『永遠に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
この痛みが、この恐怖が、この苦しさが
永遠に続くんじゃないかと
消えてしまいたくなった夜に
私を救ってくれた映画がある
永遠じゃないこの命を
少しだけ伸ばしてくれたあの台詞を
私は生きている限りずっと忘れない
-永遠に-
「永遠に」をでかく考えると、
「果たして永遠とは存在するのか?」
などと考えるようになって、お題からズレてしまう。
ちっちゃいタイプの永遠について考えてみたい。
人間は永遠に憧れて発展してきたところがある。
永遠に生きてみたい。その考えによって寿命が延長され、長く生きられるようになった。
しかし、生きるというのは苦しみと寄り添うことである。
日本は物価高で、金銭的貧富の格差があり、時代とともにどうしても縮めようと試みても差は開くばかりだ。
思ったのは、人は「永遠」に取り憑かれているから、生きづらくなったのではないか。という、単純な思考的結論である。
これは頭の悪い子供に多く憧れがちだ。
長く生きたいと強くそれを望み、後世の人たちはそれに対して真剣に取り組んだ。
結果、時間的に長く生きられ、科学も発展して娯楽がたくさん生まれてきている。すべてを見ることは数十年前から無理だろう。
永遠に取り憑かれたから、余剰産物を生み出し続ける。これは、人間がそこにある限り続けられるもの。つまり「永遠」。
だから、未成年たちに皺寄せがいっているのだ。
未成年たちは、永遠に取り憑かれていないから、早く死にたいなどと言って、死にたくなって死ぬ。
そんなことを誰かが言うのである。
これが頭の悪い子供の単純な思考的論理である。
でも、未成年は別に永遠がどうとか考えたことはないと思う。永遠があってもなくても関係ない。
多分、永遠が当たり前に存在し過ぎていて、麻痺しているのだ。
まあ、つまり。
話は変わるけど。少子化対策って、子供がなるべく死なないようにするために、子供を大事にすることらしいけど、そんなこと、やってないよね。
ご存知の通り、人間社会は永遠を継続するために生きているのだから、少子化対策なんて「一時的なもの」するわけがないじゃないですか。
そんなの、子供たちがやってください。
そういうメッセージを受け取り続けている「あたりまえの永遠」にさっさと気づいてください。
子供たちに言ってるんですよ。
あ 話しかけないで
い そんなつもりないよ
あ つもりがなくても
い 困ってそうだから
あ 自分でやるから!
い わかったよ…
あ じゃね
い …
あ …ま、来たきゃ来れば?
『永遠に』
永遠に求めるものほど刹那的であり幸福的なのではないだろうかと考える。
人間は大小の幸福を求めて上り下りを繰り返す。
人生には波があるから感動できるし感謝もできる。
永遠という垂直線を横に伸ばした時に感情という球は転がりそうにない。
私の人生の分岐点となった君は
忘れられない大切な人だった。
離れた今となっては、永遠に私の心で生き続ける。
君が最後についた嘘は私を守るための裏切りだった。
形あるものにも形ないものにも
いつか終わりは来る。
当たり前にいた貴方でさえも
居なくなってしまうのだから。
どこを探してもいない貴方を常に探してしまう。
貴方が傍に居なくなるだけで
私は悲しくなったはずなのに。
初恋は貴方
貴方が好きだ。
貴方に恋してる。
貴方を想ってる。
貴方を忘れたら私はきっと幸せだ。
私はいつか貴方のことを忘れる。
永遠なんてそんなの存在しないのだから。
─────『永遠に』
台風は温帯低気圧に変わったが
今日も雨は降り続く
用があって出掛けるが
スニーカーはメッシュの夏用
水が靴の中に入り込み
靴下はびしょ濡れだ
私の足をすっかり濡らした雨は
地中に入り海に出て
また蒸発して空に帰るらしい
どんなに汚れた水でも
この永遠のサイクルで
清浄な水に戻るのはすばらしい
足元を見つめながら
歩いていると
いつの間にか私は
家の前に立っていた
このままでは風邪をひく
私は玄関に入り
すばやく靴下を脱いだ
___好きだよ
「え……?」
「そのままの意味。君が大好きだよって。」
「えっ…え……!?」
「夢じゃないから焦らないで」
「どう言えばいいのこの気持ち…!私もすき…だよ、!」
「ふふっ。僕はずっと、永遠に君のことが大好きだよ」
永遠に変わらないあの日
何時とは分からない
だがはっきりと覚えている
真っ暗な空が目の前に広がっていたあの日を
とても嬉しいことがあった
それは一瞬のことだった
とても嬉しいことがあった
思い出して浸るには十分だった
思い出して浸るあいだは
一瞬が永遠になることを知った
とても嬉しいことがあるたびに
その一瞬 一瞬を重ねながら
私は永遠に忘れないでしょう
記憶の中に、感情が息づく。
懐かしさは、心の奥深くに根を張り、
等しい自然の中で、私たちは生きる。
空は広がり、地はしっかりと足元を支え、
海はその青さで、心を洗い流す。
景色は、時の流れと共に変わりゆくが、
その美しさは、永遠に心に刻まれる。
風が運ぶ香り、波の音、
すべてが私たちを包み込み、
世界の一部となる。
日々の喧騒の中で、
ふと立ち止まり、
この瞬間を感じる。
記憶の中の情景が、
心の中で鮮やかに蘇る。
それは、過去と現在が交差する場所。
私たちの存在が、
この広大な宇宙の中で、
小さな光を放つ。
永遠を見届けるために、
私たちはここにいる。
自然と共に、
感情を抱きしめ、
記憶を紡ぎながら、
この世界を愛し続ける。
すべてが一つになり、
永遠の瞬間を生きる。
11月1日(土曜日)
【テーマ:永遠に/世界を】
『永遠』というテーマについて…
人生は終わらない限りは永遠…
天気…雨も降り続けたら永遠…激しい雨、叩きつけるような雨、土砂降り色々な雨がある。でも同じ雨…
晴れた日は青空が永遠に広がる…
雨は苦手でも世の中そんな甘くない
晴れた日ばかりではない…
私の冒険は永遠に続いていく…
私の人生も永遠に続いていく…
自分が思う『永遠』のテーマ…
永遠の命
物語にも出てくるほど色んな人が夢焦がれてきたものだけど結局正義のヒーローに「そんなの虚しいだけだ!」って怒られて夢を壊される。
けどほんとに虚しいだけなのかな?
移りゆく季節と変わりゆく文明とたくさんの好きな人が出来て、滅んでく文明と好きな人が死ぬところを見て、もしかしたら季節すらなくなるかもしれない。
これって虚しいかな?
どうせ死ぬのだから全ては虚しいなんて言う人もいれば、死ぬからこそ生は輝くなんて言う人もいて
それってこのテーマにも同じことがいえる訳で…
とどのつまりはその人次第だよね。
その永遠の生をもって偉大な研究を成すかもしれないし、1000年掛けたとっておきの悪行をしてしまうかもしれない。
なんにせよそこに価値を見出すのは人それぞれなんじゃないかな?
長々とどうこう言った私は結局永遠の命は怖くていらないけどあなたはどう思ったかな?
永遠に
私が生きてる間、ずっと続いていたら永遠?
でもそれは他の人から見たら永遠ではない
目を変えれば
期間を変えれば
それはいくらでも簡単に崩れる
「永遠に」ってそれ自体が何かを示している訳じゃなくて
形容詞的な存在なのかも
「長い」とかそういうものの類
気持ちの大きさを伝える言葉
C「ねえ、永遠ってどういうことだと思う?」
雑誌コーナーを眺めていたチー太がつぶやく。漫画雑誌の表紙に『永遠にツリーレイン』の文字がきらめく。
B「また哲学かよ。深夜のテンションでやることじゃねぇだろ」
ベー助はいつもの通りダウナーだ。
A「いいね、面白そう。どうせ朝まで長いよ」
あるピーは抽象的な話になるとノリノリだ。
B「てかなんで深夜のコンビニバイトに3人もシフト入れてんだよ。店長アタオカかよ」
A「このあと納品すごいらしいよ。ほら、ハロウィン終わったからもうクリスマス」
C「やだねー、イブの深夜入ったら地獄の人間模様よ。あれ見たらさすがに主に祈りたくなるね」
A「それよりほら、永遠の話。永遠って何?」
B「今だろ。深夜のバイト。暇すぎて永遠に終わらない」
C「言えてる。」
A「よく『永遠の命を手に入れる』みたいな話、あるじゃん」
B「こいつ話聞かねぇな」
C「不老不死の薬みたいなやつね」
A「そうそう不老不死。でも、それこそ星にも寿命があるってわかってきてるじゃない」
C「あー何十億年?それはもう永遠で良くない?さすがに飽きるくない?」
B「火星に移住とかもあるだろ。金持ちなら」
A「星の寿命って恒星ベースで言ってるから。太陽なくなったら太陽系は終わり」
B「なんかこいつオレに厳しくない?」
チー太は無邪気に笑う。
C「だったら、人が思い描く『永遠』は有限ってこと?不老不死でも地球がなくなったらさすがに生きられないよね?」
A「生きてる人間についてはそういうことになるね。いくら不老不死を望んでも、あと数十億年で永遠の命はおしまい」
B「またさっきのユートピアの話か?」
A「そう、不老不死を望んでも人の死は避けられない。だから人は死後の世界を作ったのかもしれないね」
C「あとは、観念的な話だけど『永遠の愛』なんてのもあるよね」
A「そう!まさに永遠の概念は観念とか思念とかの分野でこそ語られるべきものなんだよ」
「おつかれさまでーす」
入り口を見ると店の前に納品トラックが止まっている。ベー助はこの議論をようやく終えられると安堵した。
台車に山積みにされたオリコンとともに配送業者が現れた。
「これがあと20台来ます。今日は大量ですよ」
B「…このクリスマスの棚替え、今から全部やんのか?」
C「こりゃ永遠に終わらないね」
永遠に続くものなどない。
形のあるものが時間の経過で変わっていくのは当然だけれど、形のないものも永遠にそのままであることなど有り得ない。
人の感情だって変わっていくし、たとえば神様の教えだって時代によって解釈が変わっていく。
歴史だって語る人によって意味を変えていくし、何かに対して抱いていた怒りや憎しみがいつの間にか消えていた事だってある。
永遠に変わらないものなんてあるのだろうか?
無いと分かっているからこそ、信じたくなるのかもしれない。
END
「永遠に」
永遠に続くものなんて無い。
だけど、永遠に続かせたいと思うときもある。
「永遠に」
記録に遺す為、またこの地に降り立った。野次馬根性と言われようが、これが俺の使命だ。
数週前までここは焼け野原で、存在するのは、倒壊した家の前で膝を下り咽び泣く者と、大切な何かを捜してゆらゆらと徘徊する者だけだった。
今は、地元の男衆が鼻息荒く復興に勤しんでいる。その中にはやくざ者も混じっているようだ。俺は、近くに座る女子供に、彼奴等の炊き出しを喰らわないよう耳打ちして回った。代価は子孫代々の借銭か身体だ。お上がわずかばかりに配給を行なっているから、その情報を伝えた。
煤けた地面に転がってる家屋と人々ばかりで見通しが良い中、唯一目立つ背高のっぽの木があった。
十人ほどが立って、それを見上げていた。念仏を唱えて手を擦り合わせる老婆、真っ黒な土踏まずを見せて背伸びする少女、役立たずの無念に項垂れる片手のない青年、彼らひとりひとりが生きている。俺は一枚、記録に収めた。
「此奴はよぅ、うらの生まれる前からおるんだよぅ。死んぢまったおどのこともおがのことも、ミチコのことも、救かっちまったうら達のことも、全部ぜんぶ、覚えてくれてるんだよぅ。」
初老の男がそう言って、木肌に両手をついて、肩を震わせた。俺は、もう一枚、その背中を記録に遺した。
俺もこの大木と同じ、使命を帯びている。彼らの姿を未来の若者の為に遺したい。未来の若者らが、この時代を生き延びた人々に想いを馳せて、つながりを胸に覚えてくれたら、それ程喜ばしいことはない。
ハイカラな洋装で、未来式のカメラを首よりぶら下げて、老木となった此奴に会いに来る。彼らは口元を綻ばせてもいるのだ。
予感で胸は躍る。灰色ばかりのこの町に、希望の光が差した気がした。
「永遠に」(一行詩)
永遠に悪事だらけが蔓延する世界
◆
愛に永遠には要らない月曜日の朝にさよならを
◆
永遠に?永遠と?無くならない金を
◆
永遠に命が伸び続けて死を求める
◆
永遠に続けてしまう収集と蒐集の沼よ
永遠に
震える声で話しかけたあの日のことを覚えていますか?
煌めくパーティー会場の片隅に佇む地味で垢抜けない私を選んでくれた貴方
着飾った女の子達の羨む視線
見つめあい
跳ねるステップ
はずむ息
ドレスの裾を翻し
揺れる2人
あの日が私のラストダンスになりました
貴方の手の温もりは永遠に忘れません
結ばれなかった今世の恋
来世は鮮やかなドレスを着こなす素敵な女性になってみせます
そして貴方を見つけたら
堂々と胸を張って一言
Shall we dance?
end