『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
偏頭痛 重たい雲と あの匂い 観念してよ 雨もわたしも
『空が泣く』
今日の空は、泣いている。空が悲しそうだと、こっちまで気分が落ち込んじゃうよ。早く泣き止むといいな。
空の涙が雨だとしたら
うれしなみだの日もあるんだろうな
「空が泣く」
#78「空が泣く」
元気な空。
影絵
日向ぼっこ
水遊び
どれも暖かくて、太陽の下でないとできない
泣いた空。
傘がないと出られない
時には嵐にも
空が泣くと、人間も暗くなる
空はずっと晴れていて。
『空が泣く』
ぽつり、ぽつり。天から降り注ぐ雫が一滴二滴と世界を濡らす。
どんよりとした雲が一面を覆い隠して、鮮やかなはずの景色はすっかり灰色に染められてしまった。
ああ、空が泣き出した。
いつもと変わらない雨空だというのにそう思えてしまうのは、もしかしたら他でもない僕が、どうしようもなく泣きたい気分だからなのかもしれない。
少しずつ強くなっていく雨足。生ぬるい液体が頬を伝って、音もなく地面に落ちた。
僕は晴れの日が好きだ
空が笑っている日が好きだ
ときどき空がなく
そんな日はてるてる坊主を作って
君だけじゃないんだよって
教えてあげる
僕は晴れの日が好きだ
空が笑っているから
〘 空が泣く〙
雨男や雨女なんて居ない。もし本当に存在するなら干ばつの酷い地域に連れて行けばいい。そうしたら砂漠もオアシスに早変わりだろうし、農作物が不作の年なんてないはずだ。 でも実際には不作で値上がりもすれば、数年前は綺麗だった川だって枯れる。人間如きに天気などどうにか出来ることなんてない。
今でももちろんそう思っている。思ってはいるのだが、
不覚にも雨がしとしとと降り続いたとき、さめざめと泣く村上の姿が脳裏を過ぎったのだ。
そんなところ見たこともないのに。
どちらかと言えば、からっとした晴れ空が似合う男だと思う。
竹を割ったような性格で、熱血で快活。灼熱の太陽のごとくアグレッシブ。ニカッと笑った顔が眩しくて、近づけば焦がされてしまいそう。というのが表向きで、実際の村上さんは穏やかだ。激情的になることはまずない。周りがアホなことをしているのをニコニコぽやぽやして見守っている。陽だまり、みたいな。あの顔を見てると気が抜ける。
俺はある程度気を張っておきたいタイプの人間なので仕事前は極力見ないようにしている。
何が言いたいかと言うと、あいつのエネルギーというのは本来そこまで強くないのだ。
みんなを照らせるくらいの力はある。白熱電球の温かみのある光。でもそれを出力MAXにしてミラーボールみたいにギラギラ輝いてるのが普段の村上だ。
困ったことにタフだから、誰も無理していることに気づかない。鈍感だから本人すら気づいていない。
俺にはそれ分かるからな。作り笑顔って。普段から作ってたら、バレへんと思ってるんかもしれんけど。
エネルギーの慢性的な過剰消費に、他人からの悪感情が巣食ってガス欠を起こしているというところだろうか。
実はナイーブなところ、もう知ってる人間大分減ってきてるからな。
ガラスのハートではないが、決して壊れない訳じゃない。分かってるけど、普段のお前を見ているとつい忘れそうになる。
せめて俺だけはちゃんとせなあかんのやけど。
『向いていない』『浮いている』『お前が足を引っ張っている』『お前が辞めたら良かったんだ』
画面の前で、そう言われて『ごめんな』と謝っているお前を見た時、腸が煮えくり返るかと思った。分かっている、全部ジョークだ、画面の中で行われることは全てフィクションで、良いところモキュメンタリーだということも。でも、その顔が強ばっていることに隣に座っている奴が気づいていないことに激しい怒りを覚えた。
そこで何となく、この回がいつ撮影されたものなのか察した。
あの日だ。この土砂降りでもない、でも延々と降り続く小雨が降り始めた最初の日。 東京には今も雨が降り続いている。
少し換気のために窓を開けていたからか雨音が煩い。ヒナのカラカラとした笑い声が頭の中を空回った。
心が冷えていくような気がした。
ーーどうして休みの日まで、お前のこと考えなあかんねん。
俺しか気づけないのならば、俺が動くしかないだろう。
今あいつがどこにいるかマネージャーから聞き出し現場に向かう。仕事中だと言われても構うものか、こっちが最優先事項だ。
「あれ!?なんで、おるん?」
答えず、目が丸くなった男の手首を掴んで使われていない部屋に入れる。
「どうしたん……」
「お前が泣いてるような気がした」
「なんでそれでヨコが来るんよ」
眉を下げてへにゃりと笑う。どこか泣き出してしまいそうな、困っているようなそんな表情。俺は今までその顔をどれだけみただろう。
「御足労ありがとうございます。でも泣いてへんよ、無駄足やったね」
「泣かれへんの間違いやろ」
「もう泣かへんの間違いや。泣くなんて俺らしくないやろ」
どうしてもって言うんやったら、お前が代わりに泣いてくれとケロッと、でも少し震えた声が伝える。巫山戯るなと思った。
言いたいことが山ほどある。らしいらしくないなんてない、どんなお前だってお前だ。それに、
「泣くのが1番お前らしいやろ」
「…………」
誰に何を言われたか分からないが、誰よりも長くて濃い時間を過ごして来た俺がいうのだから間違いない。
人生の過半数お前の泣き顔を見て過ごした気がする。陽だまりのようなこの男は感情がとぼしいというか、すぐに涙腺に来てしまうのだ。感情表現のバリエーションがない。
悲しいも寂しいも怖いも悔しいも嬉しい時ですら涙を目に溜めた。でもある時から自分の事で涙を流さなくなった、人のことでしか泣かなくなった。でもそれは傷つかなくなった証拠にはならない。
「代わりに泣いてくれ?甘えんな、ちゃんとお前が泣け。よほど泣きたくないんかもしれへんけど、ヒナの代わりなんておらんねん。ヒナがちゃんと悲しまないとその悲しみは残ったまんまや」
「……余計、悲しくなるやん」
あと一押し。
「悲しなったら、寂しなったら傍におったる。吐き出したいなら全部聴く。お前の代わりは出来へんけど、共有することは出来る」
「いつも傍におらんくせに」
ボソリと刺すようにつぶやかれた言葉は甘い毒。
「いつもおってほしいん?」
「っ、別に……出来ひんこと言うなってことや」
「出来るよ。やからちゃんと口に出して?『そばおって』ってたった5文字やで」
「狡いわ………なんでそんなやさしいねん、今日」
「俺にはお前が『要る』からな」
「見たんかあれ。それで来たん?ふふっ、別にそんなんで辞めへんよ」
また笑う、違う見たいのはその顔じゃない。
「心配症やな」
「ここまで心配するのはお前やからじゃ」
「俺辞めそうに見える?心外やわ」
顔が歪む。堪えなくてもいい、ここにはお前が泣き虫なことを知っている俺しかいないのだから。
「……ここまで鈍いか、そんな顔してるからや」
「そんなって……そんなに酷い?」
「現状俺しか気づいてへんけどな」
「……あんたがいうんやったらそうなんやろなぁ……わかってるんや。冗談やって、この世界何年やってると思てるん。でもなぁ、………なんか妙に残ってもうてっ」
段々と言葉が詰まっていく、ぽろぽろと張り付いた笑みが剥がれ落ちていく。随分とこびりついていたみたいで思ったよりも時間がかかった。それだけ放置してきたってことだ。
「ごめんなぁ、おれもその時否定せえへんで」
「なんで謝るんよ、悪ないやん……こんなことでくよくよしてもうてる俺があかんわ、話半分で聞いとかんとあかんのに」
また涙を引っ込めようするので、頬を抓った。
「あにすんの」
「俺の言うことは信じられるんやろ?」
「あにをいまはら……」
「そやったら俺以外を信じひんかったらええ」
「そんなむひゃな……」
「お前は『要る』絶対要る。やから離れようなんて許さんからな。1回しか言わへんぞ、俺らはお前の存在に救われてるんやで」
「いひゃいいひゃい!わはったはら、はなしてえやぁ!」
痛みからか生理的な涙が滲んだ。やっと泣いた。もうなんやのあんたと目を真っ赤にしながら笑う。笑い泣き。
うん、やっぱりその顔が見たかった。
その日、二週間ぶりに東京の雨が止んだ。
(空が泣く)
作者の自我コーナー
いつもの。最近泣き虫なあの子に向けて
空が泣くと涙のよう
雨はだれかがどこかで泣いてるかのように
世界にある雨の涙。
嬉し涙も悲しみも。
晴れた日は心も晴れる
笑顔が晴れる
約束の始まりを忘れ去ったかの地。
傷つけ合ったその痛みは消えることはないのだろう。
傷を負い、さらに傷を引き起こす連鎖は続く。
心の渇きが募るたび空は静かに泣いている。
だがその涙は潤いをもたらすことはなく
暗い煙が立ち込める場所に絶え間なく雨は降り注ぐ。
乾いた背中を追うように、空が涙を流し続けている。
あなたたちの後ろ姿がどれほどの悲しみを抱えているのかを、空は知っている。
「空が泣く」
空が泣く
雷に
大雨に
突然
空が泣く
びっくりするよ
そろそろ
すずしい風が
ふいたら良いな
なな🐶
2024年9月16日2154
空が泣く
英雄や指導者が死んだ時のエピソードで〇〇の死に天も悲しんでおるわ、みたいなセリフあるよな。
ただの自然現象になにいってんだこいつ、という気持ちもあるけどこの手のセリフは割りと好きだったりする。
今日のお題はそういうわけで雨の話だね。雨は嫌だねめんどいね。
家から出ない仕事だったら気にしないどころかむしろ好きになれそう、というか雨が嫌いなのは自転車通勤になってからか。
その前までは傘をさして歩くのが結構好きだったから俺は雨が好きだったかもしれない。
でも自転車だと傘をさせないどころかかっぱを着ないといけないからな。かっぱはひたすらめんどくさいだけだ。だから雨は嫌いだ。
空が泣く#76
また今日も空は泣いているみたい。
空が泣くとこっちまで悲しくなっちゃうな。
君にはやっぱり笑顔が似合うよ。
ほら、せっかく秋になったんだ。
ホクホクにならなきゃでしょ?
僕も一緒にホクホクになるからさ(?)
分厚い硝子窓を撫でる無数の水の線
ハンドルに寄り掛かり外を眺める
何層ものオブラートに包まれた先
暗い海の水面を透明な足が駆け回る
駄々を捏ねて手をも拱いているのは
空模様だろうか、それとも…
雨水を容易く拭うようには
己の他責思考は拭えなくて
詮無く止めどなく溢れ続け
今ですら、私ではなく空が泣いているのだと
ほらまた持ち主の筈が心にまで嘯いている。
ー 空が泣く ー
朝目覚めて空を見上げる、、
灰色で爽やかな朝じゃない空、、
人だって毎日笑顔で過ごす事は
難しい、、空だってそう、、、
灰色で今にも泣き出しそうな空、、
そんな空でも貴方と一緒にいると
青空のような楽しい気分になる、、
空が泣き出したらお気に入りの傘で
気分をあげよう!
この傘は貴方からのプレゼント!
私は空が泣いても幸せな気分で
いれる。
貴方がいるから、、、
#空が泣く
梅雨はちいかわ。よーよーひどく泣きゆく空には、
少し優しくして、雨滴る雲の晴れを祈る。
小可愛草子
訳 - 梅雨(の心情)はちいかわだ。
とても酷く泣いているように見える空には、
(怒るのではなく)少し優しい心持ちで、
雨雲が晴れるのを祈る(ほうが精神的によいであろう)。
空が泣く
雨粒が叩き付ける様に私を打つ
あの人は、私を追い掛けてきてはくれない
何となくこうなる事は、分かっていた....
すれ違いの日々 冷え切ったラップを
掛けたご飯を食卓に置いてしばらく待っても貴方は、帰って来ない....
もしかしたら仕事が忙しいのかもしれない
仕方がない事と割り切られたらそれで
良かったのに....
段々とボタンの掛け違いが目に見えてきて
終わりの時がひしひしと足音を忍ばせて
近づいてきていた。
嗚呼....私が荷物をまとめて出て行っても
あの人は、気にも留めない
わざと土砂降りの雨の中出て来ても
後ろを振り返っても あるのは....
私の心を鏡で写したかの様な土砂降りの雨だけだった。
その大粒の雨だけが私の心に寄り添う様に
一緒に泣いてくれていた。....
ひどく気が沈んでいる。
嫌なこと
辛いこと
悲しいこと
思い出したくもないことを
忘れようとしても
気がつけばまた、繰り返し考えてしまう。
部屋の窓から外を見やれば
空は暗く、灰色で覆われている。
まだ昼間だというのに
雨でも降りそうなぐらい分厚い雲。
流す涙はとうに枯れてしまった。
そんな自分の代わりとでも言うように
空は大粒の雫を落とし始める。
───『空が泣く』(2024.09.16.)
じゃあね、と店を出たら
ぽつり。
時を見計らったように
雨が降り出して
ゆっくりと
街を閉じ込めてゆくから
傘を差して俯いていれば
泣いてることなんて
誰にも気づかれなくてすむね
渡しそびれたチケットを破いたら
自分の心がちぎれたように痛い
夜半過ぎには台風が来るという
悲鳴をあげて泣いてるような
風の音
空も泣いてるのかもしれない
空が泣く時は、私も一緒に泣きました。
空が笑う時は、私も一緒に笑いました。
辛い現実に目を背けたくなっても、
空は最初から見守ってくれました。
空と共に在りたい私は、いつしか
星になってしまいました。
お題_空が泣く
《 空が泣く 》
遠くで地響きのような音
その音が近くまで迫って来た時
既に地響きなんてかわいい音ではなかった
閃光とともに空が喧嘩をしているようなすごい音
そして地面を叩きつけるような強い雨も降って来た
荒れ狂いながら号泣している空
大きな木で雨宿りしながら
家に帰りそびれたであろうムクドリたちの声が
何があったのか?と
空に話しかけているように聞こえた