『懐かしく思うこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
原初の記憶
あかね色に包まれている
たくさんの建物
それらは工場だろうか
高く伸びた煙突から煙を噴き出している
辺りにはゴウン、ゴウンという機械音だけが満ち
人のいる様子はない
奥には陽の吸い込まれてゆく海があって
その切なさに胸が痛かった
僕の頭にこびりついて離れない風景だ
これは何処なのだろうか
懐かしく思うこと
たまにふと
君と話した事を思い出す事がある
『あのアーティストが好きなんだ』とか
『あの人が気になる』とか
そんなささいな
ありふれた会話を
でも今は懐かしく思うことだけしか出来ないんだ
君と逢うことができたあのSNSの扉は
もうずいぶん前に閉じられてしまったから
もう話す事さえ叶わない
そうだ、ちょっとだけの寂しさを
雲ひとつないこの青空に溶かしたなら
すこし寂しくなくなるのかなぁ
そう思いながら空を見上げる
美しく高い青空には
白線を引いた飛行機が
エンジン音を響かせて飛び去っていく
冬、近し。
#懐かしく思うこと
懐かしく思う事
私が懐かしく思う事は
やっぱり最初に出会った
あの日だな。
本当に第一印象が
悪すぎて
怖かったからね。
しかも最初にいたのが
あの時
私だけだったからね。
でも何回も見てるうちに
誰よりも好きになったのかも。
まさかあの場所で唄ってたのに
地元の人じゃないなんて。
本当にびっくりした。
また皆んなでワイワイしたい。
「どうせ皆私のことを嫌ってる。」
その言葉が、頭の中でパチンと重なった。
確か、あの時そんな言葉を廊下で呟いて、私の隣を歩いたまま先に行きましたね。笑顔なのに、その声は悲しそうな色だった。
誰にでも比較的穏やかに、笑顔で接する貴女は社交性も高いのだろうとばかり思っていたものだから。
驚くと同時に、興味が湧いたんです。「私と全く同じことを考える人もいるのだな」って。それがきっかけ。
月曜日の昼下り、秋が始まった頃だった。
懐かしく思うこと。
小さい頃に家族で行った海に行きたいな。彼氏と行きたいな……。今は家族仲悪いけど、小さい頃はめっちゃ楽しかったな。今は家族仲悪いな。
北風に、素肌を刺された時かな?
冬場も、外でスポーツに専念してたので、
身が引き締まると言うか、
緊張感が針積めると言うか……。
身も心も、青春の頃に引き戻されるので、
その時期が来ると、未だに懐かしさが抜けぬのだ。
[懐かしく思うこと]
君と出逢ったことも
君に恋したことも
懐かしく思う
すきって言ってくれた
変わらず好きって言ってくれたのにな