『街』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
偶然だな
僕は今日街に行って
いろんな所を
ぶらぶらと散歩しているところだよ
街には色々なものがあってね
見てて飽きないよ
たまに行っている雑貨屋があって
行くたびに今日は新しい品がないか
ワクワクするんだ
街は色んなものに出会える
素敵な場所だよ
今日は何があるんだろうな
お題『街』
人気のない高台から、街を見下ろす。
今この目に映るのは、広い空に、遠くに聳える山々。
会社や商業施設や住居などの大小様々な建物。
川を越える線路の上を走る電車に、かろうじて見える車。
不思議な気持ちになる。
今、見渡せる範囲には見知らぬ人々が沢山住んでいて、
今この瞬間、それぞれの営みを歩んでいるんだよなって。
起きる人、寝る人。
家にいる人、外出している人。
仕事や学校の人、休日の人。
一人で過ごす人、誰かと過ごす人。
結婚する人、離婚する人。
好調の人、不調の人。
"書く習慣"というアプリを使う人、使わない人。
この投稿にご縁があった方、ご縁がなかった方。
人気のない高台から、街を見下ろす。
街。不特定多数の人々が暮らすコミュニティ。
今この瞬間も、人々の営みが紡がれていると思うと、
なんだかとっても、たまらない気持ちになる。
『街』
#8
街
ある街の交差点で、すれ違い様にハッとした
それは2年前に別れた、左頬にほくろがある黒髪ストレートの彼女だった
一瞬目があったが、彼女は気づいたのか分からない
交差点をわたり終え、振り返るとか彼女の姿はない
それは、季節外れの風鈴を思わせるような凛とした匂いだった
彼女と別れたきっかけは、お互い仕事が忙しく、すれ違いが多くなり、最後は自分から別れを切り出した、いつも逢ってる時は離れたくなかったのに、逢わなくなると忙しいせいもあって面倒くさくなった
彼女がどう思ったかは分からない、ただ共通の友達から聞いたはなしでは、別れたくなかったそうだ
そんな話を聞いたせいか、心の片隅に彼女の存在、そして当時の甘ったるい匂いが残ったままだった
今は仕事も落ち着いた、彼女もいない、昔みたいに妙な焦りはない、もう一度彼女と話がしたい
彼女の凛とした甘ったるい匂いを嗅ぎたい
「街、って言えば、投稿文のネタを閃くのがだいたい街の中とか、散歩中とか、ともかく屋外なんよ」
数ヶ月前、2月28日に書いたお題が「遠くの街へ」だったわ。某所在住物書きは過去投稿分をスワイプしながら、己のネタの源泉を告白した。
なお「街」と「町」の違いについては省略する。
「食料買い出し中とか、目的地に行くときとか、ぼっち旅してる時とか。あとメシ食ってる時かな。
おかげで七割八割、投稿文が日常生活ネタだわ」
街の中や食事中に大抵の投稿ネタが閃くせいで、俺の投稿の傾向、どうなったと思う?
物書きは息を吸い、大きくため息を吐き、ポツリ。
つまり食い物ネタの投稿が非常に多いのだ。
――――――
最近最近の都内某所、某地元密着型のスーパー、値引き商品の多さによってその街の住人の食費と胃袋とを支えているそこ。
日中の暑さ引かぬ夕暮れ時に、「付烏月」と書いて「ツウキ」と読む変わった名字の男性が、
店内の青果コーナーで、己の友人たる藤森が見覚えのない子供と一緒に居るところを発見した。
「なにしてんの、藤森……?」
ポツリ小さく、付烏月が呟く。
未婚の藤森に子供が居る筈がない。
雪国出身の上京組なので、多分親戚でもない。
白地に、赤いラインで背中に狐の尻尾を刺繍した、浴衣だか甚平だか作務衣だか知らない和服を着た、男女分からぬともかく「子供」。
藤森の手を掴み、店に並ぶ食材と調味料と試食台とをキョロキョロ、好奇の目で見ている。
誰だあの子。 どうした藤森。
付烏月は首をこっくり、右に傾けた。
蛇足ながらこの「謎の子供」、前回と前々回投稿分に登場する「末っ子」、「看板子狐」である。
詳細はスワイプが面倒なので気にしてはいけない。
「『かなっぺ』って、なに?」
話を元に戻す。とりあえず尾行開始。
背中にプリントされた狐尻尾の刺繍をチラチラ揺らして歩く子供に付かず離れず、付烏月は熊本県産カット済みスイカの半額350円をカゴに入れた。
子供の手には、クレヨンでぐりぐり判別不能な記号(少なくとも付烏月には、それは文字には見えなかった。ともかく「何か」)の書かれたメモ帳がある。
「たしか、フランス料理だったと思う」
藤森はミョウガと大葉とニンニクと、それから山椒の葉をポイポイ、割引パックを優先してカゴに入れていく――値引き作業中の店員と目が合った。手にしたカットサラダが丁度、消費期限間近だったらしい。
「ビスケットとか、クラッカーとかを土台にして、その上に好きな具材をのせる。
薄く伸ばして焼いた餅でお前の母さんが作ってくれる、アレのようなものだよ」
『お前の母さん』?!
妙な単語を発した藤森の声に、付烏月はギョッとしてカット済みパインのパックをツルリ、ツルリ。
危うく落としかけ間一髪で持ち直し、元の棚へ。
お前の母さんって誰だ。藤森はどこの人妻、あるいはシングルマザーの子を連れて歩いているのだ。
あの誠実で、真面目で、心優しくお人好しの心清い藤森が、昼ドラの入口に突っ立っている!?
付烏月の心臓はバクバク忙しく拍動して、舌先と唇からは血の気が引く心地であった。
なお再度蛇足を挟むが、別にここからドロドロ展開になるワケではないし、この子供と藤森の外出は両親双方が了承済み、把握済みである。
が、付烏月はそれを知らない。
「それじゃ、ハンニャノオユは?」
とんでもない場所に居合わせてしまったと付烏月。冷や汗の出る彼を知りもせず――ただ藤森の方はパインのパックの音で付烏月の尾行に気づいたようだが、ともかく彼等の会話は続く。
「ハンニャノオユって、なに?」
「多分『般若湯』、酒のことだと思う」
付烏月に気付いた藤森は子供の質問に答えながら、付烏月にジィーっとジト目。
『言っておくが、断じて小児誘拐ではないぞ』
数秒見て、ため息を吐き、彼から離れていく。
「麦ジュースもお酒?」
「麦ジュース?」
「ととさん、『麦ジュースってなに』って聞いても、教えてくれなかった」
「ビールかな。多分酒だ」
「おいしい?」
「子供はまだ飲んではいけない」
「麦ジュース、むぎじゅーす。これ?」
「それはオーツミルクだ」
なんだろう、あの子供。
なんだったんだろうあの状況。
残された付烏月はポカンとして、カット済みスイカだけ入ったカゴをセルフレジへ通し、退店。
街の台所のひとつであるスーパーから出ていく。
自分が何を買いに来店したかは、完全にド忘れ。
なお付烏月の盛大にぶっ飛んだ勘違いは、翌日、藤森本人の言葉によって解消されたとさ。
『街』
一人暮らしを始めた頃は住んでいる街にお邪魔させていただいているような気分だった。よそよそしい態度だから街も同じような態度で臨んでやるという気概を返されていたように思う。隣や上下階の物音が気になっては眠りを妨げられる日々も度々あった。
長期休みのときなどに里帰りに立ち寄った実家ではあの街にはない安心感をひしひしと感じて眠りにつけた。さまざまな食材やタッパーに入った惣菜とともに暗い部屋に帰りついて一人で食事をしていると実家で家族と食卓を囲んでいたことが思い出されて寂しくなったりもした。
季節は流れて何度目かの里帰りの帰り道。電車に揺られて微睡んでいたが、最寄り駅のアナウンスにふと覚醒して見た窓からの景色に帰ってきた、と思えた。見慣れた駅の改札、通い慣れた部屋までの道のりを実家から持たされた重たい荷物を手に下げて歩く。
「ただいま」
返す人のいない部屋に一人呼びかけて電気をつけて荷物を降ろし、ごろりと大の字になると実家とはまた違う安心感を感じられる。掃き出し窓の外を眺めていると住み慣れた街がおかえりと返してきたように思えた。
あの人への贈り物
手紙が好きだから
レターセットかな
いつかの菜の花は
春限定だと微笑む
大丈夫だよ覚えた
売場は涼しげな夏
朝顔に風鈴、花火
これだ!四季の花
いつでも使えるね
あの人を思う時は
花でいっぱいの庭
今月末にお誕生日
会いに行くからね
『街』
ふらふらと
君の姿を見たくてと
彷徨う今日は曇りの天気で
お題『街』
今住んでいる住宅地に不自由はしていない。各停しかとまらない最寄り駅だから、あたりにあまり人がおらず静かで、三駅くらい電車に乗ればすぐ交通の便がいい大きな駅にたどり着くからどこに行くにも楽だ。
だが、それでも時々どこか遠くへ行きたくなる。在宅勤務がはじまって四年目に突入する。会社いかなくても仕事ができるのは楽だが、もともと友達がすくないし実家は遠いから人とのつながりが遮断されてしまった。仕事をしているという事実だけが、唯一俺の心を軽くしている。
家のなかにずっといると心に栓をされた気持ちになって時々さけびたくなってしまうのだ。
だから、俺は時々Youtubeで異国の街並みを眺めるだけの動画を見ている。今、日本から海外へ行くと円安のせいで物価が高くなかなか行かれない。
Youtubeで動画を見て、行った気になっているのだ。台湾のとか、パリとか、ギリシャとか。家にいるのに休みはとりづらいが、夢だけはふくらんでいくのだ。
私は今日この街から離れる。
理由は単純だ。
母がヒステリックを起こし、父はそんな母の世話に疲れ酒に溺れている。
そんな家から逸早く抜け出したかった。
そして近所のおばさん達は結婚はまだかと急かしてくる。
家の陰口を叩いているのだって知っている。
そしてやっと今日この街から離れるのだ。
とても心臓は高なっている。
この日の為に自分を押し殺して生きてきたと言っても過言ではない。
嬉し過ぎて顔がにやけてしまう。
私を連れて行ってくれる電車が向かってくる。
そして私は電車の前に飛び出た。
街
夕日が照る。
わたしは空を見上げて、顔を顰めた。光は、嫌い。白骨化した街の輪郭がくっきりと際立って見えるから。
一年前の今日、わたしの街は死んだ。真っ白な光が、砂が押し寄せるように突如として建物や植物や人を飲み込んだ。遠い学校に通っていたわたしはかろうじて生き延び、そしてその日の内逃げるように街を出た。いや、白骨化した街は到底住めないし、いつまたあの光に襲われるとも知れない街からなど、逃げるほかなかったろう。
とまあ、これがわたしの現状だ。
ここからがわたしの独白だ。
結論から言おう。わたしは恐ろしくも、あの光を学校の窓から見て美しいと思ってしまったのだ。家族や友人を飲み込んだ光に、わたしは見惚れてしまったのだ。街が骸骨になる様を見ながら驚嘆の溜息をついてしまったのだ。
わたしは恐ろしかった。おぞましかった。一瞬、あの光に飲まれて骨になってもいいと思った自分から逃げるしかないと思った。
きっと、あの時わたしと同じように街にいなかった住民は悲しみに暮れただろう。光を恨んだだろう。
光に見惚れていたわたしは、彼らとは会えない。だから逃げた。わたしは、自分が途方もない異端者に思えたのだ。
そして今日わたしは戻ってきた。この街に。わたしの街に。
光は美しかったけれど、やっぱり、とりどりの色に溢れて回る世界の方が、ずっと美しかったのだろう。それでもあの白く輝く光は、わたしの脳裏に焼き付いて離れない。
わたしはあの日、光と共に何かを喪った。己の中の何かを。
一つだけ言える。
わたしの愛した街は、もうどこにもない。
街(ヒーローは心の内に)
ここは商店街のど真ん中にある特設ステージ。
誰もが一度は見たことがあるだろう戦隊もののショーが、華々しく開催されていた。
「わっはっは、この街は我々が支配した」
「キャー! 誰が助けてー!」
―――そこで颯爽と三人のヒーローが登場。
「この街の平和は俺達が守る!」
何やかんやで見事敵を討ち果たし、めでたしめでたし。
「平和は保たれた! みんな、また会おう!」
決めポーズと共に流れるBGM………。
…………………。
割と広めな、そのステージの真ん前に並べられたパイプ椅子に座る客からの拍手は皆無だった。
そもそも人が居ず、いるのは眠りこけている老人と、熱心にスマホを触る高校生のみ。
「あー、やってられねーよな」
―――ショーが終わり、控えの仕切り場所で衣装を脱ぎ身支度を整える。
その内の緑役の一人が、大仰に盛大な溜息を吐いた。
「こんな子供のいねーとこで戦隊モノやったって何の効果もなくね? 主催者はどういう経緯でこれ企画したのかね、気が知れないね」
「………そう言うなよ。こういうのも街おこしの一環だろ」
黄役が、な、と赤のリーダー役を務める彼に話を振る。
「え? あ………そうだな」
「何だよその反応。リーダーのお前がそんなんじゃ話にならねーよ」
「―――うん。ごめん」
次に行く特設イベントの打ち合わせをし、彼は二人と別れると寂れた街の中を歩き出した。
帰ったらすぐ予備校行って、
それ終わったら母さん病院に連れてって、
ああ帰りに米買わなきゃ。
今日晩御飯何にするかな。昨日何作ったっけ………
「おーい、ちょっと待った!!」
え。と思い振り返ると、一人の男性が息を切らしながら自分に手を上げ走ってくる。
あれ、どこかで見たような………。
―――長いこと走ったのだろう、男性は苦しそうな表情で彼の前で屈みつつ立ち止まると、はい、と手の中の封筒を徐ろに差し出した。
「忘れてたでしょ。バイト代」
―――ああ、確かに。
わざわざすみません、と頭を下げ僕はそれを有り難く受け取った。
「弾んどいたから、また来てよ」
笑顔でそう言われ、僕は先程のほぼ無観客の状態を思い出す。
「またやるんですか?」
「ああ、また今度な。次はもう少し時間帯変えて、場所も移動しないとなー。ビラももっと子供向けに作り直さんと」
うんうん頷きながら考え込む男性に彼は苦笑する。
「今どき流行らないと思いますよ、こういうの」
「えっ? じゃあ何でやってんの、戦隊ヒーロー。他にいくらでもバイトなんてあるのに」
―――何で?
………何でだっけ。
黙ってしまった僕を照れだと勘違いした男性が、僕の様子にその場で豪快に破顔する。
「いいよな、戦隊ヒーローって夢があってさ。子供なら誰でも一度は通る道だよな」
「………」
おとうさん、ぼくもしょうらいヒーローになる!
ぜったいあか! あかがいい!
―――いつの間に忘れてたんだろう。
赤しか嫌だって、ごねて困らせてたのはいつだったっけ………。
「この街をまた昔みたいに、活気づいた賑やかな街に戻すのが俺の夢なんだよ」
それってさ、慈善活動というか戦隊ヒーローに似てない?
―――男性は一通り喋り倒すと、僕の背中をばしばしと叩いて帰っていった。
ふと、手にあった封筒を開く。
僕はその中身を見て目を丸くした。
………これじゃほんとに慈善事業じゃん、おじさん………。
彼はそれを大事そうに元に戻すと、それまでずっと地面にあった視線を空へと上向けた。
―――今日の晩御飯は少しだけ奮発しようかな。
あ、まずい、遅くなってしまった、と。
腕時計に目をやった彼は、慌てて家路を急いだ。
END.
燃えるような夕焼け。茜色に染まる。烏が鳴く。
もうすぐ深い夜に沈む。ポツポツと灯りが灯ってゆく。鉄塔の上から街を俯瞰しながらこれからの人生について考える。
家には二度と戻らない。絶対に一人で生きてやる。
牙を剥いた獣が一匹、光の滲む街に潜った。
【街】
「フリーダムハーツ」。又の名を「ユートピア」。
この街は人間にとってまさに理想郷と言える場所だ。
詳しいことは知らないが、数十年前にある天才たちによって科学が急激に発展したお陰でこの街が作られ、歴史の渦に消え失せたモノから最新のモノまで、とにかくなんでも揃ったんだとか。
絶対的ルールはいくつか存在するものの、基本自由に過ごすことができる。
ここには女、酒、煙草、ギャンブルなどのあらゆる欲望を抱えた者たちが溢れかえり、昼夜問わずゾンビのように街を彷徨っている。
僕は正直この街には興味なかったのだが、数年前に偶然出会ったこの街のお偉いさんに気に入られて、この街の「掃除屋」として働くことになった。
仕事内容は至って簡単。ただ、「街のゴミを捨てる」だけ。
コレだけで1日4,5万貰える。
1番楽なのはゴミがない時で、街をブラブラと歩いてるだけで3万近く貰える。
だからやめられない。
「…あ、ゴミ発見」
目線の先にはコソコソと飲食店のゴミ箱に火を付けようとしている男がいた。
あらゆる犯罪はこの街のルールによって規制されている。
つまり、この男がやろうとしていることは立派なルール違反。
ルール違反者は「住民」から「街のゴミ」にランクダウンし、掃除の対象となるのだ。
音を消して一気に近づき、簡易拘束具で男に声も手足も出させないようにしたら人気のない場所まで連れて行く。
そして街に入る際に与えられたリストバンドの識別番号で捨てて良いかの確認を取って、もし「街のゴミ」を欲している者がいたならそこへ流す。例えば新薬の実験体とかね。
「該当なし…廃棄、だな」
昨日研いだばかりのナイフで男の首を掻っ切ると傷口から勢い良く血が噴射され、暫くするとピクピクと動いていた体も止まった。
確認後、処理班へ電話を掛けるとすぐに黒で身を包んだ動物の仮面の人物が数人現れて死体と共に消えた。
…僕らのような汚れ役がいなければこの街は成り立たない。
裏の「ディストピア」があるからこそ、表の「ユートピア」は存在できる。
僕らのような「殺人欲求」がある者にとって、「ディストピア」は自分を解放できる唯一の「ユートピア」。
まぁ、僕らにだけ与えられたルールを破れば他と同様に「街のゴミ」になるんだけどね。
殺人欲求のある異常者にも健常者と同等に扱ってくれる。存在を認めてくれる。
だから僕はこの街の虜になったんだ。
―――今日も街は、僕らの「ユートピア」は守られた。
この街に引っ越してきた4月。ここに住みたかった訳では無く、何となく決まったのだ。
私の実家はすぐ近くに海があり、外に出ればいつでも潮の香りがしていた。遊ぶところといえばいつもイオン、外食といえばいつもココス、若者が減り、住む人も減り、年々街中が静かになっている気がする。
そんな地元を私も離れてしまった。
新卒で入社した会社に漠然とした不満、将来に対する不安をどうにか変えたくて無計画のまま仕事を辞めて地元を離れ、何故か引っ越してきた新しい街。
都心までは30分もあれば行ける、遊ぶところはイオン以外にもある、毎回どこへ食べに行くか迷ってしまうほどの飲食店が並んでいる。何も無い地元から見たらなんて楽しい街なんだと実感している。
そんな思いを感じながらも、実家が寂しくなる時もある。ホームシックなのか、これが。
部屋の窓を開け、床に転がり、引っ越してきたばかりの部屋の天井をぼーっと見つめる。
「…ホッホーホホー、ホッホーホホー」
実家でよく聞いたことのあるキジバトの声が聞こえたことが、なんだか嬉しかった。
何も決まっていない日々、変わらない将来への不安、慣れない生活は進んでいくが、キジバトの声になぜだか励まされた気がした。
この街で、どんな生活が待っているのだろう。どんな私になれるのだろう。そんなことを考えながら、天井を見上げ、今日もキジバトの声を聞く。
「外、行こうかな」
ボソッと呟いた独り言は、私に着替える気力を与えた。人前に出られるような格好ではないと思いつつ、替えたのはジーンズだけだった。
スマホも財布も何も持たずに外へ出る。これは、散歩と言うのだろうか。
出勤や買い物以外で外に出たのは、もう何ヶ月振りだろう。背中に当たる太陽の熱に、自分の貧弱さを思い知らされた。
目的もなく、ただただ歩いている。歩くことさえ意識せずに、前に足が出ていく。
こんな家もあったのかと横目で見て、人様の家をジロジロ覗くのは良くないと戒める。前にスーパーがあった場所は取り壊されて、空き地になっていた。何屋さんだろうかと思って見た店は美容室だった。
前から来る人は、私と違ってお洒落な服を着こなしている。途端に、自分の格好が恥ずかしくなった。
何とも思われていないだろうか。今、目が合ったのは気のせいじゃない。どこかおかしいのか。いや、私が見ているから見ただけなのか。
ぐるぐる考えていると、もうその人はいなかった。
人がいなくなると、途端に寂しくなる。お腹のあたりが、少し冷たくなる気がした。別に胃腸が弱いわけじゃない。今までも、度々こんなことはあった。なくなりかけていた記憶と共に、トラウマも引き出されそうになる。
もう、帰ろう。
久しぶりの外出は、別に気分転換にもならなかった。けれど、私が少し人間に近くなった気がした。
お題『街』
「街」
通勤帰りの時間帯に人で溢れている「街」
色んな人が色んな人と待ち合わせをする「街」
夕暮れ時徐々にシャッターが降りる「街」
夜、街灯が明るく照らす「街」
沢山の思い出が詰まっている「街」
これからこの街でどんな人と出逢うのだろう。今すれ違った人は今後またすれ違うのかな?皆何を目的でこの街に来ているのだろう…
街には沢山の感情が感じられるな
「喜」「怒」「哀」「楽」
街はやっぱり良いな…
「同じ光景」
いつもと変わらない青空のもと、見慣れている街がある。
それを信じている。
でも、
突然に現れた空き地に気づくたび、
同じ光景は延々には続かないとわかる。
でも、
これは進化だ。
少し汚れた鏡を見るたびに、見慣れない顔がある。
それを信じたくない。
でも、
唐突な大笑いが起こるたび、
同じ光景を時々みているとわかる。
でも、
これは進化ではない。
結局、街も私も、、、
進化が問われている。
明日、それを思い出そう。
商店街の活気に憧れる
あの中の一員になって
顔を合わせた人たちと
にこやかに言葉を交わせたら
そこの住人じゃなくても
場にするっと溶け込める人が
なんだか羨ましい
誰もが顔見知りなんて
監視されてるみたいで窮屈で
生まれ育った街から出てきたのに
こんなふうに人恋しくなるなんて
健全な人間になった気がする
あとは少しの勇気だ
街
これはまた反応に困るお題だな。街ねぇ。今時人が住んでる場所は大体街だよな。
都会とかなら俺東京にいったことないんんだ、みたいな話を展開できるけど街じゃな。あまりにも身近でくくりが大きすぎるというか、難しいな。
なんかめんどくさくなってきたしジャンプラの感想でも書くか。
ジャンプラは毎日いろいろな作品が更新されていて基本的に最新話まで全部無料で読める神アプリなんだけど読む作品よりも読まない作品のほうが圧倒的に多い。
理由としてはいくら無料といっても肌に合わない作品は読む気がしない。今は無料の娯楽があふれてるからね。
世の中ちゃんと読めば面白いんだろうなって作品が多くて実際ちゃんと読めば面白いと思う。でも読む気がしないのはしかたないわな。
そんなわけでジャンプラは読むものがない日も多いんだけど今日は一つだけ読むものがあった。それがチェンソーマン。
二部が始まった時は期待感がすごくて実際面白かったけど途中からつまらなくなっていった。絵も下手になっていったしな。
絵に関しては有能アシスタントが抜けたとかいう話を見たけど本当かどうかはわからない。それで絵は今も微妙だけど話は最近ちょっとだけ面白くなってきた。
最近は惰性で読んでたけどまた面白くなってほしいものだチェンソーマン。でも面白くなっても絵はもうずっと今のままなんだろうな。切ないぜ。
街での思い出は
多かった・・・
驚きました
楽しかった
辛かった
など
今は、普通なのでした😉💨💨