『街』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
村で生まれ町で育ち街に憧れる。
そして、村で眠りに就く。
人は何故生きるのか
んなもん知らねえ
思い上がるな
夜も街灯に照らされて明るい。
キラキラ輝いてる。
あたしには、眩しすぎて。
あたしには、不釣り合いなこの街。
あたしは、この街から逃げ出したい。
【街】
街へ出かけよう
一冊の詩集を胸に
街へ出かけよう
うちの方は
街 じゃなく
町 だな
まぢで。
街は君を覚えている
君の歩き方
君の訪ねる場所
君が見る景色
街は君が好きで
君が来るのを待っている
君の足音、君の靴底
ステップを踏んで
人並みにダンス
喜び、うきうき
心弾む歌
街は君のふるさと
街並みに灯る街灯、暗くなると光出す星や月。
都市化が進みたくさんの家があるここも、
緑がなく人工的なここも、
地球はそれすらも優しく包み込んでくれるように
今日もまた青とオレンジの透き通った空に包まれて
1日に終わりを告げる。
はぁ、なんて美しいんだろう。
『街』
街と言えば、自分が生まれ育った街って言うよりも
歌が思いついた。
『レド』
鉛という意味であり、その歌の題名である。
気になったら聞いてみて欲しい。
鉛の要素がないのに、なぜレドという題名なんだろうか。
鉛と言うよりあの曲には、風船といった真逆のものが印象的なMVなのである。
私にはよく分からない。
考察って難しい。
高いとこに登りたがるのは万国共通なのか。
一人そう思いながら、眼前に聳え立つ超高層タワーを駅前の歩道橋の上から見上げた。
正午間近の、強い日差しを受けて白く輝くタワー。
時折、下を走る車のクラクションがけたたましく鳴る。
街の中心部ともあって観光客も多く、広場では記念撮影をしている個人や団体でごった返していた。
下水に排気ガス、人々の発する食べた物の臭いや体臭、香水の強香とが混じり合った強烈な異臭が、じっとりと鬱陶しい潮風に巻き上げられて自身の居る歩道橋まで運ばれてくる。
頭痛を誘発しそうなその臭いに、さっきまで確かにあった空腹感が消え失せた。
テーマ「街」
#街 (2024/06/11/Tue)
町はのどかな景色が広がる
街は青空がビルで削られている
町育ちの娘は田舎を嫌い
ビルの隙間から空を見上げる街へ移り住んで行ったよ
今あの人は幸せなんだろうね きっと
わたしには理解できないけど
街
辛い時、何かから逃げたい時は、
当て所無く街を彷徨います。
街を行く人々は、
それぞれ様々な感情を抱きつつも、
僅かに不機嫌そうな顔で、
足早に行き過ぎて行きます。
そんな人の波に流されながら、
私も特別幸せでも不幸でもない、
街を行く、只の通行人の一人だと、
ショーウィンドウに写る自分に、
言い聞かせるのです。
どうせ、私が、
苦悩に満ちた顔をしていても、
例え涙を流していても、
すれ違う人は、誰も気に留めはしません。
私が、家を出て5番目にすれ違った人の、
顔や髪型や服装。そして表情は勿論、
年格好や性別すら思い出せないように。
街を彷徨い歩いて。
何時か、何処かに辿り着けはしないか、と。
私が私で無くなる日が訪れる迄。
私は俯き、一人歩き続けるのでしょう。
命が惜しけりゃこの星の
この小さな場所で音を鳴らせ
何色でもない色たちを
今日も生んで踏んで移り変われ
1日はとても小さく無意味でそれで
我らの意味で生になる
スーパーより安くて大きいうまいチキンカツ
これで幸せよな
-2024/06/18 街
春は、あなたの季節でした。
長く柔らかい髪を揺らして桜並木を歩くあなたを見て、腕を掴んでしまったことを覚えていますか?
攫われてしまいそうだと思ったんです。あなたが
あんまりにも美しかったから。
桜には目もくれず、団子や唐揚げを頬張る貴方の写真は、今でも私のスマホの待ち受けです。
夏も、あなたの季節でした。
太陽にも負けない笑顔で海をバックに笑うあなたを見て、眩しくって 思わず目を逸らしてしまいました。次の日、風邪をひいて夏祭りにいけなかったあなたがあんまりにもいじけるものだから、2人で手持ち花火をしましたね。
実は、線香花火はわざと落としてあげたんですよ。本気でやれば負けません。
秋だって、あなたの季節でした。
紅葉に負けないほど赤く色づくあなたの頬があんまりにも可愛らしくって、ついからかいすぎてしまい、私の頬にも紅葉が咲いたこと、一生忘れないです。
本を読もうとしてもすぐ寝てしまうあなた 趣味は合わないのに、どうしてなんでしょうね。…
冬は、やっぱりあなたの季節でした。
雪の中ではしゃぎ回って転んだあなた。私、注意しましたよね。雪国生まれの人間の言うことをちゃんと聞いてください。 まあ、でも、子供のように喜ぶあなたは愛おしかったです。
結局その後風邪をひいて、看病してあげたこと 身に刻んでください。
書き出して 消化しようとしてみましたが、やっぱりダメみたいです。懐かしさと恋しさが倍増しただけでした。
ねえ、春夏秋冬 なにをしてもあなたとの思い出が付き纏って、鬱陶しくて、恋しくて仕方がないです。
だから、どうか救ってはくれませんか。
あなたがいないと、死んでいるようなものなんです 私。
楽しそうに私の髪を結うあなたとか、寝起きでぐずるあなたとか、雷に 怖がりながらも少しテンションが高くなるあなたとか、そういうのがないと さみしいんです。
あなたの代わりだなんて、見つかる気がしません。生まれた時からずっと、あなたが特別なんです。
どうか、どんな姿形でもいいので、どうか。あなたが生きて どうか
街
緑の多いここは
いろいろな動物にも遭遇する
自然豊か
そう言えば聞こえはいいが
来たばかりの頃は
なかなか慣れないでいた
そんなこの場所も
今では一番長く住んでいる
海も近く
海が好きな私は
よく海を眺めに行く
風車も並ぶ好きなこの景色を
君も好きだと言ってくれた
また一緒に眺められたらいいな
なんとなくで運ばれて どこに行くんだろうね
選ばされたと喚けば 誰かの所為に出来るね
その相手はいないけど そうしなきゃ息も出来ない
ここじゃない でも ここ以外僕にない
私の住んでいる場所は、街というよりただの住宅街で、少し離れてみても私が想像する街らしさはどこにもない。
と思ったが、遠くから見下ろせば
私の住んでいる所も街らしく見えるのかもしれない
夢で色々なところに行った
でも、どれも建物が沢山あって、都会っぽかった
都会でも街と言えるのだろうか?
そもそも私は「街」というものの定義をあまりよく分かっていない。
のどかで平和な街...そんなのアニメの中でしか見たことない
現実にそんな場所あるのだろうか
夢で見れたならいいのに
景色を見下ろすという事を夢の中でしたこと無いかもしれない
大体建物の中か何かの空間か
あ、でも、夜に空を飛ぶ夢を見た時は
家の玄関から学校まで飛んでいた時は
確かに、街っぽかったかもしれない
途中から見知らぬ所へ飛んでいたが
そう思えばここも街なのかもね。
月曜朝の憂鬱も
弱肌を焼く太陽も
通りたくない人混みも
お洒落な曲を流したら
もはや全てが演出で
「今日、街にて」
街の片隅に
悲しみが落ちていた
拾い上げた瞬間
消えて
気がつくと
涙が
はた、と
こぼれ
落ちた
それは
いつかの僕の落し物だったのか
それとも
見知らぬ人の落し物だったのか
どちらにせよ
街は
悲しみを
吸い尽くすことは
できないらしい
お題:「街」
“街”
着の身着のままたどり着いた見知らぬ街は、いつの間にか慣れ親しんだ故郷になっていた。
生まれ育った街を逃げるように飛び出してきた俺たちはまともに身分を証明することもできず大した金もなく、明らかに異様な"訳あり者"だっただろうに。この街の人たちは何も気づかないふりをして訳ありの余所者二人を受け入れてくれた。
あの頃は何もかもに必死で、気づけなかったけれど色々な場所に街の人たちの優しさが散りばめられている。
今さっき通り過ぎた小さなホテルは、この街にたどり着いてすぐに泊まったホテルだ。今思えば、終電の時間に駆け込んできた荷物の一つも持っていないなんて見るからに怪しげな俺たちにも何も言わずに部屋を用意してくれた。久々の柔らかいベッドに寝過ごしかけた俺たちの部屋にわざわざサービスにない軽食を持ってきてくれたうえ、行く宛がないならしばらく居ても良いと笑って言ってくれた時は安堵やら嬉しさやらで涙が出た。
そこからまずは金を稼がなければと奮い立った俺たちに声をかけてくれたのが、あの角にあるケーキ屋さんのご主人だった。人手が足りなくて猫の手も借りたいんだと笑う彼に肩を抱かれて彼女と向かった店先でまずは味を覚えて欲しいと食べさせてもらったケーキの味を、俺は一生忘れないと思う。
せっかちで細かな作業に手こずる彼女と、それから客とのコミュニケーションが取れない俺を眺めてゲラゲラ笑いながら励ましてくれた。
結局彼女の方はなんとかレジ係になれたが、俺はまともに使えなくて経理だとか事務の仕事をすることになった。
ケーキ屋さんの向かいにある不動産屋さんは、俺たちにアパートの一室を貸してくれた。保証人も緊急連絡先もないまともな職歴もない俺たちに本当に格安で家具付きの部屋を用意してくれた。保証人には私がなりますから安心してくださいと仏頂面で言われた時は少し怖かったが今となってはそれが寡黙な彼の精一杯の優しさだったのだと、同じ口下手として親近感を覚える。
不動産屋さんの先を右に曲がったところにあるスーパーで働くおばさんたちには特に可愛がれて、例えば自炊の仕方だとか節約の仕方だとかを教わり、娘息子のお下がりだといって服なんかも譲ってくれた。
せっかく可愛いんだからもっと可愛くしなきゃだめよ!と彼女の身だしなみにも気を使ってくれて俺と彼女にとっては母親の様な存在だ。
その、ずっと先にある大きな病院には体調を崩した彼女を何度か診てもらった。つい一年前にもお世話になった。
俺はあれから就活をして、今は半リモートで街の外にある会社でソフトエンジニアの職についていた。半リモートとはいえ暫く泊まり込みをするようなこともあって、今日はその泊まり込みからの二日ぶりの帰宅途中だ。
駅についたとたんに、帰ってきたと思える幸せをしみじみと噛み締めながら家への道を急いだ。
早く彼女に会いたくて仕方ない。
ケーキ屋さんで、買ってきたケーキが崩れない様にスーパーの前でおばさんたちにもらってきた色々な彼女へのプレゼントが落ちないように、気にしながらも自然と小走りになっていく。
アパートへの最後の角を曲がると、すぐに『おとおさん!』と舌っ足らずな声がした。
「おかあさん!おとおさんきたあ!」
「お父さんお荷物いっぱい持ってるみたいだから、少し手伝ってあげて」
アパートの前にある公園で遊びながら待っていてくれたらしい愛娘が駆け寄ってくる。その少し後ろで小さな生まれたばかりの赤ちゃんを抱えた彼女に本当によく似ている。
勢いよく飛びついてきた我が子を、なんとか荷物を犠牲にすることなく受け止めてからケーキを手渡す。
「ケーキが入ってるから大事に持ってね」
「ケーキ!はやくたべたい!」
ケーキケーキとはしゃぐ姿に、中のケーキが心配になる。
彼女も多分同じことを思ったのだろう、少し眉をハの字に下げている。腕の中の赤ちゃんも、すでにやっぱり彼女に似ている気がする。
「……おかえり」
「ただいま」
彼女の丸い頬にただいまのキスを送る。
少し前なら恥ずかしがってビンタをお見舞いされていただろうが、最近は人がいなければこうして受け入れてくれるようになった。そういう些細な変化を感じられることが、今はすごく幸せで、この街にたどり着けた幸運をしみじみと噛み締めた。
街
君が旅立った街は素敵な場所ですか?
私がいくまでどうか心安らかに元気で楽しく生きていてください。
君はもっとあとからでもいいよって言うかもしれないけど私は君の旅立った街に今すぐにでも駆けつけたい気分だよ。
ありがとう、さようなら。またいつか、会える日まで。