『繊細な花』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
つる性植物の女王【クレマチス】彼女を私は、繊細な花だと思う、細いつるの枝が、誘引の時や枯れ葉を取る時に、ポッキリなんてこともあるからだ。でも、折れたとしても挿し芽だったりで、なんとかなったりする。そんな彼女の花は、大きくて綺麗である。有毒植物の彼女のこと調べたくなりませんか。
控えめに咲く
繊細な花
暑い夏風に吹かれ
散っていく
いつか俺たちは、貴女は美しい桜のようだと言いました。
貴女はしっかりした幹のある、優しく強い魂の花です。その花は繊細な美しさを持ちますが、その花を咲かせる魂の、何と大らかで温かく、立派であることか。
貴女という花を愛で、貴女という木の元に安らぎを得る。
そうやって貴女と共に存在することを許されている俺たちが、どれだけ幸福なのか。貴女にも分かっていただけたら、嬉しいのですが。
繊細な花
繊細に見えて案外図太く生きている道端の花の強さが欲しい。
日々家
朝方目が覚めた。
外に出る。
いつのまにか彼女に手を引かれ私は歩いている。
なんとも言えないような感覚と心地よさを感じる。
裸足で浜辺を2人歩く。
砂浜の熱を感じる。
波が足を追いかけてくる。
歩く、ただひたすらに歩く。
海につかり星を眺める
2輪の花が浮かんでいる。
【繊細な花】
⚠⚠BL警告、BL警告。⚠⚠
本文ハ某世界擬人化作品ニオケル〈日本←米國〉ノBLぱろでぃーデアルタメ、各々ヨロシク検討ノ上読マレルコトヲ望ム。尚、当局ハ警告ヲ事前ニ告知シタ故ニ、苦情ハ一切受ケ付ケヌモノトス。以上。⚠⚠
幼いころに燒きついた記憶。
草原を驅け回って遊ぶのにちょっぴり飽きて、ジュースでも飮もうと一旦家へ戻る途中、イングランドの姿が遠目に見えた。玄關前のデッキに座って、大事そうに兩手で包んでいる何かを見つめている。斜めうしろから近づいていく俺にまったく氣付く氣配はなく、ただ愛おしげに手元へ眼差しをそそいでいるのだ。暮れはじめた空は影を濃くして、彼の肩越しにそっと覗きこんでもちっとも見えない。
「ねえ、なにしてるの?」
氣を利かせて落とした口調で訊ねたというのに、彼はビクリと上半身を飛び上がらせ、守るように閉じた兩手を胸元に置き勢いよく振り向いた。面喰らった面白いかお。真っ赤っかだよ。
「アメリカっ…!おまえ、いつの間に!?」
皮肉を缺片も挾まないなんて、よっぽど焦ってるんだな。珍しいリアクションだけれど、俺の興味は彼の手の中身だった。
「イングランドこそ、いつから此處でうっとりしてたんだい?教えてよ、寶物なの?」
そっ、そんな顏、してねえ!大人げなく言い返す言葉には相手せず、期待に滿ちた笑顏で彼の袖を引っ張り催促する。
「……フランスには内緒だぞ」
無邪氣な俺のしぐさに折れて、澁々と兩手を差し出し廣げて見せてくれた。そこにあったのは、丸っこくて不思議な形をした碧の石。小さな穴もあいていた。
「………手にとって觸ってもいい?こんなの、見たことないや」
視線を石に向けたまま聞いてみる。するときっぱりダメと答えが返ってきた。
「萬が一、落として碎けてしまったら俺は正氣じゃいられない……だから見るだけだ。惡いな」
初めて耳にした切ない聲音で、わりとおっかない理由を續けられれば、こども心にも何かを察することはできる。
「……誰かからもらったの?」
今度は彼が手の中の石を見つめたまま答えた。
「ああ。御守りにくれた」
その誰かを思い出しているのだろう。さっきの愛おしげな眼差しが、再び碧の雙眸にうっとりと宿っていた。
それから時は移ろい、日本の化身と出會った俺は、あっという間もなく戀に墮ちてしまった。美しい彼の國で夢心地に過ごしていたある日、大和と呼ばれていた頃の祀禮裝束を身にまとった姿の日本を目にする。神祕的な結い髮、精緻な模樣の飾り帶、莊嚴な太刀の拵えは纖細な花のよう ―― そして一際目を奪ったのは、彼の胸元を幾重も彩る頸飾りだった。
幼いころに燒きついた記憶。イングランドの手の中の、不思議な形の碧の石。懷かしいそれと同じものが大小とりどり、規則性のある整然とした配列でたくさん連なっていた。日本が許してくれたので、頸飾りを手にとりコロコロとした感觸を愉しみながらじっくりと觀賞させてもらう。勾玉って言うのか。
「あれ、ここは不揃いだね?」
見つけた配列の亂れを何氣なく指摘してみた。もちろん、ある確信を微塵も出さずに。すると微かに興を滲ませた面持ちで、頸飾りの持ち主が婉然と答える。
「ご存知の通り、これは御守りとしても重寶しますので」
不覺にも俺は一瞬だが息をのみ、沈默してしまった。でもすぐに、それでは。と斷りを入れて日本が恭しく俺の手から頸飾りを引き戻し、輕く一禮して何亊もなかったように祀禮場へと去っていってくれたのでホッとした。歩くたびに太刀が立てる密かな音が、とても心地よく耳に響いた。
削ぎ落とした言葉の驅け引きで眞劍勝負のような興奮を誘い、思わせ振りに戲れかかる不埒な化身。見つけた頸飾りの不揃いは一か所ではなかった。困った想い人だな、俺がしっかり捕まえておかなきゃ。もうイングランドのような可哀想な犧牲者を出さないためにも。
「御守りも頸飾りもすべて、持ち主ごともらうとするよ。俺はヒーローだからね」
緑濃い參道の奧へと遠ざかる日本の背中にこっそりとつぶやき、浮かんだ慾深い笑みを消したあと、急いで彼のあとを追いかけた。
繊細な花
小学校の夏休みの課題で植物を育てたことは誰もが経験あるはずだ。
私はとても楽しみながら育てていた。美しく可憐な花が咲き、家の中が華やいだ。
小学校4年生に上がる頃には学校の課題だけでなく自分で種を買って育てるようになっていた。
中学校に上がった時には、新しく部活を始めたため、植物を育てるということを趣味にしなくなった。
私が植物を育てることが好きだったことを今まで忘れていた。
なぜこんなに尊い趣味を忘れていたのだろう。
今度時間の都合をつけて、植物の本と栽培セットを買いに行こう。
【繊細な花】
誰かに観測されなければ存在を確立出来なくて
誰かに水を与えて貰えなければ呼吸が出来なくて
誰かに光を与えて貰えなければ正しさを理解できない
何処にも行くことが出来ずに
生み出された場所で何も知らずに佇むだけ
ただその誰かを待ち続ける日々
そんな孤独を超えて誰かと出会えた花だけが
言葉を知って世界を知り
そうしてやっと土に根付くことが出来る
でもその身は誰かの為だけに咲かせる花
観測されなくなれば今までの思い出を反芻して
途方もない暗闇に投げ出されるだけ
でも自分の言葉を持たないから
遠ざかる背中をただ見送ることしか出来ないのです
2024-06-25
繊細な花
花はどれも繊細に見える
どの品種もそれぞれの美しさがあり
健気で儚い
ちょっと陽に当たりすぎたり
水が少なかったり
水をあげすぎてしまったり
寒かったり
暑かったり
そんな事で
しおれてしまう
花弁が落ちてしまう
枯れてしまう
大切にしていても
長持ちしなかったりして
まるで自分を見ているようだ
横光利一は友人である川端康成の作品を「剃刀でできた花」と称したという。
繊細、鋭さ、儚さ、美しさ。
すべてを表した素晴らしい言葉であると思う。
繊細な花なんてないんだよ。
それが、うちの母さんと父さんの口癖だ。
僕は花屋の息子で、家にはたくさんの花が溢れていた。
確かに、どの花も逞しかった。
扱いが難しい花や、時期を逃すとすぐに散って枯れてしまう花も確かにある。
虫に弱い花も、環境の変化に弱い花も確かにあった。
でもそれは、僕たちが観賞用の視点で見ているからで。
僕たちがわざわざ観賞用に、生息地以外の環境に連れてきているからで。
どの花も生きるのに精一杯で、病気だろうと虫がつこうと命を繋ぐことを諦めなくて。
なるほど、確かにその様は、とても外部の変化にすぐに脆く崩れ去る“繊細”という言葉にはそぐわなかった。
繊細な花があるとしたら、そりゃ造花だろうなあ。
かつて庭師だった母方のじいちゃんは、よく呟いた。
僕もそう思った。
花も、花について駆除される前の虫も、庭先から拾い上げた子猫も、そして人間たちも。
おおかたは、生きることを諦めない逞しさを持っていて、葉をたたみながら、のたうちうねりながら、じっと蹲りながら、「死ぬ」とか「毒親め」とか吐きながら、そして本気でそう思いながらも、自分を助けて命を諦めないために、必死だった。
それを繊細だなんていうのは失礼だと思った。
繊細な花というものは、きっとアンデルセンの『うぐいす』に出てくるような陶器でできた花。
きっとミダス王が不用意に触ってしまった時の止まった金の花。
細いガラスの茎と薄いガラス片の花びらでできた花。
そんなものだと思った。
そんな繊細な花を見ることなんてない、と思っていた。
繊細な花のような人に会うことなんてない、と。
でもそれは違った。
今年初めてクラスメイトになった。
この学年一の美人だと、よく騒がれていて、名前は僕でも知っていた。
初めて顔を見たときに、僕は衝撃を受けた。
想像していた雰囲気と違ったから。
人としては初めて見る、繊細な花だった。
透き通るような白い肌。
すらっと伸びた体躯に、柔らかで滑らかな声。
穏やかに微笑み、端正な姿。
そのどれもが、繊細で脆くて造花だった。
話したのは、たった一度だった。
「ねえ」
僕に声をかけて笑った顔は、恐ろしく綺麗で、儚かった。
「明日からは、もうここには来ないような気がするんだ」
「…そうなんだ」
僕がかろうじて搾り出した返答に、満足そうに、今までで一番綺麗な顔で、微笑んだ。
「うん」
彼はそれ以上、言葉を紡ぐ必死さを持ち合わせていないようだった。
「…なんで、僕にそんなこと言ったの?」
僕は繊細さを壊す恐れより、この繊細な花に何もしないで帰してしまう方がよほど怖くて、そう聞いた。
「なんかさ、」
遠くを眺めて、それから弾けるように破顔して、僕に向かって言った。
「クラスの中で君だけは、俺のこと分かってくれてそうだったから」
「…そうなんだ」僕は呟いた。
「それじゃ」僕をおいて、時計を見上げて、立ち上がる。
その背中に僕は、声をかけたんだ。
「また明日ね」
振り向いたその顔は、悲しそうで、優しくて、どうしようもないくらい美しくて。
僕はただ、ああ、何を言っても、造花はもう割れるんだ、そう思った。
「…ん」
それだけ答えて、彼は夕焼けの中に消えていった。
あれから二度と、彼と話すことはなかった。
繊細な花が使っていたあの机には、水に生けられて生き生きとした白菊が陣取るようになった。
造花を囲んでいた花たちが、繊細な花の死を悼み、乗り越えて生きるために、啜り泣き、学校を休み、やるせなさを吐き捨てた。
僕は毎日学校に行った。
僕は、何もせず、今までと変わらない日常を生きながら、時々、繊細な花の最後の笑顔を思い出した。
あれが、繊細な造花の満開だったのかもしれない。
今はただ、ぼんやりとそう思う。
『繊細な花』と言われてすぐ思い浮かぶ
のは桜の花。
満開はもちろん美しいが、散り際の美しさ
も捨てがたい。
花びらの一つ一つは薄くて軽いのに集合体
になると存在感が増す。
繊細でも芯はしっかりしている女性のような
イメージの花だと思う。
〜お題『繊細な花』〜
繊細な花
繊細な花:オジギソウ
花言葉 :「繊細な心」「感受性」「感じやすい心」「敏感」 ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎「謙虚」などがある。
︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎繊細な感情」「感受性」「感じやすい心」「敏感」という花言葉は、オジギソウの触れると葉を閉じ、まるでお辞儀しているような姿を見せる繊細な性質に由来しているとされています。
オジギソウとは正しく私に似ている。
敏感で、感じやすくて……
そのことから私はいじめられた。
私はただ生きていだけなのに。
私はそんな繊細な花のように今も生きている。
お題 繊細な花
(2024/06/25 21:16:43)
『繊細な花』
人はそれぞれ素敵な花を持っている。
その花が同じな人なんていない。
君は楽しそうに笑うよね。
君は楽しそうに話すよね。
君はいつも笑ってるよね。
でも、表に見えている君は本当の君ではないかもしれない。
見えないところに隠れている君が本当の君ではないのかな。
僕に見せてくれる君の笑顔は可愛くて、美しい。
でも、僕には見せてくれない君の本当の顔はどんな顔なのかな。
君は僕の前ではずっと笑ってる。
けれど、僕が見ていないところでは悲しそうな顔をするときがある。
ふと君の顔を見た時にはどことなくただ一点を見つめていたりもする。
君の花は凛と咲き誇ってるように見えて、誰も見ていないところでは萎れているのかもしれない。
花は繊細なんだよ。
花は栄養がなかったら枯れてしまうんだよ。
だから、花が枯れてしまう前に助けを求めてよ。
僕が君の花をまた咲かせるから。
繊細な花。
この言葉を聞いて、何を思い浮かべるだろうか。
それは花なのか?それとも人?いや、あるいは大切にしているものだろうか。
まあそれは、人それぞれということで。
繊細。それは、どういうときに使う言葉?
人の容姿や、性格を表すときにも使う。
いや、一つの単語だけで考えても意味はないか。
じゃあ、『繊細な花』で考えよう。
おれにとっての繊細な花は、妻だ。
優しく、職場でも人気で、賢く、綺麗。
この完璧な妻は、言われたことをネガティブに考えてしまう。
そして、落ち込んでしまう。だが、その姿を人に見せず、綺麗な花であり続けられるようにしている。
完璧な花。繊細な心。この2つを持ち合わせ、輝き続けている妻に、尊敬の眼差しを向ける他ない。
それに、結婚をしているのだから、この妻を幸せにしなければならない。
おれと妻が、ずっと一緒にいられるように、
繊細な花でいてほしい。
人が花を見て心惹かれるのは、単にその見た目の美しさからだけではなく、いつか散ってしまうという「繊細さ」を花が持っているからだと思う。もし花が散ること無くずっと同じ美しさを保てたとしたら、その魅力は随分失ってしまうだろう。
些細な花
些細・・・・・
私は些細な事で泣く
些細な事で傷つく
些細な事で考えすぎる
些細な事で・・・・
些細な事で・・・・
花って
水、日光、肥料、咲く場所
とかがあるから咲くでしょ?
人は
食べ物、飲み物、居場所、味方
とかで生きていくでしょ
花も人も似てる
些細な花
私は自分見たいに
些細な・・・・・
些細な・・・・・
些細な花が見たいよ
白いレースの向こうに
置いてある花瓶
いつも通る道の家の窓際に
飾られていた 花
何日かおきに
花瓶にある
花の種類がかわっていた
前は
小さな彩りの花
その前は
赤い葉っぱの束
その前の前は
なんだったか
知らない花が多かったけれど
向日葵や紫陽花など
知っている花も時折見かけた
時々飾る花が変わっているのを見るのが
密かな楽しみだった
だけど先週から
花は何も飾られていなかった
次の日もその次の日も
後から聞いた話だが
この家は解体されて
駐車場になるそうだ
最後に飾られていた花は
紫苑の花だった
【繊細な花】
『繊細な花』
繊細で秀麗、また豪華絢爛
そんな花を、僕はまた見つめる。
眉目秀麗、泰然自若。
完璧のような、花。
世界でたったひとつだけの花。
その花に、僕は恋をした。
繊細な花。
容姿端麗。衆目美麗。
世界でたったひとつだけの、
繊細な君に。