『行かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【行かないで】
近頃、短歌にはまっているので短歌で表してみます。
我を置く
主無き恋ぞ
なくもがな
叶ひたびたまへ
恋の面影
私を置いて行ってしまった
貴方が居ない恋なんて
ない方が良かった
叶ってくれ
(既に)私に背を向けた貴方との恋
無理矢理感あったかもですが、初心者という事で…(🔰
ミノサワ高校の皆様、本日は当旅館へようこそお越しくださいました。
ぜひとも当旅館にて、この町の名産品や名湯をご堪能頂き、町の歴史や文化について学んで頂きたく存じます。
皆様にとって実りのある修学旅行となれば幸いでございます。
さて、まずは当旅館の裏手に広がる山でございますが、こちらは黄王山といいまして、早春には薄桃色の梅の花がレースのカーテンのように表面を覆い、秋には赤黄橙の紅葉に一面が染め上げられ、実に見事です。頂上付近には立派な山城跡もあり、流れの緩やかな小川も多いので夏は水浴びに興じることも出来ます。
ただし、この時期は野生の熊の目撃情報が多い為、残念ではありますが皆様は山へは行かないでください。
また、観光名所の黄王川の大吊橋はお部屋からもご覧頂くことが出来ます。
ただし、老朽化で足元の板が脆くなり大変危険ですので、皆様は橋へは行かないでください。
そして、ここから少し上がったところに、女鬼の滝と呼ばれる高さ九十メートルの立派な滝もございます。流れ落ちる水量が多く、間近で見ると迫力満点です。
ただし、毎年この滝から修学旅行生が必ず一人は飛び込んで亡くなっておりますので、皆様は滝へは行かないでください。
次に、当旅館のご利用案内についてですが、ただ今本館の大浴場が修繕工事中でございますので、恐れ入りますが別館の大浴場をご利用ください。
ただし、夜十一時以降は大浴場へは行かないでください。
皆様のお部屋は二階から四階の全室となっております。
ただし、二階にお泊まりになる皆様は、二○三号室へは行かないでください。
また、誠に恐れ入りますが四○七号室にお泊まりのお客様は、夜の零時を過ぎたら絶対に浴室へは行かないでください。
最後になりますが、当旅館は真夜中の二時になると館内中の時計が一斉に鐘を打ち、それを合図に全階の廊下を何百人もの"なにか"が走り回る音が、朝方まで止むことなく聞こえてきますが、
くれぐれもその間は、お部屋の外へ出て行かないでください。
#行かないで
声をかけてくれた。
話をきいてくれた。
笑いかけてくれた。
わかってるよ、私が嬉しくなるだけで
君にとっては、なんてことない。
振り向いた先にいるのはあの子で、
そんな顔を見せるのもあの子で。
なのに、私の口は小さく零してしまった。
聞こえてるか聞こえてないか、
私はどっちを望んだんだろう。
行かないで
「行かないで、ここにいて」
と、私はあなたに告げる。
あなたは困った顔をする。
(連れてって)
私の気持ちに気づいてほしい。
行かないで
前までは
すぐそばにいた
くだらないことを言って
バカ笑いとかして
毎日が楽しかった
それがある日を境に
全部消えた
全部思い出になった
会いたくても
もう会えない
何度も泣いた
いっぱい泣いた
それでも思う
行かないで
あんなに一緒にいたのに
あんな近くにいたのに
手のぬくもりや
優しい眼差しでみていたのに
月夜の晩に何かが連れて行った
今は滲んだ絵の具のように
ぼんやりと夢でしか会えない
私は今も暗闇のまま
ねえ、行かないで
つかんだ手も砂のように
パラパラと跡形もなくなった
最後のお別れもなく
私は穴に突き落とされた
もう上がれないよ
ねえ あなたがそこから引っ張ってよ
「お願いだから、どうか、行かないで…。」
心から願ってもどうしようもないことだから。
何度も何度も繰り返してきて
身に沁みてわかっているから。
だから、笑顔で言おう。
「またね。」
私の大好きな夏へ。
行かないで
#行かないで
あなたの命が
サラサラと音を立ててこぼれ落ちていく
それを止めたくて手のひらで受け止めても
命は指の隙間からサラサラこぼれていく…
生命が終わる
行かないで!行かないでよ!
私の側から居なくならないで!
エプロン姿のあなたが居なくなったら
私はどこで泣けばいい?
子供の頃からあなたのエプロンで
涙を拭いていたのに…
「ママ 行かないで!」
🌈黒猫のつぶやき🌈
もうすぐ母の一周忌
寂しさにも慣れるものですね…
私あなたに失望しました、もうまっぴらごめんださよなら、なんて冗談だと
言えるはずがない、願ってもいない夢の話はいらない
夜のうちに出来ていた水溜まりを踏みしめたときに、二つまぬけな顔が反射したときに、
ひたすらに笑い合うことだけが身体の重心となっていた頃のわたしに
一から教えてもらいたい、シャワーの無機質な熱で簡単にとけてしまいそうなくらい
くだらない、大雑把なユーモアを
君に捧げそこねた愛を、どこの溝に捨てれば私は満たされるのだろう
ぐるぐると言葉になる前の感情が頭の中で渦を巻いた。どうすれば正確に自分の頭の中の事を伝えられる?安易な言葉やシチュエーションに留まりたくない。ありとあらゆる言葉がパズルの様に組み立ち、崩れる。
それでも分からなくて、考える暇もなくて、僕はすがるように相手の名を呼ぶ他なかった。
[行かないで]
「行かないで」
私の言葉にはもう貴方は振り返らない
何を考えているか分からない顔をして
私との笑顔の思い出も忘れてしまったのだろうか
もしくは考えないようにしてるのか
貴方は私の知らない貴方になった
私の知ってる貴方はもういない
本を買った時についてくるミニカーを集めて喜んでいる様な人だったのに
行かないで。
うちの近くから
大阪に行くのも
札幌に行くのも
同じはずなのに。
寂しくなるから
行かないで。
その中に
私がいないなら
行かないで。
自分は人が嫌いだ
空気を読まなければならない
関係を保たなければならない
そのために、強く感情が表せない...
趣味や好きなことが同じ友達と違う友達とでは感情の大きさが全く異なる
同じなら話が膨らみ盛り上がるが、違うなら話についていけない 結局→つまらない...
親や先生、大人はもっと嫌いだ
理不尽で、ルールに縛られる
自分たちには自由がない
生まれた時からこうで、死ぬまでどこにいてもこうなんだ これが人間なんだ みんな経験することなんだ
わかっていても受け入れたくない
これも人間なんだ
行かないでここに居て。
私は泣いていた。
そんな時あなたがいてほしい。
私もあなたを温めたい。
何年かかってもいつか会えるよね。
その時は笑顔で、会おうね!
どんなあなたも応援してるよ。
未来の旦那さんへ。
みんな俺を置いて行ってしまう。
不衛生な路地裏でお腹を空かせるながら、わずかなパンを分け合った孤児たちも、
命の危機にさらされながらも背中を預け日々を笑いあった戦友たちも、
俺を残して逝ってしまった。
俺はその後ろ姿を見つめることしかできずに、ぽつんと一人たたずんでいる。
「行かないでくれ」
その言葉は彼らの背中に虚しく響く。
彼らの笑顔をまぶたの裏に思い出す秋の雨の日々。
また一人ぼっちになってしまうのではないかと恐ろしく、不安な長い夜を過ごすのだ。
行かないで
お願いだから…
ワタシのもとから
離れていかないで…
ダメだよ。
ずっとワタシの側にいなさい。
#行かないで
‐行かないで‐
去つていくのは
何も人許りとは
限らなくて
時間も思ひ出と云ふ
形に成つて去つていく
行かないで時間
止まつてよ時間
いつかは終はつてしまふ
永遠はないから
ぬっ、ぬっ
同じね、と振り向くと貴方だった。
会いに来てくれましたか。もう夏が終わろうというのに、帰ってくる気配もないままとても寂しく思っていましたの。
おかえりなさい。暑かったでしょう。お風呂も、ご飯も、毎日貴方のために用意していますけれど、今日はこのまま、少し話しませんか。積もる話があるのです。
ぬっ、ぬぬっ
実は斜向かいの田中さん、ついせんだって旦那様がお戻りになったとか。それはもうみんな諦めていましたから、お祭り騒ぎです。こんなご時世ですから大したおもてなしができないと済まなそうにする奥様は気丈な方ですから、きっと騒ぎも鎮まってから、おふたりで本当のお祝いをされたに違いありません。羨ましいだなんて、言いませんけどね。
ぬっ、ぬぬぬっ
実は空襲の時、ひとつだけ持って逃げられたものがあったんですけれど、なにか分かります?当ててくださいな。……ふふっ、違いますよ。本当にあなたって人は。私が私の命を持って逃げるだなんてあたりまえじゃないですか。いいですか?正解を言いますよ?それは、
ぬっ、ぬぬぬぬっ
あなたの軍帽です。ご友人だという見知らぬ方が持って帰ってきて下さったものなんですけど、これ、本当に貴方のでしょうか?私が根性大事に持っているのは、貴方が帰る場所に迷わないようにと思ってのことだったのですけど。
ぬっ、ぬぬぬぬぬっ
本当に貴方のものかどうかも分からないし、さっきから私の影ばかり伸びていくし、持っていてもなんだか辛いだけ。もう必要ないかもしれません。だって貴方は私の命を標に戻ってきてくれた。
帰りましょうか。この丘で一人語りするのにも飽きてしまいましたよ。私、まだ積もる話のちょっとも話し終えていませんの。付き合ってくださるでしょ?ずっと待っていたもの。
(「行かないで」とは言えないけれど)
行かないで。
恋愛の場面においてこの台詞を言ったことがない。
こんなことを言ったら相手を困らせてしまうのではないかとか、嫌がられるんじゃないかとか、変に考えてしまう。
引きとめるという行為が苦手だ。
冷めているねと言われたこともある。
もっと素直に行かないでと言えていたら何かが変わっていたのかな。
でもたぶん、この先も言えない人生だろうな。
だから「どこにも行かないよ」って言ってくれる人がいいな。
行かないで
いつだって、
流れ星は地平線の向こうに消えていった。
桜の花びらは儚く散ってゆくものだし、
綺麗な蝶も木々の向こうにいなくなる。
心踊る瞬間はほんの一瞬のことで
去りゆくまでの時間はあっという間に訪れる。
それでも。
それでも見たいと思ってしまう。
儚いものは切なさと同時に
いつも美しさを持ち合わせている。
人は、その一瞬の美しさに魅せられてしまう
そんな生き物なのかもしれない。