『開けないLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【開けないLINE】
きみから発せられる言葉以外興味ないの
2024-09-01
誰かとコミュニケーションとりたくて
いざ始まるとどう反応して返したらいいか分からなくて
考えて考えてやっと編み出した言葉を送る
送った言葉への返事は待ち遠しいけれど
いざ返事の返事をする段になるとまた困ってしまう
言葉を編み出す楽しくも苦しいあの時間が
またやってきてしまうから
送信するまで勇気を振り絞るあの時間が
またやってきてしまうから
未読のままの開けられないLINEが増えていく
*開けないLINE**
開けないLINE
ある日、吉原は恋人からの返信を待っていた。しかし彼女が眠りにつく頃になっても恋人からの返信は無かった。少し不満に思ったがそんな日もあるだろうと12時を迎える前に眠った。
次の日の朝、彼女は寝坊してしまった。前日にいつもより早い時間に寝てしまうと起こる現象である。彼女は最低限の身支度を整えて急いで学校に向かった。信号の待ち時間にスマホを見た。が、恋人からの返信はまだだった。こんなに遅いのは初めてだった。追いLINEしようか迷ったが、しつこいやつだと思われたくないからという理由でやめた。代わりに次に自分が返信する時は遅らせてやろうと決めた。
学校にはギリギリ間に合った。朝のHRが終わり、彼女は友達に恋人の返信が遅いことを愚痴った。だが、惚気話ということで終わった。その後はそれぞれの容姿について言い合った。今日は寝坊してしまったため、最低限の姿なのだとしっかり弁明した。友達は逆に早く起きれたため、いつもよりビジュが良かった。
彼女は睡魔に負け続けやっと最後の授業が終わった。なのに恋人からの返信はなかった。どうして?とさすがに思ったけど、友達に話しかけられたからスマホは閉じた。その友達と一緒にカフェに行くことになった。他愛のない会話をした。夕暮れのちょうどいい時間に解散した。
LINEを待っている時間がもう少しで24時間経とうとしていたときである。音楽を聞いているときに通知音が鳴った。返信を待っているときの通知音はすぐに反応してしまうのがあるあるだろう。そうしてやっときたLINEに、彼女は今まで感じたことのない嬉しさを感じた。初めてだった。焦らされたLINEはこんなにも嬉しいものなのかと言うほどだった。これは、恋人にも感じて欲しい気持ちだと彼女は返信を遅らせることにした。だからLINEは明日まで開けない。
《 開けないLINE 》
友達とのやり取りはグループLINEが主
会話がいくつか進んでいく通知音
待ち受け画面に一瞬表示される何文字かを読んでいて
なにやら雲行きが怪しそうだなと感じた
ちょっと面倒なトラブルに巻き込まれそうで
スマホは手にしているのに開くのを躊躇っている
※開けないLINE
大昔にさ、LINEっていうツールがあったの。
おばあちゃんの若い時分だから、本当に昔ね。
今はもうログすら残っていないけれど……
プライベート用と仕事用
別のアカウントが無料で本当に欲しかった!
別の電話番号がないと区別できなかったの!
……今も変わらない?あら残念。
仕事用は本当に既読スルーしたかった
……ん?無視することね。そうそう。
でも基本はプライベート用が疎かになったわぁ。
今も変わらない?それはキツいわね、わかる。
頑張って開けなさい。開けなかった者からの進言よ!
※昨日はガチ凹み過ぎてすまんかったと思っています
開けないLINE
学校で流行っていたチェーンメール。スマホを買ってもらったばっかりだったけど、仲良しな友達から信じないほうがいいって何回も聞かされたから、チェーンメールがきても適当に返信してた。
スマホがあると強くなったみたいで、全然話さないクラスメイトとも仲良くなれそうだから、たくさんの人とLINEを交換したりしてた。
宿題が終わったから、夕食前にスマホをいじってた。
〔1件のメッセージ〕
通知がくると、反射ですぐ見てしまう。
〔このメールを12時間以内に20人に回さないかったら、後悔するよ。〕
チェーンメールってだいたい長文でくるから、文が短くてちょっと驚いた。やっぱり、全然話さない人からはこういうのがよくくるのか。
「後悔って、書くなら具体的なほうがいいでしょ。」
〔後悔って何?笑 急にきたからびっくりした〜〕
〔急じゃない、早く回せ。後悔する。ほんとに。〕
〔えー、わかった〕
本当はわかってない。友達に回すつもりなんてないけど、高圧的なのが怖かったから、会話を早く終わらせたかった。人に嫌われるのはいやだから、ブロックとかミュートはしたくなかった。
〔1件のメッセージ〕
〔2件のメッセージ〕
〔…件のメッセージ〕
さっきのクラスメイトから。だんだん増えてく通知がすごく怖かった。ネット初心者で、悪口言われたら立ち直れそうにない。これをみたほうが後悔すると思った。でも無視したのが広まって、友達からハブられる気がした。焦りが判断を鈍らせて、どうしても、LINEが開けなかった。
開けないLINE
あけないのか
ひらけないのか
それが問題だ
【未読ムシ】
緑のアイコンに実った赤い果実を食べて
無かったことにしてくれる青虫を
求めてアマゾンの奥地へ
開くべきときは今ではないのだと思えど赤が煩わしくて
/お題「開けないLINE」より
【開けないLINE】
待っていた相手からのLINE
すぐにでも開けたい
けど、開けない
こちらからのLINE
見てくれたかと既読待つけど
いつもなかなかつかない既読
返事もなかなか来ないのに
こちらばかりがすぐ見て返すのがシャクになる
だから開けたいけど開けない
なんだか勝手に1人
駆け引きしてるのもわかってる
気持ちの葛藤がある
もう開けないLINE
ずっと怖かった
何を言っても遅い気がした
だけど本当は心のどこかで助けて欲しかった
ずっと助けてって言えたならって思っていた
だから最後だと思ったの
なのに運命が私を見放さなかった
寂しかったんじゃない
二度と開けないけど
一度も二度も許してくれた
どうして君は私なんかを好きなんですか
液晶上部に緑色のアイコンが数件、並んでいる。我が物顔で鎮座するそれを消す気になれないまま、すでに三日が経ってしまった。三日間で、いくらかたまってしまった同じ顔したアイコンは、急かすようにこちらを見ている。
通知を埋めたその人は、普段あまりメッセージを送ってこない相手。つまり、この通知は希少価値が高いのだ。……なんて。
「……あなたのことが好きです」
言葉を投げ付けるように乱暴に思いを告げて、気付けば三日。返事は聞いていない。告げる時間を与えなかったのは何を隠そう、自分自身だ。あれから会ってもいない。避けているのも、何を隠そう、自分自身なのだから。
この緑のアイコンをタップして、そうしたら、自分はどうなってしまうのだろう。開いたその先に答えがあるのかどうかはわからない。漠然とした恐怖に震えながら、心の片隅で期待に震える矮小な自分がいる。
ああ、どうしようもなく吐き気がする。
自分勝手なくせに半端に見返りを求める己の浅ましさを疎ましく思いながら、スマホは変わらず強く、手に握り締められた侭。
今日も、LINEは開けそうにない。
テーマ「開けないLINE」
「開けないLINE」
重い...
重すぎる...
怖くて、LINE開けない
今度の休みはいつですか?
いつなら空いてますか?
一緒にランチしましょう。
いいお店を見つけたので...
うるさい、うるさい💢
断っても、断っても
誘ってくる...
もう会いたくないんだよ!!
子どもの頃
あんな酷い事したじゃん
あんな酷い事言ったじゃん
今更、何なんだよ...
″老後の面倒は見てね″
魂胆、バレバレなんだよ...
「開けないLINE」
あれ、画面固まった?
あ、暗くなっちゃった。
え、壊れた?
これ、受験頑張って買ってもらったのに。
もうやだー。
【#84】
「開けないLINE」
LINEの内容で返事が困るときがある。
それが私にとって、開けないLINE。
開かない限り相手に既読が付かないので、
しばらく放置。
返事の文章が決まったらLINEを開く。
こういう事をするのは私だけかな?
1通のLINEが入った。
今すぐ開きたいが、開けたくもない。
それを開けば自分の家庭が壊れる。
いや、壊れるだけじゃない。おしまいだ。
こういうときに限って通知がメッセージの内容じゃなく、『新しいメッセージです』になる。
ふざけんな。こっちは内容が知りたいんだ。
LINEを開く前に検索エンジンをかける。
子供 認知
認知 家族に知られる?
不倫 子供 慰謝料 平均
ダメだ。いい答えが出ない。
やはりあのLINEを見るしかない。
覚悟を決めて開く。
「あれ?これ、どうしたの?」
「それ?○○に似合いそうなのがあったから買った
いつも頑張ってくれてるから」
「なにそれ~、でも嬉しい ありがとう♪︎」
これで妻にはバレない。
私今ね、恋をしてる
優しい貴方に、恋してる
声聴くだけで嬉しいから
どうしても顔が見れなくてね
連絡入れるのも、声かけるのも
ちょっと恥ずかしい。
トーク画面開けないし
会いたいなんて言えるわけないでしょ?
でも会いたいって思うのは
貴方のせいで、私の我儘
優しさに溺れて、恋にのまれて
貴方に溺れて、貴方にのまれて
『こいのみず』
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いくつ年を重ねても
完全って難しいことで
どんなに頑張っても必ず
どこかで糸がほつれてるから
だから今日もだめだった
今日も僕はだめだった
なんて自分を責めてはまた落ち込んで
馬鹿ね、もっと強く居なよ
完璧で、完全な人なんて
この世に絶対にいないんだから
だめだだめだって自分のことを
責めていじめちゃダメだからね
どうしても嬉しい思い出より
どうしても辛い気持ちが
目立って主張して邪魔してくるけど
嬉しい思い出はずっと
そばで微笑んでいるからね
大丈夫だから、大丈夫だから、
不完全でも大丈夫だからね、
『完全完璧人間』
好きになったのはいつからだろう。
幼馴染みと呼べる仲でもないけど、小さい頃からお互いを知っているから、お互いだけが自分のままでいられる場所なのだと思っている。
名前のつけられない関係。
この関係は心地よくも、辛くもある。
だってほら。
『俺、好きな奴いるんだけど』
で、始まっているライン。
最初だけそう書いてあるのははっきり分かってしまうから、なかなか開けないライン。
いつかくると思っていた。
お互いがなんでも話せるのはお互いだけ。
だからこんな話題もいつかくるだろうと。
でも、まだラインでよかったのかも、しれない。
直接相談されたりなんかしたら、どうしようもなく苦しくて辛いのを隠せる自信がない。
─開けないLINE─ #51
初めてLINEに登録した時、すぐに友人から「始めたの?」って連絡きたので驚いた。どうやら勝手に通知がいってたらしい。ということは他の意図しない人にも通知されてるってこと?無知ってこわい。すぐ設定を変えてLINEを閉じた。しかし結局他の人からの連絡はなかった。交友関係狭いから心配無用だった。
開けないLINE
どうしよう、どうしよう!?
今!!今ね!!好きな人からLINE来てるの!!
すぐ既読ついたら引かれたりするかな!?
3分ぐらい経ってからにする?
今既に1分たってるの!!
『###からのメッセージが届きました』
『###からのメッセージが届きました』
ヤバい、ヤバいよ、!!追加できちゃった!!
わー!!どうしよう!!
嬉しくてテンション爆発して手震えてるよ!!
もう既読つける!?でも返信思いつかないよ!!
どうしよぉぉぉ!
こんな感じの乙女感MAXの恋愛系いいですよね。
(語彙力が力尽きた人より。)