『踊るように』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
踊るように。
私は君と踊るように歌った。
周りが輝いて見えた
とても綺麗だった
踊るように 舞うように
ハラハラと
散るは
桜、紅葉
全てを染めよと
降るは
雪
儚くも美しき自然の舞
蝶のように、美しく、舞う。
スポットライトが舞台を照らし、より女優の艶やかさを引き立てる。
甘い歌声に、多くの人々を魅了する演技に、華やかさな美貌。
誰もが一度は憧れる世界に、わたしは立っている。
この舞台には、わたしを目当てに多くの人が訪れる。
舞台の上から見る、観客席に座る人々の表情が好きだった。
物語に惹き込まれて、わたしを女優としてではなく、物語の住人として見る。
まるで、観客たちと一緒に、物語の出来事を体感しているような一体感…。
そして、物語の最高潮で見られる観客たちの感動した表情。
舞台の終幕後、観客たちは心揺さぶらた…その感動を他の観客と語り合う。
その観客たちの熱く語り合う姿が、何よりも……わたしの喜びだった。
踊るように……踊るように?
そう、踊るように気楽に毎日生きられればいいのにね。
〝踊るように〟
踊るように。
踊るように
ふわっと
触られたい。
踊るように
くるくる回ってる
ゆうやくんも
好きだよ。
踊るように飛ぶ白鳥
踊るよに走る犬
踊るように歌う人
全てキラキラして見える。
物語を考える時
踊るように手が動いたりする
相手は文字
恋に落ちたり
トラブルに巻き込まれたり
終演を迎えるまで
一度止まって
曲が変わり
また踊り出す
終演を迎えるまで
(2023.09.07/踊るように)
踊るように。
まだ出逢ってない
「人」がいる
まだ見たことない
「街」がある
まだ知らない
「何か」がある
人生はまだまだ。
明日何が起こるかは分からない。
好奇心を震わせながら
心を踊らせて今日も生きよう。
きっときっといい
「出逢い」
があるから。
踊るように坂を登って歌うように下へ落ちて花をつむように赤をチラそう。
あの崖は急だから踊るのは大変かもしれないけれど大丈夫、今は体が軽いから。息が切れてしまって歌えないかもしれないけど大丈夫、下に落ちるのが人生最後の楽しみだもの。花を散らすのは難しいかもしれないけど大丈夫床につけば自然と散るから。
最後に泣くのは出来ないかもな。
踊るように……。
踊るように糠喜びした結果が、このザマだ。人生を、台無しにされた。
あのゲスに。
人のおもいを躊躇いもなく踏みにじった……犯罪者・今井貞夫の娘、人でなしの今井裕子。
踊るように……。
踊るように並ぶ、いくつもの人形。
小さい頃に読んだ、推理小説の内容だ。
風の悪戯が
スカートと髪とお洋服を
靡かせる。
自然が彼女にかける
ちょっとした魔法は
佇んでるだけなのに
なんだか絵になる。
–踊るように–
人とノリを合わせるのも疲れる
異性と話すだけでも男女っていう壁を感じて疲れる
自分の生き方に疲れる
夢に向かって走って疲れる
もう、あああ
暴れ狂うように、自分を表現して踊るように、生きたい
※踊るように
なぜ人は踊るのか
何かを表現するために踊るのか
内面がふつふつと沸いて自然と現れた形が踊りなのか
佐藤健寿さんの個展では、「外国の奇界遺産」をたくさん観られたが、その中にイタコや阿波おどりなど日本の文化が取り上げられていたのが興味深かった
日本もめちゃくちゃ奇界に踊っている
阿波おどりに関しては、もう来年観に行こうと思うほど興味深い
何だあれ
いや、観るより踊らにゃ損か
いや、なぜ踊るのだ
こうして今日も堂々巡りだ
「好き」を肯定されたから、跳び跳ねて喜んだ。
この祟りみたいな想いを、持っていてもいいんだ。捨てなくてもいいんだ。
たったそれだけで、天にも昇れる気になった。
手の中にあるボイスレコーダーを眺めて、ニヤリと笑った。
あれは、ある夏の日のこと。
空は青々としていて起きるのが嫌になるくらいの晴天。その日もわたしはいつもと変わらぬことをして過ごす。歯を磨いて朝食たべ、顔を洗ってが学校へいく。
貴方の手の平の上で何も気付かないまま永遠に私を踊らせていてほしい。
いつも、してた電話 今日来なかった…
彼氏は普通に会話(LINE)を進めるけど私は普通にはできないよ…
LINEで、暇だなぁ〜とか送っても未読無視…
電話なんかしなくても良くない?って思ってても
私は毎日したいよ、、
めんどくさいのかな?嫌いになったのかな?
好きじゃない?
元カノの物がまだ、彼氏の家にある…しょうがない。しょうがない。って言い聞かせてたけど、もう無理だよ…辛いし 悲しいし 心が持たないし
どうしたらいいの???
「はぁ、いつになったら私、元の時代に帰れるんだろ。早く七海さんに会いたいなぁ」
「一応本人の前なんですが」
🌸の横で不機嫌そうにそう言う金髪の青年は一度視線を🌸に向け、そして目が合うと直ぐに逸らした。
「んー、確かに君は七海さんなんだけど…本人なんだけど、私が好きなのは20代の君ね!」
目を逸らされたので🌸は金髪の青年、七海の顔を覗き込み指で頬をつつき笑いながら言った。七海は眉を顰めると🌸の指を払い除ける。
「この時代にきてもう4ヶ月経つのか」
🌸はそう言って天を仰ぐ。🌸はとある呪霊を祓う任務に当たっていた。しかし報告されていた呪霊とは違った自分よりはるか上の等級の呪霊に出くわしてしまい🌸はその呪霊に殺された、はずだった。気が付くと数十年前の過去に飛ばされていたのだ。そこで出会ったのは自分が思いを寄せている高専時代の七海だった。それから色々あり今は未来から来た謎の人物、ということで呪術高専で保護兼監視されている。
「七海くんあの時私を助けてくれてありがとうね」
「まぁ、倒れてる人を流石に放ってはおけませんから」
「優しいところは変わってないな」
「…また未来の私の話ですか。本当に…好きなんですね」
「好きだよー!七海さんは本当に格好良くて素敵なんだ」
そう🌸が目を細めて七海に微笑むと七海は不機嫌そうに頬杖をつき鼻で溜息をついた。
「もし貴女が本来の時代に帰れたとして、未来の私がこのことを覚えてたらどうするんですか?」
「このこと?」
「貴女が私に未来の私を好きだと伝えたことですよ」
「まさか。きっと忘れてるよ」
🌸がそう言って少し寂しそうに笑うと、七海は何も言わずに黙って🌸をちらりと見たあと直ぐに視線を地面へと移した。
「もし帰れなかったらどうします?」
「それは困るなぁ。友達とも好きな人とも会えないのは寂しい」
「そうですね」
「あーあ。こんなことになるなら七海さんに告白しとけば良かったなぁ。好きです!って…」
「…今してるじゃないですか」
七海が🌸を見ずに無愛想に呟くようにそう言った。🌸は七海を数秒見つめた後、急に吹き出して「私が告白したいのは数十年後の君だって言ってるでしょ」と笑い始めた。🌸の笑い声を聞いた途端に七海は顔を顰め、立ち上がり🌸の目の前に立った。
「今の私では駄目ですか?」
「…え、」
目を細め頬赤らめて🌸を見つめながら言う目の前の青年を🌸は目を見開いて見つめ返す。おかしい。自分が好きなのは数十年後の七海なのに一気に心臓の鼓動が痛いくらいに早くなった。急いで目の前の青年から、七海から視線を逸らす。すると七海は小さく舌打ちすると🌸に近付き視線を合わせようと顔を覗き込む。
「私も七海です。貴女の好きな」
「だから…私が好きなのは、」
声が震える。視線が合わないように🌸は顔を片手で隠した。すると七海がその手を掴み顔からずらすと、自分の顔を🌸に近付けた。
「私を見てください」
「っ、七海く…」
「今の「七海」では駄目ですか?」
七海にゆっくり視線を向ける。目が合うと七海はゆっくり🌸の唇に自分の唇を近付けた。唇が触れるか触れないかぐらいの距離で止まり🌸は思わず息を止める。
「…ッ」
「抵抗しないんですか?…そうですよね。私は貴女の好きな人ですから」
「あ、」
「未来の私なんか忘れて、今の私を見てください」
そう言って🌸の唇に口付けを落とす。七海は一度唇を離し、両手で🌸の頬を包むと熱い吐息を吐きながら
「心臓の音、煩いですね」
と言い再び口付ける。🌸は抵抗することが出来ず、そっと七海の胸の服を掴んだ。唇を少し離しては角度を何度も変えられて口付けされ、やがて少し強引に舌が🌸の口腔内に捩じ込んでくる。
「っ、ん、」
クチュッと音を立てて舌を絡められ、熱い吐息と唾液が混じり合う。深く濃厚で、少しぎこちない七海の口付けは🌸の呼吸までを奪うようだった。
「っふ、」
息が苦しくなり七海の胸をパタパタと手で叩くが、それを無視して七海は🌸の両頬を包んでいる手を自分の方へ引き寄せ、噛み付くような口付けをする。
「っん、んん」
頭に響くクチュという舌を絡める音が互いの興奮を高め身体の温度を上げていく。🌸が激しく胸を叩くと七海はやっと唇を離す。🌸は顔を真っ赤にして呼吸を整えるように大きく息を吸う。
「っは、ちょ、ちょっと七海く…」
「この時代にずっと居てくださいよ」
「それは…」
「未来の自分に嫉妬するのはクソ腹が立ちます」
そう言って🌸を抱きしめる。🌸より背は高いが自分の知っている七海よりも身長が低い。まだ成長途中なのかな、そんなことを思っていると急に🌸の視界が歪んだ。
(あれ…なんか、凄い…急に眠い)
瞼が重い。目を開けていられなくなり、🌸はそのまま意識を失うように眠った。近くに居たはずの七海の自分を呼ぶ声が何故か遠くの方で聞こえたような気がした。
「…ん、」
🌸が目を覚ますと一番最初に目に入ったのは白い天井。どうやらいつの間にかベッドに寝ていたようで、ここはどこだろうと身体を起こす。すると自分が寝ていたベッドの横に誰かが座っていることに気が付いた。その人物を見ると安堵した表情をしている七海が居た。
「あ、れ…?」
「良かった。何があったんです?」
🌸は目を見開く。そこに居たのは先程まで一緒に居た高専時代の七海ではなく、自分のよく知っている成人した七海だった。
「え、っと、七海…さん?」
「大丈夫ですか?」
「私は…あれ?…これは、夢?」
「ここは病院です。4ヶ月もの間何処へ行っていたのですか?発見されたと思ったら道で倒れていたんですよ」
「4ヶ月…」
七海の言葉に🌸は驚いたが、落ち着け落ち着けと深呼吸をして信じてもらえるか分からないが目の前にいる七海に自分が数十年前の過去に行っていたことを話した。
「まさか」
「信じてもらえないですよね…」
「いや、その」
七海が口元を手で押えて🌸から視線を逸らす。よく見るとほんのり頬が赤く染まっていた。🌸がどうしたのだろうと小さく首を傾げて七海を見つめていると、七海がそっと口を開いた。
「そうですか。あの時の」
「あの時…?」
「🌸さん。その節は申し訳ございませんでした」
「え?」
「10年程前に私、貴女にいきなりキスしたでしょう?」
「え、え、」
「私もその、当時は青かったと言いますか…本当に申し訳ございませんでした」
「え、あ、いえいえ!?大丈夫です!」
🌸は顔を真っ赤にし慌ててそう言う。七海はここでやっと視線を🌸に戻し、手を伸ばして🌸の頬に手を添える。青年の時の七海よりも一回りほど手が大きくなっているような気がした。
「あの、」
「貴女を抱き締めた後、消えたのですよ」
「消えた?」
「今でも覚えています。抱き締めた瞬間、ふわりと消えたのです」
「成程。もしかして…その時私は現代に戻ったということですかね?」
「恐らく。当時は相当落ち込みましたね。そしてまだ何処かに貴女がいるのではないかと探しもしました」
「そうなんですね」
「そしてやっと出会えたと思えば、貴女は私のことなど忘れてましたよ。まぁ、今考えれば時間軸が違ったのでしょうね」
「す、すみません」
「いえ、謝ることは。寧ろ謝るのは私の方です。十年程前の話とはいえ…」
「私にとっては…今さっきの出来事です」
🌸がそう言うと七海は少し驚いた表情をした後「そうですか」と呟くと🌸の顔に自分の顔を近付けた。
「忘れませんでしたよ」
「え?」
「貴女が私のことを…「今」の私のことを好きだということを」
「その、」
「貴女は忘れると言っていましたが、忘れませんでした。ずっと、この十年間」
七海は十年前、🌸にとっては先程と同じように🌸の頬を両手で包む。🌸はゆっくり七海に視線を向ける。七海と目が合うと尋常ではない程心臓が速度をあげる。七海は🌸の額に自分の額をくっつけ、熱い吐息を吐きながら
「あの時と同じで心臓の音、煩いですね」
そう言うとそっと🌸の唇に口付けを落とした。🌸は一回りほど大きくなった七海の背中に手を回し、ぎゅっと服を掴んだ。
手の上で良いように踊らされて
それに気づかずに大人になって
社会に出てから気づくんだ。
「あ……自分っておかしいんだな」って
結局俺は支配者達に良いように使われるコマでしか
無いんだな
踊るように
私は今日も
君の手の内で、
くるくると踊らされる
私と君の
永遠に続く
終わりの見えない
化かし合い。