『遠くの街へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今の生活に不満はない。だが時折、猛烈に自由になりたいと願うときがある。仕事や趣味や、男、今まで積み重ねてきたものを全て捨てたいと思う。
ここではない、別の街へ、遠くの街へ行きたい。私を取り巻くしがらみから逃れたい。何もかもを捨てて、新たな人生のスタートを切りたい。そう思うだけで、臆病者の私には行動することは難しい。
お題 遠くの街へ
壁に付いたまま消えなかった赤絵の具。
散々ねだって買ってもらった空色のカーテン。
見渡せば、あちこちに小さいままの僕がいる。
昔君が願ったようなかっこいい大人にはなれていないけど。
少なくとも一人で生きる強さを持って旅に出るよ。
これから僕の行く遠くの街で、何が起こるかは分からない。
怒ることもあるし、泣いてしまうこともあるだろう。
でも少なくとも、ここに帰ってくる時は笑っていよう。
君の描いたあの姿に、少しでも近づいていたいから。
「もう行くわよー。降りてきなさーい。」
はーいと返事し、ドアを閉める。
どうかここがいつまでも、僕の心の帰る場所でありますように。
電車に揺られ家路につく。
まだ明るいが気温が下がり外は寒い。
車内は冷たい風が遮られ、足元から温風が送られてくる。
日差しが気持ちよく、体がぽかぽかする。
心地よい揺れ…
大きな揺れで目を覚ます。
窓の外は緑に囲まれている。
田舎暮らしはこんなもの。
見慣れた風景に再び瞼を閉じ…
―いや、待てよ。こんな木の生え方しているところないよな。
「次は〇〇」
―寝過ごした…
『遠くの街へ』
君を
想いだして
泣くのなら
いっそ
君のすべてを
心の奥に
しまい込み
君の知らない
遠い街へ
新たな自分と
出会いたい
「なぜ君がここに...?」
君はもう遠くのとても賑やかな街に行ったと思っていた...
なのになんで...?ここはお墓だよ?亡くなった人が来る場所だよ?君が1番来ちゃいけない場所なんだよ?
あの公園であのいつもの場所で!独り言だったけどまるで僕が見えてくるかのように話していた君が死んじゃったなんてありえない...
今ならまだ間に合うかもしれない...ほら!戻って!生き返って...!そしてそのまま、ここには来ないで...
君にはまだ来て欲しくなかったんだよ...
あぁ...もう暗くなっちゃったね...
あそこなんだか賑やかそうだね...
...そうか、僕が死んだその日...その日は遠くの街でお祭りがあったんだった...僕は誰かと行っていてその誰かが何かの下敷きになりそうだった時に僕が庇って死んだんだっけ...?w
僕は誰と行ったんだろ...上手く思い出せない、
そうだ!僕ね?君と初めてであった時何故か懐かしいって思っちゃったんだ
それがすごい不思議でたまらなかったんだ
今なら君とお話出来る、僕が忘れているだけできっと会ってるんだ!
でも...
君はどうして僕を見たら泣き出してしまったの...?
《遠くの街に。》
私はごく普通の小学生だった。
でも…戦争が始まってからは普通じゃなくなった。
避難するために逃げ回らなきゃ行けないし、死んでいく沢山の同級生を無視しないといけなくなったんだ。
それから戦争は大きくなっていった。
お母さんは泣いてばかり。お父さんは日本を守る為に居なくなっちゃった。
弟は可笑しくなって。私だけだった。
私だけは壊れては行けなかった。
……ある日、お母さんは私と弟の手を引いて、外に出た。
お母さんが言うには“ここは危ない。遠くへ逃げなくちゃ。”だそうだ。
お父さんは絶対に帰ってくる。そう言っていた。
BADEND…?
《あとがき》
こんにちは!今日は《遠くの街へ》というお題でした。
私は、戦争を元に書いてみました!
戦争を経験したことが無いから分からないけど、本を読んで、“こんな感じだったのかな?” “こんな時、どうしてたんだろう?”というふうに考えて思い付いたのがこれでした。
ぜひ読んでください。
あの町へ…
そこには何があるだろぅ…
知らない人…
しっている人に似ている…
怖い顔のおじさん…
優しい顔のお姉さん…
世間話にニコニコ楽しそうなおばあちゃん…
お母さんに抱かれてニコニコ顔な赤ちゃん…
人に撫でられて嬉しそうな猫ちゃん…
私はその場所に色々な表情を探しに行くのかもしれない。
「遠くの街へ」
郊外に住んでいると駅周辺を街と
いう表現をするが、私はなかなか
馴染めない。
友人は街に住んでいる私を羨むが
私は郊外にある広い畑や田んぼに
囲まれて住んでみたい。
カエルの声や渡り鳥、農業用の機
械の音など季節を感じることがで
きる環境は羨ましい。
いつか街まで遠いな、、、と思え
るような場所でゆったりと過ごし
たい。
昔はよくドライブで遠出をした。
方向音痴なので、ひたすら国道を走っていたけど
いつもと違う風景に、少しドキドキした。
ひとりで行くのが気楽で、いろんな音楽を聴き
ながら、車を走らせていたっけ。
友達とも行ったり、おつきあいしていた人とも
行ったりしたなぁ。懐かしい。
今はもう、しなくなったけど、もし行くことが
あったら、やっぱりひとりで、ぶらりと行く
かな。
運転するのって、楽しいもんね。
「遠くの街へ」
お題「遠くの街へ」
私はこの街しか知らない
公園やショッピングモール、学校や公民館、神社もあるし浜辺だってある。
この街で人生の一生を過ごしたって何不自由無い生活が送れる気がする。
だから他の県に行きたいとも思わないし他の県の事を知りたいとも思わなかった。
「え、転校?」
突然の親からの告白
3ヶ月後に沖縄に引っ越す事になった。
今は中学1年生の11月。
2年生の春から沖縄の学生になる事が決まった。
「私ちゃんは親の都合で後3ヶ月で沖縄に転校することが決まりました、なのでそれまで皆んなで私ちゃんといっぱい思い出を作りましょう」
担任の先生が朝のホームルームの時間に、クラスの皆んなに私の転校の報告をした。
転校する事が決まっても私の学校生活は普段と変わらない。
授業を受け休憩時間は友達とお喋りして、放課後は部活をして、部活後や休日には友達とお出かけしたり。いつも通りの日常だ。
「実感が湧かない」
自宅のベッドに転がり呟いた
私はこの街しか知らない、他県にも行った事が無い。修学旅行だって2年生だから経験してない
「あ、皆んなと修学旅行行けないのか…」
修学旅行だけじゃなく、部活も勉強も遊びも今の友達と出来無いんだ。そう思うと少し悲しくなった
絶交する訳じゃないし、電話やLINEだって出来る
別に寂しくない。会いに行こうと思えば会いに行ける。
「沖縄から神奈川ってどのくらいかかるんだろ」
飛行機なのか船なのか、金額はどのくらいかかるのか全く分からないけど。夏休みは絶対神奈川の友達に会いに行こうと思った。
転校が近づくにつれ胃が痛くなってきた
新しい学校で友達はできるのだろうか
勉強も不安だ。学校によって教科書も授業の進み具合も違うはず
部活はどうしよう。
そういや沖縄って暑いのかな
転校の事を考える度に、寂しさや不安が募ってく。
だけど少しワクワクしてる自分もいた。
「とりあえず沖縄に着いたらまだ始業式前だから観光したいな!」
ーーーーーー
無事に中学1年生が終わった。
終業式の時はクラスのみんながサプライズしてくれた。
クラスの皆んなが書いてくれた寄せ書きも貰ったし。先生からもクラスの皆んなで撮った写真が入ったフォトフレームを貰った
野外活動の時の写真だった
「私ちゃんはうちの卒業アルバムは貰えないから、皆んなの顔忘れないように先生からのプレゼントです」
先生がそう言って私は気付いた
そっか、私が卒業する中学は転校先の学校になるんだ。
クラスのみんなとは終業式の日はたくさん喋った。
仲が良かった子や、全く喋った事なかった子ともたくさん喋った
「楽しかったな」
沖縄に到着して約半年が経っていた。
友達はすぐ出来た。
周りの子が気さくに喋りかけてくれたのですぐ打ち解けられた。
勉強の方は。教科書は全然違うし、前の学校でやった事を授業して、逆にやったとこない範囲もあったりで少し大変だった。
部活もなんとかやっていけそうだ
「にしても沖縄って案外暑くないんだね。風が強いし乾燥してるからかな?それに海綺麗すぎ!想像通り!」
1人沖縄の浜辺に来てはしゃいでいた
夏休みになっていた
神奈川に行きたかったが、部活が忙しくてまとまった時間が取れない
なにより交通費が高かった事を知って、気軽に行けそうにないと思った
「まあ、連絡はしてるからいっか。大学受験で神奈川の大学に行けるように頑張ろっと」
神奈川の大学に行ったら近いから皆んなにまた会いに行けるかも!と考えたが、その思考はすぐ消えた
「でも神奈川じゃなくてもいっか、もっと遠くの大学に行ってもいいかも、んー、次は北海道だな!」
私は心の内で密かに大学を北海道にすると決意した
完
お題┊︎遠くの町へ┊︎22作目
私は遠くの町へ行く
駅に乗って、バスに乗って、タクシーで行く
着いたらなにをしようか
やることは無いけどお金は沢山貯めた
自殺するまでに時間はあと少しだけ
あと少しを、少しだけ楽しんでみよう
それでちょっとは、幸せになれるかな…
〈遠くの街へ〉
もっともっと、彼らを愛せばよかった。
もっともっと、彼らを信じればよかった。
もっともっと、彼らを大切にすればよかった。
そう思うほど、彼らは最高です。愛しているのです。大好きなのです。
私は、予想よりも遥かに、愛されています。
とても嬉しいのです。見ていてくれて、ありがとう。
また会う日まで。
厳粛な卒業式にて、終えん。
『遠くの街へ』
あなたが、どんなに遠くの街へ行こうとも、わたしはここで待ってるよ。
あなたに「おかえり」って言うために。
あなたの帰る場所を守り続けるから、お土産たくさん、よろしくね。
遠くの街へ
男のいた街はことごとく崩れていた。
廃墟と化したその街に男ひとり以外の人間は見当たらない。
無数の瓦礫。
干上がった水路。
むき出しの鉄骨。
灰色の空。
ノイズのような風の音。
男は人を求めて街を出た。
より遠くへ、灰色の世界を歩く。
線路の脇に携帯電話が落ちていた。
コール音が響いている。
男は電話を取り、耳元に寄せる。
賑やかな人々の声が聞こえる。
「そこに誰かいるのか」
男は返答を祈るように待っていた。
暫くして、反応があった。
「私はその街にいる。あなたを、皆はずっと待ってる。お願い、早く私を見つけて」
電話が途切れ、男は走り始めた。
「遠くの街へ」
僕は二股をしている。
「遠くの街へ行こう。
2人で誰も知らないような街に。」
そう、2人の彼女に告げた。
街に行く準備ができたら同じ待ち合わせ場所に
来てくれ、と伝え。
そう、2人の彼女にだ。
僕には2人の同じくらい大好きな彼女がいる。
1人に愛想が尽きて1人に愛を注いでいる訳では無い。
2人とも僕のことが好きだし僕も2人のことが好きだ。
彼女達は彼氏が同じだし好きなブランドも一緒。
会わせたらきっと気が合うだろう…そう踏んだのだ。
そして僕の予想通り彼女はもう1人の彼女と
仲良さそうに談笑している。
2人が仲良くなったら僕と3人でお似合いのカップルに
なれるとふんでいたのだ。しかし
現実そう甘くはない。
僕は浮気がバレ、2人の彼女に振られた。
そして2人の彼女が恋人同士になってしまった。
「えっ?」
まったく予想もしていなかった展開だった。
だけど大好きな2人の幸せそうな顔を見て、僕は決めた。
「遠くの街へ行こう。
2人が誰も知らないような街に。」
ふわふわり
たんぽぽの綿毛のように
柔らかな風に乗って旅をする
穏やかな波の音に抱かれるとき
ただ耳を澄ませる
木々の間を通り抜けるとき
その風の色を感じる
空に天鵞絨色のカーテンがかかるとき
最初に私を呼ぶのはどの星か
すっきりと目覚めた太陽がダンスをしている
鳥たちが庭で軽やかに朝を告げる
甘い蜜はどちらでしょうと
白い蝶がこちらを見ている
地球はいつも語りかけている
生命の豊かさに気がつけるように
今日もわたしは風に乗る
遠くの街へ
遠くの街へ
僕は転勤族。
今は家族で一緒に暮らしてるけど、いつ転勤で単身になるか
分からない。
転勤は知らない街を知れるメリットはあるけど、家族を持つとしんどいな。
遠くの街への憧れを感じながら、現実を見てしまう今日この頃です。
遠くの町へ、なんて怖いよ
勝手に飛ばさないでよ
今の町で悠々と暮らしていたいよ
だって今十分くらい幸せなんだ
大海なんて知りたくもないよ
でもそれも今だけ
いずれ人に頼るばっかりではいけなくなるんだ
未知のことが恐ろしいんだ
なんせバスの乗り方も分からない
ちなみに電車も
こうやって新しい世界を毛嫌いしていたらそりゃ
こんな世間知らずの15歳が出来上がるわけですよ皆さん
困ったもんですよ
何にも一人でできない
こうなったら生活力諦めて、
助けられ力を磨くっきゃないかもしれん
それもまた人生幸せに生きる能力なのだ
完
気がつくと、私は神殿のような場所にいた。
和風というよりは洋風に近い、世界史の教科書に出てきたみたいなものに似ている。
ガラスをふんだんに使用し、自然光を取り込むのに使われている。
柱一つ板一枚を取っても質の高さが滲み出ていた。
柱には小さくだが、なにかが彫られている。
文字のようなものに思えるが、少なくとも私の知り得るものではなかった。
そのとき、目覚まし時計がけたたましく鳴り響き、私は一気に覚醒した。
時間はAM7:00。
いつもの朝だ。
昨日の夢の続きだった。
目は覚めたものの、手のひらには、あの彫り跡をなぞった指の感覚が気持ち悪いくらい鮮明に残っていた。
私は橋月亜矢乃。
普通の女子高生だ。
普通じゃないことと言えば、たまにあの生々しいほど鮮やかな異世界の夢を見ることくらい。
遠くの街へ。
遠くの街。私は遠くの街に行く。しかしお金は無い。そんな時は電車を使おう。
電車は改札を通らなければ無料で何処までも行くことが出来る。だから私は遠くの街へ行く。