『放課後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日は大好きな先輩と話せる口実があるのだ、と登校してから何度も繰り返し言っていた彼女。余程楽しみなのだろう。
授業終了を告げる音が鳴り、隣の彼女はそわそわし始めた。落ち着きのないソイツを暇つぶしに眺めていると、ようやく担任がやって来た。HR中に隣をちらりと見やると、今にも頭から湯気が出そうなほどに緊張していた。この様子じゃ、内容なんて頭に入っていないだろうからあとで教えてやるとしよう。
そんな事を考えている内にHRが終わり、彼女は待ちかねたように飛び出していった。
頑張れよ、と一言、心の内で応援の言葉を投げかける。
HRが終わってすぐ、私は走り出した。階段を駆け下りて、3年生の教室の階で先輩を待ち伏せる。
─── 来た!
「先輩!今日の放課後の部活の演奏会、ぜひ見に来てくださいっ!」
向かいの棟に、溢れんばかりの笑顔で先輩に話しかける彼女がいた。
饒舌で若干のノリで押し通す、積極的に踏み込んでくる後輩。
あの先輩からは、彼女はきっとそう見えているのだろう。
先輩と話せる。たったそれだけの事で一限から六限を緊張した面持ちで過ごして、その一瞬のために何度も練習をする健気な彼女を知っているのは、僕ひとり。
チャイムが鳴って、部活に行く人、帰る人、それぞれ同じ廊下を歩く。皆が部活や帰路につく中、1人3階の部室とは逆の棟に行く。あぁ、この景色が好き、1人だけの特別。誰にも教えてあげない、この綺麗な夕焼けは。
部活が終わって暑い日差し、セミの鳴く中、
皆が疲れた顔で、でもどこか楽しそうで寂しそうな顔をしながら家に向かう。
授業終わりのチャイムが鳴った瞬間、
私はまとめていた荷物を手に持ち
一目散に教室を後にした。
走る私の耳には彼の音楽が流れている。
鞄には彼のライブTシャツ、ペンライト。
学校終わりで疲れているはずの私の顔は
いつの間にか笑顔になっていた。
今日は、彼のFIRSTLIVEだ。
放課後
君の隣で手を繋いで帰ってる。
そんな妄想していても
帰る方向違くて
僕の思いも君の想いと違くて、
友達といても少し物足りない帰り道。
放課後
私は 放課後に初めて窓から運動場を見た
部活をしているあの子を見た
いつもは何にも思わなかった
でもふとドキドキした
あの子が好き‥
私は 初めて恋をしたのかも‥
しばらく 彼をみていた。
#放課後
放課後…
淡い想い出…
彼女と彼の秘密…ꕤ*.゚
放課後
君と一緒に居たい時
憂鬱な、あるいは退屈な学校生活の終わり
最後のチャイムが鳴り響けば
そこはもう私だけの世界
誰とも関わる必要のない、ひとりだけの世界
#放課後
辛い部活が始まる。
早く辞めたい部活が始まる。
放課後
周りは友達とお話して幸せそうな笑顔を浮かべてる
でも私は誰からも話しかけられない
自分が最後に笑ったのはいつだろう
私はまた笑顔になれるのかな、、
誰か私を笑顔にしてよ、、
キスで許して
#放課後
放課後はアタシだけの時間。
好きな服で着飾って。
もうひとつのアタシに変身する。
放課後
あなたと会えることを、楽しみにしてた
階段
隣に座る君
夕日
鴉の群れ
下校途中の小学生
#放課後
好きな人を見てると、1日があっと言う間🤭いじめられてても、好きな人を見でるのが幸せだった😳
寄り道して帰ったあの場所
君の姿さえ
見つけられればしあわせだった
そう思えたのは
『放課後』が
過去になった
今だからか
#放課後
放課後、日直の仕事で黒板を消している時だった。
「ああ、佐々木さんありがとうございます。」
そう言われて振り返ると担任の冨田先生がいた。
「先生、いらっしゃったんですか」
「はい、日誌を君からもらいにきました。」
先生だ。胸が痛い。私は、先生がずっと好きなのだ。
「あっ、日誌ちょっと待ってて下さい。」
鞄を開けて探ることさえも手が震えてまともに出来ない。
がっしりとした先生の肩を眺めていることしか出来なかった。高校生活二年間ずっと。私は、臆病で人見知りでおとなしいから、先生の顔をあまり凝視したことがない。気持ち悪いと思われるのも嫌だったからだ。でもたまに目が合ったとき、彼の瞳があまりにも美しくて艶やかで私はこの瞳に映る事ができるような人間になりたいと思った。
「お願いします。日誌遅れてしまってすみません。」
「ありがとう。」
「はい。すみません。」
「ははっ、君は真面目ですね」
「ごめんなさい。」
いつも私は謝ってばかりだ。
「どうして謝るのですか、」
「いや、なんか、ちょっと。」
また目を見て言えない。それが辛い。こういう自分が本当に嫌いだ。
「佐々木さん無理にね、目を合わせようとしなくていいですよ。・・・私は、佐々木さんのそういう真面目で一生懸命な所、とても感心します。いつも本当に頑張ってますね。ありがとう。」
「はっ、はい。」
泣きたい。先生、貴方を好きになって良かった。冨田先生は既婚者で子供もいて立派なおとうさんで立派な先生だ。私の恋は叶わない。でもいいのだ。貴方という存在を愛することができた。もうそれだけで。
“放課後”
帰りの挨拶
チャイムと同時に教室を出るみんな
1人、取り残される教室
いつもは座れない席に座る
教室の1番奥、窓の隣
サッカー部と野球部の掛け声
遠くからはテニスボールを弾く音
窓を開ける
青春の風
僕らの青い思い出