるしか道はなくて。
「きたっ176.0!」
アイツは161.0㎝だから、間違いない。絶対。
掠め取った彼女の身体測定の紙を思い出して、ガッツポーズしながら跳ねる。あのあとめっちゃ怒られたけど。体重は見てないのにな。
高校生になってやっと彼女の背に並んで、最近ついに念願の上目遣いに射抜かれた。条件を満たした今日こそ、こ、っ告白する。
自分にそう言い聞かせてごくりと唾を飲む。
高く、高く。それだけを目指した10年間。
果たして彼は望みを果たせたのか。それはまた別のお話。
今日の2時雨がポツポツ降ったあと
綺麗な虹が高く高い青い空に写っていた
なんだろう。
この空、虹根元まで行きたいな
私はまた
虹の根元を探すように
人生を歩む。
◣高く高く◥
高く高く飛べるようになりたい
そう望んで見上げていた場所へ
この手が届くようになると
さらにもっと高い場所へと
手を伸ばしたくなる
いつかどこまでも高く
飛んで行けるようになったら
今度はきっとこの世界の広さを
確かめたくなるのだろう
【高く高く】
昔から高い場所は好きだった。
小さい頃から、煙とバカは高いところが好きと言われて、よくからかわれていた。
でもあんまり気にならなかった。
お前はバカがつくほど高いところが好きなんだと、認めてもらえた気がしたからだ。
実際気のせいなんだろうけど。
赤ん坊の頃、親にタカイタカイされた時、とても見晴らしが良かった。
非常に感激したことが原体験だろう。
それ以来、よく高いところに登り、その度に怒られていた。
大きくなってからは色んな高い場所へ行った。
高いビル、高い山なら全部行ったと思う。
景色もよくかなり満足した。
高い地位にもなってみた。
思ってみたのと違ったが、まあまあ面白かった。
一番良かったのは、飛行機からの景色である。
金さえあれば、結構手軽に高い場所を体験できる。
機内もそれなりに快適なのも評価点である。
でも地球にはもっと高い場所があることを俺は知っている。
今そこを目指して訓練している。
非常に狭き門だが、諦める選択肢はない。
その場所とは宇宙ステーション。
地球で最も高い場所。
写真では見たことあるが、実際見るのとはまた違う感動がある。
そこまで行けば、また違うものが見えるだろう。
もしかしたらもっと高い場所が見つかるかもしれない。
高く高く、より高く、これからも高みを求め続ける
空を飛ぶ事に
こんなにも
焦がれるのは
遥か昔
背に翼を持ち
この大空を悠々と
自由に飛んでいた
そんな
埋もれた記憶のせいなのか
肉体という
重い波動の塊を纏い
しかし
それ無くしては
人ではいられず
今はこの星で
この地で
この足で
ただ
進む
ただ
生きる
いつかまた
高く高く舞い上がり
自由に
飛び回れる日まで
あの広い空に帰る
いつかの
約束の日まで
「高く高く」
**************
|👁 👁)ジー
この絵文字
なんという
「鋭い眼差し」
だろう・・・