頭がちょっとだけ重いな、って。
空にどんよりした雲があって、
心を抑えつけている気がするから。
飛び出したくって慌てている心に、
いつもと違う長靴を履かせたら。
3cmだけズレた視線の先に、
遠くなりすぎた昨日と、
近くなりすぎた明日が、
置いてけぼりにされた私を待ってくれているような気がして。

あめ。ふっても、ふりすぎるから、もういいよ。

私の心の中の梅雨はいつ開けるんだろ…

降っている雨は綺麗。
だけど、気持ちが重くなる。

変な感情…。

梅雨

雨さえも楽しんでいたあの子が愛おしい

梅雨

湿気で髪が広がって

こっそり隠す私に

いつも通りに

「可愛いね」

と言う彼

その言葉に救われていたよ

梅雨

どこから来るの？
***
うん

風にのって
*****
紫陽花を

咲かせるために
********
雨を

運ぶんだ

梅雨は嫌いだ
雨の音で君の声が聞こえないからだ

でも､梅雨が好きな時もある
私を嘲笑う声を雨の音でかき消してくれるから