『日差し』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
日差し
空からの光
それだけで全然違う世界にみえる
私にとって日差しは、何もない。
人間にとっては、暑かったり、暖かかったり、心地よいものだと言う。
私は、アンドロイドだから冷却装置が備わっている。
温度は一定に保たれる。
私もいつか、日差しが暑いものだと、暖かいものだと、心地よいものだと知りたい。
猛夏…
キツイ陽射しで
妬かせてみたい…
恋する気持ちを…
君のね…
君の恋です…
君の恋を僕色に妬かせたい…
ダメ?
ダメですか?
僕は妬いてます…
君が知らない人の名を…
妬いてます……
ねぇ…
妬いてくれる…
君と近づきたいから…
妬かせるよ…
日差し
(本稿を下書きとして保管)
2024.7.2 藍
地下倉庫の流れる雲は南から鱗の生えた嘘つきの歌を聴かせてみてほしいね(ぜひききたいよ)そのへんの待宵草に
『日差し』
「Aパックでいいか?」
「Bは?」
「品切れだ。明日届く」
「うーん、Aかぁ…うーん」
「諦めろ。ほらっ」
冷蔵庫の前に立つ美丈夫が放り投げたそれは、綺麗な放物線を描いてソファに座ったオレの元に届けられた。
しぶしぶ付属のストローを差し込んで一口吸い上げる。
口の中に広がるハーブのような香りと酸味のある味。
不味いわけでは無いのだが、この味がどうにも苦手だ。
眉間にぎゅっと皺をよ寄せて一気に飲み干し、すかさずチョコレートを口に放り込んむ。
口の中が甘苦いまろやかな味に支配されていくのを感じながら、テレビの電源を入れた。
『...日差しが強くなっています。熱中症や日焼け対策を忘れずに』
天気予報のキャスターの背後には、太陽から身を守るようにして日傘をさす女性のイラストが合成されている。
傘の形は昔から変わらないな、なんて考えているうちに番組は終了を迎え、CMが流れはじめた。
眩しい太陽の光の下を、汗を流しながら自転車を漕ぐ少女。
自転車を止めて冷えているだろう、ペットボトルの飲み物をゴクゴクと飲む。
背景には青い海。太陽の光を反射してキラキラと輝いている。
「日差し…、日差しかぁ。1度でいいから浴びてみたいな」
「はぁ?」
「だって、気持ちいいって言うし。目を覚ましたら、こう、体伸ばしてさ、カーテンをバッと開けて…」
朝日を全身に浴びるって言うのはどんな気分なんだろうか。
「……気持ちイイどころか、滅茶苦茶痛ぇよ。熱いしな」
「へっ?」
「昔1度ヘマして、浴びたんだよ、朝日。右腕と背中と。そんな長い時間じゃなかったのにだいぶ焼かれて、元に戻るのにひと月近くかかった。まぁ、浴びてみたいつーなら止めはしねぇケドな」
「う……」
少し想像して眉間に皺が寄ってしまう。
「最悪なのが、寝てても起きててもずっと痛ぇんだ。俺達には人間みたいに痛み止めが効かないからな。それこそ24時間ずっと、針を刺してぐりぐり動かされている感じでさ。下っ端の奴らなら浴び続ければ消滅できるらしいけど、俺たちは無理だしな」
「………」
サラリと痛々しいことを話さないで欲しい 、眉間の皺が深くなるじゃないか。
「まぁ、浴びる浴びないはお前の自由だ。で、今日はどうする?」
「あっと、水族館に行きたい。先週から夜の営業始めたらしいんだ」
「OK、じゃぁ、準備するか」
「うん」
男二人で夜の水族館っていうのも微妙だけれど、行きたいところには行く主義なので。
それに一人で行くよりも、二人の方がきっと楽しい。
「あれなら、好きなだけ浴びれるぞ」
「あれ?」
オレの問いに彼は無言で空を指さす。その先にあったのは明るく輝く月。
「直接、日の光は浴びられないが、月に反射した日の光は浴びれるだろ?同じ日の光だ」
確かにそうだ。強さは違うがどちらも"日差し"であることに変わりない。
「そうだね!」
両手を伸ばして"日の光"を全身に浴びる。
「……ねぇ、これ、いつもと一緒じゃない?」
「まぁ、そうだろうな」
くくくっと肩を震わせて笑う彼の背中に、へなちょこパンチをお見舞いする。
出会って今日で200年と少し。彼のことでオレが知らないことは、まだまだ沢山ある。
この先の100年、200年でもっともっと彼のことを知れるだろう。
そしてそれが、終わりの見えない永い生の中で、きっと大切な宝物になる。
#002 日差し
夏の日差しが燦々と降り注ぐ。
うだるような暑さ、
飛び回る羽虫、
全てが煩わしい。
けれどキミの笑顔は、
そんな煩わしさを忘れてしまうくらい、
燦々と輝いているんだ。
暑い、なんて感情を持った。
いつもは心地いい天気なのにこんな具合ということはどうやら演奏者くんは機嫌が悪いらしい。
彼が気分によって天候を変えることができると知ったのはつい最近だった。
急に空から水がドバドバ降ってきて、困り果てながら彼になんなんだろうと言ったら笑顔で『僕がやった』なんて言ってきたのだ。もはや悪魔であろう。
思い通りにならないことがあると天候をいじってしまうらしく『寂しい時は変えるから迎えに来てね』なんてことを言われた。めんどくさい野郎である。
まぁ、そんなわけでボクは彼を迎えに行かなきゃいけない。
ジリジリと焼き付くような日差しに嫌気がさしながらボクは彼を探すことにした。
日差し
放射線、日差し、水
これらには共通点がある。
「浴びる」という動詞をかけられることだ。
そして、放射線は浴びすぎると体に悪影響を及ぼす。
近年、日差しも強くなり、浴びすぎると体に悪い。
将来、水を浴びすぎてはならない日がくるかもしれない。
日差し
日長きこと至る(きわまる)夏至の頃。
今年の夏至は6月21日。
立夏と立秋のちょうど間である夏至は、その字の通り夏に至り秋の準備を始める、この日が1番日差しが長く日の入りが遅いが、もう次の日からは、反転して少しずつ日差しが短く日の入りが早くなる春夏秋冬季節は巡る。
1秒たりとも留まらず進み続ける時間。
今年の夏は至りを過ぎた。
進んで行くしかないのである、終わったことをぐちぐち言わず、裁いても仕方の無い人を裁いたりせず。
夏い至り秋が立つ
裁くのが石打ち処刑が好きな人
他人を裁く前に、自分を顧みる
時間を持つが良い。
怖ろしいくらい
自分は正しいと思い込んでいる
愚かな姿を知ると良い
己を知り百戦危うからずである
日差しは真上
日長きこと至る(きわまる)夏至の頃。
2024年7月2日
心幸
夏の日差しを浴びたねるねるねるねの色は
陽炎のように危うくて儚げだった。
真夏の海でただがむしゃらにヨットの練習に励んだ高校時代。海面から照り上がる強い日差しが身体中に刺さる。サングラスをかけていても目が痛い。肌は真っ黒に焼けた。髪は恐ろしい程に傷んだ。足には沢山のアザが出来た。SNSで見るキラキラした華のJ Kとはかけ離れた見た目をしていた。
けれども、そんな自分が好きだった。
あの風を斬る感覚。波に乗る快感。微かに感じる塩の味。いつも私が主役だと思わせてくれる太陽。
ただひたすらにヨットを走らせていた。ただそれだけの時間が、その軌跡が、私にとってはかけがえのないものだったのだ。
今は社会に出て、みんなと同じように容姿にもある程度気を配るようになった。メイクだって結構上手だし、髪だって綺麗になった。日焼け止めもくまなく塗っている。周りに綺麗になったね、垢抜けたねってたくさん言われる。
でも、少し、虚しいんだ。
上部だけ取り繕っているこの感覚が虚しいんだ。
あの、ただがむしゃらに足掻いた自分の愚直さ、純粋さが失われているような感じがして。
あぁ、日焼けなんて気にせずあの真っ直ぐな日差しにあたりたい。
「日差し」
あー、今年もイヤな季節が近づいてきた
TVでは去年より暑いとゆー
ラニーニャ現象で
ここ最近の暑さはハンパなく
曇ってても皮膚にあたる暑さというのが
解ってしまう。なんかアチイみたいな
自分の子供の頃は梅雨時期って、ちょっと肌寒い時
もあったよなぁって思う
日差しもまだ弱かったような…
変わるもんですね。
これから先の未来が少しでも
いい方向に向かってくれたらと思います
梅茶々
近頃の夏の日差しはどうかしている。火傷しそうだ。実際軽度の火傷をしているような皮膚感覚がある。それはさておき、我が家は2階建てだが、南側の隣家が改築して3階建てになり、我が家に日差しが当たらなくなった。それでも我が家の東側は幼稚園で、園舎が平屋なので午前中は日差しが当たり、真夏などはその午前中の日差しだけで、2階東側の自室の室温は40度台、下手をすれば50度近い室温になる。まるで真夏の駐車している車の中のような室温だ。自室にクーラーはない。夜中も30度台で酷く寝苦しい。最近まで、東側の裏庭の木が成長し過ぎて日差しをさえぎっていたが、それで先述の室温なのだ。最近まで、というのは実は北側の隣家からその成長し過ぎた木のせいで隣家の裏庭の花や植物に日差しが当たらないという苦情が来て、いくつかの太い幹を凄く時間をかけて切ったのだ。ちなみにその木というのは金木犀なのだが、梅雨明け後の自室の室温がどうなるかを考えると恐ろしい。私だって南側の隣家に苦情を言うべき立場だ。そうなると苦情の連鎖だか、私は今はコインランドリーで洗濯乾燥をしているので、洗濯物干しに関する苦情はない。実はこの文章は一度コインランドリーで書いたのだが、OKをタッチし忘れたのか、タッチしたが反応しなかったのか、よくわからないが、帰宅後に見ると、〈日差し〉の文章がないのだ。がっくり来たが、もう一度書き直したのだ。話を戻すと、苦情があるとすれば、冬に日差しが当たらないので、逆に自室が酷く寒いということだろうか。洗濯物干しのような物理的問題ではなく、感覚的問題なので、苦情を言う気持ちにまではならない。それ以前に私は人と話すのが酷く苦手なので、苦情を言う勇気を持っていない。
窓を開けると途端に、取り巻く空気が憂鬱な季節に塗り替わる。快晴だ。もう既に外出したくない。セミなんて鳴いちゃってさ。ああもう今日一日中家にいたい。まあそういうわけにもいかないから、じっとりと窓の向こうのコンクリートを睨んでから朝ごはんを食べる。なんでもいいや。適当に焼いた食パンに、バター…いや、今日はジャムでいいか。ジャムに食パンに味噌汁…は、変か。今日はいいや。
むぐむぐ頬張って豆乳で流し込む。窓向こうから差し込む光に急かされるように身だしなみを整えて、最後の仕上げに。
日傘だ。
頼むぞ相棒、にっくき夏の日差しから、私を守ってくれたまえ。
では、行ってきます。ドアを開けた瞬間早々にくじけかけたのは内緒。
「日差し」
キャラ設定
空想世界で暮らす心を持ち自由に動くドールと人間
ドール世界は人の陰ながら努力を存在維持している
ドール組
名前 L(仮)
設定 ドール世界の王子
性格
俺様気分の子供
主人公(人間)との関係
家に住まわせてもらってる仮家族
一人称
私、僕
キャラ呼び方
貴様 お前 ○○名前
日差しを浴びれない君に。
太陽の代わりに僕が君を照らしてあげる!
だから、ただ君は笑っててよ。
ずっとずっと輝いて、日差しなんか比べ物にならないくらいに綺麗に。
〈お題:日差し〉評価:良作
日射量が増えて来たことで、朝まで読み耽っていたことを知った。
夜通し本を読み進めてしまう悪癖をどうにかしたいと思いつつ、やはり自分の性分かと判って本を閉じる。
外はもう、随分と明るかった。時計を見れば、もう昼前だというに何者も私に連絡を寄越しはしなかったらしい。
あと、数時間で仕事へと赴かなくてはならない。
「日差しが強い」
眠たい体には昼前の日光は辛い。
まるで、ヴァンパイアになった気分だ。
子供の頃は、日焼け対策なんて考えた事もなかった。
真っ黒に焼けた友達の、その薄い皮膚をぺりぺり捲るのが楽しかった。
でも今は、真夏の太陽には殺意さえ感じる。
何の対策も無しに日差しを浴びると、頭も、腕も、炙られているような、刺されているような痛みを感じる。
あー·····冬が恋しい。
END
「日差し」
さわさわと
日差しが揺れる
カランと響く
夏の音
爽やかな風が通りすぎた
#日差し