『病室』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
病室の窓から見る
キラキラな世界が好き
病室
ぼくが人生を共にした場所
ぼくをここまで生かしてくれた場所
たくさんの人と出会った場所
たくさんたくさん苦しんだ場所
何度ももっと生きたいと願った場所
何度もいっそはやく死にたいと思った場所
こんなぼくのそばに居てくれた場所
こんな人生のぼくを産んだ場所
ぼくが最期に目にした場所
僕の人生の場所
初めはみんなお見舞いに来てくれたのに
もう誰も来てくれないね
みんな泣いてばっかりで。
僕のこと忘れてないなら
病室に来てよ。
一緒に
向こうへ行こう?
病室…
白くて何も色のない部屋。
その片隅で私は寝ている。
朝は、起きて外をながめている。
お昼は、外で皆が遊んでいるのをながめている。
私も、外に行きたいな。
夜は、寂しくて泣いている。
私は、いつまでここにいるのかな。
私は、いつになったら治るのかな。
私も、皆みたいに外に出たい。
病室
再会は病室だった
お互いに居所は知っていたけれど
電話もかけたことなかった
10年くらいかな?
あなたと離れて暮らして
でも不思議
昨日まで一緒にいたかのように
自然だった
私、今こんな仕事しているの
何歳になったか知ってる?
話したい事いっぱいあったけど
あなたも私も黙っていた
窓辺のカーテンが揺れて
それを見ていた
次の日も次の日も
その場面が
一番最後で一番新鮮な
あなたといた時
病室の窓からふと見えた。
春の桜
夏の花火
秋の紅葉
冬の雪
全てが私には愛おしく見えた…
病室
今日も天井が白い
夢という名の絵を描く
12色の色鉛筆
放課後
思いっきり校庭を走りまわる
友だちと大声で笑いたい
消灯時間過ぎて
仲良くなった子と夜空みる
自慢げに星座、教えたい
冬の朝
チェックの襟巻きして駅へと向かう
定期券をピッてやってみたい
自分の足で歩いて海に行きたい
叫びたい、めっちゃくちゃな感情を
そして 生きているって感じたい
夜空見上げ
突然、泣きじゃくった子
どこにいるの
会いたいよ
私は娘より長く入院したけど
娘と一緒に病室を出ることが出来た
でも
娘は私より短い入院だけど
私と一緒に病室を出ることはなかった
パパとママの私が来る前に
娘は旅だってしまった
20代という若さで
なぜ娘はそうなってしまったの?
アナフラキシーショックに
なぜ気づいてくれなかったの?
病院って良くなるために
行くところでしょ?
娘は病室で辛い寂しい思いをした
2度目の手術受ける時
私の声に目をあけて瞬きを
たくさんしてくれた
あの病室から
笑いながら一緒に帰りたかったな
病室
嫌いで憎いアイツがコロナにかかって
病室でチューブでグルグル巻きにされて
一人誰にも看取られずに
死んで行く事を夢見ています。
アイツは小学校時代に
私のクラスメートに性行為を強要して
大学生がその行為の写真を取ったって
話を聞くたび
ちゃおのとある漫画家に憎しみを覚えます。
私か私でいられるのは
私の部屋の中だけ
私の部屋は
私だけの場所
私の病をさらけ出せる場所
私だけの部屋
私だけの病室
誰も入れない
私だけの病室
【病室】
私が病室で寝ていたら
君はどんな反応をするのかな__.
一人でいる時、寂しくて怖い話を思い出す。
病室はそんな所だ……。
そう思っていたけれど、隣の可愛いばあちゃんとか、将棋しているおじいちゃん達を見るとさ…人生これからなんだなとも思えた場所なんだよ。
まだ覚えてる
入院してた時、起きたらママがいなくて
いっぱい泣いて看護師さんに迷惑かけて
点滴のシールの絵も描いてもらった
幼かった自分には夜の病室がとても怖く感じた
だけど今は少し強くなって
懐かしいなってひとつの思い出になってる
#病室
病室から見える空は少し曇っているようだ
病室から見える景色を実際に外に出て感じたい
彼が見た死の淵
楽しい地獄のはじまり。
#病室