『裏返し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『裏返し』
オセロをするのが好きでした。
一人でもできるから。
どこで貰ってきたのか、旅行に持っていくような小さなオセロを持っていたのです。
半分に畳める、片手に乗るくらいの大きさの盤。
小指の爪ほどのサイズの石には磁石が入っていて、オセロをせずとも石を並べてくっつけるだけでもそれなりに楽しいものでした。
小さな石を ぱちん ぱちん。
先手も後手もどちらも私。
黒で攻めては白で攻める。
裏返して裏返して、裏返したものを裏返す。
きっと私が天才だったらこんなの楽しくないけれど、
幸いにも私は馬鹿だったから。
こんなものでも退屈しのぎにはなったのです。
多分ね。
優しさは我慢の裏返しって言う
確かにそうだなって思う時もある
でも、そうじゃない優しさもある
そうじゃない瞬間が確かにあるんだ
裏返し
私は、知ってしまった。
貴方に大嫌いっと言われた時、私はその言葉を裏返した、でも、
そこに大好きは書かれていなかった。少しだけ、信じていのに、
他の人達より、違うと思っていたのに。
『嘘つき…』
『裏返し』
あなたはよくTシャツを裏返しで着てた
それも全然気付かずに
「服、裏返しだよ」と教えると
恥ずかしそうに「あれ、ほんとだ」と言って着直す
素朴で無頓着なあなたが愛おしい
私が生きててごめんなさい
―裏返し―
いつもそう。
他人の話を聞く時、相手が感じた旨を裏返したような形で聞いてしまう癖がある。
簡単に言えば〈否定的に捉える〉と言う事。
悪気はない。
裏返し・逆に・否定的というと、ネガティブなイメージに受け取られやすい。
まぁほぼほぼ引くよね。
その裏返った私の言葉を心から受け止める人としか友達に離れない。絶対。
なぜなら他意はあるから。
私だって感じるところはあるけど、その場の会話を楽しみたい。自分の中では色んな考え方を編み上げることができる。その中で相手とは一番遠い思考を取り出して試すのだ。
そんな悪趣味で遊ぶ私を、彼は「目から鱗」だと言って私の色んな角度の感情をまっすぐ見据えてくれる。私は「焦りの境地」である。そんなに受け入れられては惚れるしかない。
悲しいかなこれだけは裏返らない(笑)
あなたと私の思いを裏返してみると
いつも思い出してしまうのあの喧嘩。
優しい人には裏があると思った。
根拠はないよ。ただそう思っただけ。
僕の悩みを聞いてくれる彼女は笑顔が素敵。
だけど、その彼女の身体には 沢山のアザがあった。
それを隠したがる彼女だが、
一日一日 必ず傷が増えていった。
それと共に えがおがだんだん消えてゆき
君のえがおが一生見れなくなった。
全然大丈夫は
大丈夫じゃない裏返し
何でいつも言ってしまうんだろ
本当の自分を悟られたくないから
弱い自分をみせたくないから
本当は知っててほしいだけなんだ
私はオブラードに包まれてる
その中からいつも見てるんだ
見つけてくれたら きっと
自分が楽になれるかも
『 裏返し』
優しさの裏
ドキドキする
トランプのカードを裏返す瞬間
ドキドキするから
スマホの画面を裏返すんだ
ドキドキしてた
貴方が裏返した服と
光と裏返しの時間
あなたがいると落ち着く
フォローするの上手!
癒される
優しいねー
かりそめの姿そんなものはすべて
そうめん流し
当たり前じゃない
都合よく演じてるんだから
まるでドーナツ
ふらふら浮かびゆく
海に1人
ただ認めて欲しいだけ
愛されたいだけ
寂しさの…
元気で明るい子を永遠に演じて
生きていくことはできない
分かってるの
″裏″
だからね 本当の私を見られる前に
みんなとさよならするの
裏返されるまえに。
人に好かれたいとは思わない。
旅行になんて興味無い。
何をやっても、できっこない。
ぜーんぜん、羨ましくもない。
友達なんていないし、1人で平気。
時々、心が拗ねちゃう時ってこんなことを思ったりする。
一つ一つ復唱してみると、負のオーラ出まくりで自分が嫌になった。
本当の所、
何をやっても上手くいく!
旅行!すごい行きたい!
羨ましすぎる!
友達たくさん欲しい!
1人なんて寂しいもの!
なのかな…だとすると
私は、欲張りかもしれない。
やっぱり欲張りだ。
今日も自分の心と、闘いながら生きていく。
※※※※※
【お題】裏返し
裏返し。
裏を返せば、表になる。
なにか、目の前にあって、
見えないところがあれば、
そこに何があるのか、見てみたい。
もしそれが、なにか、わかっていれば。
好きなものなら、また見るだろう。
嫌いなものなら、見たくもない。
どちらでもなければ、損得を考えてしまうかも。
それを、めくると。
どうなるのだろうか。
考えずにはいられない。
好奇心が動き出す。
吉とでるか、凶とでるか。
運命の分かれ道。
物も、人も、裏も表もあるもんだ。
(隠したいものは多くても、隠されると見たくなる。)
初兎「悠くん!!
その服裏返しだよ!」
悠くん「ほんまやありがとう!」
裏表
人には必ず裏と表がある。
だが、世界は『表』だけを見せなければ、周りから白い目で見られてしまう。
生きにくい社会。
でも、その相手の『裏』と『表』を受け入れられるのが『親友』というものだと思う。
だから、その友達が『表』を自ら裏返して自分に見してくれる。そんな関係の『親友』が私にはいる。
<裏返し>
死にたいわけじゃない
寂しかっただけなんだ
構って欲しくて
死にたいなんて嘘ついて
それを繰り返すうちに
死にたいになってたんです
裏返し
気持ちの裏返し
ことばの裏返し
駆け引きなんて時間がもったいない
大切な想いはまっすぐに
non
「大丈夫」
私はこの言葉が好きではない
相手の言葉が裏か表か
本音が分からない
笑顔の仮面を着けているだけで
本当は泣いているのでは?
心は崩れ落ちそうなのでは?
だから何度も尋ねてしまう
「大丈夫?」
気づいた時にはもう
息が詰まるほど雁字搦めになって
壊れていく
あの時手を差し伸べていたら
仮面を剥がしてあげられていたら
誰かと生きることは後悔の連続である