『愛情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
それはまるでスライムのようだ
人気があって
人気が無くて
ベタベタして
ツルツルして
キラキラしてて
汚れていて
すぐ触れて
後片付けが大変で
そんなところが似ている
でもスライムと違うところがある
必ず無くちゃ生きていけないことだ
お題『愛情』
「死んだら四十九日だけ私のこと考えててよ」
「……ずっと考えててじゃないの?」
思わずそう聞いてしまった。
「駄目だよ。死んだらそれまでだもん。四十九日過ぎたらちゃんと他の人好きになってね」
それに思わず抱きついた。
戯れ付いてきたと勘違いしているのか楽しそうに笑う彼女。だが自分の顔を見ると呆れたように肩をすくめる。
「忘れたくない」
「私からの愛情だよ」
何が愛情なものか。
痩せ細った体で抱き返され言葉を飲み込んだ。
愛情って、暖かいイメージ。
「愛情って、暖かい?」
「うーん、分からない」
「お兄ちゃん、なんでも知ってるかと思ってた」
「いつか教えられるように、なれたらいいな。俺も」
そういうお兄ちゃんは、何処か悲しそうでした。
愛情って、暖かいイメージ?
「愛情」
それは人を悲しませる
それは人を苦しませる
それは人を怒らせる
そしてどんな感情よりも強い心の原動力である
愛情
相手を想う…
信頼…愛情
愛してる…
愛してます
人間愛
宇宙愛
全て愛で…
繋がっています
愛情
あたたかく慈しみ
心から大切に思う
その対象が
いつも笑顔で
幸せでいてくれるのが
私の喜びや癒やし
そして活力ともなる
それは犠牲をともなうものではなく
ましてや見返りを求めるものでもない
自分を愛するように他人を愛する…
みたいな感情だろうか?
今愛情について思いを巡らし
私の拙い語彙の中から絞り出したのがこれ
ただ自分を愛するっていうのが私にとってはまだ少し難しかったりするから、そこが今ひとつピンとこない
愛情って一体なんだろう
明日になったらまた違う答えが出てきそうだな
愛情
こぼれちゃいそうな気がして
おもわず口をつぐんだ
今わたしのすみずみまで
あふれそうに満たしてるもの
ちいさく たえまなく光って
くすみも いくすじか混じって
じぶんのかたちも保てなくなりそう
ゆらゆら流れてそっと
心のやわいところをすべってく
ことばは生まれない
ただ ただ…
愛情を注ぎすぎたら溢れてしまうし、注がれないと不安になる、だから一定の量で、たまには多かったり少なかったりすることもあるけど、注ぎ続けれる人がいい。
愛情はわからないときもあるけど
人に伝えることは大切だね
【愛情】58 kogi
愛情とは。
某TV番組の、猫を預かるボランティアで、預かった人が、「譲渡会へ行く時、愛情をもって世話をした子を、洗濯ネットに入れる時が一番つらい」と言っていた。
今さらながら、愛情を向ける対象は、なにも人だけではないと気づく。
人でも動物でも物でもいい。
自分が愛しい気持ちを持つものであれば。
「愛情」
『愛情一本、シオビタドリンク』
テレビから流れるCMの音をBGMに皿洗いに勤しむ。
手を動かしながらも、思考が手持ち無沙汰になり、
(愛情か...結婚してから数年はあったかな...)
などと考えていると、2階から
「ママー、お風呂入っていい?」
と次男が問う声が聞こえた。
「いいよ」と答えるとドタバタと階段を降りてくる音がする。
リビングからは缶のレモンサワーをゴクゴクと、喉を鳴らしながら飲む音が聞こえる。耳が真っ赤だ。
(弱いくせに良く飲むわ)
「この芸人さ、よくドラマにもでてきれるんだけど、芸人のイメージ強すぎて役が入ってこらいよね」
呂律が回っていない。
生返事をしながら、皿洗いを続ける。
皿洗いが終わってリビングへ行くと夫はドラマに飽きたようで、寝そべりながらスマホをいじっていた。
ドラマは途中から見たが、案外面白く すっと見入ってしまった。
CM中に話しかけると夫は寝息を立てて眠っていた。夫のスマホは、なにやらショッピングサイトで花のアクセサリーや雑貨を見ていた様子だ。
(そうだわ...そろそろ結婚記念日...私は正直忘れてたのに、律儀に覚えているのね、適当に見えて真剣だから、そういうところが好きなのよね)
と考えたところで、気付いた。
(愛情はすぐ近くに隠れてたのね)
「愛してるわ」
と小声で耳打ちをした。
「んんっ」照れ顔を隠すように寝返りを打ったのは気のせいだろうか。
そっと手を掴まれる、私を見てにこやかに笑う君につられ笑いしてしまう。
半ば強引に手を引かれる、何かに夢中になっているその視線が愛おしく感じる。
手を繋いで横を歩く、少し緊張した顔をする君が大人っぽく見えた。
強く手を払われる、毎日のように喧嘩して毎日仲違いをした。
私の手から離れた、いつもそこにあった筈なのに全て無くなった。
君が再び私の手を取った日、君が歪んで見えた。
私を見てにこやかに笑う君につられ笑いしてしまう、あの頃と変わらぬ笑顔を君は見せてくれたね。
背丈も声も変わってしまったけれど、君の手の温もりは変わらない。
私から離れていっても、私は変わらぬ愛を君に捧ぐよ。
そして君は私になって、君は私に小さな手を握らせた。
貴方に似た笑顔に、私は再び笑ってしまった。
i乗
ある値xをi乗したx^iを考える。
x^i = e^(i*logx)
オイラーの公式を用いて、
e^(i*logx) = cos(logx) + i*sin(logx)
これは複素平面の単位円上の点( cos(logx) , sin(logx) )
と理解できる。
xは1次元を自由に動けるが、i乗を受けると2次元を動ける代わりに、単位円上に束縛されてしまうのだ。
愛情によって束縛されていると感じることがあるかもしれないが、愛情によって広がる世界もあるだろう。
あなたの愛情がほしいの。
あなたの言葉、あなたの優しさ、あなたの厳しさ、全部全部全部、ほしいの。
あたしの愛情は、もう、あなたに全部あげたから。
望んだ形にしてください
じゃないと気づけない
与えたいものと
受け取りたいものが
一緒だとは限らない
「同情するなら金をくれ!」テレビの中で少女が叫ぶ
わたしがそれを言い換えるなら
「金をよこすなら愛情をくれ!」
歴史の流れがそうさせるのか、はたまた、境遇故にこんな思考をするのか。
金だけを月に一度与えて、家から去る父親が憎い。
そしてその金額が年々、もしくは月によって釣り上がるのが寂しい。まるで、愛してる証だと言わんばかり。
わたしが欲しいのは金じゃない。
わたしは別に、高価なバッグや財布などいらない。
高いご飯なんか、味の良し悪しがわからないので、家で納豆ご飯を食べる方が良い。
昔日のあの日のように、ただ抱きしめてくれたら、わたしの話を聞いてくれたら
それだけで年端もいかぬ小娘の心は埋まるのだ。
一度与えておいて、二度と与えぬつもりなのか?
金よりも価値があるものが私は欲しい。
この思いは強欲で汚らしいとも思う。そして、ついぞ叶うことはないだろうと諦めている。
それでも私は 愛情 がほしい。
僕は、がむしゃらに走っていた。
自分が馬になったかのように思えていた。風が僕の耳元を通り過ぎていく。
静まり返った街では、ただ、僕の生きている音だけがした。
霜柱のできた砂利道を蹴り上げる音、フェルト生地のコートが擦れる音、荒い息遣いの音、
僕の、心臓の音。
さっきまで僕を動かしていた心に、突然恐れが芽生える。
息が荒くなり、足ももたつきはじめた。
僕を守る何かが食い尽くされていくように、ただ、ただ、恐ろしさが増していく。
「はぁっ、はぁ、はぁ…。」
足が止まる。もう、走れなかった。
僕が止まると同時に、すべての音が消えた。
世界に静寂が訪れる。
僕は、本当に1人になった。
それを知ると、鼻の奥がツンとなって、急に目の前がぼやけはじめた。
しまいには喉から出る声が抑えられなくなってしまった。
何か、何かを求めている。
目を擦る手は、氷のように冷たかった。
しかし手よりも、僕の心の方がずっと冷えてしまっていることに気づいた。
僕は求めた。必死に求めた。
1人の世界で、ひたすらに。僕を温めてくれる何か、守ってくれる何か、満たしてくる何かを、
――僕は、求めていた。
―愛情―
愛情🌹
愛情のある行動。
思いやりのある行動。
それが相手に伝わって欲しい時もあるのにな。
三話
私「定番の告白の仕方。検索っと」
んー?…やっぱり直接にだよね。でも…
自分で呼び出すのは恥ずかしい…そうだっ!ラブレター書こう。どこに呼ぼうかなぁ。校舎裏でいいか。
神田 なつへ
私、ずっとず〜っとなつが大好きでした。初恋です。
昔、自分に自信が持てなかった。でも、その時励ましてくれたのがなつ。あなただった。私、嬉しかったんだ…
『俺は君の笑った顔が好きだから、笑ってくれよ』って
私、初めて心から笑えたんだよ。だからなつに言いたい直接に好きだよって。…放課後、校舎裏で待ってるから
絶対だよ?
こんなんでいいかなぁ。
なつ…絶対来てよっ///
〚愛情〛
私には付き合って半年の彼がいる
私は彼に目一杯の愛情と、私のすべてを捧げた
毎日「好き」とちゃんと口に出して伝えるなど、彼を満足させる努力はしてきた
でも、そんな私とは対照的に彼は素直に感情を見せるような性格ではなかった
今まで私が付き合ってきた男性と比べても言葉少なだったし、正直何を考えているのかよくわからなかった
私は彼のそんな性格も個性の範囲内として受け入れていた
だが最近彼のぶっきらぼうな態度に嫌気が差してきている自分に気がついた
それに気がついてしまったためか、彼のする仕草全てに嫌悪感を抱くようになった
その後度重なる口論にお互い意気消沈し、別れを決意する
失恋の寂寥感や喪失感が心を蝕む
ただ、それ以上に解放感で満たされていた
さっぱりした脳は、今までとは違う客観的で俯瞰的な考えを浮かばせてくれる
私は彼と付き合っていた時、私と彼の愛情に不平等が生じていると思いやきもきしていた
でも、恋というのはもっと曖昧で漠然としているものだと思う
だから、どっちのほうがとか、フェアじゃないとか、そういうのを考える時点で本物の恋ではないのではないか
今までの恋に思いを馳せ、それにそっと蓋をする
これからは無条件の愛を捧げられる人を探そう
そう心に決めた