『開けないLINE』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題 開けないLINE
最近なんだかすれ違いが多くて
LINEも冷たい感じがする
あなたが冷たいから
それに逆らって私も冷たくしてしまうの
単純すぎるよね
着信が来たあなたからのLINEは
まだ開けていない
[開けないLINE]
元カノと別れてもう1年半になる。
「友達としか見れんくなった、ごめん。」そう言ったのが最後に聞いた彼女の声だった。
何度も連絡しようと思った。たとえ友達になったとしてもまた会ってくれるならそれでいい。そう思って別れたのに、・・・それから音沙汰が無い。
向こうから連絡してくることは無いだろう。フッた元カレに自分から連絡するのはこっちよりもハードルが高いと思うし、何ならもう俺の事なんて忘れているかもしれない。だから俺の方から行動しなければ会えない。そんなことはわかっているのだが、連絡はおろかLINEすら開けていない。開けない。グズグズして1年半もたった今ではその年月もプラスして尚更だ。
何に対してなのかはわからないが、怖い。そして何より緊張する。
今、これまで同じ極の磁力のように触れず、開けなかった彼女のトーク画面を開ける。そして、想いを押し殺して最大限の空元気で
『久しぶり!いきなりやけど久しぶりに遊ばへん?』
と、久しぶりを2回も言っている変なLINEを久しぶりに送る。
基本LINEがあまり好きではないので、面倒くさいやつだと普通に半日くらい既読にしないことがある。
これ、他の人からすると本当に嫌な奴だろう。
でもなぜだか心が極限まで拒否してしまうのだ。
人と対面していない時でも人と接しなければいけないのが苦痛である。
対面だったら無理矢理にでもコミュニケーション装備のスイッチを入れないといけないから頑張れるけれど、1人になった時とか、他の人と話している時、その人はその場にいないのに会話をしなければいけないという義務感に心がぽきりと折れてしまう。メッセージの通知を見なかったことにしてしまう(緊急性のあるものは早めに返信してる、つもり)
メールや手紙とか、単独で完結しているタイプは大丈夫。自分のタイミングで返信できるからだと思う。
対面だったら時間が来て別れれば話も終わるのに、LINEだと終わらない。
え、これって私のLINEの使い方が間違っているだけ?私のLINEコミュニケーションの取り方がおかしいのだけなのでは?!
前まではこんなんじゃなかったのに、どんどんネットコミュ障になってしまう。つらい。
グループLINEとかだと完全に浮いている。それなら話さない方がいいと思って、ただただ他の人たちにメッセージを見ているよく分からん人物になる。通知はミュート。うるさいだけだし(あ)
原因は私にある。人とのやりとりが下手くそなのだ。
ただ、自分の時間を侵されたくないというところに行き着くのだけれど、これって現代人として終わってるなあ〜と思う今日この頃です。
「別れよ。」
LINEに書いてあった。
私は何をしたのかな、、?と思い
既読をつけないまま携帯を閉じ、声を殺して泣いた。
#開けないLINE
薄々、予感はしていたの。
たとえば、私の話しに興味がなさそうになったとか。
たとえば、デートを断られることが増えたとか。
たとえば、一緒に居ても他の人を目で追っているとか。
それでも、徐々に近づく終焉の足音を振り払おうと自分なりに頑張ったんだよ?
いろんな話題を探して、めげずに話しかけて、おしゃれにも気を遣った。――だけど、ダメなのね。
スマートフォンに写るポップアップを電源を落として黒く塗りつぶした。せめて、明日まではあなたの恋人で居たい。最初で最後のワガママだった。
【未読無視してごめんね】
「開けないLINE」
私が開けないLINEは、自分が傷つくことが書かれているLINE。
題.開けないLINE
パンドラの箱と化した其れを
開けてしまえば、
戻れない気がした。
知って傷つくより、
知らないまま思い込んだまま、終わりたいんだ。
最後くらい保身第一でもいいじゃない。
未だに残る君とのトーク
勝手に私の心に入ってきたのに
最後は愛してごめんねだなんて
なんて身勝手なの
お題「開けないLINE」
通知
多分あの人
律儀に帰るコール
でも今
返事は出来ない
この人が
隣にいるから
私は外の部活だ。
私の好きな人の部活は明日はあるだろうか。
私の好きな人は野球部で、私は陸上部。
気になる。
頑張ってその人のLINEを開いて、
『明日野球部って部活あるの?』
と送った。
早く返事が来ないかな。
そしたら画面に私の好きな人の名前が表示されLINEを開く前に見えてしまったのだ。
──『明日はないんだよねー』
ああ、彼のLINEがウソだったらいいのに。
いつまで経っても彼からきたLINEに既読がつけられなかった。
✓開けないLINE✓
2023/09/01
中一のとき、彼の姿を見た瞬間息を呑んだ。
1年間、一生懸命恋をした。
──3月には終わった恋だけど。
私は中一に入学してからまずは『何部に入ろうかな』とずっと考えていた。
自分の中で候補はあった。吹奏楽部、バレー部、そして陸上部だ。
吹奏楽部は小学校の頃もしていたから。バレー部はお兄ちゃんがやっていたから。陸上部はただ単に走りが速くなりたかったからだ。
そんなことを考えていると、
「おはようー!野々花(ののか)!」
と朝から元気な声が聞こえてきた。
「おはよう、咲彩(さあや)」
彼女は私の一番の友達だ。彼女も私と一緒で元吹奏楽部で小4のときに仲よくなった。
「で、何考え事してたの?」
「ん?はい?」
「だって、ずっと黒板のほうぼんやり見てたから考え事してたんでしょ?」
「うーん、まあね」
「部活何入ろうかなーとか?」
なんで私の心の中を読めるんだ?怪訝な顔をしている私に咲彩は噴き出した。
「まぁ、時間はまだあるんだし、その間に決めとけばいいじゃん!ね?」
「そうだね」
そうは言ったもののそのことが頭からいっとき離れなかった。
昼休み、隣のクラスの心桜(こころ)が私の名前を呼んだ。彼女も元吹奏楽部だ。
「ねえ、今日の放課後陸上部の体験に行かない?」
「え、今日?」
「うん。ねぇお願い!」
「今日は暇だしいいよー」
「やったぁ!じゃあ、帰りの会終わったらそっこう野々花のクラスに迎えに行くからね!」
「はーい」
「じゃあまた放課後!」
放課後、約束通り心桜と陸上部の体験に行った。
とても緊張した。楽しそうに部活をする先輩たちを見て作り笑顔とかじゃないよね?と思いたくもないことを一瞬思った。
3年生は女子ふたりしかいないみたいだ。長距離のキャプテンは美華(みか)先輩、短距離のキャプテンは心晴(こはる)先輩。今日だけで覚えた。
心晴先輩と他の2年生の人たちはは私と心桜に丁寧にミニハーの基礎の動きを教えてくれた。
それが終わったあとはハードル走というのをやるらしい。顧問の先生が来て、
「長距離の人たちも短距離と一緒のメニューやれよー」と指示を出していた。
長距離の人って何人くらいいるんだろう。私は短距離のほうが得意だから長距離には絶対にいかない。
──その瞬間ドクンと心臓が飛び跳ねたような気がした。
ほっそりとした身体。子どもっぽい顔。風になびいてる髪。全てが『綺麗だな』と思った。
え、待て。これは…一目惚れ?ま、まさか。いや、でもそう…なのかもしれない。
数日後、私は陸上部に入部した。陸上部の先輩たちは優しく接してくれた。
それからもずーっと彼のことが頭から離れなかった。
彼の名前は楓我(ふうが)という名前らしい。1個上なので“楓我先輩”と呼んでいる。
本人の前では名前は呼んだことないけど、心の中では何度も楓我先輩と呼んでいる。
私は速攻、咲彩に楓我先輩のことを話した。
「えー!同じ部活に気になる人かー!青春すぎだよ、野々花!」
「シッ!咲彩、マジで声がでかいからやめて!このこと咲彩しか知らないんだから」
「ごめんてー、でも親友の気になる人の話になったら黙ってはいられないよ!!」
「もう、この話終わり!次理科だから行くぞー」
「はぁい」
納得いかないとでも言いたそうだった。
理科室に向かう途中、楓我先輩の姿を見つけた。咲彩に言うと、
「え、どれ?」
「ほら、あれあれ」
「だから、どこ……え、あの人!?」
「……う、ん」
「めーっちゃモデルみたいじゃん!」
「え、やっぱりそう思う?」
「思う思う!野々花、見る目あるね」
「そんなことないし」
照れ隠しのために返した言葉が素っ気なくなってしまったが咲彩はそんなことなんとも思ってなさそうだったので安心した。
数年前、姉にLINEをやるよう滔々と勧められた。
世間一般がやってることはやるべきと言ってくれてるらしい。
友達なんてものが出来ちゃったりしたら、私もやるんだろうか。
とりあえず面倒くさいので断った。
「そういうの、やっとかないと後々困るよ」
姉よ、すまない。今まさにそれだ。
長文のLINEだった。
最初だけ
ちょっと見えたけど
今の
職場の
現状が
細かく
書かれてる
はず。
休職してる
わたしに
気遣って
送ってくれてる
って分かってる。
でも
きっと
読んだらまた
感情のジェットコースターが起きる
って分かってるから。
今はまだ
無理。
#開けないLINE
LINEはあまり使わない
開く時は家族とのやり取りがある時と
LINEGIFT使う時だけ
ただのつぶやきやないかい
「こんにちは〜......ありゃ誰もいないか」
”Anonymous logout”
「誰か生きてる〜?......_______」
”Anonymous logout”
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ひとりになった。
あの時と同じ、
青い風が吹くと勘違いしていたあの時と。
一緒だと思っていた、けれど違った。
この、忘れ去られたLINEと一緒だった。
君の見せている一面は僕だけに見せているの?
それとも、皆に売ってる面なの?
私だけにみせているなら
信じられるからさ!!
最後に見たのはいつだったか...
ずっと保存状態で胸にしまったまま...
あなたが亡くなる数日前
苦しくて痛い思いを私に送ってくれて
でも私からの返信を見る体力も無くて
そのまま逝ってしまいましたね。
あなたの最後の想いは開いても涙でみれません。
このまま保存しておいてもいいかなぁ
ねえ、ちゃんと見てるの?既読スルーどころか、既読もついてないよ!私のことどう思ってるの?好きだって言ってたのは嘘だったの?ちょっと、なんでもいいからLINEしなさいよ!アンタが遅いから、家まできたのに誰もいないし!仕方ないからよじ登って二回にあがってきたからね。窓の鍵開いてたから、家の中入ってるから。全く不用心でしょうがないわね!早くLINE返信するか、早く帰ってきて。待ってるから。
開けないんじゃない開ける必要がないから開けないんだ。これ以上は聞かないでくれ
半年前に別れた元カレからのLINE。別れてから、話したこともなかった。
私は、そのLINEを開くことができなかった。