『懐かしく思うこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
昔、子どもの頃。
イカリングを見ては、どうやってイカをリング状に成形しているのか、接合部も全くないのに不思議だと思っていた。
あれからうん10年たった今となっては、懐かしい思い出である。
そんなことを、オニオンリングを食べながら思い出した今日この頃。
この時期になると冬独特の匂いを感じます。
この匂いからは今まで過ごしてきた冬の色々な思い出が浮かび上がって来るのです。
初めて彼女と過ごしたクリスマス、その彼女に振られて過ごしたクリスマス、それからずっと1人のクリスマス。
どれも幸せでかけがえのないものです。
あの日見た空は
あの日見た景色は
どれも赤に染まっていて
目も口も鼻も体のすべてが赤くて…
むせ返るような記憶だったけど
なんとかまた思い出したんだよ
でももういいんだ
あれは過去のことだから
また歩けばいいんだよな
誕生日おめでとう
今日から生まれ変わった俺たちへ
海よりも
深いところで
紡ぎ綴るよ
わたし願ひは
まるで睦言
読んでもらった絵本
ショッピングモールのキッズスペース
小さな頃に買ってもらったぬいぐるみ
目の上に残った傷
まだ消えない大きな縫い目
家の外で何度も浴びた雨
10/30 【懐かしく思うこと】
やわらかくてあったかい気持ちになる
時間がゆっくりと静かに流れていくような
そんな父が好きでした
一緒に過ごした懐かしい日々をふと思い出す
そばで見守ってくれているよね
そしてまたいつか会えるよね
“3年前のあの日”
勝手に出てくるカメラロールのコラージュ画像。
人間、全てが良い日ではないのよ。Googleさん。
そんな機能いらないわ。
この笑顔の1週間後に、大好きだった彼と別れたの。
余計なお節介をしないでおくれ。
あの時は、世界のオワリで絶望を感じたけれど
その世界のオワリも一つの要素となって
今のワタシがある。
あの時、こうすれば と思う日もあるけれど
所詮タラレバ。
いつかは同じ結果が来ていたのであろう。
3年前のワタシを俯瞰で見れる。
そんな未来が来ることを泣きじゃくる彼女に
教えてあげたい。
大丈夫、大丈夫よ。
アナタは3年後、立派に今日の日を笑えてるよ。
「懐かしく思うこと」
白1色で統一された部屋
香る消毒液の匂い
パリパリとした触り心地の患者服
厚さが感じられないシーツ
秋晴れのような髪色
柔らかな手
幼い顔
2匹の黒猫
『どうしたの?』
姉の声
落ち着く音
抱き締めたくなる色
大好きな人
今はもう居ない
『サイ、仕事だ』
名前を呼ばれたから起きる
仕事と言われたから立ち上がる
手入れの行き届いたスナイパーライフルを手に取る
『サイ、コレを見ろ』
机に広げられた地図
言われた通りソレを見やる
『サイ、この位置で待機だ』
細かな位置と丸が赤く描かれている
自分の視線を誘導するように指先がそこを指した
『サイ、今回のターゲットはコイツだ』
地図に覆い被せられるように男の写真を置かれる
手入れの行き届いていない黒い髪
荒れた肌に濁った瞳
中途半端に生えた髭
『サイ、覚えたな?』
その問いかけに首を縦に振った
“じゃあ行ってこい”と言われたから
武器1つのみで移動を始める
『アイツ寝てたのか?』
『いつも寝てるようなものだろ、返事1つしない』
『“感情”を奪われたガキか…哀れなもんだな』
『あったらあったで困るだろ、敵に同情なんかされたら俺らの仕事が増える』
『それもそうだ』
後ろから聞こえる声
ちゃんと聞こえてる
悲しいも嬉しいもちゃんとある
でも人の死は複雑過ぎて分からない
まだ生命の重さを測れない
『…お姉ちゃん…』
それでも欠けた何かを想う
〜あとがき〜
成功
昔話童話のオマージュをしている身として、お題に合った話を探す際に子供の絵本を漁る事がある。
有名な話、あまり読まなかった話を読みながら懐かしさに浸る。
お題の事も忘れてはいけない。
昔話童話の場面を切り取りグネグネ捏ねて粘土細工のようにオマージュ品を作り上げる。
粘土細工も懐かしく思うなぁと書きながら思いつつ、今日も子供の絵本を読んでネタを捏ねる。
(懐かしく思うこと)
プリントゴッコが使えなくなる迄は、
11月中から年賀状作成に着手してた。
それが今では、賀状をくれた方に返信するだけ。
プリントゴッコで賀状印刷してた頃は
「組織内で生きていけるかも!?」時代?
#懐かしく思うこと
懐かしく思うこと
自分の過去を振り返ることが突出して好きではない。
何かのトラウマかと思うほどにだ。
(特にトラウマになるほどの体験はないはずなのだけれど。)
もちろん私にも人並みに家族や友人がいて、その人たちとの付き合いの中で旅行やイベントの際に写真を撮ることもある。
でも、その写真を何かの折に引っ張り出してきて眺めたり、それこそ懐かしんだりすることはほとんどない。
なぜだろう?とよくよく考えてみたところ、たぶん私にとっては過去よりも今なのだ。
過去の楽しかった思い出に浸り、懐かしく思うことよりも、いかに今を全力で楽しむか、ということに全振りしていると言ってもいい。
実際、自分でも呆れるほどに、次から次へと興味の対象が移り変っていく日々を送る中で、過去を振り返る余裕などないのが現状だ。
好きなお笑い芸人もここ数年で何組も移り変っていったし、この夏死ぬほどはまったタコスはひと月連続で食べ続けた結果、三キロ太った挙げ句にもう一生食べなくていいくらい飽きてしまった。
いつだったか、年老いた姑との何気ないやり取りの中で、◯◯は過去に戻れるならいつに戻りたい?と言うようなことを聞かれたことがあった。
私は、今が一番いいから戻りたくはないと答えたのだけれど、そんなバカな!と取り合ってはもらえなかった。
ちなみに姑は二十代前半の若く綺麗だった頃に戻りたいと言っていたっけ。
いつか、私も年老いて好奇心が枯れてしまう日が来るのだろうか。
そのときは、過去を懐かしんで昔は良かったなんて言っているのかな?
あーやだやだ。
考えるだけでゾッとする。
お題
懐かしく思うこと
懐かしいこと…
唐突だねぇ
いや…別に無い訳じゃないよ
知ってるでしょ?
たくさんあったじゃん
でも、
全部が夢物語な気がして…
全部、現実だって?
そうだけど…
相変わらずの現実主義だよね
私、悲しくなっちゃう…
シクシクゥ
わざとらしいって…
文句ばっかり!
…分かったよ
話すってば!
そうだねぇ
話すことは色々だけど
まずは
『あの人』の話だよね
…うん、うん
大丈夫
苦しくない程度に話すよ
だから、ね?
懐かしく思うこと
ハッチポッチステーション。
これ以外にあるだろうか。
『懐かしく思うこと』
思うこと 言うこと 伝えること
話すこと 聞くこと 分かること
暗い部屋で聞こえる明るい喉と
投げられて散った後のダンボールと
絶対的な了承に散らかる教科書たちと
痛くて泣いても治まらない鼻血と
次は折られると思った右腕と
ご都合主義で叫び出す気分屋と
言うだけなのに怖かっただけの手のひらと
近頃減量キャンペーンのガラスの傷と
多分救えたはずの気持ちたちと
多分言えたはずの気持ちたちと
多分あったはずの気持ちたちと
何かあったはずなんだけどね。
明日はハロウィンだ。
と、言うことで恋人との思い出が脳裏に浮かぶ。
恋人の職場は割とコスプレを容認していて、今みたいな季節だとノリノリになる。去年、そのコスプレ期間内に彼女の職場で要救助者が出て、俺が助けに行ったことがあり、そこでのやり取りを思い出していた。
今思うと、彼女を守りたいと思ったのはあの頃かもしれないなー。
「なんだか懐かしいねぇ……」
「なんの話しですか?」
ソファでのんびりお茶を飲んでいた恋人に、俺はぼんやりと声をかける。首を傾げた彼女が俺を見つめた。
思い出してよかったのかな……と思わなくもないけれど、あれから関係が進んで、今は一緒に暮らしている仲だからいいよね?
「あのすんごい格好した君の姿。俺びっくりし……」
「忘れてくださいっ!!!」
言葉が最後まで出る前に、持っていたクッションが押し付けられ、顔が埋まる。いや、息、息!!
あの頃の彼女の会社の社員は、一人以外が全員女性。人数がいたからか、統一してかなり過激な格好をしており、救助に行った時にびっくりして「そんな格好するの!?」と裏側から声が出た記憶がある。
「思い出さないで!」
「いや、無理でしょ」
俺は恋人を腰から抱きしめた。
「今更何を隠す必要がある。てか、今の時期ならあの格好してるんでしょ?」
「ま、まあ、制服だから着てますけど……」
「他人が良くて、恋人の俺だけ忘れろなのお?」
少しだけ不満気な声を出すと、返す言葉が見つけられないのか、耳まで赤くしながら俺の視線から逃れようとする。
「てか、あの頃からでしよ、セクハラ受けるようになったの」
「うう……。あ、でもちゃんと成敗したから!」
むん! とガッツポーズをするもんだから、またため息をついてしまう。俺が言いたいのはそこじゃないんだけれどな。
「それで俺が救助に呼ばれてどうするのさ」
俺は彼女を横抱きにして自分の膝に乗せ、抱き寄せた。
「俺は君のナイトで呼ばれたいの」
おわり
一六七、懐かしく思うこと
懐かしく思うこと
旧友に会った。
地元を遠く離れた地方都市のそこそこの大きさの駅の改札でて少しのあたりで。
久しぶり、すごい、奇跡じゃないこれ、今暇?、ちょっとそこでお茶でもしばかない?
会わなかった10年程の時間分をギュッとお互いの手と手で握りつぶすように合わせる。
駅併設のカフェに入って注文もそこそこに話に花を咲かせる。相棒はどうやら出張でここをたまたま訪れたらしい。宿泊費が嵩むからこういうとこのビジホがありがたくって。らしい。私はシュッと夫にメッセージを送る。今日、帰り遅くなります。かくかくしかじかこの通りの理由で。分かった、楽しんできてって。
ハイタッチ、よしきた今日は呑みましょう。是非とも。
仕切り直して、居酒屋。
こういうのもずいぶん久しぶり。地元を出てからずっと疎遠だったからお酒、一緒に呑むの初めてだね。
それから色々と積もる話というものを話した。
ふと、タイムカプセルの話になった。
成人したら開けるという小学校の伝統儀式。我が母校は強制参加、地元超密着タイプ。実家から同窓会の葉書、来てるけどと連絡が確か来ていた。あれももう7年くらい前か。
さいあく、結局行かなかったんだけどほんと小学生の頃の私何考えてたんだろ。わが心の友はぐでんぐでんになりながら愚痴る。
わざわざ家まで入れてた中身を届けに来たらしくてさ、仰々しく、お元気ですか?って。
中身、その時好きだったおもちゃのカードゲーム…自作のイラスト…本当、なんで全部中身ひっくり返して渡してくるんだろ!
どんどん、と机を叩く、突っ伏す、酔っぱらいよやめたまえやめたまえ。
君はいいよねー!
ガバッと起き上がってムッとした顔で見てくる。
私がタイムカプセルに入れたのは写真だった。
なんかの遠足の時のクラス集合写真。どんなのだったか覚えてないけど。
あの時から、君はなんというか、そういう生き抜く術が巧みだったよね。
しんみりと言われる。
そうだね。
もし、誰かがあの頃を懐かしく思うことがあるならば。
写真は勝手に持ち帰っているでしょう。さもなくば捨てて。私がそこに居なくともつつがなく進む。
そういう場所だった。
懐かしく思うこと
懐かしみはない
懐かしくはある
この違いがあるんだけど
記憶とは曖昧で
その曖昧さがハッキリとする
そんな瞬間がある
気にも、とめてない変化
ただ繰り返す日々に
思い出された綻びを繋ぎ止めるように
(「若いから」で私の感性片付ける大人はバカだ) そう、バカだったよ
題-懐かしく思うこと
幼稚園のころ、まだアレルギーで卵が食べられなかったころ、風邪をひいてもプリンやアイスクリームという選択肢はなかった。幸い、小学校に上がるころには卵が食べられるようになり、今は熱が出ると、嬉々としてとっておきのアイスクリームを解禁するのだが、一口味わうごとに、初めて卵を食べたときの感動が蘇り、食事の選択肢が多いことの有り難みを噛み締めるのである。
/お題「懐かしく思うこと」より
ふと写真フォルダを見返す。
何年も前の高校時代の写真だ。男しかいないクラスで3年間過ごしたんだよなぁ。
授業中に騒いで怒られたり、部活抜け出してコンビニで買い食いしたり、お小遣いほしさに始めたバイト。
他校の女の子と恋愛してみたり。
楽しくて毎日キラキラしてたっけな。
今なんかどうだ、会社と家の往復ですよ。
あの時なりたくないと思っていた社畜の成れ果て。これが現実なんですよね。
懐かしいなぁ。いやほんとに懐かしい。