『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
空が泣いている?
こんなときに降られたこっちが泣きてえよ
【空が泣く】
空が泣く
空が呼んでる
早く、行かなきゃ
空が呼んでる!
😵💫🥴😵💫💨💨
空が泣く
冷たい雨が降る
まるで君が泣いてるようで
まるで君がいなくなったこの世界を
悲しんでいるようで
この冷たさと
どんよりとした空が
私の心も重くする
きっと悲しみが
天にまで届いているんだね
降り出した雨の隙間に隠すのさ。
もう駄目だと思った足がまだ先へと導いている。
未来だった場所から会いに来るなら、
もう何も追いつけないスピードで世界を廻せ。
空が泣く
彼は言った「この後雨が降るそうだよ」と。
私を心配する、彼の気遣い。取り込んだ洗濯物も、鞄の中の折り畳み傘も、彼が教えてくれたから。
彼は言った「雨上がりの空は綺麗だよ」と。
私を励まそうとする、彼の気遣い。透き通る夜空を、虹の橋を、彼と一緒に見られたら。
彼は何も言わない。青い雫を聴きながら、私にそっともたれかかる。生乾きの洗濯物も、壊れた傘も、虹も、星空も、そこにはない。しとしとと濡れる前髪をそっと撫でて、今、一緒にいてくれる。
中学頃の頃の話
あの頃は人助けがとにかく嬉しかった
まわりより常識も知らなかったけど、だからこそなのか
他の人に助力すること
誰かの力になることがとにかく楽しかった
感謝されるのはとにかく嬉しかった
感謝がなくても、誰かの力になれたんだって信じてた
中学三年生の秋
「でもお前のそれって、自己満足だよな」
誰かを助けたという自己満足?
感謝されるのが気持ちいい?
優越感に浸りたい?
私の助けたいという気持ちは本当なのだろうけど
そんな確信がもてない
今の私はそんな言葉に足を止められる
何度考えても答えは出ない
"本当に、真に人を助けたかったんだろうか"
"ただ他の人を助けて優越に浸りたかっただけでは?"
"助けるって何?"
"相手は迷惑に思ってるかもしれない"
"助けてもいい?ダメ?助けられたい人って、ほんとにいるの?"
考え続けてかれこれ5年が経った
まだ問いは溢れてくる
思い出すあの日、言われた直後
涙を流した日
自分が分からなくなるような、いま思うとそんな感覚
豪雨と一緒に泣いていた日を
今日の空模様で思い出した
あの日も空が泣いていたというだけ
まだ人を助けたいと思っているだけ
ただ今日、この問いに自信をもって答えられるようになる日は
晴れがいいなって思った
罰のつもりだろうか
嘘をつき続けた彼に対して
『懺悔でもしているのか』
『そんなんで許せるほどの罪かよ』
そう言って彼は穏やかに微笑んだ
_空が泣く
忘れられない日、人生で初めて別れを経験したあの日。棺の中の彼女は美しかった。苦しむような最期ではなかったとはいえ、長い入院生活で痩せ衰えてしまっていたのに。そんな彼女を彩るがごとく花を添えた。一輪一輪丁寧に。棺の蓋が再び閉じられる。
そして、彼女は霊柩車に乗り込んだ。私も助手席に乗り込んだ。一秒でも長く彼女のそばにいることができるように。私たちを乗せた車が動き出した。ゆっくりと、しかし確実に終わりへと進んでいく。そんな中、ふと空を見上げたら灰色の雲が立ち込め始めていた。看板が見えた。いよいよ最後の曲がり角のようだ。止まってほしいと願いながらも、それは不可能だと冷静に指摘する私もどこかにいた。
沈黙の中、わずかに流れる音色に一つの雑音が交ざった。雨だ。一つ、二つとしずくが落ちてくるだけだったのが、瞬く間に土砂降りになった。気が付けば私も涙を流していた。別に泣かないことがどうとか思っていたわけではない。お別れは済ませた、そう言い聞かせていただけだった。だから空よありがとう。私の本心を思い出させてくれて。そしてともに涙を流してくれて。
空が泣く
空が泣く…いきなり空の擬人化からの比喩って
厨二か?とあいつなら笑うはず
危険な誘いに 走り出す人達
変わらない毎日に しがみつく人達
わけ わからずTV(ネット)ただ騒さくひびく
昨日のニュースなんて 誰も欲しがらない
行くあてなく ただ漂う
壁の中の ジプシーたちよ
激しい雨が 俺を洗う
激しい風が 俺を運ぶ
激しいビートが 俺に叫ぶ
何もかも変わり始める
1983年 初秋
私は、まさにこの曲の中にいた
ふつふつと、こみ上げる想い
ラジオから流れるこの曲に
故郷を出る決心をした
祖母は何もかも分かっていた
そして、ひと言
「行って来い」そう言った
まさに、反抗期だった
何時まで思春期は、そうして18の春に
故郷を出た 離れていても私のことが分かるような 輝ける場所を見つけたい その日まで帰らない そう思っていたが、年の差60年の祖母は待っていてくれなかった
私は、自分の未熟さを嘆き
激しい雨に打たれた
「神様、どうして私の 大切な人を次から次に連れて行くのですか?」
私は、こんなことならと
激しい雨に身を任せ
「神様、どうかこのまま 私も流して行って下さい 家族のところまで」
そう言って泣いた
涙が分からないように
雨の中で泣いた
激しい雨 私の心の 空も泣いていた
そんな私の隣に立つ人がいた
傘も差し出さず ただ私の横に立っていた
そして、言った言葉が
「激しい雨がって歌みたいやけど 知ってる?」 だった
そして、雨に打たれながら歌い始めた
なかなか、上手かった
つられて私も歌ったら
「下手やなぁ」と笑った
私も知らずに笑っていた
「笑えたら、もう大丈夫や、笑ってる方がええで」そう言って笑った
あれから、30数年側にいる、あいつ
「私の、空が泣いてる日に、見つけてくれてありがとう」
令和6年9月16日
心幸
独白 2024/9/17
救いを、
呪いを、
弔いを。
空が泣くと、空が泣く。
何を言ってるんだ、って思うかもしれないから、()を付けてもう一度言うね。
(人間の)空が泣くと、(地球の)空が泣く。
だから(人間の)空は、神様なんだって言われてた。ずっとずっと小さい頃から、皆にそうやって持て囃されてきた。
もう私も思春期だからさ、一寸位嫉妬とかしちゃうんだよね。
それで、ある日泣かせてみた。上手くいった。空は泣いた。
次の日、怒らせてみた。上手くいった。空は怒った。
更に次の日、喜ばせてみた。上手くいった。空は喜んだ。
次第に私は、神様を操れる人間なんて呼ばれて、チヤホヤされるようになった。
でもね、未だ足りない。私だって『神様』って呼ばれたい。人間を超越した種族へと進化したい。私の中で、ふつふつと、重い感情が蠢いていた。
その日は(人間の)空と喧嘩した。
だって仕方ないよね。思春期なんだもん。喧嘩位しちゃうよね。
でも、(人間の)空は相当頭にきたみたい。御免、って、謝ったらいつも通り仲直り、でしょ?
空は暴れた。
…あれ、此処は、何処?
いつも間にか寝ていたみたいで、私は身体を起こし、周囲を見渡した。まるで異世界の様な、荒廃した終末の様な世界だ。
あ、でも、近くに人がいる。嬉しさと安堵が同時に私を安らげてくれる。取り敢えず状況を把握する為話を聞きたい。そう思って声を掛けた。
すると、その人は私を見るなり青ざめて拝み始めた。深いお辞儀をしたかと思えば土下座もしてくる。…私は直感した。そうか、私は神になったのだと。恐らくこの景色は、私が神へ昇格したから起こしてしまった悲劇の惨状なのだと。
申し訳無い事をしてしまった。けれど、嬉しさの方が強く込み上げてきた。やった、やった。私も人間を超越した存在になれたんだ。るんるん気分で終末を歩こう。私なら世界を再生させる事だって出来るのだから。
…でも、可笑しいな。痛い。痛いよ。私は人間を超越した神様なんだから、痛覚なんて必要無いのに。如何いう事?
あ、空だ。おーい!空ー!!
空は泣いている。
無力さに嘆く一部にもなれずに。
空は泣く。
これが最期の感情になる事も知らずに。
空は泣く。
「空がなく、あなたが笑えるように。」
そんな歌詞を聴きながら曇りがかった夜の中、川沿いを散歩する。
何も考えることもなく、夜にバラードをかけながら歩くのはなかなか感傷に浸るし、さみしい気持ちになる。
少し歩いていると、音楽をかけていたスマホが震える。
画面を開くと友人から川沿いの写真が送られていて、僕が歩いている場所からさほど離れていない場所だとわかった。
「よかったら話そうよ。」
そんな僕の返信から、僕達はこの先の道で会うことになった。
やがて、お互いの顔が見えると
「や、じゃあ行こうか」
その一言で二人は、横並びで歩きながら他愛のない話をしながらなんとなくずっと歩く。ふと、彼女はいつの間にか曇り空から顔を出した月を見てから、僕の顔を覗き込んできた。
「今日の空、きれいだね。」
僕は、照れくさくて少し笑ってしまった。いつの間にかさみしい気持ちはどっかに消えていた。
詩(お題)
『空が泣く』
空が笑う、けらけら…と
天気雨を溢してる
空が怒る、ごろごろ…と
ぴかりどすんと、殴ってる
空が泣く、人なんか
殺してしまえと言うように
空が喜ぶ、晴天だ
許していいかと、思っちゃう
空が泣く…おかげでちょっと得が出来た
私は学校から帰ろうとするとぽつぽつと空が泣いてきた。
空が泣き止むまで待っていようかなと思っていると
あの子が現れた、困っている私に傘を差し出して
相傘をしようとあの子が言った、返事をする前に
手を引っ張られた。
"雨音が響いてますね''
なりゆきだったけど、
本当に好きだったから言ってみたんだ
"うちも好きだったよ''
【空が泣く】
覚えて、なかったみたいだし
なんとなく
覚えてて、まだ好きでいてくれてるかなとか
勝手に期待してた自分がおかしかった
実は、自分の出棺の時にかけて欲しい音楽を考えています。
3曲程候補があるけど、なかなか決められない。
どれも葬式っぽい曲ではなくて、シンプルに好きな曲。で、出棺時にかけても、ギリ許されそうな感じ、多分。
天国じゃなくて地獄じゃなくて、なんか宙の果てへ、いざ出棺!なのを目指しているのです。
なので当日は、空は泣かなくていいから、晴れて欲しい。パレード日和がいいのです。
「 空が泣く 」
走行音に混ざる雨音
微かに感じるぺトリコール
電車のガラスから見える景色は
雨粒とほんの少しの光で
キラキラと輝いてみえる
たぱり。頬を濡らしたそれを拭う暇もなく、傘も持っていないのにあたりは一面土砂降りになってしまった。さいあくだね、と呟けば、そうだね、と笑う友達の顔に影が差す。家族と喧嘩をして家に帰り辛いという話をしていたのに、到底徒歩では帰れないような環境になってしまったためだった。
「ほんと、散々だね、私たち」
スマホを握りしめ、俯いたまんまの彼女は言う。雨に包まれるように溢れた言葉に混ざり込む、生まれたての子猫みたくか弱い嗚咽に知らんぷりをして、わたしはひたすらこの雨が止むのを待っていた。彼女は弱さを見せることを嫌うから。ただちょっとだけ、共鳴するようにざあざあと音を立てる水の粒を羨ましく思いながら。
ふたりとも家に帰って、学校に行って、そのうち青空が痛いほどになって、青い風がスカートを揺らして。ついに社会に解き放たれてまた何度目かの秋を迎えた、何でもない日。久しぶりに覗いた郵便受けの中には、同級生の葬式参列の有無について記された紙が置かれていた。流れるように口に出せば、思い出がまざまざと蘇る。間違いなく、あの友人の葬式だった。
急いで電話番号に連絡を入れ、数日後大慌てに慌ててたどり着いたそこで、彼女は幾分かちいさな箱のなかで眠り込んでいて、あたりに飾られた名前も知らぬ花々が顔色を良くしようとがんばっているよう、に見えた。あの時喧嘩していたお父さんにどうしてと聞けば、悪腫瘍が移転したことによってできた病気で、と瞳をゆるりと潤ませながら教えてくれた。入院中の話をついでに語られながら、学生時代とは全く違ったその様子に、彼女が幸せだっただろうかと、素直に思った。わたしは幸せのキーにはなれなかったのだな、とも。
燃えたあとの遺骨をどうこう、というものはなく、私を含めた同級生その他親戚友人一同は、彼女に手を合わせた時点でお開きとなった。随分あっけない終わりだと、かの日を重ねて思う。
ふと、時計を見やると、時刻を見る前にぽたり、と視界がぼやけた。ぽた、ぽたと持続して降るものに手を伸ばし、黒い服の袖で拭う。涙ではない。天気が悪いから降る、あの雨だった。さっきまで葬式にもかかわらず、見事な晴天だったのに。
_もしかして。もしかしたら、人前でとてもとても意地っ張りなだけで、実は泣き虫な彼女が、私のために泣いてくれているのだろうか。どうして泣かないのと、怒ってもいるのだろうか。
ありがとう、と呟き、鞄の中の傘を差した。雨粒の姿をした彼女が、寂しがりな彼女が入ってこられるように、少しだけ自分の肩を濡らしながら。
空が泣く
空が泣く
雨が降ったとき、自分の代わりに泣いてくれてるんだって感じる。
高校生になってから泣くことが少なくなった。
自分の感情を読み取るのが少しずつ難しくなった
学校おわり
バスに乗ってすぐイヤホンから聞こえる儚い声を耳に通しながら、おちてくる雨の筋を見るのが大好きだった。
いちばん寄り添ってくれてるようだった。
空が泣く
キャンディチップのレインが
降り注ぐ
そしてあの魔女は
うまいと言うのだ