『放課後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
(放課後。)🦜
あのね
・僕達・・雀の勉強はね。
食べ物を探す方法や、
・危険な
天敵から
身を守る方法を
勉強する事
なんだね。🦜
✣人間しゃん、みたいな
義務教育は無いけど、
・生き残る方法を
勉強するんだね。🦜
「放課後、何してるかと
聴かれても。🦜
・テレビは、無いし、
・ゲームも、無い。
まして、
・漫画なんか、観ても
全然、面白く無いし
読め無いんだね。」🦜
✣だから、放課後は、
電線の上で皆を
観察しているんだよ。🦜
・今日は運転違反で
警察に捕まった
車が居るとか。🦜
・まだ小学生で
可愛い女の子が
歩いて居るなとか。🦜
【世の中の移り変わりを観察
しているだよ。】
「放課後」
放課後一緒に帰ろう。
君に勇気を出して、そう言った。
内気でいつも言いたいことが言えない僕に勇気を君がくれた。
今日は放課後のことで頭がいっぱいだった。
放課後になり下駄箱に行くと君が待っていた。
おまたせ。と僕が言うと遅いよーと君は怒っていた。
ごめんね。と僕が言うと君はしょうがないなーと僕に言った。
可愛い君の姿に僕は思わず笑みがこぼれた。
帰ろっか。と君が言う。
ずっと君に伝えたい言葉があったのになかなか言えない僕は自分に嫌気がさす。
ねぇ、君はよく誰かと帰るの?と君が僕に聞いた。
ううん、そんなことないよ。と僕は答えた。
君には彼女とか居ないの?と続けて君が聞く。
居ないよ、と僕が言うと君はじゃあ、好きな人は?と聞いた。
そういう君は?と僕は聞いた。
私はね、居るよ。という君。
僕も居るよと伝えた。
私はね、ずっと好きなんだ。という君に僕は何も言えなかった。
いつまで待てばいいのかな。と君は言う。
ねぇ、ちょっといい?と僕は言った。
何?という君に僕はずっと君が好きだった。と伝えた。
やっとか。という君に僕はえっ?という言葉が出た。
ずっと待ってたよ。私も好きだよ。と君が言った。
これが僕の今の彼女との甘い放課後の思い出。
海色の切手が無きゃダメだよ。
私はある人に手紙を出そうとしていた。
問題は、名前も思い出せないし、
住所も、生きてるか死んでるかすら
わからないこと。
そんな時
噂を思い出した。
「放課後ポスト」。
学校から開放された放課後のように
自由なポスト。
なんでも、
そのポストは
住所や宛名が書いていなくても
ポストの上にとまっているカモメが
必ず届けてくれるらしい。
でもまさか
そのカモメが喋るとか、
普通の切手じゃダメなのとか、
そんなことは予想つかないよね。
ねー、ボクもう今日の分運んじゃうけど。
カモメに急かされる。
ごめんなさい。切手、それ以外持ってないんです。
海色の切手、本当に持ってないの?
カモメはポケットをまじまじ見る。
よく分からないが、
ポケットをまさぐると、
藍色のような、水色のような、
綺麗な切手が1枚出てきた。
手書きのような字で
"Good Midnight!"
と真ん中に書かれていた。
ほら、あるじゃん。さっさとこの切手の上に貼って。
は、はい。
切手を貼ると、
さっきまで空白だった
住所と宛名の所に文字が現れた。
なるほど、この切手のおかげで
カモメが運べるんだ。
ね、キミさ、あとでそこの雑貨屋行きなよ。
と言うと、
カモメは数枚の手紙を持ち、
すぐに飛び立ってしまった。
言われた通りに雑貨屋へ行くと
フクロウに似たあの人が
店員さんだった。
お久しぶりです。
その声は
驚きすぎて
すぐお店のドアを閉めた
私の耳には届かなかった。
題 放課後
放課後は好きじゃない
だって、みんな部活で私はやることないし。
私は動くのが嫌いだから、1人帰宅部だ。
部活すればって友達に言われるけど、興味ないんだよね。
それに早く帰りたい。
だから、嫌いなのは、正確にはホームルームが終わってから家に着くまでの一人の時間だ。
靴箱から靴を取り出して、帰宅しようとした時、ちょうど同じクラスの竹下と一緒になった。
「あ、宮野、今帰り?」
「うん、帰りだけど・・・竹下は?部活は?」
結構体育で活躍していた印象だから、運動部なのかな、と思って聞いてみる。
「部活してないけど、帰宅部。他の友達みんな部活でさ」
「あ、竹下も?一緒だね」
私はその返答を聞いた途端親近感を覚える。
「宮野って部活してないんだ?してそうなのに」
「私もそう思ったけどね、竹下も部活してそうって」
「僕?僕は早く帰って勉強したいから」
「え?そうなの?!」
意外な返答が返ってきて、びっくりして、竹下をまじまじと見る。
私と同じ部類の人間だと思ったけど、全然違ったみたいだ。
「そうそう。東高目指しててさ、だから部活してる時間惜しくて」
「す、すごいね・・・」
超難関校の名前を聞いて、私は萎縮してしまう。
私みたいに面倒なことしたくないっていう理由じゃないんだ。
「すごくないよ、だって僕がしたいことだから」
「いや、凄いから、私部活とか面倒だな、とか、家でゆっくりしたいなっていう理由で部活し出ないだけだもん。すごく尊敬するよ」
私がそう言うと、竹下は照れたように頭をかいた。
「ありがとう。でも、頑張っても、なかなか学力が届かなくて、部活やってたら受からないっていうのが本当の所なんだけど」
「すごいよ〜!そうやって目標にむかって頑張れるのって才能だと思う!!私もそういうこと見つかったらいいのになぁと思うよ」
「宮野はないの?目標」
私が竹下に感心していると聞き返された。
「え?う〜ん、絵を描く位かな?コミック読んで、模写したり。イラスト描くのは好きなんだ」
「そっかぁ、じゃあ美術部とかも良さそうだけどね」
「なんか違うんだよね、美術部みたいなのじゃなく、私はコミック調のイラスト描きたいんだ。そういうの描いている時は、楽しいから、家に帰りたいってのも正直ある」
私の言葉を聞いて、竹下が頷いている。
「そっか、宮野もちゃんと自分の好きなことしてるんだね。それも目標に続いてる道かもね」
いつの間にか、一緒に下校の道をたどっていた私たち。
話に夢中になって無意識に一緒に歩いていた。
「これが将来の道に続くと思う?私、自分に才能あると思えないんだ」
イラスト、ネットで見ると沢山上手な人がいて、劣等感にいつも負けそうになってしまう。
私にはできないんだ、無理なんだって。
でも、描くことは好きだから、やめてないけどね。
ひたすら絵は描き続けているけど。
「続けていれば夢に近づく確率上がるんじゃないかな。僕も、勉強毎日してるけどさ、正直無理って思う日もあるけど、でも、やらなければ確率は平行線のままだけど、やりつづければ合格率は上がると思うんだ。そうしたら頑張れるよ」
「確かに」
私は竹下の言葉を聞いて頷いた。
そうだよね、描かなければ画力も上がらないけど、小学校の頃から頑張っていた私は確実に上手くなってる。
コミュニティでも、上手いって言ってもらえる時はとても嬉しい。頑張ろうって思う。
「お互い、毎日コツコツ頑張ろうよ。そうしたらきっと、自分の夢に近づけるから」
「そうだね・・・そうだね」
私は竹下の言葉に何度も頷いた。
夢は・・・漫画家の夢はいつか叶う日が来るかもしれない。
少なくともやらないよりやりつづける毎日の先に希望はあるって思えたから。
「ありがとう、竹下」
私は竹下に笑いかけた。
こんなにウキウキする気持ちの放課後は初めてかもしれない。
「どういたしまして」
竹下は私に笑い返した。
何となくその場の空気が明るく色づいた気がした。
私達はそのまま、最寄りの駅に着くまで、お互いの夢について語り合いながら帰っていったんだ。
芋虫の気持ち悪さは、上から見たせいなんだと思う。
細いアスファルトの道を、アオムシが這っていた。
鮮やかな黄緑色のアゲハのアオムシは、ふっくら膨らんだ偽の頭の節の下から、もわっとした柔らかな頭を懸命に伸ばして、せっせと足を進めている。
しゃがんで覗き込む。
離れてみると、うねうねら、ぐにゃぐにゃと決まりなく動いてみえる体だが、近くでよく見てみると、つやつやの節の下に、みっちりちょこちょことついた小さな足たちが、規則正しく動き続けているのがわかる。
顔を上げて辺りを見回す。
アオムシが道を見つめてせっせと歩いているその先を辿ってみる。
どうやらアオムシは、校庭の隅の小さな畑の、蜜柑の木を目指しているようだ。
放課後の校庭は騒がしい。
みんな、放課後にはまだお家の人が帰っていないから、学校が終わったら、学童の教室へ下校する。
それから、学童の教室で宿題を終えて、校庭で遊ぶ。
僕も、みんなも。
だから、今も校庭は騒がしい。
ついさっきも、鬼ごっこをしている一年生が、僕とアオムシの脇を走り去っていった。
踏み潰されたら可哀想だ。
それに、踏み潰しても可哀想だ。
三年生のあの子は、今日はおろしたての新しい俊足で来たと自慢していたし、今日、僕たちの学童教室に来ているアルバイトのお姉さん先生は、虫が苦手だ。
僕はアオムシにゆっくりついていって、見張ることにした。
校庭では、低学年の子たちが、きゃあきゃあと声を上げながら、走り回っている。
元気の良い子たちに囲まれて、六年生のリーダーが大声を張り上げる。
「グーとパーで分かれましょ!!」
向こうの鉄棒では、高学年のおとなしい子たちが2、3人くらいで固まって、お話をしている。
僕はゆっくりアオムシについていく。
アオムシの足は、意外とゆっくりで意外に早い。
じっと見ていると遅いけど、ちょっと校庭に気を取られると、いつのまにか一歩分くらい前にいる。
おばさん先生が、別の先生とお話をしている。
お姉さん先生は汗を拭いながら、小さい子と一緒に校庭を走り回っている。
カラスが鳴いてる。
かあかあ
僕はアオムシについていく。
このアオムシ、首のあたりに青いラインが入ってて、カッコいい。
なんだか、中学生とか高校生のお兄さんたちが履いてる、スマートな運動靴みたいだ。
なんで緑なのにアオムシって言うのか、今まで分からなかったけど、今分かったかもしれない。
きっと、この青いラインの青なんだ。
だって、ピカピカの黄緑の中にくっきりと引かれた青は、本当にカッコいい。
僕はアオムシについていく。
「鬼ごっこに入らんの?」
振り向くと、汗まみれのお姉さん先生が立っていた。
僕は首を横に振る。
ちゃんと断る理由も言った方がいいかな?と思ったけどやめておいた。
お姉さん先生は、虫が苦手だから。
「本当にいいの?」
お姉さん先生は、不満そうな、心配そうな顔で、そう聞いた。
「うん、僕、しない」
僕はダンコとして言った。
「…そっか、入りたくなったらいつでもおいでね!」
お姉さん先生は、ちょっと困ったような顔をしてそう言って、校庭へ走っていった。
僕はちょっとホッとして、それからまた、アオムシについていった。
アオムシが学校の畑の土についた時、笛の音が聞こえた。
外遊びの終わりの合図だ。
僕はまた、ホッとした。
アオムシがここまで来るのをちゃんと見れてよかった。
ホントは木に登るところも見たかったけど。
「帰るよー!」
おばさん先生の呼び声が聞こえる。
賑やかなみんなの声が、おばさん先生の方に移動していく。
バイバイ
僕はアオムシに手を振って、走り出す。
五時のチャイムが、放課後の校庭に鳴り響いた。
【放課後】*125*
学校から駅まで一緒に歩いて
早帰りの時はそのまま電車でお出かけ♪
部活帰りには友だちと駅でよくアイスも食べたなぁ
懐かしーーーい
制服…今着るとヤバいコスプレ笑
「放課後」
学校にも家にも
この世界の何処にも
私の居ていい場所は無かった
私の存在は許されなかった
追い出されるように
学校へ向かい
皆んなに笑われながら
家へと帰る
″このまま消えてしまおうか″
放課後の憂鬱...
澄んだ空に助けられていた
あの頃の私
放課後
今日は高校の卒業間際に起きた出来事を回想してみようと思う。
卒業式を二週間後に控えたある日の放課後。
私は教室で友人といつものおしゃべりに花を咲かせていた。
それはお互いバイトまでの時間調整でもあった。
今となってはどんな話をしていたのかまでは記憶にないが、おそらくは女子の関心事である新色コスメの話や、バイト先の人の噂話、好きな歌手のMVの話だったり、ときどきはそこに恋の話も混じっていたかもしれない。
この年頃の女子たちといったら、もう話したいことが次から次へと溢れ出してきて、いくら時間があっても足りないくらいなのだ。
そのとき、
私たち二人しかいない教室にタタタタタと数名の男子が入ってきた。
忘れ物か何かだろうと気にも止めずにいたら、その中の一人が意志を持ってこちらへと向かってくるではないか。
その子はすらりと背が高く、勉強は出来るが寡黙なタイプ、普段から女子との交流は少なめだったように思う。
私はと言えば、勉強は大の苦手、その代わりに誰とでもすぐに打ち解けることが出来るという特殊能力を持っていた。
え?なに?
私が戸惑っている最中、あとの男子二人が友達を廊下へと連れて出ていくのがわかった。
あー、何か始まるな。
しかも、たぶん面倒くさいことが。
こういう予感は何故か当たるように出来ているものだ。
案の定と言うか、いわゆる告白というものだった。
「三年間ずっと好きだったんだ。」
彼は怯むことなく私の目を見てそう伝えてきた。
まさしく覚悟を決めた武士のような凛々しい顔付きをしていた。
一方、私の方はと言えば、内心どうしょもないくらいにたじろぎ、うろたえていたと思う。
当たり前だ。
彼らはきっとこの日のために何度も綿密なシュミレーションを重ねてきたのだろうが、私にとってはまさにこの瞬間が青天の霹靂なのだから。
「あー、でも、私付き合ってる人いるよ。」
私は動揺を顔に出さぬよう、努めて冷静にそう言った。
当時、私には学校外に三歳年上の彼がいて、他の人が付け入る隙がないくらい二人の関係はうまくいっていたのだ。
「知ってる。だから付き合ってとは言わない。ただ、気持ちだけは伝えておこうと思って。」
彼は堂々とはっきりそう言い切った。
付き合うことが出来ないと分かっている相手に告白する意味なんて果たしてあるのだろうか?
自分の気持ちだけを一方的に押し付けられても私には何も出来ないのに。
身勝手過ぎる。
私は無性に彼を責めたくなった。
でも待てよ、何かが引っ掛かる。
そのとき、ふと過ぎ去った日々の記憶が頭の隅をよぎった。
あれは確か高二の修学旅行のときのことだ。
彼らと班行動が一緒だったことを思い出したのだ。
どういう経緯でそういうことになったのかまでは覚えていない。
島根県の津和野を散策して回ったとき、彼は常に私の隣にいた。
お土産屋さんでソフトクリームをおごってくれ、そのあとお揃いのキーホルダーまで買ってくれた。
帰りの新幹線では席が隣同士で、あんなに盛り上がって一緒に写真を撮ったではないか。
うとうと眠り込んでしまい目を覚ましたときに私を包んでいたのは、彼の大きなコートだったっけ。
今の今まで忘れていた記憶が、一気に私の脳内を駆け甦っていた。
そっか、そうだったんだ。
彼はただの身勝手な人なんかじゃなかった。
すでにあの頃から、彼なりに気持ちを伝えようとしてくれていたではないか。
私は鈍感な自分を恥じた。
と同時に、どうにかしてこの場を収めなければならないと思った。
「じゃあ卒業までの二週間は今まで通り友達として過ごそう。」
私は取り繕った笑顔でそう言うのがやっとだった。
彼はホッとしたのか初めて少し笑顔を見せた。
でも、結局この約束は守られなかった。
なぜなら、私は卒業式までの間、彼と話すことはおろか、顔を見ることさえも出来なかったのだから。
現実というのは結構な確率で残酷だ。
小説や映画みたいに美しいラストシーンが待っているなんてことはほとんどない。
あれから三十年以上経った今でも、あのときのことを思うと胸が痛む。
大人になった今ならもう少し上手くやれるのにという私自身の反省に似た後悔と、当時の彼の勇気を最大限称えた上で、この話は終わりにしようと思う。
お題
放課後
『放課後』
これは私の初恋の話。
卒業式が近づいていたある日、私は卒業を祝うためにクラスの仲のいいメンバーと黒板アートをすることに。その準備をするために放課後遅くまで残っていた。
その日偶然私の好きな人も放課後残っていて、私は準備が終わって帰ることができたけど、彼がいるので友達と話してわざと彼が帰ろうとするのを待っていた。
そして彼が帰ろうとしているのを確認して、私も学校を出る。彼とは帰る方向が一緒だけどさすがに横は歩けない。だけどね、彼が手を降ってくれたんだ!!
でもごめん。私恥ずかしすぎて手振り返せなかった。
今はそれを後悔している。進学してからも彼とは同じ学校。それからも何回か手を降ってくれたけど返すことができなかった。それから少しして付き合うことになった。初恋が叶ってしまったんだ。付き合っている時も手を降ってくれて、一度返すことができた。
でも今は別れてしまった。だから後悔してるんだ。私が振り返したあの時が彼が手を降ってくれた最後だったから。ごめんね、ずっと返せてなくて。
私が学生だったころ
まんが本 全盛期だった
月刊も週刊もあり
本屋も活気があった
私はまんが同好会に入り
放課後はまんがを読む日々
なんて素敵な日々
それでは飽き足らず
まんがの絵の上に
薄い紙を敷き
ひたすら写す作業
流れるような線にうっとりする
放課後はみんな好きな事をする
私は毎日 まんがで
うっとりしていた
ー放課後ー
受験が終わり、
卒業式も近づいてきた頃
ある男子友達から
「卒業式の放課後一緒に帰ろう」
と言われた。
私は、
「ごめん、他の友達と帰る約束してて」
と断った。
卒業式が終わり、
いろんな人と写真を撮った。
もちろん、
その男子友達とも写真を撮った。
2人でではなく、
他の友達と一緒に。
その1人が
「あいつお前と一緒に帰りたいらしいぜ」
とにひっと笑いながら言った。
一瞬言葉に詰まり、
「知ってる。」と私は答えた。
卒業式が終わり
しばらく経ったある日、
その男子友達から
LINEで告白された。
合格発表の直後だった。
どうやら
私と同じ高校を受けたけど
不合格だったらしい。
私は、
卒業式の日「知ってる。」と言ったように
全てを知っていた。
告白される
一年前。
私のことを話しているのを
たまたま聞いてしまったことがあるからだ。
私は、
心が痛くなった。
受験前で
あまり振り回したくなかった
というのは、
きっとうわべだけで
自分は好きじゃないのに
自分が相手に、まわりに
振り回されるのが
嫌だっただけだろう
離れようとすると、
相手が近づいてくるし、
辛い思いもさせるだろう
近づこうとすると、
今は良くても、
先がもっと辛くなるだけだろう
近づくこともなく、離れることもなく、
なんとか「友達」としての
距離感を保とうとするけれど、
この時が来てしまったんだ。
私は、高校が離れることを理由に
できるだけ優しく、
付き合うことを断った。
「気持ちを新しくして、
高校でお互い頑張ろうね。」
「友達としてよろしくね。」
気持ちのこもらない定型文。
同じ高校じゃなくて良かったと
思う黒い自分を
私達の関係を
冷やかしてきたやつと一緒に
呪ってやりたくなった。
ふと、
彼の投稿を見た。
「気持ちを伝えられてよかった。
高校から気持ちを新しくして頑張ろうと思えた。」
私の気持ちのこもらない文章で
気持ちが変わったなんて。
振られた側でもないのに
自分が惨めに感じられて
涙が出てしまった。
放課後
授業が終わりやっと一息
一番好きな放課後のはじまり
音楽室でこっそりピアノの練習
気づいたら時間を忘れ夢中になっていた。
友達の少ない私、いつも放課後になると
いきたきなる、音楽質。
放課後の部活帰り。小さな商店でお菓子や飲み物を買い、部活仲間数人で家のガレージに集まって、おしゃべりしたり、歌を歌ったり、ゲームをしたりしていた。あの頃しょっちゅう飲んでた缶のあったかいミルクティーの味、今も思い出せる。今では甘過ぎて全く飲まなくなったけど、飲んだら懐かしく感じるだろうな。
「放課後」
今日の放課後話がある.....
そう彼に言われた。
何を言われるのか全く分からなかった。
でも、そんな予感はしていた
あぁ、ドキドキするな...
放課後の時間が来た
そろそろ行かないと......
彼になんて言われるだろうか、
考えれば考えるほど色んなことが出てるく、
約束の時間、 行かなきゃ。
日記
自分の性向特徴がなりたい自分を裏切っていて俺は無力で悲しいと思う日だった うまく話せるなんて過度な期待で叶わない方が普通の願望なのに、1度緊張した瞬間にうまく話さなきゃ話さなきゃと焦るばかりで相手と会話のラリーを続けることが上手く出来なくなる 今日はそれであたりを気まずい空気にしてしまい本当に申し訳なかった。また、奇跡的に糸口を掴めればできるのだという経験もつめたけれど逆に言うと糸口を掴むのが本当に難しい これは相手ではなく自分の問題で、どんな形であれ(尊敬や憧憬であれ軽蔑であれ)心の中で隔てを置いた瞬間普通に話せなくなるのだと思う フラットに話したい…話せなかった、悲しい…でも話せた時もあった、難しいけどこういうのの積み重ねで話せていくんだと思う 隔てを取り払いたい 取り留めない日記終わり
最近できたコンセプトカフェに行こうと職場の仲間に連行された。
出来てから一週間経っているから、客足も落ち着いているからと言うことで、そういう場所と知らぬままに連れてこられた。
勿論、部屋によっては教室だったり、専門教科室だったり。調理場が家庭科室、スタッフルームは職員室と微妙にこだわりを感じる。
お客さんも学生になれるとコスプレ衣装も貸し出されていて、面白そうと思った。
俺は見た目的に童顔の部類に入るからと、学ランをコスプレしろと渡され、結局来たみんなでコスプレすることになった。
一人なら恥ずかしかったけれど、年齢気にせずみんなでやるから恥ずかしさなんてどこかへ飛んで行った。
写真を撮ったり、色々話しているうちにまあまあ時間が過ぎたと思った頃合いに、近くで盛り上がっている声が聞こえる。
聞き覚えのある声になんか心に引っかかって、俺はトイレに行くと離席して声の主を探した。周りを見て歩くと向こう側から、それこそ聞き覚えのある声が耳に入った。
「あっ!」
その声のする方に振り向くと、恋人が彼女の同僚と一緒にいて、俺と目が合った。
彼女が思わず零してしまった声と、視線の先に俺がいたことで、彼女の同僚はニヤニヤしながら俺たちを交互に視線を送る。
「ちょ、ちょっとすみません」
慌てて恋人が俺のいる方に出てきてくれると、俺の腕を引っ張って人気の少ないところに連れていかれた。
「な、なんでここにいるんですか!?」
「いや、そっくり返すよ。しっかりコスプレしちゃって」
「学ラン着ている人に言われたくありません」
お互いに声を小さくしながら、今の状況の説明を求めあった。でも、怒っていると言うよりは、驚いていたようだった。
マジマジと俺の全身を見て、目を細めて微笑む彼女はそっと耳打ちしてくれる。
「可愛いですよ」
「それを言われて喜ぶ男は少ないと思うよ」
「でも、可愛いですもん」
俺も彼女の全身を見つめると、ほんの少し唇が尖ってしまった。
「相変わらず無防備」
彼女はセーラー服に身を包んでいるのだが……スカートが短いのだ。
自分のプロポーションの良さと可愛さをもっと自覚して欲しい。
まあ、一緒に来ている同僚達は女の子ばかりだからか、どうしてもその辺の感覚が鈍くなっちゃうのかな。
「そんなことないですよ?」
納得がいかない彼女は首を傾げる。そういう仕草も可愛いんだけれど。
一つため息をついて考える。
「似合いませんか?」
「似合ってる、可愛い」
その言葉を聞くと、頬を赤らめながら笑ってくれた。うん、可愛いです。
彼女は俺の手に自分の手を重ねた。
「放課後、どうしますか?」
放課後……?
あ、この後ってことかな?
ここは学生をコンセプトにしたカフェだ。彼女はそれを楽しみ始めたようだ。
場所が場所だから、俺も乗ることにした。
「連れ去っていいなら、放課後デートしよ」
俺の言葉の意味を理解した彼女は嬉しそうに笑ってから、俺の肩に自分の額を乗せてくれる。
「嬉しいです。みんなに言ってきますね」
おわり
一四九、放課後
放課後
部活の時間のギリギリまで残っていたのは
あなたが教室に残っているから
少しでもあなたの視界に入っていたいから
あなたのことを知りたいから
あの日、放課後
私と全く違う系統の子が好きなことが知れたから
私はやっと諦めがついた
放課後の僕ら騒然衝撃ニュース
人気アイドルKM失踪!(1978年)
グラウンドを汗も拭わず走る君を
友の肩越しに見てた放課後
#放課後
放課後
毎年母校を訪れている。そして今年も。
今はもう放課後。教室に生徒はいない。
昼間はたくさんの声で賑やかなのに、夕方は何だか寂しくなる。この感じが懐かしい。
といっても、私が訪れるのは夏休みだから1日誰もいないのだけれど。
たくさんの思い出がある。
眠かった授業。誰も真面目にしない掃除。そしてこの景色。昨日のことのように思い出せる。
窓から差し込む夕日を眺めながら、かつての自分の席に座る。その時スマホが鳴った。画面を見る。
『もう還らなきゃだめだよ。還ってこい。』
通知にかかれたそれを見て私は¿¿¿¿???
「あ、私、死んでるんだった(笑)」
眠かった授業。誰も真面目にしない掃除。そしてこの景色。死ぬ前に見ていた1日、これしか思い出せない。
窓から差し込む夕日、窓から差し込む夕日の時だけ。
毎年毎年毎年毎年お盆にだけ、地獄から帰って来られるのよ。この時間に。
私が窓から突き落とされたこの時間にさ。
返してよ。私の平和だった放課後を返してよ。
地獄に還りたくない。返してよ。
平和な放課後を返してよ。
返してよ返してよ返してよ返してよ返してよ返してよ返してよ返してよ返してよ返してよ返してよ返してよ
放課後
入学して間もない4月のある放課後。
そこまで話したことがないクラスメイトと、初めて同じ掃除当番になった。並んでモップ掛けをしているうちに、意外とスラスラと会話が進んだ。
部活入ってるんだっけ?
ああ、陸上部。そっちは?
数学研究会。
そんなのあるの?
さあ。先生に部活には入らないと伝えたら、そうなってた。うちの学校は、全員部活に入るってことになってるから、帰宅部だと困るんだろ。学校としては。
ああ、そういうことか。んで、実際はなんかやってるの?放課後。
特別教室で勉強してる。東大に行くつもりなんだ。
マジで?すごいね。数学も勉強してる?
もちろん。
じゃあ、数学研究会で合ってるじゃん。
──という話をした。1年生の時だ。
学年が変わってからは別のクラスになり、挨拶程度に話すぐらいだった。
その後、彼は本当に東大に入った。
高校最後の登校日、彼が僕に会いに来た。
東大、行くよ。
そうか、すごいな。よかったな、数学研究会。 と、僕が言うと、
覚えてたのか。と嬉しそうに彼は言った。
東大志望って言ったの、お前に言ったのが初めてだったんだよ。なんであの時そんなこと言ったのか、自分でもわかんないんだけどさ。それにしてもよく覚えてたな。
そうだよな。よく覚えてたよな。
そこから少し話して別れた。それからは会ったことはない。
友人という程ではなかった。それなのに何故か、あの時の会話はとても印象に残っている。この不思議な感覚は、理屈なんて気にしなかった、青春時代だったからこそのものなのかもしれない。