『空模様』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
広くて、高くて、誰もが見上げる存在なのに、僕の心は子どものように変わりやすい。
深くて、静かで、僕が荒れない限り穏やかな君を見ていると、ああ、僕は全然大人になりきれてないんだなと思わされるよ。
同じ『青』なのに。
僕の青は、淡くて気まぐれだ。
空模様。
天候の様子。
比喩的に「事のなりゆき」を意味する言葉。
私は晴れているよりも曇りの方が好きだ。
曇っているよりも雨の方が好きだ。
じめじめするけど、暑くないから。
とても落ち着くから。
雨は今の私のようだから。
すぐに泣きたくなってしまう私のよう。
曇りは泣くのを我慢する私のよう。
疲れてしまった私には、太陽は眩しすぎる。
私は雨が降る夜が好きだ。
暗くて落ち着く。
誰にも干渉されない時間。
生きていることに疲れた私が好きな時間。
頑張って普通のように振舞っているけれど。
家では、家族に愚痴を言われるし。
親は些細なことで口論になるし。
些細なことで不機嫌になるし。
怖くて泣けば怒られるし。
私に完全に心の休まる時なんてない。
けれど、夜は違う。
誰にも干渉されないんだ。
夜だけは泣ける。少しだけ安心出来る。
でも、いつ親が不機嫌になるか分からない。
いつ口論が始まるか分からない。
私の一言で、何気ない一言で。
怒らせてしまい、口論が始まる。
そんなこともざらにある。
昔よりは減ったけれど。
怖い。怒られるのが。
常に顔色を伺って。
怯えているのには疲れてしまった。
そして、親はいい成績でも心から褒めてくれない。
「もっと良い点数を取れるだろう」
「もっと上の順位を目指せるだろう」
「もっと勉強しろ」
そればかりで、褒めてはくれていると思う。
けれど、褒められた気がしない。
家でさえ休まらないのに。
学校なんて行きたくない。
もう疲れたんだ。
勉強も、仕事も、何もかも。
期待されて仕事を与えられて。
断れなくて。
仕事が溜まっていって。
ただでさえ、勉強もあるのに。
委員会の仕事。
生徒会の仕事。
部活動。
部活の仕事。
溜まって、何とかこなして。
失敗して、怒られて。
それをカバーできるように努力して。
私しか仕事をしてない時もあった。
責任転嫁されたこともあった。
責任ばかり積み重なって。
期待されて。
もう、無理だ。疲れた。
でも、頑張らなきゃダメなんだ。
理不尽だってあった。
心から休める日は来るのだろうか。
もう、なにもかも嫌だ。
でも、頑張らなきゃダメなんだ。
認められるために。
誰かに相談したいけれど、できないのだ。
死にたい。
死んでしまいたい。
もう、つかれたよ。
ねぇ、私はどこで間違えたのかな。
理不尽を受けて、いじめられて。
褒められたことなんてなかった。
でも、今はそれはなくなった。
けれど、すべて無くなったわけじゃない。
私が何をしたのかな。
間違ってなきゃ、こんな苦しんでなかったかな。
苦しいのは、自分自身のせい?
いつもいつも、自分を責めてる。
嫌なことを言われるのが嫌だから。
自分で自分を責める。
人に言われる前に、自分で言う。
「無能」
「偽善者」
「出来損ない」
「失敗作」
自分に言い聞かせるんだ。
自分は無能だから、偽善者だから。
出来損ないだから、失敗作だから。
怒られたって仕方ない。
理不尽を受けたって仕方ない。
いじめられたって仕方なかった。
そう、自己防衛のための自己暗示。
私は人に相談できない。
誰かに甘えてみたい。
「もう、頑張らなくていい」って、言われたい。
心から甘えられる相手が欲しい。
もう、疲れたんだ。
これが、精一杯のSOS。
ここで綴ることが。
少しは楽になれるかな。
「誰か、助けてよ。」
ふと、退屈な授業中に、窓から見た空は、どんよりと曇っていた。
(これは…降る、か?)
傘、持ってきたっけ、なんて考えながら、空を見上げ続けていると、ポツ、ポツ、と音がしたと思ったら、一気にザーッっと雨が降りだした。
(昨日は暑かったけど、今日は打って変わって、肌寒くて更に雨、か…明日はどうなるかな)
自然現象が見せる、様々な空模様を見るのは、面白くて好きだ。
雨とか、悪天候は、移動が大変になることもあるから嫌だけど。
でも、その悪天候が、過ぎ去って、太陽の光が差し込む瞬間や、雨上りに見える虹とか。
悪天候が来てこそ見える空も、好きなんだよな。
空模様を見るのが好きだ。ずっと見てるじゃなくて時々、ふと見上げるのが好き。帰り道、今日あった事とか、楽しかった事とかを考えて、空を見上げる。
雲の形や色、空がオレンジだったり、青紫だったり、日によって変わる空が好き。
私は雨が降っている日は、気分が下がるし楽しくないからあまり好きじゃない。
「空模様」
下の子が生まれた日
友人からのLINEで「おめでとう!こちらは虹が出ています」と連絡が来たのが印象的だった
そうか、虹が出ていたのか
「空模様」
人の心は空模様だと言うが、実際そんな人がいたらあんまり関わりたくない。
振り回されるのはごめんだ。
そういう私自身は、とても面倒臭い人間だと言われている。
水色の背景に、白い綿雲。
空模様のイルカのキーホルダーが、目の前で揺れている。
つまみ上げたイルカのキーホルダーは、ふらふらと揺れる。
金具の繋ぎ目についた、錆びついた鈴がしゃらしゃらと鳴る。
窓からは、一面、ぐずついた空模様が見える。
鳩が、ゲージの中でくるっぽー、と鳴く。
この家は、空と湖との真ん中を貫くように建っていた。
尤も、その湖というのは枯れてしまっていて、今はただひび割れた地面を、僅かばかりの湧き出した水が湿らす程度だった。
この空模様のイルカは、ここの象徴だった。
ここは長い間、水上都市だった。
積み木のような家が、水面が上がるたびにぽこぽこと建って、人も物も、小舟で空の下を自由に動き回った。
舟から見上げると、遮るもののない空が一面に見えた。
ここは美しい街だった。
今はもう、私しかいない。
イルカのお腹の綿雲は、くっきりと真っ白だ。
ここは美しい街だった。
と、同時に、ここは戦略的に重要な都市でもあった。
山中の窪みの中に、湧き水や地下水によって奇跡的に作られたこの孤立した土地は、争いを好まず、知らなかった。
だから、破壊するのは簡単だった。
水を枯らすのも、不安定に高い家を崩すのも、舟を動かなくさせるのも。
ここは、山中を行軍する者には、都合の良い中継地であり、補給地だった。
だからこそ。
だから尚更、敵の手に落とす訳にはいかなかった。
湖を枯らし、住民たちを追い出した。
主要施設を取り壊し、街の人々に立ち退くよう懇願した。
人々は、瞳の奥に戸惑いや悲しみを過らせながらも、私の手を握って、昔のように笑いかけ、街を去って行った。
私に、頑張れ、と言い置いて。
私はこの街の出身だった。
長い時間をかけて、国際情勢は徐々に落ち着きを取り戻していった。
この街の跡地も、戦場となったり、廃墟となったりと変遷を繰り返し、国境に敵が覗めなくなった時期に、静寂を取り戻した。
今は、私一人が、ありとあらゆる通信機器や連絡手段と最低限の武装と共に、見張り兵としてこの家に住み続けている。
窓の外は雨が降り始めた。
雷の音がどこか遠くで聞こえた。
ここから都市へ出るときから、ずっと肌身離さず持っているイルカのキーホルダーを揺らす。
激しい雨音の中、晴天を孕んだイルカのキーホルダーが、しゃらしゃらと鳴った。
空模様。
空模様は
何色?
暑い時は
オレンジ色?
それとも赤?
暑くて
3回くらい
熱中症になりかけた。
厳しい
暑さはいつまで?
彼女は終業後、カフェで恋人の青年と待ち合わせをしていた。
彼が車かバイクのどちらかで迎えに来ることになっている。
窓際で座っていて、彼女は窓から彼を探しつつ、ちらりちらりと空を覗いた。
数刻前までは爽やかな青空だった。それが少しずつ空の色合いが暗くなる。もちろん陽が落ちてきているのもあるが、明らかにそれとは違う嫌な暗さ。
落ち着こうとクリームソーダを口に含む。
だが彼女は、再びそわそわしながら空模様と道路状況を繰り返して見ていた。
ふう、とため息をついた。
「彼が来るまで雨が降りませんように……」
おわり
お題:空模様
空模様を窺う毎日。
雨が激しい。
自転車通学には辛いぜ。
【空模様】※フラアサ
アーサーは雨の日が好きだ。
ロンドンは雨が多いなんて言われるけど、言うほどざんざんと降るわけでもない。緯度のわりには目立つかもしれないけど、湿潤な地域と比べたら至って普通である。
何にせよ、雨の日はどことなく気分が上がった。
フランシスは空から降る雨を見ると、まぶたを軽く伏せ、「あーあ、雨だねえ。やんなっちゃう」とかそういう類いのことを言うやつだった。傘で手が塞がるのがやつの美意識とかいうものに反するのか、雨の日は積極的に外出したがらなかった。
未完
空模様
田舎の、それも山が近い実家の天気はよく変わる。
晴れていたかと思えば、突然の雷雨。
そんな言葉よくある光景。
まるで僕の恋人の気分のように、コロコロと変わる。
でも僕はそれが嫌だとは思わない。
周りから見れば『彼女に振り回されている、しがない恋人』のように思えるが、彼女は感情表現が豊かだ。
確かにもう少し、年相応の大人になって欲しいところもあるが、でも嫌いじゃない。
これが惚れた弱みというやつだろう。
今日の彼女は、空模様に例えるならば曇り空といったところか。
少しどんよりとした、もう少しで雨が降りそうなそんな感じ。
隣に並んで歩く僕はいつだって君の変化に気付く。
何でもないとは言うけれど、女性の何でもないほど信用にはおけない。
話したく無いこともあるだろう。
今日は僕の部屋でゆっくりまったり本でも読もうと提案した。
彼女はこくんと頷いた。
少しだけ、雲から陽が差していた。
これから晴れるだろうか。
晴れて欲しいと思う。
青空見上げて一息つく
真夏の積乱雲
真っ青な空に
真っ白な雲
飛び込んで泳ぎたくなる
ひととき
そんな空模様
私は好きだ
澄み切った快晴も
冷たい雨も
太陽が見えなくなる曇りも
それぞれ全く違うのに全部「天気」と呼ばれてる
そんな空模様が私は好きだ
【空模様さよならを言う前に】
coming soon !
『空模様』
大空に
白や黒や灰色の雲や
桃や橙、青等の色彩が加わり
毎日、違う空の模様が出来上がる。
だけど、
"空模様"って、言葉だと
"あいにくの"とか"悪い"とか"怪しい"って
マイナスな感じの言葉が連なってしまう。
模様を作るのが、雲だから
晴天だと模様にならないのはわかるけど
いろいろな雲が浮かんで、面白い模様や神秘的な模様になることもあるのに残念な言葉だなと思った。
今日は草取りをした
5坪くらいの小さな庭だ
雑草がボーボーになると
広く見える この不思議
空模様はあやしい
雨がポツポツ降る中を
ずっと草取りをしていた
囲われた中を
少しずつ 潰していくのが
きっと好きなのだ
明日も明後日も
草取りがしたい
ずっと くもりでありますように
「空模様」
雨雲が近づいてきて
暗くなってきたなと思っていた。
予想通り雨が降ってきた。
あの人の涙かもしれない。
涙も枯れるほどに出たら
きっと、いつか晴れるでしょう。
さっきまで雨でも降りそうな空模様だったのに
空も私の心もあれほど曇っていたというのに
いつの間にか雲はどこかへ行き
空も心も一気に気持ちのいい快晴になっていた
空がきれいに晴れたものだから
心も一緒に晴れてしまったよ
つくづく自分は単純な人間だと思う
けど今はそんな単純さがありがたい
曇った心のままでは気分が悪い
雨が降っていたら余計に憂鬱だっただろう
天気に恵まれてよかった
この晴れ渡る心なら
なんだかいい方向に進んで行くことができる
そんな気がする
今日はどんよりした空だった。
太陽が出ているときは疎ましく思うけど
太陽がいないとなんだか寂しい。