『泣かないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「泣かないで」
私は中学1年生。春の一学期の初めての席替え。私の隣にはSくんという幼なじみだった。幼なじみだが、そこまで喋る仲でもなく、むしろ喋らない方が自然だった。Sくんは女子と机をくっ付けたがらず、必ず2センチは空いていた。私はその時興味も無く淡々と過ごしていた。そんなある日、あたし達の席は1番前で先生からはすぐに見える席だった、すると「こら、机は離しちゃ駄目でしょ」というように私も怒られるのでそれに腹が立って音が鳴るくらい毎度離される度に勢いよくくっ付けていた。
そんなこんなで私は自然とSくんが好きになり、二学期には完全にSくんに恋をしていた。一学期にイケメンと噂されていたSくんに疑問を抱いていたが、恋をしてからイケメンだと思うようになってしまった。だけどこの時の私はただ恋をしている感情が楽しくてそれに囚われまだこの時の自分は傷付く事を知らない。
時は過ぎ、12月。土曜日に友達とショッピングモールで映画館に行こうとした。その時、映画館の入口の前にあるくつろぎスペースのソファに見覚えのある男女2人が座っていたのに気付いた、よく見ると、同じ中学の子とSくんだった。その瞬間体が動かなかった。「なぜ気が付かなかったんだろう」「なぜ今になって気づいてしまうんだろう。」「なぜ彼女が居るかもしれないと自分を疑わなかったんだろう」と、何度も何度も自分に言い聞かせた、でも私はとっさに2人の空間を邪魔しては行けないと、友達には言わず、その場から離れた。その時振り返るとSくんと目が合い、思わず目を背けてしまった、その瞬間、悔しさと悲しさと瞬時の失恋で心が苦しく、脆く、今にも挫けそうで何度も視界がふにゃふにゃになり友達にはバレたくないと必死に必死にもがき、泣かないで、絶対ここでは落ちないで、と何度も自分に言い聞かせた。
泣かないで
泣かないでと言われると
なんでだよって思う
泣くことは悪いことのように
こころが弱いために泣いてしまう
そんなイメージが社会に定着していると感じるのは
私だけだろうか?
だから私は、
泣かないで、とは言わない。
気が済むまで泣け、
泣き尽くすまで泣いてしまえと思う
そこまで泣き尽くせば
涙は枯れて出てこない
泣きたい時は、
涙というシャワーで
こころの汚れをを洗い流そう
忘れてしまわないように。
大好きだった君のことを。
君との思い出が涙と一緒に零れ落ちて、消えてしまわないように。
固く拳を握りしめ、銀灰色の低い空を見上げた。
テーマ「泣かないで」
手首を切った
浅く
軽く血が出るくらい
痛いのは苦手だから
切ったところで
快感も
生きてる実感も
何もないけど
代わりに
可哀想な私ができるから
じんじんと痛み出した傷口を見て
少し
ほんのちょっとだけ
嬉しくなる
嗚呼
泣かないで
可哀想な私
「泣かないで」というと舘ひろしの同名の歌がまっさきに浮かんで、他のことが出てこなくなった。
それくらい曲の中で連呼している。低音ボイスで。
俳優の印象のほうが強いが、はじめはロックグループで出てきた人である。といっても自分もその時代をリアルタイムで見たわけではない。
歌手としては他に『あぶない刑事』のエンディング「冷たい太陽」も有名だが、たぶん「泣かないで」が代表曲になるのだろう。
いわゆる歌謡曲はメロディが複雑ではないせいか歌詞がストレートに伝わるものが多いように思う。
『泣かないで』の歌詞を改めて読むと、別れ際の男の心情が綴られている。女のほうは一方的に泣くなと言われて困りそうだが、舘ひろしが低く甘い声で歌うといい感じに聴こえてくる。
あまり古く感じないが、調べてびっくり、リリースされて40年近く経っていた。
『泣かないで』
泣かないで。
私は最近気に病むことが多くたくさん泣いた1ヶ月だった。今思い返してみるとすべてを深く考え過ぎていた。過去の自分は自分に酔っていたんだと思えるほどに。
結局自分は自分が1番好きなんだと思った。相手がこうなると自分のせいになってしまうのが嫌で相手にいいように思われたくて周りにいいように思われたくて辛いこともしてしまう。途中で落ち込んで他の人に迷惑かけての繰り返しがずっと続いてしまっている。それは結局自分のためになっているのだろうか。辛い思いまでしてそこまで関わりの深くない他人のために動く必要があるのだろうか。道徳的には困っている人がいたら助けるのが当たり前だが、自分が辛くなるのに助ける必要はあるのだろうか。とずっと考えてしまう。だから、自分が幸せになれる最優先のことをして行くべきだと考え始めた。過去の自分はいい子になりたくてつらい役回りを勝手にして勝手に辛くなって泣いていた。
でももう泣かないで。泣かなくていい。今回のことで学んだのだから。相手を中途半端に助けて自分が辛いの我慢し続けても無駄なんだと。相手が助かっても自分が助かってないことに気づいたから。そんな自分をまた助けてくれる人も辛い思いをする。同じことは繰り返さないと自分に誓う。だからもう泣かないでね。わたし。自分を1番に大切にするよ。もっと周りのことを気にせず自分勝手に生きてみよう。もうすでに自分勝手かもしれないが。犯罪や他人に迷惑をかけることはいけないけどね、。人間が超えてはいけない一線を超えず自分勝手に生きて行こう。また失敗して泣くかもしれないけど、それはまた違う学びがあった時に泣こう。同じことでは泣かないで。かっこ悪いし自分に悪いよ。
泣かないで
私は後悔していないのだから
今を最後の時として終われるのだから
そして最後の瞬間を共にできるのが
心から嬉しいのだから
私はこの時を終わりにしたい
この理不尽な世で
いきたいと思えるものがないのだから
大事なものは簡単に指からすり抜けていくのだから
そんな今日を最後に
この世から消えてしまいたいと思えるのは
仕方のないことではないのだろうか
君
君の声が好き
君の匂いが好き
君といる時間が好き
ほんとに君が好きだった
さようなら大好きでした
何かに夢中になったりすることがあまりない人間だった。出来る範囲で出来ることをやって、社会規範から外れない場所で適度な楽しいを享受する。
「本当に辞めるの?」
「辞めるんじゃない、辞めたんだ。退部届けは受理されてる」
昼休み、文芸部の部長から図書室に呼び出された。退部の件についてだった。
「文芸誌はどうするの? 」
「どうするって言われてもな……。既に部外者だし」
「それは無責任じゃない?」
責任か。部活動にはどれほどの責任が伴うのだろう。
「辞められると、困るんだけど」
「作品が集まらないからか?」
「そう」
「あんなに人がいるのにか」
部長は下を向いた。言い返す言葉は持ち合わせていないだろう。
「貴方が一番、作品を出していたのは認める」
「事実だ。認められるまでもなく」
「そうね、事実」
部長はスカートの裾をぎゅっと握りしめた。
「そんなに、何かに一生懸命になるのが嫌?」
部長が打ち出した方針のことだ。文芸誌にもコンクールがあり、そこで優秀賞を取りたいらしい。目的があるのは素晴らしいことだが。
「誰しもが、評価を欲している訳じゃない。みんなとわいわいやれるのが楽しくて所属してたやつらを排除したのは、あんただろ」
「排除だなんて、そんなつもりなかった」
ここらが踏ん張りどころだ。
「実際、尊敬するよ。何かに打ち込むのは熱量が要る。ただ、それについていけるやつとそうでないはいるだろ。それだけだよ」
「貴方はついてきてくれると思ってた」
「そうか。あてが外れたな」
訪れた沈黙に、今のうちにとでも言わんばかりに刺さる好奇の視線。逃げ出してしまえばいいと思っているのに、自分でも不思議なくらい意固地になっている。
「じゃあなんで、作品を出し続けたの? 貴方にも、熱はあったんじゃない?」
どうだろう。文芸部はそれなりに居心地の良い場所だったし、所属するからにはとやるべきことはやった。ただ、それは自分にとって必ずしも必要なことではなかったのも確かだ。
「私も、言いすぎたなって反省はしてる」
静観していた司書教諭がカウンターから出てくるのが、遠くにぼやけて見えた。
「貴方だけでも、戻ってきてほしい」
「他の奴らはどうでもいいのか?」
何故かその瞬間、明確な線引きが二人の間にされたように思う。一度出てきてしまえば、言葉は止まらなかった。
「俺が作品を出せる人間だから、引き留めたいだけだろ? あんたは反省なんかしてない。他の奴らにも、同じようにしてやったか?」
「それは、今からやるつもりだった」
「そうか。じゃあ頑張るんだな」
堪えきれなかったのは向こうも同じだった。部長は既に言葉を持たず、溢れる気持ちが涙になって流れていた。
「泣くのは、ずるいだろ」
泣いてほしくて話したんじゃない。けれど、何のためかと問われても答えはなかった。
事情を知らないのにざわつく外野も、彼女の肩を優しく擦る司書教諭も、馬鹿みたいに鳴り響く予鈴のチャイムも。世界の何もかもが煩わしかった。
言うべきことは言ったし、聞くべきことは聞いた。聞きたかった言葉を彼女はくれなかった。互いに押し付けあった理想は、言葉に切り刻まれて惨たらしく死んだ。
窓の外のカラスが、嘲笑うように高く鳴いた。
やるせなくて傷ついて、自分のしていることを無下にされ。だめになったときのことがあるから、無理をしないと決めたのに。思考が停止する。君も君も君も嫌い。好きだけど認められない。泣かないでいられるのならそうしたい。みんなつらくて私もつらい。バクバクと心臓を鳴らしながら飛び起きる夢よりも、石臼でひかれ続けるようにすり減っていく。言わないと決めているあの言葉。言わない。頭に何も浮かんでこない。真っ黒のまま。それは気遣いじゃなくてもっと残酷なものだと知らないの?かわいそう。それでもあの言葉は言わない。踊り狂って暮らしたい。
ごめんね、なんて言わないで。
泣かないで、なんて言わないで。
泣いてなくても「どうしたの」って声を掛けて欲しいだけなの。笑い掛けて欲しいだけなの。
一時の慰めなんかじゃなくて、もっと私を見ていてほしいと。そう望むのはいけない事なのかな。
▶泣かないで #45
今日は資格試験の発表があったためお休み
試験の結果は
二科目合格、一科目不合格でした。
#泣かないで
泣かないで、泣いちゃ駄目、泣くなんてみっともない
……………………いつまで?
いつまで自分自身を偽らなくちゃいけないの?
全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部全部
我慢しろってやりたい事も分からなくなった
……………………ははっ…泣いちゃ駄目…ね、
言った奴全員死ねばいいのに。
泣かないで。
あなたの涙はもらってしまうから。
悲しみは脳のエラー。
感情はすべて一過性のもの。
涙の数だけ強くなれる、なんて信じない。
そうしていつしか涙の流し方を忘れてしまった私でも
あなたの前ではもらい泣きをしてしまうの。
『どうして貴方も泣くの?』
「……あなたが、泣いているから」
『ふふ、なにそれ笑』
"泣かないで"と、口に出すまでもなかったみたいだ。
自らの泣き方がわからなかった私には
その涙の止め方もわからない。
でも大丈夫。あなたと一緒にいるだけ。
もらい泣きしやすいなら、もらい笑いもしやすいかもね。
『泣かないで』
「なんで泣いてんの」
そう言って肩を叩いてくれた貴方を
私は大切にできなかったから
誰かに「泣かないで」なんていう権利
私にはない
『泣かないで...。』
キミを思うたび込み上げる激情を
押しとどめているのは
夢の中に現れたキミの幻のくれた
そんな言葉だった。
いや、むしろ泣きましょう
それも思いきり
じゃんじゃん泣いた後は
ゆっくりお茶でも飲んで
買い置きのプリンなんぞいただいて
しっかり糖分とって
お風呂でのんびりして
さっさと眠りましょ
明日は明日の風が吹く
口角上げて
上を向きましょ
泣きたくても安心して泣ける場所が無い、誰かに泣いたことがわかるのが嫌我慢するのがとっても苦しい
突然、私にふりかかる冷たい雫。
驚いて少しからだが跳ねてしまったわ。
雨?いいえ、違うわね。
こんなにも空は晴れているのにふるわけないわ。
私、知ってるのよ。雨って、とても痛い時があること。
ねえ、どうしたの?なにかあったの?
そう聞けたらいいのに、私にはすこし難しい。
あなたがそんなだと、なんだか落ち着かないのよ。
……いつになったらやむのかしら。
ほら、私がそばにいてあげる。
いっしょに遊んであげるから、ほら。
いつもみたいに、わらって、やさしく撫でて。
……もうまったく、仕方ないわね。
今日だけは、好きなだけ触っていいわ。
気の済むまで撫でさせてあげる。
ちょっとくらい我慢してあげるから、だからほら、
「泣かないで」2023/12/01
鬱のときは訳もなくよく泣いた。
あの日もバラエティを見ながら静かに泣いていた。気づかれないよう涙を拭かずにただテレビの画面だけをじっと見ていた。偶然涙があなたの手に触れたときにあなたは泣かないで、とは言わずそれが通り過ぎるまで私の頬を拭いてくれたよね。それから悲しい話をするとき、暗い部屋にいるときはわたしの頬に手を置いて話をしてくれた。
あなたは自分をわがままな人だ、と卑下するけどそのわがままを自分以外である私のために向けてくれたときに、これこそが優しさなんだって思ったんだよ。
【泣かないで】