『手ぶくろ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
手ぶくろ
君の手を包み込む
冷えないように守ってあげる
僕はいつだって君と一緒にいる
君をあたためる
僕には双子の兄弟がいる
あいつも君をあたためている
あいつは右手僕は左手
大事にされるのはいつだってあいつで
僕はちょっとだけジェラシー
君に大事な人ができた
君はその人の手を取るために
あいつを外してポケットにつっこんで
君の手はその人のポケットに入った
あいつのことちょっとだけ可哀想に思うけど
僕のことなんてガン無視ですよね?
僕たちは今日も君の手をあたためる
自然に当たり前のように
だけど僕たちは
君のことが大好きなんだ
君は知る由もないだろうけど
手に息を吐いて暖めていたら、恋人が手袋を片方貸してくれた。空いている手は、繋ぐ。
その温もりが、オレの心に沁みた。
気にしないんだな、おまえは。人に見られても構わないんだな。
オレも、そのうち、そうなれるかな。
「今日、最後の公式大会だね」
「だーかーらー最後じゃないって!勝って優勝すんだろ!」
「そうだね、寒っ」
「ほら、これ、手袋俺の片方やるよ」
「有り難いけど、選手は手を暖めときな、勝つんでしょ」
「いいから、俺のだから大きいかもだけど」
「分かった、帰りに肉まん奢るよ」
「ピザまんでもいい?」
「駄目」
「何でだよ!」
「いいよ」
「ん!手袋してない方の手寒いだろ」
「いや、そこまで別に」
「ポッケに手突っ込むより人肌の方があったけえよ、俺体温高いし」
「分かった…カップルっぽい」
「カップルだかんなー、手くらい繋ぐだろ」
「本当、バカップルじゃん」
『手、暖かいな』
誕生日
手ぶくろくれた
亡き息子
穴繕ってる
仏壇の前
大切にしていた一対を
片方だけ無くして
もうひとつを手に
なつかしく哀しく思う
愛する人の不在を感じるように
「手ぶくろ」
#284
手ぶくろ
小さい頃
読んだ絵本
手ぶくろ
大きな手ぶくろの中に
どんどん動物たちが
入っていっぱいに
なるお話
可愛かったな
なな🐶
2023年12月27日 50
「手袋落としましたよ」
あの時勇気を出して声をかけた。
もしも手袋を落とさなかったら。
もしも手袋を拾わなかったら。
運命の糸でつながっている。
手ぶくろ。
同じ手の大きさだから
私が使ってる
手ぶくろを
片方渡そうか?
そしてもう片方の
おてては
コートのポケットに
入れて
いつまでも
暖まろう。
・左手は手ぶくろ 右手はポケット あなたの左手と一緒に
・落ちていた手袋せめて塀の上 そんな小さな優しさがすき
お題【手ぶくろ】短歌
毛糸を編んで作った
いつの間にか使わなくなっていた
手ぶくろと一緒に思い出までなくなった
そんな感じがした
冷たい日々の中で
思い出して手にはめてみた
あのときの思い出と暖かさが戻った
そんな気がした
『手が冷たい人は心があったかいんだって』
なんて言ってくれるきみの手はあったかくて。
もし、君の手が
僕の心に触れて冷たくなってしまったら
汚れるくらい愛せるのに。
あったかいままのきみが愛おしい。
氷漬けにしたいくらいに。
「手袋」
合っても無くても良さそうな防寒具だが、
雪合戦の時はやはり必要性はあると思うと、
買わざる得ないだろう?
【手ぶくろ】
私の手はいつもひどく冷たい
だから
誰も私と手を繋いではくれない
誰も私を温めてはくれない
だけどね
この手ぶくろをはめるだけで
こんなにも友達が出来た
ああ、最初からこうすればよかったんだ
本当の肌を隠して
いればいいんだね
フェルト越しのぼやけた感触
剥いだときの開放感
より鋭敏になる感覚
/ 手ぶくろ
身も心も凍えるような
寒い日には。
どこかの国の
あの手ぶくろの絵本のように。
ふわふわの動物たちと
身を寄せ合って暖まってみたい、と思う。
手ぶくろ
お題「手ぶくろ」
手ぶくろを買いに、という童話がある。
内容はみんな知っているだろうから、あえて説明はしない。
こぎつねの手を人の手に変えることができるなら、その逆はどうだろうか?
可能である。
可能であるていで話をつづける。
わたしの手をキツネの手に変えてもらえないだろうか?
ニャンコの手なら尚いい。
そしてわたしは憧れの結衣ちゃんのところに行くんだ。
「見てみて、ボク、実はニャンコなんだ!」
「まぁ!素敵!」
......とはならんか。
ならんな。
そもそも誰だよ、結衣ちゃんって。
......。
そういえば、ごんぎつねと手ぶくろを買いにの作者って同じ人だっけ?
キツネ好きだったんかなぁ。
「手ぶくろ」
手ぶくろをした手でほっぺたを包んでくれた。
優しい繊細な仕草。
思い出すと胸の奥がツンとする。
その優しさに上手に応えられなかった未熟な19の僕。
手袋とは少し違うが、仕事中ちょいちょい軍手を使用してる。外した後は制服のポケットに入れてるのだけど、急いでいる時はそのままポイっとしてしまうのでよく片方が行方不明になる。ポケットに入れていてもたまに落として行方不明になる。
私以外の人たちは軍手をあまり使用しないので「軍手=私」のイメージがあるのか、 軍手が落ちていたら回収して持ってきてくれるし、私がキョロキョロしていたら「向こうの棚で見たよ」と教えてくれる。
いい人たちのおかげで私も軍手も助かってる。
手袋か。前に通販で買った微妙にサイズが合わないのを捨てるか迷ってる。
ちょっと小さいから結局新しいのを買ったからもう必要はないんだけど、予備として取っておくのがまるいよな。
でもそうやってゴミが増えていくんだよ。そもそも冬にしか使わないんだから捨てちまえばいいのにもったいないという気持ちが捨てられない。
一番捨てるべきなのはこの気持ちってわけか。
友「ねぇ“手ぶくろ”を逆から言ってみて」
私「ろくぶて……?」
友「1、2、3、4、5、6」と叩いてきた。
私「何?」
友「だって、ろくぶて、6回打ってって言ったじゃん」
子どもの頃に流行ってた言葉遊び
あの頃からくだらないって思ってた。