『愛情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題 愛情
貴方にむけた想いが
友情からいつしか愛情にかわっていた
そのことに気づいたのは
ここ最近のことである
いつものように繋いだ手が
貴方の冷え性の冷たい手が
私の心をより一層暖かくした
気づかないふりをしながら
静かに今日も春が来るのを待っている
愛情が欲しい。空っぽで虚しい私という器に、愛情というものを詰め込んで欲しい。詰め込んで、流し込んで、溢れるまで繰り返して欲しい。
でも結局、虚しくなるだけなのかもしれない。
なら、私も愛情を与えれば良いのではないだろうか。本気で愛情を注げるなにかを見つければ良いのではないだろうか。
まあ、そう簡単に見付かるわけがないのが現実であるのだ。
あぁ、愛情によって満たされたい。
普段は、何考えてるのか分からない友達。ちょっと怖い。けど、自分が本気で悩んでる時、しんどい時、そっと近くに来てくれる。
きっと、それは不器用な彼女なりの『愛情』の表現なのだろう。ねぇ、大丈夫。ちゃんと伝わってる。
愛情というと、花を育てる事だと思うのは何故だろう。
そっと優しく水をやり、日に当て、肥料をあげる。
それは、花を大切に思う気持ち。
自分の寂しさを紛らわせたり、沈黙が不安で何かを人に話したりするのは、どこかおどろおどろしくて、暗い愛情のように思う。
それは、人を使って自分で自分をさすっているようなものだから。
何かをする時、花に水をあげる時のような優しい気持ちでできたらいい。
その時幸せを感じられたら、それは真の愛情だと思う。
沢山の人から、少しずつ愛情を注がれる。
一人の人から、沢山の愛情を注がれる。
これって、どっちの方がいいんだろう?
どっちの方が満たされるんだろう、幸せになれるんだろう?
〜愛情〜
愛情
愛情って加減が難しい。
かけ過ぎてもいけないし、
かけなくても良くない。
しかも、正解はかけられた方にしかない。
愛情深いってのは、
実は自己満足なのかもね。
paki
一口に愛情と言っても、様々な形があるだろう。
当然目には見えないものだから、わかりやすくなるように別の形に変えて。
例えば、どれほどたくさんのお金を使ったとか、時間を費やしたとか、言葉を与えたとか。
人にそれぞれによって変化された愛情を、受け取る側が正確に感じ取れるかはまた別の話だ。
そして同じように愛情を返すことが出来るかどうかも。
ただ、受け取ってもらう前提ではない、見返りを求めない無償の愛情というやつも時には存在するので、なかなか厄介である。
一方的に与えられるだけで、相応のものを返せない返させてもらえないというのは、案外居心地の悪いものだ。
意外とこの無償の愛情というやつが一番恐ろしいものかもしれない。
このように愛情とは様々な側面があり、与える立場も受け取る立場も角度によっては非情に映っても実際どうであるかは当人にしかわからないものなのである。
「それはつまり?」
「浮気のように見えたかもしれないけど浮気じゃないのです」
君は、冷えたグラスにゆっくりと
溢れそうなほどたっぷりと注いでくれた。
アルコールを含んでいないはずなのに
いつの間にか酔いは回る。
愛情
身近な人に、「愛情って何だと思いますか」と聞いてみた。
「親から子への無償の愛」
これは母の解答。にっこり微笑んでいるが、ちょっと圧を感じる。感謝してます、はい。
「見返りを求めないこと」
親友からの答えだ。無償の愛と少し似ている。答えながら虚空を見つめていたのが気になるが。今度、酒でも奢るよ……。
「何をされても許せることかな?」
久しぶり会った父は言う。気障な解答だ。こっちの目を真っ直ぐに見て言うのも、何か腹が立つ。そういうとこだぞ。
「恋からの変貌、の、最終形態!」
恋に恋する年齢の妹が、少女漫画片手に元気よく答えてくれた。瞳がキラキラしている。姉としては、この汚れなきまま、清らかに育ってほしいと思う。多分、無理な願望だけれど。
「うーん……拉致監禁?」
物騒な答えは、彼女のものだ。いつも通り、にこにこと穏やかに笑っている。
一瞬、固まって、うん? と首を捻る私に向かって、彼女は言う。
「やっと、私の気持ちに応えてくれる気になったの?」
カフェのテーブルの上で、私の手を握る。
私は彼女を見た。いつもの笑顔、いつもの温もり、いつもの声色。
目だけが、変なふうに光っている。
「ありがとう、嬉しいな。もう準備はしてあるの。さっそく行こう」
私の手をとり、立ち上がる。踊るように。舞うように。私の腰に腕を回し、唇を耳に近づける。
「今日から、あなたは私のもの。たくさんかわいがってあげるね」
彼女は店を出る。私も店を出る。彼女の家に向かう。私の意思は置き去りのまま。彼女の部屋は狭い。彼女の目は私に向けられている。一時たりとも背けられることはない。私の意思は、置き去りのまま。
愛情って、何ですか?
愛情。
愛情って難しい。さも当然のように求める人と与える人が居るから、そうでない人は困りものだ。
私は、愛する時に善悪も求める。だって、必要な時に必要な言葉やアプローチが無いなんてのは、悪でしかないから。
君は、愛する事が正義だと疑わない。愛が途切れてしまう瞬間は、ただの悪者でしかない。
でも、こんな軽く始まった口喧嘩の様なイザコザは、ある媒体を通す度に大きくなる。僕の心の不安も、焦りも、怒りも、温和な心も、態度も、声も、どんどん当然のことの様に肥大化させる。
愛って難しいって、あなたは言う。人生を掛けて挑む出来事だとしても、たった一つの運命でしかないのだけど。そのたった一つの為に、こんなに熱を持って行動できるのか。
すごいと素直に思えないのか。
私は、君に愛情を向けるということは、君にとっての悪い所が私にとっての心地の悪い部分になるくらいに、深くで共感していくことだと思う。
貴方のカタチをまるまる愛す。
そんな僕に、恋して欲しい。
#愛情
愛という「情け」をかけてくれたのかい
要らぬお世話だ
「愛」だけ そこに置いてっとくれ
気が向いたら 拾うから
そういえばカラオケで小柳ゆきさんの「愛情」を歌うのが好きだったけど、採点面では何十回歌っても90点台に乗らなかった。
頑張っても89点。すごく好きな曲だけど相性が悪かった。
MVはグランドキャニオンみたいな場所で青っぽいスパンコールボディコンみたいなのを着た小柳さんが熱唱してるところを空撮した作品だった。
演者とロケ隊の皆さん、現場まで行くの大変だったんだろうなぁ。
じゃー、明日早いので寝ますね(笑)
いつもありがとうございます。
テーマ:愛情
『愛情』
不足も過剰も
愛情の花を枯らしてしまうの
注ぎすぎた愛情は貴方を枯らしてしまった
貴方を枯らしてしまったから、
愛情の不足でいずれ私も枯れてしまうでしょう
大切に育てたかっただけなのに
共感が得られない愛情は狂気だ。
私が自分の気持ちを何気なく話したときに見せた驚きと困惑の混じったような顔を見て、悟った。
みんなと同じように何かを大切にしたい、支えたい、信じたい、と思う気持ちには変わらないのにその何かが少し違うのだ。今更何かに変わるような想いじゃないから、誰もいないところで私は私の愛情を静かに燃やし続け続けている。
【愛情】
愛情はいろいろあるよね。家族の、友達の、伴侶や恋人、一緒に暮らしてる動物とか、だいじに育てている作物や花、んもう、リストを作ろうとすればありとあらゆる物事に。
「愛し」と書いて
「あいし」
「いとし」
「かなし」
…と読んだりする。
人によって愛情の表現形はさまざまだ。自分の表し方と違うと、わかりにくくなってしまうことも、よくあるようだ。思えば、これほど「テンプレートがアテにならない」のに「相手の愛情を自分の定型メガネで当て嵌めて」しまうものは他に無いかもしれない。ついつい、なんだよね…
愛情には温度がある。
そして多分、私達が観測できる範疇の現実では、それが足りているところと、それを必要としているところの二種類があるだけなのだ。愛し、愛され、受け取り、受け取られることが比較的できるところと、愛が光を当ててくれるのを求めて叫びが発せられているところとが。
いずれの場所でも、わかりやすく温かい愛情の表現は、「いとし」「かなし」の両方を明るく充たす糸口になる可能性を持っている。
ときに辛抱強さが必要だが、それこそは「愛情」の真骨頂だ、と、思う。
あたしはきっと李徴になりえる。
愛されたいという想いは肥大して、
もう手がつけられないところまできてしまった。
愛されたいから、他人を愛するの。
そうしたら、
大きな過ちを犯したの。
結局あたしは、誰も愛することができないのね。
昔、私が小学生のころ、朝顔が水のあげすぎで根が腐ったことがあった。
思いやって育てたつもりだったのに。積み上げることは大変だが、崩れるときは一瞬だ。
つまり、行き過ぎた愛情は哀情に変わる。
最初は好きだったあの人との電話も、毎日2時間がつもりに積もって、プライベートを蝕む。
均衡の取れた潮の満ち引きは、何時しか負の方向へと流れ出し、心の中にドロドロと溜まっていく。
静電気を帯びだしてふと放電し、我に返ると、自然と袖を濡らしていく。
自分の気持ちに対象があったのに、その第3文型は第1文型に代わって、孤独を覚えてしまった。
本末転倒ではないか。うん、そうだ。
嗚呼、何をしているのか。相手だってそんなつもりはなかったろうに被害妄想が過ぎる。
笑いたくなってきた。
ほら、愛情が根を腐らせたのだ。
愛情
愛情って何
僕は愛情が何なのか分からない。
愛情の表し方を知らない。
愛情の受け取り方を知らない。
今、言われている「これ」は愛情表現なのか?
今、言われているこの「助言」は愛情なのか?
今、強制されているのは?
今…
今、怒鳴られているのは?
みんな「あなたの為」「だって愛しているから」って。
愛されてるような気はしない。
怒鳴られているのも、怒られているのも、嫌われているのも、全部、自分自身のため。
僕に愛情をくれた人は唯一彼女だけ。
彼女がいなくなって以来僕は、愛情を感じた事がない。
もう忘れてしまった。
愛情の受け取り方を、知り方を。
「愛情」というのは本当に難しい。
そして僕は人からの愛情を避けてしまう。
もう気持ち悪いんだ。
何を持って「愛」というモノを定義する?
―――
男は少女の髪を梳く。彼女はそれを拒むことなく、むしろ受け入れている。
苦しげに漏れ出す息、背中から伝わる熱、髪を梳く指。
男の全てが温かくて、愛おしくて、自分から求めていた。
「くる、し」
「……すまない」
「ん、いいよ」
壊れ物を扱うようにしていたが、いつの間にか思いの丈が溢れていた。
「嫌じゃないのか、こんな見知らぬ男に抱きつかれて」
遺族の控室で眠り落ちていた彼女を、遠い親戚と偽って家に運んだ。
何故こんなことをしたのかと男自身もわからぬまま、この状況に至った。
「控室で起こさないでくれたし、式ですべきことも教えてくれたから」
そう話す少女に、男は足を絡めた。気付いた彼女の顔が緩む。
「おじさんのこと、もっと知りたいの」
色恋を知らぬ葬儀屋に、天涯孤独の身となった少女。
彼らは密やかに愛を紡ぐ。
誰にも取られたくなくて、このまま二人で溶けてしまいたいから。
『孤を交える』
「愛情」
愛情でよけた未来に確信を置いてきちゃった
歯と目がギンガムチェックの悪魔の列に並べば
合わせた両の手の中に戻るはず…たぶん
でも一旦、石炭袋でシャワーを浴びなきゃ
失礼になっちゃうから
冬の夜空をイカロスの翼で渡ってる道すがら
この手紙を書いています