『柔らかい雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ぱらぱらとリズミカルに葉をたたく。
乾ききった土にたっぷりの潤いがもたらされる。
むわりと漂う雨の匂い。
その中に涙が混ざっていても分かるまい。
小学生だった頃
夏休みは、自転車に乗って
毎日、毎日、ずっとプールに
通った…
その頃の最高気温は確か…
マックス32度くらい
今と違って湿度も低かったから
木陰に行って風が吹けば
爽やかで気持ちが良かった
大人たちもおおらかで、
泳いでいる子供たちを黙って
見守っていた…
十分に水と戯れて帰路につく頃には
必ずと言っていい程、入道雲に
「柔らかな雨」スコールを
浴びながら乾きかけの髪をまた
雨に濡らし立ち漕ぎの自転車で
一目散に家を目指す
平和で幸せな時間がそこにあった
今の殺伐とした世の中なんて
想像もしなかった大切な時間だ
何でこんな事に、私が何をしたの一体私が何を。
何気ない朝だった、珈琲を飲んで居るとアイツが放った言葉が。此処から出て行ってくれないかだった、どうしての?
何があったの?子供が出来たんだ!子供誰に!?
沈黙して語らないアイツ、数分後に一言妻に。
はぁ〜あ何、妻は私でしょ?いや、籍は入れてないから妻じゃないんだ。言葉を飲むとはこの事か、確かに一緒に出してはいなかった任せていた。そしてアイツは、違う女と籍を入れた訳か。そこそこ収入の有る私と暮し、二重生活をしていた理由か。余りにも酷い仕打に言葉も出ない、頭を整理したいからと家を出る。会社は休もう、それだけしか浮かばない。外は寒い風が吹いている、こんな季節に私は彷徨っている。人生も彷徨っている!気が付けば、実家に居た。何も無い家で、誰も居ない両親も居ない。此処で、枯れる程泣いて忘れようアイツ何か。戸籍は綺麗だ、私も綺麗だ。アイツより!
柔らかい雨
今日は硬い雪が降ってる
でも
柔らかい雨だろうと
硬い雪だろうと
冷たい雨だろうと
静かな雪だろうと
最初はみんな水蒸気
違う姿を見て
私が違いを感じているだけなんだ
私の頬に雫が舞い落ちる。
ああ
なんて儚いんだろう
なんて虚しいんだろう。
私の気持ちも知らずに
雫は私を濡らす。
まるで君に抱きしめられているかのように。
「柔らかい雨」
極稀に雨が重力に負けているんじゃないかと疑うほど
ふわふわとした温かい雨が降ることがある。
自分の傘に雨が落ちてきている感覚がなく、
本当に降ってる?と思って傘を避けて見上げると
大抵顔が濡れる。
そのまま後ろの人と目が合う。
雨よりも冷たい視線はやめて。
(柔らかい雨)
雨が好きな人なんて珍しいな。天気の話をすると決まってこう言われてきた。
「雨が好きというか…雨の日の雰囲気が好きなんですよ。あの、雨に打たれた地面のにおいが濃くなる感じとか。屋内に居て雨の音を聴きながらご飯を食べたりするとなんか不思議な気持ちになるんです。外の世界と切り離されてるような…。雨の音って落ち着きません?」
「雨の話題だけでよくこんなに話せるなぁ。でも、分かるわ。」
私は共感してくれた学年主任の、厳しいと評判の先生と委員会のことでクラスに残ってしばし打ち合わせをしたあとで雑談をした。たしかに決まりごとには厳しいと評判だったが、雑談すると面白い先生だった。
死亡報道とか ... 著名人とかのね ... 最近だとうん、LINEニュースとかでスマホに飛んで来るじゃない偶に偉い人なんかだと号外とか付いたりして ... ま兎に角 ... 有名著名とかはどうでもいいんだよ ... 死えて死わったってのが ... ああ、うらやましぃ〜なぁ〜って感じるんだよ最近は ... 偉そうなツラしてるやつばっかだし ... つまんねぇー世の中になったからなぁ。
『柔らかい雨』
またか、、、
あぁ、うんざりする
どうせ、意味ないんだよ
ため息と、ねっとりした残響が
口から溢れ、再び肺に取り込まれてく
頭は火照り始めた
ゲームみたいに、経験値が数値化されて
決められた値に達すると
進化したり、新しい技や能力を手に入れたりと
それらが保証されていたとしたら、
私はもっと
努力できたりするのかな
どうだろうか
“普通”という架空のカタログをめくっては、
羨望、渇望、嫉妬、憎悪、絶望、無気力のゴンドラを
ジェットコースターのように疾走する
カタログのページからは、自分の未来を
選び取れそうにない私は、自分自身に
欠陥品と、そっと烙印を押していた
ふと気がつくと、頬に何かがつたう
次第に、手にしていたカタログは濡れ始め
雨は、ページを滲ませて
写真はだんだん、ぼやけてく
震える手で、皺皺になったカタログを握りしめた
雨は 柔らかかった
まるで 傷ついた人に寄り添うかのごとく
しとしとと、降り続く
火照った頭を冷やしてくれた
濡れてグチャグチャになったカタログを見つめ、
このカタログの価値を考え直す
乾いたら、きっとバリバリになって
歪な形に仕上がるであろうこのカタログは
いつの日かのために取っておこう
ジェットコースターに振り回された日々と
柔らかい雨がこの身に降り注いだことを
忘れないため、思い出せるように
雨の日は少し薄暗い、窓に雨が打ちつけてすりガラスみたいになっている。雨の音、雨の匂い、湿っぽい空気感
それらのの中で家でくつろぐ時間は、落ち着いた気分にさせてくれる。忙しい日々を忘れて優しく包んで守ってくれるような雨に時々温かさを感じる。
柔らかい雨
ぽつん、ぽつん、ぽつぽつと
空が私を、ノックする
冷たい、温かい、優しくと
百面相で、落ちてくる
癇しゃく起こして雷鳴…響かせ
頬を殴る日もあれば
うれしい涙か、晴れてる昼でも
空を見て!と言うように
柔らかい雨
石にはなれない身体で落ちる
儚げな命
永遠にはなれない運命を背負う
だから
受け止めたい
あなたを愛して
守りたい
濡れて乾く、恋でいい
まぼろし…なんかに
したくない!
柔らかい雨のひとしずくが
顔にあたった。
金柑のきのしずくだった。
その日は子宮の細胞診断を待っていりあいだだった。
不安だけど、たいがんの前段階なので
初期でラッキー。
でも、おぺになったら大変だね、
でも、小さな事を気にしているなら
おぺのほうが良いかもなっと思う
たぶん、世の中には
短いセンテンスもかけない人?もいて
このアプリも使えない人も沢山いるんだ。
と、最近、いや、以前も実際あったし、
またまだだよね、と。
もう、治らない壊れたおもちゃで生きてるあまのじゃくもいて、そうね、オレもそうかも、こころはだいぶ、男なのかもしれない。また、稚拙な作文を書いただけなのに、真似されたとか、騒ぐのかな。
たったQuカード500円と1000円の商品券が貰えただけの才能。
憧れれた賢い人がいる。その人と結婚したら大変だ。
褒めて、って言ったら
なくなった後からしかほめられないとか何とかで、面倒くさかった。
あえなくなるのかな。
その人に憧れて頑張ってきたけど。
また、新しい出会いがあるのかな。
さあ、朝ごはんを食べよう。また、
かけるからさ。
今日は良い日だよ。
朝ご飯を食べた。
うえの部屋の音がしないような。
夜逃げかな。
自分は
予定を詰め込みすぎて、
本を読めもしないのに
借りては返す。なんなん。
本日のテーマ『柔らかい雨』
アパートの一室。
平日の昼下がりに男がひとり。世間的に後のない大人、それが俺だ。
しかし、危機感はそれほどなく、だら~っと椅子に座ってパソコンで麻雀ゲームを遊んでいる。
その日は雨が降っていた。
ポッ、ポッ、ポッ、とベランダの外から断続的に柔らかい雨の音が聞こえてくるのでたぶん降っている。
カチ、カチ、カチ、とマウスをクリック。
最近、熱を入れて取り組んでいる麻雀ゲーム。なのに一向に上達する気配がない。
コト、コト、コト、と煮える鍋。
自分の好きな物だけを入れたおでんを電気コンロの弱火で煮込んでいる。
ギィ、ギィ、ギィ、と唸る椅子。
何年も使い続けているのでガタがきている。不快な音だがそれもやむなし。
シュワ、シュワ、シュワ、と口の中ではじけて音を鳴らす液体。
ペットボトル入りの炭酸飲料を飲んだからだ。
「あ、お酒、後で買いに行こうと思ってたんだっけ……」
シュワシュワシュワで思い出す。おでんで一杯、粋に洒落込もうと計画していたのに……
「雨か……」
そんな日に出かけるのは面倒くさい。なので出かけることなく麻雀ゲームをプレイする。
カチカチカチ……
コトコトコト……
ギィギィ、シュワシュワ……
『ロンにゃっ!!』
なんの前触れもなく部屋の中に響き渡る可愛らしい女の子の声。それは、やっている麻雀ゲームの中で俺がドラ爆の直撃をくらって敗北したことを意味する。
無性に酒が飲みたくなった。
サァサァサァ、ポッポッポッと柔らかい雨の音。
「……雨か」
雨だ。なにはともあれヤケ酒をかっくらいたい気分だった。が、出かけるのは面倒くさい。雨が降っているので尚更。
ああ、本当に面倒くさい。何もしたくない、ずっと眠っていたい。だけども眠くないし。
コトコトコトと鍋の音。止めなきゃだし、火。ギィギィギィと椅子の音。直したいけど直しかたがわからんし。
シュワシュワシュワと炭酸飲料。まずいし。
『ロンにゃっ!!』
麻雀ゲームはまた負けそうだし。
チッチッチ、とアナログ時計の秒針が進む音。時間だけが無為に過ぎていくし。
ブーブーブー、とスマホが震える音。無視したので何の用件か分からないけど、コンゴ共和国からの着信だし。
ジメジメジメ、と洗濯物。洗って干さなきゃいけないし。でも雨だし。
モヤモヤモヤ、と心。年長者って理由だけでバイト先で年下のまとめ役をやらされるし。
あはははは、と誰かの笑い声。全然おもしろくないし。
お金ないし、酒もないし、扇風機しまう場所ないし、おでんに玉子いれるの忘れたし、部屋のカーテンの丈、長すぎだし。
ゴホゴホゴホ、と出る咳。なんだか風邪をひきそうな予感がするし。
どんどんどんどん、なにもかもが嫌になってくる。
サァサァサァ、ポッポッポッと柔らかい雨の音。
雨なんて大嫌いだ。
:柔らかい雨
じゃあそれでいいんじゃないですか。
やる気ないならやらなかったらいいんじゃないですか。
「でもやらなきゃ」なんてやる気ないのに何言ってるんですか。
「やる気の出し方を知りたい」と知ったところでやらないのに、何頑張ってますよ風で過ごしたいんですか。
潔く認めりゃいいんじゃないですか。
雨だって勢い良く降ってくれれば窓に雨跡は残らないのに、中途半端緩く柔らかい雨が降るから雨跡がポツポツ大量見えて、晴れたときにガッカリする。
中途半端ぬるく優しく身を守ってるから心に斑点が大量にできてるんじゃないですか。
やめれば?「そんな簡単な問題じゃない」って、簡単じゃないと思いこんでるだけじゃないですか。
「それとこれとは話が別」なんて自分が別にしてるだけじゃないですか。
徹底的に卑屈になって、徹底的に開き直って、徹底的に苦しんで、徹底的にひねくれて、どこまでも極めればいいんじゃないですか。
貴方ポジティブになれないんですから。何を「前を向かなきゃ」「ポジティブシンキングしないと」「明るくなれたら」なんて思ってるんですか。
無駄な足掻きとまでは言わないけれど、それで幸せになれた試しがありましたか?
やる気ないのに「やろうとはしてる」というパフォーマンス。「でもどうしてもできない」と言う。
やる気ないならできなくて当然じゃないか。なのにやろうとして何やってるんですか。本当はするつもりもないのに「するつもりはある!」なんて言い張って。
そうしておかないと怒られてしまうからね。
怒られたくはないし、頑張ってますよ風を崩しちゃうといよいよだ、なんて思ってしまうものですからね。
既にその「いよいよ」を越してるんですから、とことんまでいってしまえばいいんですよ。お前はどうせ救われないのだから、お前はどうせ人生を恨むのだから、お前はどうせ自分含め人を恨むのだから、お前はどうせ何もできやしないのだから、お前はどうせショックを受けるのだから、お前はどうせ絶望するのだから。
遅いか早いかの違いですよ。
さっさと憎んでしまえばいいんじゃないか?
中途半端柔らかい雨を浴びても風邪は引けない。
いっそ土砂降りの中へ飛び込めば風邪を引けますよ。
責任なんて誰もとってくれやしませんし、自分の人生なんて誰も保証してくれない。厳しいですか?
貴方も同じですよ。そしてもちろんわたくしも。
柔らかい雨
傘からはみ出た
肩が僅かに濡れている
まだ少し肌寒い
夏の前の雨
冷たくはなくて
体温で温かさが混じる
雑踏のなかを
皆と同じ速度で歩く
駅へ向かう大きな流れ
学校帰りの
とある日の午後
私の周りの人は皆、雨が嫌いだと言う。
濡れて面倒くさいし、ジメジメするし、良いことが無いと言う。
確かに雨の日は面倒なことが多い。出かける用事がある日に雨が降ると、濡れるし嫌だなと思うことはある。
でも私は雨が好きだ。
雨は私以外の存在を希薄化してくれる。
良い事があった日、傘をさしながその余韻に長く浸ることが出来る。
嫌なことがあった日、悲しみが消え去るのに十分な時間を一人で過ごすことが出来る。
一人だけの時間を与えてくれる柔らかい雨が、私は一番好き。
ついてない、そう思った。
大したことも無い、ごく普通の日常。
それでも少し、疲れていた。
今日の朝は少し余裕がなくて、
天気予報を見落としていたんだ。
何時も、折り畳み傘持ってたのにな。
今日に限って、忘れてしまったよ。
嫌な予感はしていたんだ。
黒く分厚い雲が近づいて来たから。
ぽつぽつと、肩に雨粒が落ちる。
静かに染み込んで、体を冷やした。
周りが傘を差していく。
言い知れぬ疎外感に、身を震わせた。
柔らかい雨が頭を、輪郭を撫でる。
それは母の手つきを彷彿とさせるもので。
最後に頭を撫でてもらったのは、いつだっただろうか。
嫌いなものを残さずに食べられた時。
母の手伝いをした時。
テストで良い点を取った時。
温かくて大きな手に、頭をこねくり回されたものだ。
そして今、日頃の苦労を労わって貰えたようで。
尚も体は寒さで震えているが、
胸の奥がじんわりと熱を孕んだ。
たまには、傘を忘れるのも悪くないかもな。
眩しく、暖かく、そして当たり前だった過去に耽った。
柔らかい雨
柔らかい雨が降る。
街の灯も、森の緑も、山の稜線も、
灰色の霧に溶け込んでいく。
そして、お前も。
柔らかな雨の狭間に
姿を隠してしまった。
立ち去る前に見せた、
どこか淋しげな笑顔が、
余りに儚くて。
俺は、柔らかい雨の中、
お前を探し、彷徨い歩く。
お前は独り、
柔らかな雨の中に
立ち尽くしていた。
「柔らかい雨だから、
濡れたりはしませんよ」と。
強がるお前を、
そっと抱き寄せる。
その身体は、とても冷たかった。
…こんなに冷たくなるまで、
ひとりで耐えていたのか。
俺は言葉を飲み込む。
今のお前には、
重荷になるだろうから。
柔らかい雨が降る。
お前の双眸から、
静かに溢れる雨粒を、
俺は気付かぬ振りをして、
お前を、抱き締める。
ただ静かに、
お前を抱き締め続ける。
…雨が止むまで。
柔らかい雨
疲れた尾鰭を休ませながら、駅の改札から群れをなし溢れ出す魚たち、傷ついて剥がれた鱗が光っていると優しい歌うたいは歌いました、昨日の電車は酷かった、駅の階段転がり落ちた年寄りと、突き飛ばした若僧の批判罵声、若僧たちの眼が年を取ることを否定しすぎた、悔しさを握りしめ過ぎた拳の中爪が突き刺さる私の敵は私ですと地下から階段を昇ったロータリーでギターケース広げて歌う優しい歌うたいは歌っていました。
今日は少し気が紛れ楽しげに 群れをなす魚たちのように波に紛れて昇って行きました。
霧のような柔らかな雨に全て流せてしまえたらいいけど、心の傷なら隠せやしない、それが一生傷というものだ。
傷ついたり失ったりしたことのない者ほど大きな声で泣き叫び自分の傷を誇示しようとする愚か、本当に傷を知る喪失を知る人なら、寄り添うなんて詭弁を叫ばなくても、霧のような柔らかな雨で黙って傷を庇い保護するように包み込むだけ。
柔らかい雨は絹の衣のようにその傷を隠す。
こんなに、そんな傷ましい毎日、人生の1番辛い時出会ったあなただから、柔らかな雨に全て包まれて抱き締めあえたら一つひとつ遠くに揺れてる街の灯が消える前に連れ去ってよと告げた。
夜の静けさに打ち明けるから、私のすべて、目を背けないでいて、あなたについて行くと決めたからと呟いたあの日、柔らかい雨に抱かれて二人朝を迎えた。
あの柔らかな朝を忘れない、、と、老人は消え入りそうな記憶の中で、「もう一度、瞳が見たかった」と呟いて、その人の冷たくなった小さな手を握り締めていた。
令和6年11月6日
心幸
『〇〇の好きな事でいいんだよ』
人に褒めてもらうのは小さな頃から一度はあった
でも_____...
今が辛くて苦しくて一つのマニュアルの道を進む
私にとって、
何か。共感してくれた?と思えた。
私は涙があふれた。
あの時『ありがとう』を言えなくてごめん
だけど思い出す度、
この言えなかった後悔と喜びで
私の心は██な雨が降り続いている。
※何言ってるんるん(?)