『目が覚めるまでに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
おはじき:
目が覚める前に
想い出をひとつ語ろう
寂しいようで泣いてた
君を見て涙をポツリ
透き通るソーダ味
透明に無くなる前に
おはじきの跳ねて
遊びましょう
幽夢の中でも楽しく
絆された糸は赤く
君と君を結ぶようで
紅蓮華が咲く
月見の季節へ
ミルクと溶かした
おはじきのいちご味
生暖かく目が覚めて
君の目には涙が咲く
ずっと一緒って嘘なんだ
そう言って消えった
By結衣
『目が覚めるまでに』
夢で見たことは寝ている間にすべて本当に起こっていることなのかもしれない、なんてことを夜眠る前に想像していた。たとえばどこか高いところから落ちる夢を見たときにはバラバラになった体を誰かが拾い集めて繋ぎ合わせ、自分の目が覚めるまでに誰かがベッドに送り届けていたりするのではないか。まぁ、本当にはそんなことは起こりえないと思っているけれど。
目が覚めて大きく伸びをしたら、自分の腕がやけに重たくてそのまま後ろへ倒れ込んでしまった。どこか体調がおかしいのだろうかと額に手を当てるつもりが腕がいつもと違う動き方をする。おかしいのは腕のほうかとそこで初めて目をやると、肩から生えていたのは脚だった。
あぁ、間違えた。
そんな声が聞こえた気がして目が覚めた。大きく伸びをすれば腕も脚もよく伸びて、寝ている間に凝り固まった筋肉がほぐれていくのを感じる。
「なんか変な夢見たな……」
「もう一本次の電車で」
退勤後、駅前のベンチで話をするのがいつの間にか習慣になっていた。
仕事の愚痴や互いのパートナーのこと、趣味の話、若い時の恋愛のこと。
話題はなんでもよかった。お互い心地良い時間を過ごせるから。
最初は、電車を待つ数分の間だけだったが、次第に一本、二本と遅らせるようになった。
「そろそろ帰ろうか。」
職場を出た時と比べると辺りはすっかり暗くなっている。
反対方向の電車に乗る僕たちは、ホームでお別れだ。
金曜日。いつもの「また明日」は、今日は無い。
30分ほど電車に揺られて家に着き、さっさとシャワーを浴びて食事も程々にベッドに入る。
パートナーは先に寝ているようだ。
お互いに帰る場所がある。これが現実なのだ、とパートナーの寝顔を眺めて思う。
目が覚めるまでに、この気持ちが消えてしまえばいいのに。
言葉にしてはいけない感情を抱えたまま、眠りについた。
❴目が覚めるまでに❵
目が覚めるまでに、
彼女が舞い降りて来てくれないだろうか、、、
目が覚めたら、目の前で彼女が
『おはよ』ニコ
っと言ってくれないだろうか、、、
「、、ん」
誰も居ない部屋で私は目覚める
愛人が居ない部屋で、、、
《目が覚めるまでに》
僕は、夢を見ていた。
どこまでも暗い闇の中、僕は当て所もなく彷徨っていた。
ここは暗い。何も見えない。寒い。苦しい。誰もいない。
寂しい。ただひたすら、寂しい。
どうしようもない孤独感に苛まれながらせめて明かりはないものかと歩き続けていると、周囲は徐々に赤い光に包まれ、同時に燃えるように暑くなっていった。
もはや熱いと言っても過言ではない中、それでも歩を進めていると、遠くに彼女が現れた。
僕は彼女に出会えた喜びから、一目散に彼女に駆け寄った。
彼女の白に近い銀の髪が周囲の光に照らされて、赤く輝いている。
腫れて赤くなっている目元。ずっと泣いていたのだろう。
僕が、泣かせてしまった。
想いはどうあれ、勢いに任せてしまった言葉で。
それなのに僕と目が合った彼女は、気丈にもふわりと微笑み、小さな白い手で僕の頬にそっと触れてくれた。
その掌は微かにひんやりとして、空気の熱さを和らげてくれるような優しさで。
微笑みは、陽炎のように儚げで。
怖くなった。
このまま、貴女が消えてしまうのではないかと。いなくなってしまうのではないかと。
僕は咄嗟に、頬に触れている彼女の手に自分の手を重ねるように置き、そっと力を込めた。
そして、泣き腫らした目を見つめて懇願した。
「行かないで…。お願いだから、僕を置いて行かないで。僕の傍にいて…」
分かっている。これは、僕の我儘だ。
貴女が闇に魅入られし者だと疑いを掛けたのは、僕なのに。
その監視の為に隣にいる事を強制し、今もそれを解かずにいる。
嫌われて当然だ。疎まれて当たり前だ。
なのに、貴女はいつも隣で笑ってくれていた。心の底から嬉しそうに。
そして時には突拍子も無い行動で僕を驚かせ、笑顔にさせてくれた。
気が付けば、離れたくないと駄々を捏ねている子供のような行動だ。
それでも貴女に離れてほしくないと、その優しさに縋った。
すると、透き通るような明瞭な声が僕の耳に届いた。
「離れたりしません。傍にいます。ずっと。」
全てを包み込むような、柔らかい笑顔。
そこに嘘は無いと確信出来る、真っ直ぐな眼差し。
ああ。この人は、本心から言ってくれている。
喜びが心に染み渡り、全身を巡るようだ。
それは、澄み切った清らかな水が喉を通ったかと錯覚させる程に。
僕は心を支配していた不安から解放され、彼女の心に包まれた安堵感の中で幸せに微笑んだ。
熱かった空気も清められたかのように程良く冷めていき、辺りは赤から柔らかなランプの光へと色を変えた。
ぼんやりと未だ覚醒せぬ意識の中、頬に触れている小さな手の感触に思う。
僕を守ってくれて、ありがとう。
目が覚めるまでに、貴女を守れるように必ず心を構えておきますから。
@目が覚めるまでに
なぜ人は我慢をするのだろうか。
ボクは相手の顔色を見て簡単に頭を下げる奴が嫌いだ。
「本心じゃないくせに…」と悔しく思う。
だからボクは正直に生きてきた。
どれだけ嫌な顔をされようが、反対されようが、
自分の信じた道を進む。
目が覚めるまでにボクは何人の人を苦しめるんだろう。
目が覚めるまでに君への想いが無くなっていますように
どれだけ願っても君への想いはきっと無くならない
君にとって僕はただのモブに過ぎないけど
君は僕のヒロインだって今も信じたい。
それももう終わりにしよう。
僕の目が覚めるまでに
この気持ちに区切りがついていたらいいのに。
─────『目が覚めるまでに』
目が覚めるまでに
"恋は盲目"という言葉がある。
恋をすれば周りが見えなくなって、
相手のことしか見えなくなることだ。
今の私にピッタリな言葉だろう。
相手は酒とタバコが好きで、
性格も酷いとしか言いようがない。
でも、顔はめちゃくちゃにイケメンだ。
ちょっかいを出してきては私を虐めてくる。
こちらから連絡をすれば冷たくされ、
連絡をしなければ向こうから甘えてくる。
完全に私は沼にハマってしまったようだ。
長い関係を続けると私と仲良くしてくれる人が
傷つくかもしれない。
私を本当に大切にしてくれる人が
離れていってしまうかもしれない。
それでも私は彼が好きだ。
一時の感情でもいい。
目が覚めるまでに数日だけの幸せを得ていたいの。
語り部シルヴァ
止まない雷雨の夜はまだ明けない。
窓越しに外を見やる。
本当は仮眠を取らなければいけないのに、なぜかいつまで経っても眠気がやって来ない。
寝台で静かに寝息を立てて眠る白金色の髪の娘は、どんな夢を視ているのだろう。
窓の外に見える、庭の芝生で事切れている女のアンデッドは、
きっと彼女の母親だったに違いない。
雷に打たれて終わりを迎えたのか、
彼女に託した銃が終わらせたのか。
それは彼女の本望だったのか。
「愛されていたんだな、きみは」
とごちて、雨に濡れて少し冷えた白い頬を撫ぜた。
『神のご加護を』と書かれた血文字。
玄関の廊下に飾られた家族写真。
両親を葬らなければならなかったこの夜はあまりに過酷すぎただろう。
せめて目が覚めるまで、彼女の悪い夢を食べる獏になる。
私はこの世にいなかった。
私という存在を、私こそが、見ることが出来ない。
我思う故に我あり。そんなことはない。そんなことは、一欠片も思ったことはない。
私の魂は、私には見えないから。
だからいつも、誰かにこの内側をなぞって貰う必要がある。
私はいるよ、ここに生きていて、存在していて。
そしてそれを許されているよ、と。
目が覚めるというのは、私にとっては眠っているのと殆ど変わりがない。タスクがあって、1日がある。その差だけ。
だって向こう側にも温度や感情はあったから。
……こちらに、戻ってきて。
それでよかったと。嗚呼、居るなぁと。
微笑むことが出来るような一日を、私は毎日探している。
目が覚めるまでに
娘の目覚ましのアラーム…目が覚めるまでに何回鳴るんだよ!
そしてギリッギリに起きて来て
「だって夢が楽しかったんだもん…」
じゃあしょうがないか(⌒▽⌒)
【目が覚めるまでに】
嫌な事が終わって
身体が軽くなって
溜まった仕事が片付いて
あの人が優しくなって
あの人が元気になって
物価が下がって
ちょっぴりイケメンになって
気力が満ちて
色々と無かった事になって
色々と望む方に進んで
週休5日になって
行きやすい所に美味しいお店がいっぱい出来て
少し気温が落ち着いて
みんな笑顔になって
若返ったりなんかもして
窓の外が絶景になって
寝るのが勿体ないくらいの明日に・・・
二度寝じゃい!
目が覚めるまでに言い負かさないと気が済まない。
そういう憤然遣る方無い夢を見た時は大抵、こっちが口を開いた途端に目が覚める。
あとに残るのは夢の相手への不満と怒りだけ。
目が覚めるまでに
愛だと思った。
掛け布団の上で眠る猫を見ながら朝を迎えた。
愛しい存在であるこの子はいつか私より先に死んでしまう。
それまで健康で、いろんなことを遊ばせてあげられるだろうか。
もうすでに病気のこの子には何を与えてあげられるのだろうか。
そんな傲慢なことを考えてしまう。
二匹でくっついて眠る猫たちを見ながらそんなことを考えるのだった。
目が覚めるまでに
久々に学生時代の夢を見た
相変らず忘れ物をして
走って家まで取りに行く夢だった
あの時出来なかった
毎食後食器を洗うとか
部屋を整頓しておくとかそういうことが
気がつけば今は何となくできてる
もちろん100%では全然ないけど
あの頃ほど乱れることはなくなった
今のことも
いつかこうやって思い出すのかな
今苦手なことも
気がつけばできるようになるのだろうか
次の夢までに
私は何かできるようになってるのかな
目が覚めるまでに
少しは成長していたいな、と思う
次に目が覚めるまでに、
この世の全てが終わっていたらどうしよう。
まあいいや。
君がいるなら。
【目が覚めるまでに】
XXXX年X月4日
濃霧のせいで探索が困難と判断したため、本日の作業は拠点での情報整理とする。
先日診療所の探索の際にスキャニングしたカルテの内容を検めたところ、ある時期から複数人のカルテに共通した病名が記載されているのを発見した。
「幻創病」。聞いたことのない病名だ。風土病の一種だろうか?
この都市から人が消える前、いくつもの不可解な事件が発生していたとの記録が残っている。それらと何か関係しているのだろうか。
もっと大きな病院を調べれば、この疾病について詳しいことが分かるかもしれない。
目が覚めるまでに霧が薄くなっていることを祈る。
目が覚めるまでに
(本稿を下書きとして保管)
2024.8.3 藍
残された時間があとどれくらいかわからない、それでも私には成し遂げなければいけないことがあるのだ。
ひとつ、あなたを見つけること
ふたつ、あなたと目をあわすこと
みっつ、あなたに伝えること
どんなに必死に探しても今日もあなたの姿を見つけることすらできない。はやく、はやく!もうあなたとはここでしか会うことができないのに!
立ち止まりその場でしゃがみこむ、諦めかけた瞬間視界に人影が見えた気がして追いかけようと立ち上がり一歩踏み出したその時、床が急に無くなったかのような浮遊感。
また会えなかった、ベッドの上でため息をつく。ここ最近の状況に喜ぶべきか悲しむべきかわからなくなってきた。
それでもきっと私はあなたを探すことをやめられないだろう。
目が覚めるまでに
朝は眠い。
一生アラームは鳴らないでほしい。
一人暮らしなら誰も起こしに来ない。
孤独は最強だ。
誰にも邪魔されない。
誰にも否定されない。
誰にも何も言われない。
1人でいるといい事と悪い事が沢山ある。