永遠に』の作文集

Open App

永遠に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/1/2024, 9:03:06 PM

あれは幼い日の記憶。

どこまでも続く青い空

「行かないで!」

泣いて何度も叫んだ。


いつも一人で泣いてばかりのわたしの側に
どこからともなく現れて
こつんと、おでことおでこを合わせる。
わたしの友達。

ここにいるよ。
そばにいるよ。
言葉を持たないあなたとの愛言葉。


泣き叫んだ日から、あなたは現れなくなった。

婚約を祝うお茶会の席。
上品ぶった人たちの談笑の声。
紅茶の香りがむっとするほど辺りを包む。
わたしは光のない瞳でただそこに座る。

側の茂みがガサリと揺れる。
暗がりの中で金色の目が二つ光る。
久しぶりに現れた、黒い毛に覆われたあなた。
もう一つの物語へとわたしを誘う。
それは甘美な誘惑。

黒い犬は死の使い。
あなたを懐かしく思うことは死を想うこと。
わたしはずっと死に魅入られ、魅了されていた。

あなたはあるはずもない理想郷にとうとうわたしを連れていった。

永遠に。


口から血を流して倒れる花嫁。
人々の叫び声。





130作突破記念
「永遠に」

前回 10/23 120作目。
10作ごとぐらいにしている。
これまでのタイトルを並べて繋げたもの。
内容は続いていない。
インターバル的なもの。

11/1/2024, 8:13:02 PM

:永遠に

これからどうしよう。どうなるのかな。死んじゃうのかな。分からない。後悔ばかり?後悔はない。でも身辺整理なんてできるのかな。せっかく集めた物を全部捨てられるの?プレゼントで貰った物もゴミ袋に入れてしまえるの?ああ恐ろしい!恐ろしい、悲しい、寂しい、切ない。

少しの嬉しさがスパイス痺れる隠し味。

せんせいにはなんて言うの?「もう回復したと思うので次回の予約はとりません」って?なんてワクワクするんだろう!最低だ!他人の心と人生をなんだと思っているんだ!本当にな!だからこそじゃないか!

どうか私の心をぶち抜いて。

嗚呼神様 私の神様 なんて美しい御方。どうか手を引いて、どうか背中をそっと押して。

神様なんていないよ。けどいるの、あたしの神様はいるの。あの慈しむ瞳と体温のないぬくもりと空気が頬をなでたの、ああもう何を言っているのかも分からない!でも、そう、貴方は神様だけど、なんの力もない。私の手を握ることもできないし、背中に触れることすら。

高台から突き落とされる人を初めて見たときの吐き気を今でも思い出せる。あの気味悪さ、全身がじんわり痺れたような感覚、食事が喉を通らない、あの暑苦しい日を。

ステップを踏めばキラキラ金平糖が飛び出す。クルクル回ればふわふわ綿あめが生まれる。お財布の中からロリポップを取り出して、そちらのキャンディと交換してくださいな。手を叩けばチューインガムがパチンパチンと弾ける。ベトベトになった全身をジュースで洗って、チョコレートの湯舟に浸かって、シフォンケーキのベッドで眠る。

嗚呼神様! あたし、こんなに幸せ!

ずっとずっと夢を見させて!永遠に!

こんなに簡単に幸せになれるなら、体の1kgくらい捨ててしまって構わないわ。さあ早く脳みそを、早く!!

許してほしいの、間違ったことに手を付けたこと。許されないことを許されてしまいたい、この気持ちがどれほど甘酸っぱくて美味しいさくらんぼか知らないの?食べてみて、どれほどでも飲み込んで、毒ある種ごと2kg以上口にして。腹を壊してしまってよ、吐き気に身を任せてしまってよ。

味わってみせて。大丈夫!きっと幸せになれるから、さあベロ出して。

どうなっちゃうの?生きていけないよ、もう無理なんだ、耐えられない、早く、目がチカチカする、時計の針が全く進まない、なんで、なんでこんなに永遠に感じるの、どうして針がこんなに遅いの。

気がついたら数年経っちゃってた。永遠のように感じていたのに、私には空白の数年が存在している。きっと異世界にでも行っていたのよ。だってなんだか楽しかった感覚が残ってるもん。空を飛んでいたような気もするし、虹を滑ったりもした気がする!あの空に浮かぶ雲は、わあための味じゃなくて、あれ、食パンの味がしたの!青い世界に包まれて、嗚呼あたし、幸せだったなあ。

神様も天使様もいなくて、喋りかけてくれる存在は誰一人いなくて、あ、それは嘘かも。でもあたしはずっと動いているのかも分からない鈍い足を動かしながら、ふらふら眩しい世界を歩いていたの。何もかもがグルグル回りだしてジェットコースターに乗ったみたいになったり、グーーーーっと世界が一点に吸い込まれていったり、あるときはビカビカ!って色が突然輝きだしたり、かと思えば、ただ、何かも分からない煙をボーッと眺めたり、重力にあまりにも引っ張られて体が鉛みたいに重くてずっと床と一体化してたり。あたしの焼死体がやっほ〜って喋りかけてきて、嬉しくなって抱きしめたら、ボロボロになっちゃって、体は煤だらけになっちゃった。臭い?どんなだったろう、臭かったような気もするし、焼鳥のような匂いがした気もするし、酸っぱかったのかな。

誰かがマフラーを巻いてくれたような気もする。クリスマスに貰ったかわいいチェック模様のマフラー。きっと誰かが私を愛してくれたんだわ。首を絞めるならもっと違うロープにするはずでしょう?大事なマフラーで首を絞めようだなんて、そんな悪魔いるはずないよ!

天使も悪魔もいなくて、現実はカビと埃と下水の臭いがしているだけで、ああ、冷蔵庫にレモンはあったかな。レモンって、常温だっけ。

許してほしい。もう生きていけない。どうして?どうしても。もし生きてしまったらどうしたらいい?私はまた慰めてもらえばいいの?神様みたいな存在に?孤独の成れの果てに?存在もしない存在に宥められて?

永遠にこのまま。努力でどうとでもなる?努力すれば、あたしは、あたしは、あたしは手っ取り早く。手っ取り早さなんて求めちゃだめ?コツコツ積み重ね、延々と?そんなことする気、ないんだけど。じゃあどうするの?どうにも。

ああ!思い出した!ピンク色のオーニングテントがあって、扉はちょっと古ぼけてたけど……でも中にはあたしよりも背の高いショーケースがズラっと並んでて、どこを見てもかわいいケーキばっかり!ケーキ、ケーキ、ケーキケーキケーキ!!ああずっっと食べたかったの!ホイップクリームが紫だったり、水色だったり、赤かったり、オレンジだったり、カラフル!カップケーキもおいてあったよ。これは黄緑色!どれも美味しそう!

ゴミまとめなくちゃ。

足りないんです、もっとほしい。もっと幸せになりたい、だからもっとその優しい愛の塊が欲しい。私を連れて行って、体重の1キロくらいなくなって構わない、どうか私の脳をぶち抜きたいの。

11/1/2024, 7:35:28 PM

永遠に


貴方は、私の全て。
だから、私は、
貴方の全てになりたいのです。

私は貴方の胸に、
冷たい銀の刃をそっと滑らせ、
引き抜きます。
貴方の胸から溢れ出す、
愛おしい、貴方の生命の赤。

静寂の中で、
私は貴方を抱き締めます。
力無く横たわる、
貴方の温もりを、
最後まで感じたいのです。

今にも消えそうな、
貴方の呼吸を、
全て受け止めたくて。
冷たくなった貴方の唇に、
そっと口付けます。

もう、大丈夫です。
貴方は私の手で、
永遠の安らぎを、
手に入れたのですから。

私は自らの胸に、
血に染まった刃を当て、
深く差し込みます。

鮮紅の流れは、
貴方の赤と一つになり、
二人を紅く染めていきます。
混じり合う赤は、
貴方への愛の誓いの証。

これで、貴方は、
永遠に――私のもの。
これで、私は、
永遠に――貴方のもの。

だから、私達は。
ずっとずっと。
一緒ですよ。

11/1/2024, 7:34:03 PM

“トク、トク、トク、トク”

誰も気にすることのない音が体の内で鳴り続ける

永遠という果てしないものなのに、握りこぶし程に小さく

全てを覆い隠され、静かに時を刻む


“トク、トク、トク、トク”

生まれたときから止まらずに動き続ける

永遠の終わりを知らせる、その日まで


『永遠に』

11/1/2024, 7:00:22 PM

ずっと好きでした。
本当に、幼稚園生の時から好きでした。
なぜ好きになったかなんて覚えていないけれど、好きでした。
あなたの笑顔が、好きでした。
「実はね........」と自分のナイショ話をしてくれた事が好きでした。
公園で皆で遊んでいた時「これ羽織ってていいよ!」 と上着を貸してくれた行動が好きでした。
授業中に目が合うと笑う顔が好きでした。

もう好きという感情はないけれど、この好きだったという事実だけは、永遠(とわ)に忘れない。

11/1/2024, 6:53:37 PM

限りある命

いつまでも美しい造花の花よりも
根本から切られた花は美しい

やがて茶色になって枯れるから
この世から消えるとわかっているから
輝いて見えるのかもしれない

11/1/2024, 6:33:05 PM

#永遠に…

永遠に…なんて
軽々しく言ってはならない
それは無理なのだから…

永遠に愛する…なんて言葉
ウェディングの神父様が云う
誓の言葉の中にもないのよ

互いに慈しむ…
命ある限り真心を尽くす…
互いに支え合う…
愛し敬い慰め合い共に助け合い
等々…

永遠に…と口にしたその言葉に
貴方を失った私は
苦しめられている!

11/1/2024, 6:31:59 PM

人は死後どうなるのだろう魂は
永遠なのか知らず生き死ぬ

「永遠の愛を誓いますか?」「誓います」
って一回やってみたかったな

#永遠に

11/1/2024, 6:23:54 PM

【永遠に】

あと何度この時間を過ごしたら、自分はこの世界を終わらせられるのだろう。次目が覚めると、自分はまた見習い勇者としての冒険が始まるのだ。村長は言う。

「勇者よ、世界の命運はお前の腕に懸かっている。」
「…」
「どうか、わしらを平和へと導いてほしい。」
「…」
「旅の中。お前は幾つもの経験をし、その中お前と同じ志を持つ者たちとも出会うだろう」
「…」
「この旅はきっとお前を一回りも二回りも成長させることだろう」
「…」
「これはわしからお前への餞別だ。では、武運を願う」

村長から勇者見習いの剣を譲り受けると、ここから道中出くわすであろう雑魚モンスターを倒しつつレベルを上げ次の村を目指すことになる。そして、その村で村人たちの相談事を全て解決すれば、次の村へと向かうのだ。これを何度か繰り返し、自分のレベルを上げ王都を目指す。そこでは勇者として依頼屋から依頼を受け取り自分の評判を上げ、王宮に呼ばれ王様へ謁見、王様の信頼を得るため、今度は王宮内で騎士たちの相談事を解決していき、最終的にはこの世界を滅ぼそうと目論む魔王を倒し、この国に平和が戻ると俺は王様の娘か村へと残してきた婚約者と結婚を選択され、エンディングを迎えることになるのだ。
これを幾度となく繰り返してきた。この事実に気づいているのはこの世界ではどうやら俺だけなのだ。皆、何の疑問を抱くことなく同じ台詞をさも今発したかのように何回でも話すのだ。それも恐ろしいことに俺自身も俺の意思とは関係なく、まるでこの台詞が決まっているかのように口が勝手に言葉を発する。それも何度も同じ台詞を。行動も決められていて自分が行きたい方へ歩みを進めようとしても、自分の足なのに自分の意思を無視してどこか別の方へと進んで行く。何故なのか?独りではないのに自分ひとりが取り残されたこの焦燥。そして再び同じ世界が繰り返される。俺は自分のベッドで目覚め、勇者見習いとして冒険をスタートさせる。何度倒したかわからない魔王を倒し、世界を平和へと導く。終わることのない冒険がまた始まる。永遠に。

11/1/2024, 5:51:37 PM

半年くらい何も書いていなかったら、言葉が出てこなくなってしまった。

彼女とは、縁が切れた。

でも、彼女は私について書いた文章は消していなかった。

これから何らかの形でどこかでバッタリ会う時以外、お互いに話しかけることはないだろう。

こんな確率の低さなのに、この離れた距離が永遠に続くとは思えない。

いつか本当に、あの言葉が実現してしまうのだろうか。

"いつか人波の中で会ったら、笑おうね"


-永遠に-

11/1/2024, 5:44:33 PM

永遠に愛してる、なんて

感情なんてどうとだって

移り変わっていくのにね




_永遠に

11/1/2024, 5:39:24 PM

『空棘魚-シーラカンス-』

私も知ってるよ?

急に冷たくなる体温に心はないということ。

その人の輪廻だから

進みたい道が決まっているのなら別に。

残された者の気持ちも

ほら、切れたらそこまでだよ?

自分の目の存在をも ないがしろにして。


あとがき
久しぶりの聖地巡礼した日にあなたはいなくて、これもタイミングかなどと思うだけをして、もう深くは考えられない場所から見ようとしたの阿呆な顔でおかえり空棘魚。

11/1/2024, 5:06:07 PM

永遠に

あなたと繋がっていられるなら…

肉体を失っても

私達がただの記憶になっても…

いつまでも、永遠に貴方と繋がっていたい

11/1/2024, 5:02:12 PM

永遠に

なんてものはないと痛い程わかっているのに、

それでも望んでしまう

11/1/2024, 4:04:41 PM

穏やかな時間が永遠に続くと思っていた。
俺は一生をあの村で終えると思っていた。
それなのになんでだろうね。急にあなたは選ばれし者だとか王様が呼んでますよとか言われてさ。
ほとんど無理やり故郷を旅立って、勇者だとか英雄だとかとちやほやされて、望んでないのに魔王の討伐まで願われてさ。
逃げたかった。いやだって言いたかった。だけど故郷を人質に取られてるも当然だから、拒否権なんてものはハナからなくてさ。
集められた仲間と共にやっとこさっとこ魔王を倒して凱旋したらこれまでよりももっとちやほやされてさ。
ようやく俺に興味がなくなって、久々に自由を手に入れて、故郷に帰ってきたんだ。
そうしたら故郷は全く別物になっててさ。
神みたいに俺を崇め奉ってる友達と俺に縋り付いてくる親……。
俺の欲しかったもの、大切なものはもう手に入ることはないんだなって絶望した。
……だからさ、今度はあいつらの欲しいものや大切なものを永遠に俺が壊してやるって決めたんだ。
そうこうしてたら魔王とか言われてさ。
笑っちゃうよな。あいつらこそ魔王に相応しいのに。
なあ勇者。お前もそう思うだろ?
……魔王の戯言だって? まあそう言うなよ。
死に際に嘘なんか吐くわけないさ。

11/1/2024, 4:00:33 PM

ーー永遠なんてものなんてないよ。

君は疲れた様子で吐き捨てた。

「有名な漫画ではさ、人の気持ちは永遠なんて言ってる」

カコン、と空の缶ジュースが握りつぶされる。

「でもさぁ、変わるじゃん」

詰められ過ぎて溢れ出しそうなゴミ箱を見つめて言ちる。

「人の想いは重なるだけ重なってさ、気付いたら別の方向を向いてる」

もう限界だと訴えるゴミ箱の、上に、潰れた缶を置く。

「だから、永遠なんてない。……ないんだよ」

君は目に薄膜を張って言った。
その声は震えている。
置かれた缶が、突風でバランスを崩す。
そして君の涙と一緒に、雨の打ち付ける地面に着地した。

11/1/2024, 3:57:04 PM

永遠に


子どもの頃は
こんな日々がずっと続くと思っていた
なんでもない毎日を送り
友だちと遊んで
帰っては家族と食事を取る

楽しいことがほとんどで
みんな若くて、歳を取らなくて
止まった時間のなかで永遠を生きていく
そんなふうに思っていた

でもやがて気づく
親が歳を取っていくことに
自分がいろいろな壁にぶつかることに
人の命に、限りがあることに

永遠なんてなくて
時は残酷にも進み続けていく
あるのは終わりだけ
終わりだけが永遠

サヨナラダケガ 人生ダ

11/1/2024, 3:51:01 PM

永遠に、眠ってしまいたい。。。

そんなことを考えてしまう、真夜中。
君は何を想うのだろう。

11/1/2024, 3:47:26 PM

「永遠に」

 変化があるから平穏を望み、
物体は形を変えるから不変を望む。
願いは つなぐから不変に、永遠になる。
私の思いを 永遠にしてくれるものはいるのかな。

11/1/2024, 3:46:56 PM

▶1.「永遠に」近い時を生きる人形

---

ヴン…


機械の作動音が聞こえる。

それを自覚した‪✕‬‪✕‬‪✕‬は、
目を開けた。

「おはよう、‪✕‬‪✕‬✕‬」

長い時を生きる人形の目覚めの日。

(永遠と言い切った場合、早速崩壊の危機)

Next