『秋晴れ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
秋晴れ#7
一瞬の秋と白くなる息。
夏が終わって秋の香りがする早朝。
私が好きな季節になりつつある日常。
見上げる空は高くて、気温は徐々に低くなって秋晴れの空から冬空へと巡っていく。
寒がりな私は息が白くなるたびに秋への後悔を残している気がするよ。
至福の秋は一瞬で終わってしまう。
アパレルショップは冬の装いをしてたけどね。
秋晴れした空の下を歩くのはそれだけでも心が晴れやかな気持ちになります。
金木犀の花が好きなので道中に甘い香りがしてくると、つい周りを見回してしまいます。
オレンジ色の小さな花をいっぱいつけた金木犀を見るととっても幸せな気持ちになりますね。
初めてできた友達が教えてくれた花ということもあって楽しい思い出も多い花なのですが…。
それと同時に母から聞かされる話も思い出します。
なんとなく幸せな朗らかな気持ちになりながら母に話しかけた時です。
「金木犀いっぱい咲いてて綺麗ですごく良い匂いもするね。」
「あーたしかにね。でも私の実家の前にも金木犀があるんだけどね、昔、近所の子どもからトイレのにおいがするって言われたんだよー。その時、金木犀の芳香剤がいっぱいあったからね。」
金木犀は個性的な香りだし感じ方はそれぞれだけどトイレの匂いかよ!しかもほのぼのした気分の今それ言うのね!
子どもの感覚はまっすぐで率直ですね。
私の家の割りと近くに城址公園がある。
からぼり位しかなく、少し遊具とベンチがある。
あとは散歩コース的な歩道が広大な芝生スペースを
ぐるりと囲んだ、ごく普通の公園である。
はっきり言って地元の散歩者がたまにいるレベルの人気である。
子供の頃はよく遊びに行ったな。
そこの芝生に寝転ぶのが好きだった。
大の字に仰向けに寝転ぶ。
秋晴れは特に気持ちがいい。天球は太陽と青一色。
手足をこれでもかと伸ばすと
地面の方が丸みを帯びてる気がして
今自分は地球をおんぶしてるような錯覚を覚える。
久しぶりに行って見ようかな。
寝転がりはしないけどね、大人の芝生まみれはキツいからね。
「秋晴れ」がよくわからない
秋に空気が澄んで晴れ渡っている様子だと、Googleは教えてくれるけど、出来の悪い私にとっては理解しがたいものだった
空気が澄むって何?
晴れ渡っている日は秋以外にもあるのに、なぜ春晴れとは言わないの?
昔は親に質問を浴びせかけて困らせていた
今は同じことをGoogleにしている
問いかける相手が人から機械に変わったことが、なんだかすごく寂しかった
もしかしたら、昔の人がそんな感情的な気持ちで作った言葉かもしれないな、なんて思った
秋よ行くな。まだ一緒にいてくれってね
【 秋晴れ 】
猛暑日なんて聞いたこともない時代、
10月でも半袖で遊んでいたのが懐かしい。
夏場の入道雲は、くっきりした白。
空とのコントラストがよく映えた。
朝夕の涼しさに季節を感じる今、モコモコ雲はもう無い。
あるのは小さく、薄いものばかり。
その分、青さが際だって、清々しさを感じる。
やっぱり、この季節が好きだな。
服装に頭を悩まされるのは困るが、すべてが丁度良い。
お出かけ気分もアガるもの。
うん、好きだ。
夏とは違って雲ひとつない青が一面に広がる空が私は好き。
秋の語源は「飽き」だという話がある。
とすれば、秋晴れは「飽き」が晴れるのだから、新鮮な気分にでもなれるのだろうか。
秋晴れの今日も
秋晴れの昨日も
秋晴れの明日も
多分僕は生きてるけど、いつ死んでもいいと思ってる
僕は社会不適合者だから
感情にコントロールされていたいから
感情がコントロールしてくれるなら生きていたって死んでいたってかまわない
けど忘れられたくないから
ここに文を遺す
僕を忘れないで
秋晴れの空、冷たい風
刺すような鋭さに変わるのも、もう間もなく
早くも暖かさが恋しくなる
あのひとの温もりが欲しくなる
寂しいからじゃなくて、風がそうさせるだけ
(秋晴れ)
秋晴れの空。
心地よい気温。
美味しい食べ物。
年々短くなっていくような、
大好きなこの季節を楽しみたい。
今年はもう寒くなって冬みたい
秋ほしいな
でも冬の晴れも好き
『秋晴れ』
夏とは違う、柔らかい青。
身体を通り抜けていく風。
1年前の自分を思い返す。
この世界が、怖くて、怖くて。
「消えたい」と願っていた。
あの時の感情を忘れたくない。
でも少しずつ、忘れていくのが分かる。
だから必死に書き留める。
あの時の自分が、いなかったことにならないように。
消えないように。
頭上には、高い青空が広がっている。
『 秋晴れ』
秋晴れの寒さは心地良い。
風が吹くと、自分の周辺一帯が澄み渡るように、空気が広がっていく。
朝の肌寒い時が日中になるとかなりの暑さになる
その気温の変化が他の季節とは違い
差がある
そこがきれいな紅葉を映し出している
山から里へと木が色づき始めた
【秋晴れ】
秋晴れって珍しいのかな
秋って晴れてるイメージあるけど違うのかな
どうなんだろう。
そういえば今日ってすごい晴れてたな
近所にめっちゃ急な坂があって
その坂頑張って登って1番上に行くと
山とか見えてめっちゃいい景色なんだ。
雨の日とか霧で見えないかなって思ったけど
逆に霧でいい感じな景色だった
写真撮りたかったな。
今日寄れば良かったな、めっちゃ晴れてるのに
――――――明日はどうだろうか
新調したイチョウ色のカーテンを開けて、淡い日差しを浴びる。
ベランダに繋がる掃き出し窓を開ければ、麻で出来たレースカーテンが大きく膨らみ、ひんやりとした肌寒い風が入り込む。
たちまち部屋が秋でいっぱいになった。
頂きもののカモミールハニーティーが蒸れるのをゆっくりと待つこの時間が、私は好きだ。
秋のこんなに爽やかな日は、お気に入りのブランケットに包まれながら、秋いっぱいの部屋で本を読むに限る。
【秋晴れ】
秋晴れの澄み渡った空の下
銀杏並木を2人で歩く
また来年も一緒に
この風景の中を歩けたら
#秋晴れ
観葉植物の植え替え時期。
大物になった子を植え替えるのは結構な重労働で、「よっこいせっ」ではないけども、気合を入れないと出来ない。
あっという間に冬になってしまうから、さっさと終わらせて室内に入れてやりたい。
赤玉土、腐葉土、川砂をせっせと混ぜ合わせて、休憩を挟みつつポトスやらゴムやらを植え替えていく。
親株から引き離した赤いBB弾みたいな実生シクラメンを優しく植え付けてやって、流石に疲れたので今日はもうお終い。
ぐいーっと伸ばした背中がバキバキと鳴った。
テーマ「秋晴れ」
「『秋』はねぇ、先月2回遭遇してるのよ。22日付近の『秋恋』と、26日あたりの『秋🍁』と」
3度目の秋ネタである。前回と前々回はどのような物語を書いていただろうと、某所在住物書きは己の過去投稿分を辿った。
「秋」は「秋なのに翌日が猛暑予報」、「秋恋」は恋愛の恋して振って恋してのガチャを書いたらしい。
「他に『秋』は?さすがに『サツマイモ』はお題じゃ出てこないよな?」
秋雨、秋風、秋明菊はそもそも花ネタ動物ネタの少ないこのアプリだから無いか。
物書きは次の「秋」にそなえて、ひとまず可能性の高そうな単語を並べた。
――――――
10月も残り2週間を切った都内某所、某職場。
昼休憩の休憩室で、同部署内の先輩後輩コンビが、
片や弁当箱を広げ、片やスープジャーを開けて、アイスコーヒーを飲みながら談笑している。
「秋だよね?」
「その質問は今日の気温についてか?」
BGMは他者の雑踏と、誰が観ているとも分からぬニュース番組の音声。
隣の隣部署の主査が舌を火傷したらしい。男性の大きな悲鳴が、休憩室に驚きと苦笑を届けた。
後輩のスマホによれば、今日の最高気温は25℃。
夏日である。じき、11月である。
例年の「秋」はどのような暑さ涼しさであったか。
飲み物は?服装は?もうオータムコートを羽織っていただろうか?
「なんか、季節感分かんなくなっちゃった」
後輩が弁当のミートボールをフォークでさした。
「今、10月後半だから、秋だよね。今日は晴れてるから、秋晴れ、だよね。
……秋晴れの日に夏日って何だろうって」
「安心しろ。あと1ヶ月2ヶ月もすれば、ちゃんと冬になってこの暖かさが恋しくなる」
まぁ、向こうのゴマスリさんは、もう色々「寒さ」が厳しいようだが。
チラリ別のテーブルを見遣って呟く先輩は、スープジャーのリゾット風オートミールをひとすくい。
「ちゃんと、恋しくなるかなぁ……」
先輩の視線の先を確認した後輩は、すぐ意味を理解して、数度頷いた。
上司へのゴマスリが得意科目の後増利係長が、ひとりポツンと、コンビニ弁当を突っついていたのだ。
先々週、自分の仕事を部下に丸投げしまくって、その成果だけ横取りしていたのがトップにバレた。
直々に厳重な口頭注意を受けたことが、多くの人の知るところとなり、
結果、肩身が狭くなって、今やぼっち飯である。
別に「かわいそう」とも感じないのは、この先輩後輩コンビが、仕事丸投げと横取りの、そもそもの被害
者であったから。
後輩からすれば、ざまーみろ以外の何物でもない。
気温はさておき、まさしく澄み渡る秋晴れの心地であった。
「なんか急にゴマみそ担々麺食べたくなってきた」
「確かに急だな。私に作れと?」
「いっぱいゴマ入れて。ゴマスリして」
「低糖質パスタと糸こんで良ければ」
「担々パスタは新鮮初遭遇……」
ところで後増利係長の更迭は云々、そういう話は届いていない云々。
話題は夏日の秋晴れから、後日の夕食昼食、それから既に秋風北風で凍えていそうな上司へ。
今週の仕事も、残り1〜2日。日曜は最低11℃の予想だ。
秋晴れ
夏よりも涼しさをまとった、
秋の昼下り。