『暗がりの中で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
先が見えないのは怖いけれど、暗がりの中でも、きっといつか、何か灯りとなるものと出会えることを信じて。
夜の散歩は至極である。
ポツポツと輝く星空、延々と続く道を照らす電灯、遠くから響く電車の音。静かになった街の中でたった一人取り残されたような気がして、しかし自分が全てを独り占めしているような気さえする。
よく都会の夜空は綺麗じゃない。と話す人もいるが、私はそう思わない。仕事に疲れたとき、何か大きな成果を残したとき、失恋したとき、心が満たされているとき、ふと上を向いてみよう。東京の星空も悪くない。東京にもあったんだ。
夜の散歩は至極である。
故郷に住んでいるあの人にも、都会の夜空を見せてあげたい。
ふと、暗がりの街の中でそう思った。
「暗がりの中で」(一行詩)
暗がりの中で飼い猫は踊る
◆
暗がりの中で飼い猫は一人サッカー
◆
暗がりの中で君はラーメンを啜る
◆
暗がりの中で君は喇叭を吹く
◆
暗がりの中で一つの灯火に安らぎを
ここへ来て
どれくらい経っただろうか
埃を被り
ほつれた布やはみ出た綿は
そのままに
僕の周りには同じような
境遇の仲間が
無造作に積み重なっている
部屋の明かりも
あの子の手の感触も
遠い 遠い 記憶の中
【暗がりの中で】
雨が降る中、トンネルで君と雨宿りをした。ふいに互いの手が触れた。暗がりの中、雨音と鼓動がメロディーを奏でている。
〜暗がりの中で〜
ひとりぼっちの悲しみ
1人が嫌いな訳では無い
なんなら好きだ
でもどうしても一人でいたくない時がある
それは自分を責めちゃう時
一番の味方だろう自分にも否定されて
もうなんも出来なくなる
否定や肯定が悪い訳では無い
ただ、ただ
愛が欲しいのだ
全て認められたいし
悪いとこは悪いって言われたいし
いい所は沢山褒められたい
何よりもどんな自分でも受け入れられたい
それができるのはきっと自分だけだから
暗がりの中でそっと自分を抱き抱える
大丈夫大丈夫
私がいるよ
暗がりの中で
電気をつけることが正解かもしれないが
暗がりをしみじみと感じられるようなペースで生きたい
暗がりの中、それを手探りで引き寄せる。
それは、もふもふの毛に覆われていて、
僕に微かな温もりを与えてくれる。
大丈夫、きっとここから出られる日がくる。
そう自分に言い聞かせる。
外では銃声が絶えず鳴っていた。
10.28 暗がりの中で
暗がりの中で私が怖がっているのを彼はぎゅっと抱きしめてくれた
目に見えるものだけが全てじゃないとお前は言う。
じゃあ今だってわざわざ電気を付けなくても良いじゃないかと言えばどうもそれは違うらしい。
分からない、少なくとも今は暗い方が全てを覆い隠してくれるからこちらとしては好都合だというのに。
「目に見えるものだけが全てじゃないなら、今だって暗くても良いだろう」
「それはそれ、これはこれじゃ」
強引に物事を進めようとしているのが分かって苦笑してしまう。
見たいんだな、要は。
暗がりじゃ見えないことがたくさんあるから、こいつにとって明かりは必須なんだな。
愛い奴。覆い被さってくる相棒の背中にゆっくりと手を回した。
閉ざされた部屋の暗がりの中、精神が音を上げるほどに祈りを捧げ続けたあの時こそ、彼を今のようにしたのだ。
23時前。もう寝るだけだった。
通知が来た。
「今から会えない?」
適当に準備してドアを開けた。
外は真っ暗だった。
今日もまたタクシーであの子の部屋へ。
インターホンを押す。
「開いてるよー」
また朝まで一緒に過ごした。
彼女でもない人と。薄暗い部屋で。
#暗がりの中で…
暗がりの中で見つけた
小さな小さな光…
消さないように
潰さないように
守りつづけてここまで大きく…
もう大丈夫
貴方は光り輝いてるゎ
だから…
もっと輝ける場所に行きなさい
今度は見守っていくね…
暗がりの中でもがき苦しんでいる。B'zの歌のパクりになってしまうが、光を求めて。
暗がりの中で踊り明かそう。
いつか夜明けはくるのだから──。
いくら僕が強がっても、貴方は誰よりも僕の心が脆く、壊れやすいことを知っている。僕の言葉の全てが嘘で固められているのだから。
僕のことを、天才、狂人だなどと、周囲の人々に表面的なレッテルばかり貼られて、その度に嘘を重ねた。
僕が僕じゃなくなってしまう─。
1度描いたら塗り重なって消えない油絵か、瘡蓋のようなものに感じる。
僕はこの世界が苦手だ。神様から与えられた才能という称号もなければ、努力さえ出来ない。
一つだけ贈り物があったとしたら貴方との出会いだろうか。僕は少しだけ救われたと思う。
カウンターにはじきに消えてしまう蝋燭が1本。
暗がりの中で、灯火が揺蕩う。
今になっては誰も救いようのない僕を助けてくれようとした貴方が恋しい。お酒を1杯、口に含んだ。
遠のいていく意識に恐怖を感じるのと裏腹に、安堵の気持ちも込み上げてくる。
さようなら、そしていつかまた。
脳裏にノイズがかかった。
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お題:暗がりの中で
暗がりの中で
ねえ。お父さん、どこにいるの?
ねえ。お母さん、どこにいるの?
「うるせぇ。邪魔」この声はお父さん、お母さんの声じゃないよね。「どっかに行って。このガイジ。」私はイラナイモノなの。ねえ。ねえ。誰でもいいから私を求めてよ。
心の中も光なんて見えない。私に見えたものは絶望と闇。私は闇にそそのかされてお父さん、お母さんを殺した。
光は見えなかった。私の頬に温かい何かが触れた。何かの持ち主は「よく頑張ったね。」と言った。そして私の手を握って私を本当の光に引っ張った。光なんて存在しなかった。そこで意識を失った。ユルサナイ
暗がりの中で
(本稿を下書きとして保管)
2024.10.28 藍
『どうして…』
私はいつも一人勉強が苦手で手が付けられないことに恐怖があるそんな私は今日も学校にいかなければならない学校が怖い勉強が怖い先生に会うのが怖い何もできないどうすればいいの?
―私へ―
今の調子はどうですか?私は勉強に集中できずにいますいつかこれを読む私今からでも遅くない夢があるなら勉強は、必要頑張って未空ならできる怖くない頑張ってみてやらなきゃわからないでしょ?
そんな手紙を書くときが一番楽しい!
頑張れ自分未来の私のために!
「暗がりの中で」
あなたは誰なんだろう。
暗がりの中で私の頬を、胸を、腰を撫でるように触り、愛もないのに愛し合う。
私は貴方の本名も知らないし、貴方も私の本名なんて知らない。
暗がりの中でうずくまっていた私を拾った貴方。
この時間が1番幸せだった。
夜明けが近づくと
永遠ってないんだなと気づく
#暗がりの中で