『微熱』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
顔の火照りは人を幼くするようで
電話越しにする話は健全者には伝わらない
小春日和に上がる体温
素っ気ないふりした上辺だけの声
図星かな、なんて思いながらもう一度
声が聴きたかったを口実に
空元気で隠された本音
弱々しい強気な人は
今日はなんだか兎のよう
『微熱』
割れた電球
光を失った熱
暗がりで冷めゆく
辛口の酒
誰かの妄想歌
地獄に堕ちる ここは天国
醒めたら浴びる 酒の雨
藻掻く己の無力さと
歩み消え行く君の背と
涙ながらに払う金
毎夜毎夜と 酒の雨
お題【微熱】
タイトル【迷ゐ夢】
いつもそばにいる
キミだから分かる
少し潤んでいる瞳
唇から伝わる体温
昔から伝わる迷信
風邪は人に移すと
早く治るらしいよ
ホントかウソかは
分からないけれど
『微熱』
【微熱】
なんだ? いつもよりも少し、変な感じだ。
頭が痛いわけでも、喉が痛いわけでもない。
風邪ではないだろう。そんな気がする。
齢20まで生きてきて、当たり前だが、風邪はたくさん引いてきた。
その経験から、このだるさと微熱はまた別のものだと判断できる。
「ハルヒロ。どうした? ぼうっとして」
大学の講義が終わったあと、前の席に座るリュウが振り向いてきた。
茶髪に染め上げているが、根元が黒くなってきている。
やはりこいつはどこか、真面目さが抜けきれていないなと、ハルヒロは思った。
「いや、とくに。別になんでもないんだけれど。うーん」
「なんだい。煮え切らないな」
リュウは潔癖症だ。とくに、ウイルスに関しては敏感である。
微熱があるかもと言えば、きっと眉間に皺を寄せるだろう。
いや、そこまで行かずとも、多分「大丈夫?」って心配してくれるだろうけど、でもやっぱり、警戒はするだろう。
「ハルヒロの状態はよくわかるよ」
意外にも、彼は知ったような顔をした。
それと同時に、リュウの後ろから、とある女子がやってきた。
彼女の名前はメイだ。
少しばかり、心臓が跳ねるような気がした。
なんだ? 緊張……してるのかな。
「やっほ。お昼食べに行こ。早くしないと、食堂混むからさ。早く早く!」
「メイ、そう慌てんな。慌てる乞食はなんとやらだ!」
メイがジタバタするのに対し、リュウはゆっくり立ち上がって言った。
「ハルヒロも早くー」
そう言って。
メイがハルヒロの腕を掴んだ。
もはや、掴むというより、組むと言った方が正しいかもしれない。
ふわりといい香りがする。
彼女は控えめに言って大変美人だ。
美人というよりも、どちらかというと、可愛い系……なのか? 小さくて、小動物のようだ。
「あれ、いつもより熱いね。顔も赤いようなー。微熱?」
メイの上目遣いが、眩しい。
目が大きいし、なんだかこう。よく分からないけれど。
思わず目を背けてしまった。
「ち、違うよ。それより早く行こう。ほらリュウも!」
「ハルヒロ。微熱の原因は、分かったかな?」
なんだよ。リュウのやつめ。
分かっていたなら、もったいぶらずに早く言って欲しかった。
ハルヒロはそそくさ歩いた。
メイは小首を傾げて、後ろから追いかけてきた。
#113 微熱
なんだかふわふわする。
瞬きしても、
目の前が、うまく見えない。
あついのが出ていかないで、こもってる。
体の色んなところ、ぐるぐる回ってる。
でも吐く息がやたら熱い。
シーツ冷やっこいな。
ほっぺが気持ちいい。
動けそうだけど、
このまま眠りたいな。
いいか…
もう、目蓋が重い…
「ふふ、おやすみ」
遠くに聞こえた声と、
ふわり、体に掛けられる感触を最後にして。
意識は落ちていった。
---
単純な微熱なようで…
何かを感じたら、それは。
頭痛いなぁ
クラクラする...
休みてぇ〜
でも行かなきゃ
迷惑は掛けたくない
僕のせいで
仕事に支障を出したくない
だから
だから
仕事へ行こう
# 5
『微熱』
今日は久しぶりの彼とのデート。寒くなってきたからマフラーでも羽織ろうか。服装もこれとこれとこれ!昨日の夜一人ファッションショーをしたおかげか思っていたよりも早く準備が終わった。あ、そうだ!彼はいつも服選びを失敗する、夏はちょっぴり暑い服装、冬はちょっぴり寒い服装、ちょうど良い服装はないのだろうか。そんな彼のためにホッカイロでも持っていってあげよう。きっと喜ぶ。
そうこうしていると彼は私の家の前にそっと車を停める。私は急いで家を出て車に乗り込む。
彼は私を乗せてゆっくりと車を動かす。私は彼の運転姿に見惚れながら寒さで曇った車の窓に頭を傾ける。
すると、突然視界に彼の手のひらが映る。彼は私のおでこにそっと手をのせる。
「やっぱり、熱あるじゃん」
「え、なんで?」
「そこの窓、冷たくて気持ちいでしょ」
ほんの少しの微熱だったのに。
フワフワと足元が覚束ない。ぐるぐると回る思考と視界は止まることを知らず座っていることもままならなくなってきた。少しでも体力回復に努めようと机に突っ伏す。今日中に終わらせるはずだったレポートの入力画面ではギャレットがチカチカと俺を嘲笑っているようだ。
体調管理すらできないとは、なんとも情けなくてポロポロと涙が溢れた。
微熱
あー。37.8。明日学校休まなきゃな。
明日学校行きたいなー。だって好きな人と会えないし。
今すぐにでも好きな人の家に行って抱きつきたいのに!
明日までに治さないと、、あー!好き好き!!ほんと好き!
どうしてもこの好きって感情が前に飛び出してたまんない!
あ!好きな人にLINE送って心配してもらえるかな?
私「37.8℃出たから明日休むわ😇」
好「まじで?でも微熱だからすぐ治るね」
私「そうだね…」
「好きな気持ちは高熱なのに。」
微熱だった。
保健室に行って、熱を計る。
ピピピピっと音がして見た。
そしたら、36.9度。
先生も困った顔をした。
頭は痛いし、目も疲れてる。
昨日、彼女に振られたのが原因だったのかな?
それでも僕が微熱だったのは、彼女との愛が微熱だったから?
なんて、何も面白くないよな。
先生の顔を見て思う。
僕って、何で馬鹿なんだろうってね。
テーマ“微熱”
吐息が熱い。
身体がだるい。
目があけられない…
外気が冷たい。
頭が痛い気がする。
手を伸ばし、体温計を取って
熱を計る。
微熱。
微熱。
個人的、本当に個人的な話なのだけれど。
37.0℃以上が熱、36.8・36.9℃が微熱。
38.0℃越えると高熱。
周りの人は37.0℃は微熱って言う...強すぎない?
微熱
あと時はあなたのことを考えると
体温が上がる感じがしてた
恋って楽しいけど辛いし苦しい
今ではすべてが夢みたい
きっとあのときは風邪、ひいてたのかな?
だから熱かったのかもしれない。
あなたへの恋心も全部
微熱のせいにして...
だるい、体が鉄のように重たい。そしてこれは熱だと確信する。休めるとウキウキしながら体温計で温度を図る。37.1。微妙な数字だ。しばらくたてばなおる気がする程度の熱だ。取り敢えず今日は熱があると言って休もう。
[微熱]#5
「人生最高!」皆さんは、そう思ったことはありますか?
何かに夢中になれることは、すごく特別なことで、その「何か」が自分にあるときは、周りがどうとか、自分がどう思われているかなんて気にならないものだと思います。
「今は面倒くさいと煙たがっているその日常も歳を取ればかけがえのないものになる」、「青春は一瞬だよ!」という様な言葉をたまに頂きますが、人間と人間、互いが微熱を帯び、その火の粉が段々と大きくなるとどうしても、「今」という空気に嫌気が差したり、周りを羨み、火傷して、今がかけがえのない日々になることを疑ってしまったりします。
どうすれば、日々に希望が持てるのだろう。考える日々があります。
でも、結局、あっという間に過ぎ去ってしまう「ハッピーな今」も、思い出すとまた火傷しそうな「苦しんだボロボロの今」も自分の記憶にどうせ残り続けるのならば、どんなに苦しかったとしても、いつか「かけがえのないものになる」と信じるしかないのではないでしょうか。
「今、愛せなくてもいいじゃないか。無理して大やけどする前に、今はそっと置いておいて、業火が微熱になった頃、抱きしめてみよう。」そんな風に想っていればいつか、何もかも愛おしいと思える日が来るのではないでしょうか。
たとえそれが来なかったとしても、そんな風に想われた「日々」はもう、大切なものになっているのではないでしょうか。
業火は、微熱は、互いに向けられた強すぎる愛だと、感じることができるようになるのではないでしょうか。
自分の人生が自分にとって最も輝けるように。
自分も相手も幸せも後悔も苦しみも、楽しさも、同じだけの微熱を持って。
体が熱っている
辛いと言う感情を押し殺して
休み時間に学校で黙々と作業を進めていく
そうするうちに集中力が高まる
なぜか僕はそういう時ほど頑張ってしまう
「将吾じゃん、なんか顔色悪くない?」
そう言って駆け寄ってきたのは葵だった
心配そうに上目遣いでこちらを覗く
葵はこちらをおとそうなどと言う気は微塵もないのだろうが、ドキドキする
「心配だから、保健室、行こ?」
強引だな、こっちは集中してんのに
そんな思いも届かず葵はそう言うと
僕の手をとって保健室へ連れて行った
僕は別の意味で熱が出そうで
それを隠すのに必死だった
隣の彼女をチラッと見る
何となく赤い
どうやら彼女も微熱が出ているようだ
#微熱
微熱が出たとき
焦りました
インフルだったけど
家族から隔離されました
好き好んで
菌と仲良くなってないんだけど
家族から責められると
落ち込むよね
普通じゃないけど
重症じゃない
フワフワなんだか
空中浮遊
これは何かな 予感かな
どっちつかずの不安定
いまは身を任すしかない
良くも、、悪くとも
「微熱」
#257
幸いなことに、あまり風邪を引いたことがない。
子供の時は、よく風邪を引いていたが、大人になってから
一年に一回あるかないかだ。
だからなのか、体に違和感があると、
これは、風邪に違いないと、脳がつげる。
頭が重い、痛い、気持ち悪い。
熱がある。体温計を手にして、計った。
36.5度。
あれー、おかしいなぁ。
微熱はあると思ったのになぁ。
会社休めると思ったのになぁ。
そう思いながら、今日は無理せず頑張ろうと、
家のドアを開けた。
お題
『 微熱 』
朝起きたら熱かな…って思った
今日、行かなくてもいいかなって
体温計を手に取って測った
どんどん上がる数字
けど微熱だった
この冬の寒い時期、
どれだけ布団から出るのが嫌か
毎日が祝日だったらいいのに、ってたまに思う