『終点』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
パパとママが話してた
ひいばあは今年の年越しまでもてば
来年の年越しまではもたんやろうって
驚いたのと同時に悲しさが込み上げた
良く考えれば、たしかにもういい歳だ
十分長生きしてるし、ホームに入らず未だに
畑仕事してるとこからしてそれだけで凄いのだろう
でもやっぱり、悲しいんだ
ひいじいが亡くなったとき、幼すぎた私は
お通夜よりも友達との遊びを優先した
死んだってことが、もう会えないってことが
どんなに辛いか分かっていなかった
入院しているひいじいがだんだん痩せていく姿に
恐怖さえも感じていた
だけど今ならわかるんだ
必死に生きたんだなって
ひいじいが亡くなってから10年
ひいばあはよく頑張ったよ
いつ無くなるか分からない命
それは自分たちだって同じ
だから生きている限り
人生が終点にたどり着くその時まで
この命を、誰かの命を
大事にしようって思ったんだ
#終点
終点…
終点といえばすごく前のことだけど友達と
バスに乗ってたら、降りたい場所まで行くと思って
ずっと乗ってたら運転手さんに「終点ですよ。」って
言われて笑いあったことを思い出した。
目指すものに、
終点はないと言えるようになりたい。
終天、ずっと。
終点が遠くにあると待ち遠しい。
早く終わればいいのにって思う。
でも、
終点が近づいてくると……
待って。
まだ終わってほしくない。
置いていかないで。
もう少しここに居たいのに。
恐ろしいほどの焦燥感と
どうしようもない寂しさに
これでもかってくらい襲われて、
叫んでいるうちに終わりが来てしまう。
やれやれ毎日けんかして終わっとる
ほんまつまらんやん
連休続いたらずっと家でおるしほんま嫌
ケンカしたのは
君が好きだったから
泣いたのも
君が好きだったから
君と
ケンカをすることもなくなった今は
君が好きなのかどうかさえ
わからない
どこからか聞こえる寂しい音が
消えてなくならないかと
ハイボールを作った
長い夜が泡と氷の音で包まれる
ゆらゆら
ゆらゆら
#詩 #ポエム #独り言 #感情 #ハイボール