風に身をまかせ』の作文集

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風に身をまかせ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

5/14/2023, 7:04:51 PM

風に身をまかせ
あなたたちは今ここに立っている
たくさんの時を経て
私たちのもとにやってきた。
これから行く世界はあなたが想像もつかないの世界になるかもしれない。
でも心配しないで
いつも私たちが一緒にいるしこれからも
ガイダンスが見守っています

5/14/2023, 5:57:54 PM

隣に居る彼女から仄かに香る金木犀の匂いに、はて、今は秋だったろうかと妙な錯覚を覚える。然し今は香水の匂いすら吹き飛んでしまうかのような強風の五月である。それでもその匂いが分かったのは香水の付けすぎか、はたまたそれ程までにこの距離が近すぎたる所以か。
「匂い、する?」初めて付けてきたの、と彼女がはにかみながら口にしたので俺は素直に頷きを返す。匂いのせいだろうか何処と無く気持ちが浮つくのを誤魔化す様に、彼女の視線を避け遠くの木々を眺めた。
強風に煽られる木々の音は何とも言えない不安感を煽られるが、今の自分には関係無かった。寧ろあの風に身を任せている木々が羨ましくも思えた。己も風に身を任せ楽になりたい、とも。

5/14/2023, 5:57:11 PM

貴方が好きだった、貴方と出会った時から。
それなのに、貴方に「好き」と言えなかった···。言いたかったのだけど、貴方には既に恋人がいたから、私は貴方に「好き」と言えなかった。

貴方の恋人は確かに、可愛くて綺麗で素敵な方だ。私とは違う人。私は、卑屈で短気で怒りっぽくて泣き虫だから、良く他人に言われる言葉が「君は、その性格さえ直せばもっと人も寄り付くだろうね。」と。私だって、この性格をどうにかしたいよ···。この、マイナスしかないこの性格を直したいって思ってる。でも···性格なんて直せるのだろうか···?私の所に、ある一人の男性が話し掛けて来た。「ねぇ、君って何でいつも一人なんだい?」「皆、私が嫌いだからよ。」と答えると、彼は笑顔で私に言う。

「そうかなぁ、僕は君の事好きだよ!だって、あの人の彼女みたいに、八方美人じゃないし···クールで格好良いじゃないか!」クールで···格好良い···。初めて言われた···。


私はどうやら、貴方の事ばかり考えて追い掛けていたけれど、本当に素敵な人は間近にいたみたいだ。

5/14/2023, 5:43:15 PM

全身に風を浴びるのは心地が良い。
広い袖口から風が入り込んで、白いTシャツをふわりと膨らませていく。
そわりと脚の間を撫で上げられていくがくすぐったいほどでは無い。むしろ肌に張り付いた湿気を飛ばされて、爽やかな快感すらある。
このまま空高く舞い上がりたいような、それとも地に足を付けたまま空が降ってくるのを待つか。
どちらとも甲乙つけがたく、くすくすと緩めた目元。睫毛を、また風が揺らしていく。

5/14/2023, 5:38:10 PM

「風に身を任せ」

もうこのまま、風に身を任せてしまおうか。
下からは、たくさんの車の音や信号機の音で賑わっている。
…結局、なくてもいいような人生だったなぁ。
後悔なんてない。って言ったら嘘だけど、
もう、振り返れない。あとはもう、散り散りのたんぽぽの綿毛になろう。

5/14/2023, 5:27:11 PM

海に落ちれば溺れ死ぬ。

父は死んだと母がないた。
魚を追って、海に落ちたのだと。

 母が父の分まで魚を取りにいく。
僕は、「いかないで、そばにいて」とないた。
空腹なら、いくらでも我慢できる。

 それでも母は、魚を取りにいく。
母が必死で取った魚を僕は食べた。
早く大きくなりたい、父や母のように。

 もうすぐ羽根が生え揃う、そうすれば飛ぶことができる。

この長大な黒い翼で、誰よりも長く速く。

この広い大空を飛んでみたい。

テーマ「風に身をまかせ」

5/14/2023, 5:24:16 PM

生暖かい風がむき出しの首を撫でる。成人からも時が経つ男の体を揺らすことすらできない、その微弱な力に押されるようにして重い足を進めた。まだ冷たさの残る空気はやけに肺を圧迫し、聞き取れるようで聞き取れない言葉の群れは不快でしかない。耳を塞いでしまいたいが、両手で耳を抑えながらのそのそ歩く男など不審でしかないだろう。
 おそらく一ヶ月ぶりくらいか。いつの間にか習慣化したこの放浪は、短くて二週間ほど、長くて二ヶ月ほどのスパンで行われている。行き先もなく衝動的にただ気が向いた方へ歩き、現実逃避するだけのくだらない行動だ。自分に酔いしれた思春期のガキとなんら変わらない。
 いっそこのまま消えてしまおうか。何度考えたことか。しかし灰になるには些か未練があるようで、どうにもならない現状をどうにかする望みを捨てきれていない。せいぜいできるのは寿命を縮めることくらいだ。鬱々とした気分で煙草に火をつけた。
 我ながら愚かしい。こんなことをしていてもどうせ、明日の朝日に目を潰されながら自宅へ帰るだろう。俺はどこまでも地に足をつけているしかないのだから。


『風に身をまかせ』

5/14/2023, 4:59:19 PM

すべては間違いです。それは私自身だけで、作って食べたもやし炒めも、洗わなかった靴も、枯れた観葉植物も、干からびた蜂も、他人の認識する私も、そこに存在するだけ、それだけ。

風に身をまかせ辿りつくのは、ベランダの排水口側の角。糸くずやら落ち葉やら、泥水がこびりついている。

あの蜂は、たった数時間閉じ込められて干からびた。もっとたっぷり水をあげてやれば森に戻って行ったかもしれない。

何も分からず、向こうへ行けず、必死に足掻いていた。後ろ足に埃を被った蜘蛛の糸が絡まっていた。

怖くて近づけなかった。頭はボイルしている。

5/14/2023, 4:58:09 PM

【風に身をまかせ】

この時間が好きだ。風に身をまかせて自由になれるこの時間が好きだ。自転車で走っているだけ、好きな人の隣で。私に夢を見させているような幸せな時間。私に現実に戻ってくるなと言うような幻の時間。
「ねぇ、いつになったら戻っていいの。」
「まだ駄目だよ。」
まだ、向こうが危険だからとこの好きな人とやらは私を夢から離してくれない。

5/14/2023, 4:54:28 PM

【風に身をまかせ】


風に身を任せ、ふらふらと飛ぶ葉を見たことがない人はほぼいないだろう。私は、そんな生き方に憧れがある。
何もしない、と言っては何だが、流されるままにただ生きるだけ…いや、それは悪口か。ともかく、自分の意思を持たずにふわふわとしているだけ、なんて凄い憧れを持たないだろうか?
私は、表立って発表したり説明したりすることが苦手だ。自分の意見、というもの自体をあまり表に出したくないと考える人間であるからという理由もあるが、単純に注目が集まるのが嫌い。けれども、そんなふわふわした存在ならきっと、意見を求められることなどないだろう。
…いや、もしかしたらそれはそれで悲しいのかもしれない、なんて。

5/14/2023, 4:48:39 PM

外を歩いていたら、突然、
どこかから呼ばれた気がしたので、とりあえず後ろを振り返ってみた。
誰もいなかった。
気にしないようにして、また歩いていたら、突然、
今度は誰かに肩を叩かれたような気がした。
でも、誰もいなかった。
きっと疲れているに違いない、と思い、ポケットの中に入れておいた、とっておきの風のくしゃくしゃを取り出した。
手のひらに乗せたまま、ふうっ、と、ため息まじりの息を吹きかけた。
風のくしゃくしゃは元の姿に、大人の虎が寝転がっているくらいの大きさの姿に戻った。
急に捕まって、急に戻されて、くしゃくしゃは気に入らなかったに違いない。
いくら誰かにもらったのだから自分が捕まえたわけではない、と言っても怒ったままだ。
実際、経緯はどうであれ、ずっと持ち歩いているのは自分なのだが。
期待半分でくしゃくしゃに話しかけた。
「どこへでも行けばいい。好きなところへ」
突然、くしゃくしゃに包まれた。
あっという間に、地面が薄くぼやけて見えるくらいの高さまで上がっていた。
そうっと目を閉じた。
次に目を覚ますのが楽しみだ。
風のくしゃくしゃは、もう、くしゃくしゃではない。
きっと、これからどこまでも、どこまでも、飛んでいくに違いない。

5/14/2023, 4:47:03 PM

🌳『風 』


 
誰が風を見たでしょう

僕もあなたも見やしない

 

けれど木の葉をふるわせて

風は通りぬけてゆく

 

誰が風を見たでしょう

あなたも僕も見やしない

 

けれど樹立が頭をさげて

風は通りすぎてゆく

 

クリスティナ ・ロゼッティ✨

 

【翻訳:西條八十】

5/14/2023, 4:44:08 PM

風の吐息 揺れる紫煙
赤い蛍光 白黒模様
闇色の海 浮かぶ硝子玉

運任せ 風任せ
止まるタイヤの 不快音
この果てなき道の 真ん中で
固く結んだ 鎖から
潮風の匂いを 運ぶ
            お題【風に身をまかせ】
               タイトル【人形】
~~~~~~※今回は下にもう1つ~~~~~~~
青空を駆け 風と戯れる
空の支配者さえ 従えて

この国の 広大な空
彼の庭であり 玩具

誰も行けぬ あの向こう
彼の守護が 終わるとき
彼は知らぬ地を 見渡すのだ
嗚呼 羨ましきあの翼
彼と共に飛び立つだろう

澄んだ翡翠 深い藍
今は風に身をまかせ
木漏れ日に 船を漕ぐ
            お題【風に身をまかせ】
           タイトル【微風に願う夢】

5/14/2023, 4:42:43 PM

風に身をまかせ

人は時に自分が分からなく成るときがある。なんの為に生まれて来たのか?これからどうしようか?このような問いかけをするのはわずかな人たちなのかもしれない。人生うまくいっている人も周りには多い。そういう人たちからは理解されることは難しいと思う。彼らは大人なのだ。しかし、僕らはまだ子供。これから成長して行かなければならない。できれば挫折することなく進みたい。“大人はわかってくれない”と言う映画があったと思う。大人から見れば楽なことも子供にはつらいこともある。“コロンブスの卵”という言葉もある。コロンブスも苦労したんだと私たちに教えてくれる。大人の説教よりも先人の苦労話のほうが身近に感じられる。成長の過程では色々なことがある。なぜか今の大人は分かってくれない。一流の大学を卒業した人たちが大人なのかもしれない。

5/14/2023, 4:40:48 PM

空っぽになった心のなんて軽いことか

どこかどこか遠く

誰も知らない何も見たことの無い

そんな世界へ風に運ばれてしまいたい


_風に身をまかせ

5/14/2023, 4:34:36 PM

――風に身をまかせ――


失敗の傷がいえない私は
まっさらな丘の
風に身をまかせて
歩きつづけた

広い草原を
花を踏まないように歩いた
私といっしょに
風に身をゆだねていたから

風に吹かれて
時計が直角に回っていくと
私は風になっていて
自然を揺らがし消えてしまった

5/14/2023, 4:34:05 PM

僕は、風に身をまかせてゆらりゆらりと落ちていく。
夏になったら僕たちが生まれ
秋、冬になったら僕たちは、枯れていって落ちていく。
嗚呼、出来る事なら風に身をまかせて長い旅をしたいな。
(フィクション) 風に身をまかせ

5/14/2023, 4:09:22 PM

題.風に身をまかせ


風が信頼できないから、

まだ僕は身を任せることができない。

まだ空を飛べないでいる。

5/14/2023, 4:04:36 PM

早く……早く……ハァハァ 
急ぐんだ……
ペダルを漕ぐふくらはぎがこれ以上ない程固くなり、自分では制御できないほど乳酸が溜まっていくのがわかる。
体を自転車ごと投げ出して、冷たいアスファルトの上に寝転がり全身の乳酸を開放したいくらい体は限界を迎えていた。
でも……
ダメ!
私の名前を呼ぶあの人が待っている。
毎日こんな私をいつもの場所、いつもの時間に待っていてくれるあの人をがっかりさせる事なんてできない。
だから限界を迎えようとも乳酸もろ共突破するんだ。
走れ漕げペダルを回して心を燃やせ!
私は髪を振り乱し一心不乱に自転車を漕いだ。


「…さん、…さん」


遠のく意識の中あの人の呼ぶ声がした。


ガラッ
勢いよく戸を開け第一声をあげる。


「は、はいいぃぃぃ!!」



「はい遅刻」
「……」
「名前を呼ばれる前に席に着いてなさいって何回もいってるでしょう?」
「すみません……あの」
「何」
「向かい風が強すぎて……ペダルが漕げませんでした」


───風に身をまかせ

5/14/2023, 4:02:21 PM

翼を広げ、
風の赴くままに私は飛んでゆく。

澄み渡った青空に線を描くように。

今は安定した風が吹いている。
でも次は。

どうなるかなんて、
自分にも、他の人にも分からない。

でも少しくらいは、
ほんの少しくらいは、

行く先を風に決めてもらっても、
いいんじゃないか。

〜風に身をまかせ〜

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