『本気の恋』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
本気の対語ってなに?
嘘?
常に嘘もなく目の前にいる人をこころから好きだった。
ただ自分が未熟でそんなに未来を見据えて考えることが出来なかったり、長く気持ちが続かなかったこともあった。
相手の気持ちがわからずきずかず、しれーとしてたり、きっと心が育っていなかったと今ならわかる。
最近、みんなどうしてるかなーて、会いたいなーて凄く思ってる。あの頃はねーて、いろいろ話したいな。ふふっ。
「もう終わりにしたい。」
貴方にそう言われた時、何かが崩れる音を確かに聞いた。私という存在が不安定になるのを感じた。
でも、そんなこと貴方に悟られたくない。だから私は眉を下げて、笑いながら「わかった。」この一言だけ伝えた。
本当は泣きわめいて縋りつきたい。「終わりだなんて言わないで」って言って貴方を困らせたい。
でも、そうしないのはこれが本気の恋だったから。
貴方には綺麗な私を見ていて欲しいから。
その代わり、何年か先の未来で「そういえばこんな恋人が昔いたな」って。「いい女だったな」って。少しだけ私のこと、思い出してね。
書きもの No.1 「本気の恋」
相手を追うような、
必死になるような本気の恋はもう一生しない。
元恋人に振られてそう思ったのに、また毎日好きな人のことを考えてしまう、いっぱいいっぱいの日々を過ごしている。
無意識に相手のことを考えてしまう、
それはもう「本気の恋」に落ちているんだと思う。
ああ私はまた落ちてしまったんだな、懲りないな。
でも好きなんだから仕方ないか。
「君に土下座」
自分で言うのもなんだが、顔がまあまあ良くて、人当たりも良いから、女の子たちとはそれなりに交流していた。
特定の子と付き合ったりはしなかったけど。
そんな俺の行動が、君には理解出来なかったみたい。
いや、だって、男ってのは、女の子に声かけられたら嬉しいイキモノなんだよ。
付き合ったりはしないけど、それなりに楽しくやれたらいいなーって、そんな軽い気持ちだったんだ。
でも、それが君を傷つけていた。
今さら何を言っても信じてもらえないんだろうな。
それこそ物心つくかつかないかの頃から、ずっと、ずっと君のことが好きだ。
そのことを、どうしたら信じてくれるだろう。
本気なのは君だけだって。
「そんなこと信じられるわけない」
デスヨネー。
日頃の行いって大事だよな……
過去の自分をぶん殴ってやりたい。
なんだかんだで君は俺のそばにいてくれるから、調子に乗ってしまったんだ。
土下座しても、言葉を積み上げても、きっと足りない。
────本気の恋
不出来な案山子ゆえ
覚束無い足取りに
コンクリートでひび割れた皮膚
ずっしりと重たい
チョコレートケーキを頬張って
胸まで塞がった気怠さ
慰めた白いカーテン
ひらりひらり
遠い
あなたの生きている質量
これが最初で最後の本気の恋。
今まで恋愛なんて柄じゃないと思ってた。
柄じゃないというか、どちらかと言えば追われる恋が多かった。
追われる恋も面倒なもので振り払いたくなった。
でも今は違う。
真っ直ぐに貴方を追いかけたい。
ステージで笑顔を振りまく貴方を最期まで追いかけたい。
「好きだよ、権力者のこと」
ユートピアは毎日が同じ日常の繰り返し。いや、そもそも日常という概念がないこの世界では当てはまる表現は見つからない。それでも目が覚めてから寝るまで、大体の人間は、同じルーティーンを繰り返している。
だから『今日』も『昨日』と同じ日常が繰り返されると勝手に考えていたのだ。だってこれまでそうだったからこれからもそうだろうと、そんな浅はかな予想を立てていた。
それなのに、今ボクの目の前にいる彼はボクが今まで予想してなかったような言葉を吐いてきた。
冗談だろうと思った。だって本気で好きなわけがない。彼とボクは敵対しているし、そもそも身分が違いすぎる。恋心をボクに向けられるなんて都合のいい夢くらいでしか起こりえない。だからなるべく落ち着いたような様子でボクは答えた。
「いつもキザのセリフばかり吐いているけれど、とうとうそんなことまで言うようになっちゃったんだね、君は」
僕がそう言えば冗談だよと誤魔化してくれると思った。いや、誤魔化すんじゃない、そもそも事実ではないなのだから。
でも、彼は真剣そうな顔でボクの肩を掴んで答えた。
「冗談じゃないんだよ、権力者。本気で僕はきみのことが好きだと言っている」
「ありえないよ、そもそも立場が違うじゃん」
「そういう逆境の方が燃えると思わないかい?」
「…………身分だって違うし」
ひねり出すように、そういえば、彼は肩をすくめて言った。
「きみは僕の恋心は諦めさせたいのかもしれないけれどね、諦めるつもりはないよ。だってこれは本気の恋だ。たとえきみに拒絶されようと無理矢理にでも僕のものに落とす自信があるよ」
光のない瞳でそう言われた時、背筋がゾクッとした。この人は冗談で言ってるんじゃない、本気で言ってるんだってそう思った。
でもそう確信したのは、恋心の話じゃない。たとえ僕が拒絶したとしても、本気で彼のことが嫌いだったとしてもいつの間にか彼の手中に収められているんだそう感じてしまったのだ。
薄々敵わないような気がするとは思っていたけれど、思ったより彼はボクの何倍も強い気がした。ううん、身をもって分からせられたような気がしたんだ。
いつだって終わった後で気付くよね、あれが本気の恋だったって
「本気の恋」
― 本気の恋 ―
本気の恋は今から6年前が最後だったかな
目に映る景色が全く違うように見えて、
とかありきたりだけど
本当にこれ以上
楽しい時は無かったんじゃないかっていうくらい。
でも、もう消えてしまった
元々なかった感情のように
どこが好きだったのかも忘れて
それ以来
本気で頑張っても叶わない気がして
本気の恋が出来なくなった。
本気の恋の悲しさを知ってしまった。
本気の恋………とは?
本気じゃない恋、とは?
えっ、「恋」って、恋であるなら全部本気じゃないの? 恋の定義がわからなくなるお題。
何が違うのか「本気の恋」と「本気じゃない恋」。恋ってガチじゃないの? 「なんちゃって恋ごっこ」みたいなものがあって、その上で「本気の恋」という表現があるの?
わからん………
本気の恋しか、俺はしたことがありません。
相手は勿論、貴女ただ一人です。
俺がそれまでに女と結んだ関係は、恋などとは呼び得ない、ただ俺の性欲を女にぶつけるだけの、一方的な蹂躙に過ぎませんでした。
だから貴女が俺を心底愛してくださっていると気づいた時、俺はどうやって貴女を愛せばいいのか、全く分かりませんでした。けれど、貴女の愛を一身に受けたい、貴女とずっとずっと一緒にいて、互いを慈しむ生活がしたいと、心の底から願ったのです。それはきっと、恋と呼ばれるものなのではないでしょうか。
それが、貴女が俺に与えてくれたような、本物の愛ではなかったことは確かです。その証拠に、貴女が亡くなったと知った俺は、貴女の遺言に背いて貴女の後を追って死にました。
そんなものは、愛ではないのです。
相手がいなければ自分は立っていられない、相手が死んだなら自分も死ぬ。それは身を焦がす恋ではあっても、相手を本当に大切に思う愛ではないのです。
家が近所でよく遊んでくれたあの人
小学校で同じクラスになれたあの人
中学から好きになったあの人
今隣にいる人
(書けないや( ;∀;)オロロン)
マラソン大会ですごく頑張って走っても、走り終わってしばらくするともっと行けた、あれは本気じゃなかった、と思えてくる。あんなにしんどかったのに。
本気の恋だと思っても、終わってからしばらくするとあれは本気じゃなかった、と思えてくる。そして次の恋が始まるとまた、ああこれが本気の恋だ、やっぱり前のは違ったんだ、と思ってしまう。
この現象に名前はついてるのかな。ないのであれば、どなたか、名前をつけておいてくれませんか。
…もしかするとこの現象は一般的ではないのかもしれないけれど。
#本気の恋
本気の恋だったって、前は思ってた。でも、恋に本気も何もないよ。ただ君に落ちて、好きになっただけ。そこに明確な理由も何も存在しなかった。
私は君の
笑顔が
本読んでる時の横顔が
匂いが
声が
喋り方が
雰囲気が
好き
私は君が
落ち着いてる時も
発狂してる時も
しっかりものな時も
ボケる時も
好き
これが恋かは分からない
けど
君が好き
【殺人崇拝】
⚠今回の物語は過激な内容(グロい系)を扱っております。
苦手な方・不安な方は次回作を楽しみにしていただけると幸いです。
また、今回の物語は前回作『×』と同じ世界観です。
本作を読む前に『×』を読んでいただくと、より世界観への理解が深まると思います。
本作は(タイトルからも分かるように)狂った内容ですので、
世界観への理解が非常に難しいかと思いますが、
「この物語エグい!」と思って頂ければ嬉しいです。
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私はずっと恋をしている。
彼とは3年前に知り合ってから、ずっと恋仲だ。
しかし、結婚を考えているわけではない。
というか、「結婚」と言われてもピンと来ない。
なぜなら私は、彼を崇拝しているからだ。
「ただいま!」
私は友人との旅行から帰った。
久しぶりの家だ。
彼は微笑んで
「おかえり、待ってたよ」
と、優しく頭を撫でてくれた。
リビングには黒いゴミ袋が2つほど放置されていた。
きっと、私が旅行している間にも『ゴミ』を処理してきたのだろう。
「帰ってきて早々に悪いけど、この後手伝ってくれない?」
私は2つ返事で承諾し、スコップや軍手を用意して、彼とゴミ袋を抱えて外に出た。
山に着いた。
軍手をはめてスコップを持ち、ひたすらに土を掘る。
ある程度掘れたら、ゴミ袋を埋める。
私達の日課だ。
今日も日課をこなしたので、誰にも見られないようにさっさと車に乗り込んだ。
車の中で、彼と色々な話をした。
主に旅行の話。
温泉入ったよ、お土産に和菓子買ってきたよ、そんな話を延々と続けた。
彼はずっと笑顔で私の話を聞いてくれた。
ああ、こんなところに惚れたんだよな。
私は昔の、痛む過去の記憶を思い出した。
実の両親から虐待を受けていた私は、人間関係に飢えていた。
本気で愛してくれる人が居てほしかった。
話を聞いてくれる人が居てほしかった。
とにかく飢えていた。
何とか実家を抜け出して上京した頃に、彼と出会った。
理想の人間だった。
彼は私のことを全て肯定してくれて、
過去のことも全て受け止めてくれて、
本気で愛してくれた。
私も、彼に本気の恋心を持った。
ずうっと、ずうっと一緒に居たい!
初めてそう思えた人だった。
しかし、1つだけ理想と違ったことがあった。
彼は"殺人鬼"だった。
ひっそりと人を殺し、山に埋める。
それを生業としていた。
異常だ。
こんなの、異常だ…!
そんなことくらい私にだって分かった。
しかし、それでも私は彼から離れなかった。
だって、彼に抱いたのは不気味さ・恐怖より
美しさだったから。
人を殺すときの目つき、指先、ナイフで刺すときの顔、
やっていること全てが美しく感じられた。
もっと、いっぱい彼の美しさをこの目で見たいと思った。
やがて彼への気持ちは「恋」から「崇拝」へと変化していった。
彼とは恋人であり、共犯者だ。
家に着いた。
正直、もうクタクタだ。
あくびが何度も出てしまう。
「私、先に寝るね」
そう言って寝室へと向かった。
午後4時。
何だか物音がして目が覚めた。
彼が何かやっているのだろうか。
しかし、こんな時間に起きているとは。
何かあったのだろうか。
まさか…、警察?
私は冷や汗が止まらなかった。
バレた?なんで?
どうしよう…、どうしようどうしよう!
私はパニックになった。
嫌だ、離れたくない!
「キイッッ」
ドアが開いた。
鼓動が高鳴った。
「…っ」
彼だった。
「どうしたの?」
「ううん、ちょっと…嫌な夢見ただけ」
私は安堵した。
良かった…警察じゃ無かった…
そう思ってほっと息をついた瞬間、
頭に鈍痛が走った。
「…ぇ、」
私は痛みに耐えきれず、うずくまった。
痛い、痛いよ…
私はさっきまで頭を押さえていた手を見た。
濡れている。
そして、独特の匂い。
何となく、血だと思った。
暗くて色は見えないけど。
何で血が?どうして?
意味不明な状況に困惑していると、
また鈍痛が走った。
頭、背中、腕、脚。
あらゆるところに硬いものが打ち付けられた。
何、一体?
次第に瞼が重くなっていって、
頭も上手く回らなくなって、
声も発せなくなった。
遂に視界が黒一色に染まり、その中で彼の声が酷く響いた。
「あー、また『ゴミ』捨てなきゃなぁ…」
甘美なる高揚感を懐かしみ
恋に恋する六十二歳
#本気の恋
「本気の恋」
「またね。元気でね。」
その時はこの言葉の意味を理解していなかった。
帰宅後、心の奥に眠っていた思いが溢れ出す。
恋が終わったと。
その恋が本気だったのだと。
失ったものの大きさに気づき
後悔、苛立ち、悲しみが込み上げる。
恋の終わりそれは始まりである。
私は燃える。心が炎に包まれて踊る時に、
本気の恋を知ったの。
本気の恋
「それじゃあ今回はここまで!」
「また見に来てね〜。チャンネル登録も忘れずに〜」
笑顔で手を振りながら〆の挨拶をする。
カメラを止めた瞬間口の表情筋がすっと降りるのを感じた。
私たちはカップル配信者として活動している。
最初は些細なきっかけだった。
大学の気になっていた先輩に恋をしていたのがバレて
それを利用する形で動画配信者の誘いを受けた。
それで試しに動画を撮ってみた結果人気が急上昇。
今でも動画で紹介した化粧品がSNSでバズることがある。
「はい、今日もありがとう。」
そう言いながらコーヒーと砂糖とミルクのセットを
先輩が持ってきてくれた。
「また予定立てて次の企画の準備しとくね。」
「ありがとうございます。またよろしくお願いします。」
砂糖とミルクを混ぜて1口飲む。
自分の撮った動画を見返す。
画面越しの私たちはとても甘く、胸焼けしそうな笑顔だ。
偽りの私たちは本当の恋人のようで、
本気になってるのは私だけという現実がコーヒーのほろ苦さを通して痛感させる。
ミルクと砂糖を混ぜたはずなのに...
語り部シルヴァ