『心と心』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
No.11『無題』
散文 / 掌編小説
心と体だってバラバラになるんだから、心と心が一緒になるなんて到底無理な話で。そんなよく分からない理由で俺はフラれた。13年間付き合ってきて、今日、プロポーズしようと思っていた恋人に。
ちょっと待て。心と体がバラバラだとか言っているけど、最近は体の相性だけは最高なんだけど、とかなんとか言ってたじゃん。俺より体の相性がいい男が現れる前に、急いでプロポーズしようと思っていたのに。
こんなこともあろうかと、彼女の裏アカを探し特定していた。最近になってチラホラ現れる男のにおわせツイートで、こんなにも心と心が一緒の相手は云々かんぬん言っている投稿を見つけて。
体が心に負けた瞬間だったが、その感情がいつまで持つのか疑問に思いながら、俺はSNSを閉じた。
お題:心と心
「恋心と心拍数は連動しててもいいよね?だとか人体の構造を雑に決めた神を必ず探し出し息の根止めてやる」
よく分かんない理屈だけど、そんな決心をしたのは私の曾々々々々祖父、つまり七代前のご先祖様だ。
名前は弥五郎。レトロだよね。
我が家に伝わる話では、その(略)じいちゃんと彼の嫁さん、(つまり私の曾(略)祖母)は二人相思相愛の仲だった。
毎朝毎晩毎分毎秒、じいちゃんの顔を見る度にときめいてやたらドキドキしていたばあちゃんの心臓はすっかり弱ってしまい、子供を産んですぐに心臓が止まって死んでしまったのだそうだ。
で、恋女房を不意に亡くしたじいちゃんは、その悲しみを怒りへまるっと転換して「神殺し」なんて大それた計画をぶち上げて……本当に神の国まで行ったって。
神の首根っこ引っ掴んで剣を突き立てたまでは凄い。まるで物語の主人公だよ。でもさ、そう簡単に死なないしやられた分だけやり返すのが神様って奴だよね。
七代前のとんだご先祖様のおかげでうちの一族は、どれだけ好きな相手にも一切心がときめかないなんて、わりと通好みな感じの呪いを受けてしまったんだ。
ねえ。
好き。
心の底から大好き。
愛してる。
やっぱり伝わりにくいかな。
何言っても、何言われても、顔色ひとつ変わらない無愛想だけど、貴方のことを思っているのは本当だよ。
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「心と心」
************
所感:
ドキドキしているのを好きだと勘違いするのが、吊り橋効果でしたっけ。
心と心
職業柄、他人の悩みを聞くことが多い。改善の可能性を探り、無理強いはしないが、ご提案をする。気持ちに寄り添うこと。寄り添いますよ。と見せかける演技力が必要とされる。
自分のことですら何が正解か分からないことも多いなか、他人に正しいアドバイスができているかどうか分からない。
初めて会う年齢も若い相手に対して、「お願いします。どうにかしてください。」「おまえはプロだから分かるだろう」と言う人もいる。
藁をも掴みたいほど、困った状況の人の心に真正面から向き合い、寄り添えば共倒れする。ただ、若い人ほど、仕事と割り切って、私のできるのはここまでです。とはっきりラインを引くことができない。だからこそ、心の弱った人間は自分の気持ちをもっと理解し、解決に導くのがおまえの仕事だと頼ろうとする。
家族や愛する人のために心を砕いて尽くしても、仕事においては、自分が果たして適任か?身を削る思いで応じるべきか客観的に考え、自分の心の守るべきだ。みんなに愛され、好かれようとするのは無理なのだから、大事な人のために自分を大事にしなければ。
心と心
本当の友達。親友。そんなの私には夢物語だ。
ドラマや映画やエピソード集で描かれる人間ドラマは全部幻想。
真夜中の呼び出しにも駆けつけてくれたり、好きな人を奪い合うったり、励まし合ったり、泣き合ったり。
友達ならそういうことをするものだと思いこんできた。
それならば、きっと私には友達がいない。
学生時代、同じクラスというだけで連絡先交換をしまくっていたクラスメイトに混じって、私のリストにもそんなに仲良くない子の名前で埋まっていた。
でも、彼らは結局一度もやり取りしないまま卒業していった。
学校ではそれなりに人付き合いはしていたと思うけど、学校で話せる人たちとわざわざ家に帰ってまで話したいこともなく、たまに来る「今は何してる?」のメッセージも翌日返すということをやっていたから私に連絡してくる人もいなかった。
下手に即レスポンスをしようものなら、そこから怒涛のメッセージ会話が始まってしまう。家にいるときくらい好きなことをして休ませてくれ。
そうして私の連絡アプリには家族と親戚のアドレスだけが残った。
ただ、ひとりだけその内輪の中に混じっている人がいる。
幼少時代から一緒に過ごしてきた彼女。
あの子だけは、一度もぶれずにアプリの一番上に名前を残し続けていた。
小学生のとき、すごく仲良しの子がいた。
上辺のなあなあな関係じゃなくて、お互いに理解し合って、何でも話せて、一緒に行動できる関係。少なくとも私は思っていた。
だから、その子とは常に一緒。班決めも、体育のペアも、教室移動も。
それが友達の証で、ひとりでいる子は友達のいない可哀想な子。
だから、私はその子と一緒にいないといけなかった。周りに可哀想な子だと思われたくなかったから。
でも、その子は私以外の友達関係があった。
当然だ。その子は私ひとりだけのものじゃない。だから、私以外の子と仲良くしても、一緒に遊んでも全く関係ないはずなのに、私は子どもだった。
私以外といるのが嫌で、執拗にその子を束縛した。私といて。一緒にいて。
べったりすればするほど、その子は離れていって、私はひとりになった。他に話せる人もいたけど、いつもどこか上辺な関係だった。
人を気を遣いながら、一定の距離にあった私は、いつの間にか
思い描いていた友達像は嘘なんだと悟った。
気を遣うのが疲れるならひとりでいいと思ったのはその頃だ。
だから意味のない友達ごっこはやめたのに、未だに私に連絡してくる彼女が不思議だ。
学区が一緒だっただけで、別に仲良くもない。
彼女はひとりでいるのが好きなのか、遊びに誘っても断られるし、メッセージ上だと素っ気なくて冷たい。
けれど、彼女とは定期的に会ってはどうでもいい会話をして、適当に時間を過ごして別れを惜しむことなく解散している。
学生時代を終えた後、疎遠になっていく同級生たちの中で彼女だけが唯一の繋がりでいるのだ。
真夜中の呼び出しにはきっと来ないし、恋愛話もしないし、落ちこんだときも一緒になって落ち込んではくれまい。
それでも、彼女とのこの距離感が心地よい。
『次休みいつー?』
新規のメッセージを受信した。彼女からだ。
『今週は土曜日なら空いてるよ。あとは他の日は時間によるね』
『そー。昼は仕事なんだけど夜会える?』
『大丈夫だよ』
『お、ありがと。じゃあ6時にいつものとこで』
彼女からのメッセージにスタンプで返す。
最近仕事が忙しいって言ってたのに、人と会ってる場合かよと心の中で呟いた。
息抜きだろうか。自惚れだろうが、彼女の頭の中の片隅で私を思い出してくれてたのだったら嬉しい。
歳を重ねてきてみると、今まで考えていた交友関係の在り方が思い込みだったのだと感じられる。
何でも打ち明けられる関係がいい、友達は多い方がいい、ひとりは寂しい奴。嘘ではないが、正しくもない。。
秘密もあるし、言いたくないこともあるし、ひとりの時間も大切だ。
たとえ友達という関係であっても、そちらの事情まで干渉しない。
それでも、なにかずっと繋がっているような感覚。
見えないご縁に恵まれて今があるのかもしれない。
身構えて行った初めての海外。
まともに話せた言葉は
「Yes」「No」「Thank you」ぐらいのものだった。
それでも。
面白いことがあれば顔を見合わせて笑う。
いいことがあれば一緒になって喜ぶ。
困ったときには助け合う。
その時にその場にいる人々とのあたたかな交流を
これでもかというほど経験させてもらった。
たとえ、言葉が通じなくても。
表情とジェスチャーと、伝えたいという気持ちさえあれば
心と心は十分通じるのだ、と知ることができた。
心に国境はない。
あたたかく、幸せな数日間だった。
心と心
結局は
寄り添えないもの
だと思ってる
-心と心-
“自分ではない 誰か”
そんな 人達と
わかりあえば
わかちあえば
どんなに 強固に 繋がるだろう
そう、たとえ 辛く苦しい 局面だとしても
だが いちど
すれ 違えば
ささいな猜疑心(さいぎしん)に とらわれて
疑いを 向ければ
責め立てれば
簡単に 崩れ墜(お)ちていく
心と心の 繋がり
自分ではない 誰かを求める 願い
これを目にした人には幸せになって欲しい
すべてを諦めた僕の代わりに
たくさんの 人と心と心を 繋いで
どうかしあわせな 日々を
#心と心
心と心
誰しもが
心と心で
繋がっている
だから
喜びも
悲しみも
苦しみも
楽しさも
一緒に
味わえるんだ。。。
君は何を見ているんだろう
何を好んで、何を求めて、何を得ているのか
僕は知らない
ずっと君の隣にいたけれど
君を知るのが怖かった
君の頭の中に僕はいるのだろうか
”誰もが認める親友”
誰がそんなことを言ったのか
分かり合っているなんて
互いが唯一無二だなんて
笑える
想っているのは僕だけだ
僕は君を知らないし君も僕を知らないよ
知れば知るほどハマった。私達に夢の舞台を魅せてくれる、劇団観覧車に。その中でいつも主役を演じている、スターの譲に。
本日最後の舞台を終え、退団する譲に大きな花束を手渡して、私は頭を下げた。お疲れ様でしたもありがとうございましたも、裏方の私が言うのはそぐわない気がした。でも無言はもっと変なので、仕方なくボソボソと何かを言った。緊張で、このときのことはあまり覚えていない。
譲が私ごと抱きしめて、「ありがとう」と耳元で囁いた。香水とメイクの匂いが鼻を掠めたと思ったら、譲は花束だけ取り去って、すぐ横の楽屋に入っていった。私は放心状態で立っていられなく、廊下の壁にガタンとぶつかった。
赤い顔を片手で抑えながら、今だけは心と心が通ったと信じた。譲にとってはただの照明係でも、私は譲を追いかけてスポットライトを当て続けた、一番のファンでもあった。
心と心が通じ合うとか
心と心が重なり合うとか
どういうことだろうって考えてしまうことが私はある。
まず始めにこのテーマを見た時“心”とは何なのか
疑問に思って調べることにした。
心とはいわゆる感覚・知覚および知・情・意の働き、
ないしはその座をいう。
調べてみたけど「それだ!!」って言う
言葉は出てこなかった。
そう私は感じた。
「心と心が通じ合うとか,
心と心が重なり合うとか
なんだと思う?」
友達に聞いた。
「お互いが同じことを思うことなんじゃない?」
そういうものなのか、、、。
私は思った。
心と心は言葉にすることが難しいことなんだなぁと思った。
いつか私もわかる時が来るだろう
─────『心と心』
心はぶつかるだけで凹んでしまう
それを直せるだけの精神と
周りの支えがあるから
人は心を込めてこう答える
「──── ありがとう」と
心と心を
重ねたら
君の事が
解るかな?
どれ位
重ねたら
解るかな?
お題 心と心
心と心
人と関わる時、いや生きものと関わる時は、必ず、「心と心」が触れ合っている。
もしかしたら、反発するかもしれない。逆に混ざり合うかもしれない。
そこから何かが生まれることも、もちろんあるだろう。それらを私は大切にしていきたい。
そこに心がある限り。
#心と心
私が透明人間になったのは今から5年前
体が見えなくなる前は普通に学校に行って生活していた
ただ頬に火傷の跡があり、ひどく私の顔は目立つのだ
人と顔を合わせるのが苦手だった
とにかく目立つことが嫌いだった
両親喧嘩が多く2つ上の姉は私を嫌っていた
楽しみといえば、人のいない浜辺で歌を歌うくらいだ
ある日浜辺で帽子を海に流されたことがあった
帽子を拾おうと海に入るとあの生き物にあった
透明な大きなクジラ
渦潮のような大きな口に飲まれ私は溺れた
目が覚め、私は浜辺でに打ち上げられ、その時私の姿は透明になっていた
私がいなくなっても誰かが探しに来ることもなかった
もう誰かに気を使う必要もない
しばらく気楽に過ごしていたが、ふとした瞬間強烈な孤独におそわれ
私は歌った
私は歌うこと、不思議となにか心と心が通じる気がした
浜辺で今日も私は歌を歌う
心と心
彼︰今日会える?
彼女︰うん、大丈夫だよ
彼︰いつも通り夜十九時、家来れる?
彼女︰だから、大丈夫だって
彼︰そっか、待ってる!
仕事終わり、今日も相変わらずそんなやり取りをメールでする。
ーーピンポーン
時間になるといつも通り彼女は家にやってきた。
「お邪魔します」
「うん」
「ふぅ、お風呂気持ち良かった、ありがとう」
「うん」
「あれ、緩くパーマかけたの?」
「うん」
「凄く似合ってるじゃん」
「うん」
しばらくの間、彼女の問いかけに返事だけの会話をすると、いつも通り僕達はベッドで身体を重ねる。
「ねえ、好きだよ」
「うん」
「私のこと好き?」
「うん」
嫌いだとは言えない。
行為の最中、彼女の問いかけに返事だけの会話をすると、身体と身体で繋がりあった僕達は最後まで終える。
心と心で成り立ってはいない二人の関係。
ーーセフレ。
「ねえ、もう少しここにいても良い?」
「うん」
いつもなら行為が終われば帰るはずの彼女が、どういう訳か今日は珍しくまだ帰らない。
「何してんの?」
「うん」
「それスマホのゲーム?」
「うん」
「面白いの?」
「うん」
ずっと話しかけて来るのがちょっとウザイ。
だからと言って彼女のことを邪険には出来ない。
腕枕はしないけど、返事だけはしてあげる。
「最近良いことあった?」
「うん」
「じゃぁ良いことって何?」
「うん」
「何それ、それじゃ全然分かんないよ!」
「うん」
「やっぱり私そろそろ帰ろうかな」
「うん」
やっと帰ると言って貰えた。
正直彼女じゃないから質問攻めは辛い。
ホットした。
彼女はそう言うと、着替えて帰る支度をする。
「帰り遅いから気を付けてね」
まだ着替えていない僕は、玄関先でポンポンと彼女の頭を軽く叩いて見送る。
家まで着いていって送らないし、キスもしない。
何処かで誰かに会ったら困るから。
「またね」
「うん」
二人の関係はこのままが丁度良い。
心と心で成り立っていない関係だからこれが僕達にとって丁度良いのだと思う。
ーー次の日。
彼︰今日会える?
彼女︰うん、大丈夫だよ
いつも通り僕は彼女にメールを入れる。
この関係は、僕達の仲が続く間は変わらない。
進展もしない。
そして終わらない。
今日も明日も僕達はセフレ。
だからこれからも同じ日々を繰り返していく。
ひりり、ひりり、ひりり
わたしの心は柔らかすぎるのか、誰とぶつかってもひりひり痛む擦り傷を作る。
ひりり、ひりり、ひりり
君のしたいこと
僕のしたいこと
何も言わなくても
お互い一緒に動き出す
同じことをやろうとしていて
笑いあう
繋がっている
心と心
心と心、つまり心が二つある···ってコト!?
ちいかわはほんと面白いね。キャラクターがかわいくて話も面白いんだからすごいよ
一話完結のほのぼの回もいいし続き物の話もいい。おでが出てくる話はどうなるのか楽しみでしかたなかったな
好きなキャラクターはちいかわかな。どれも好きだけどどれか選ぶならやっぱりって感じで
同じ作者の自分ツッコミくまもいいね。もちきんの話好き。しみっしみの···、あの落ち実にいいね
心と心
これは
自分の心と相手の心
ということだろうか
自分の心ですらちゃんと把握できていない
相手の心なんてなおさら
そんな正体不明な2つの心の関係なんて
知ろうとする気すら起きない