『待ってて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
待っててと言われても困る。たかがコンビニに寄るだけだと思い何も持ってきていない。スマホがあれば時間が潰せるのにと思いながらあたりをキョロキョロし、とある車に目がとまる。「ドア開いてんじゃん。」その車は不用心にもドアが開いていた。ここは閉めてあげるべきか…。だけど閉めている最中に運悪くこの車の持ち主が帰ってきてでもしたら気まずいなぁ〜などと思いながらも閉めることにする。帰ってきませんようにと心で念じながらドアを閉めようとすると、車内がチラッと見えた。座席に血痕らしきものが見えた。ポンッと肩をたたかれる。思わずビクッとし、全身の血が一気に沸騰するような感覚に陥ったが、窓の反射であいつだとわかった。一瞬の恐怖から逆にイライラしてきた。思わずそいつに怒鳴りそうになったが、なんとか抑えた。あの時、もっとくまなく車内を確認しておけば、小学生の少女は今も元気に学校に登校していたのかもしれない。
待っててもきっとそうそう良いことはないただ起こることを自分がどう理解して愛するか私はきっとそれを学ぶためにやってきた自分を捨てて誰かを助けられない私は多分相応の苦労が来るのだろう。それをどこまで愛せるかを感謝できるかを私はきっと修行しに来たのだろう。すべて愛するためにすべてを憎むために後悔と苦難の日を誰かのではなく自分の学びのためにここに来たきっと私は最後まで後悔を愛して生きていく。一人の苦しみを最後まで愛して生きれるようになるために。
こんな場面を想像した
待たせる側と待つ側
どちらの想いが強いのだろうか?
数字がおでこに見えれば楽しいかもしれない
会えたときに自然と笑顔になれる気がした
kazu
待ってて
(本稿を下書きとして保管)
2024.2.13 藍
【待ってて】
忙しい毎日をいつも言い訳にして
ちゃんと向き合ってあげられなくて
ごめんね
心に余裕がある人になりたい
そんなに欲しいの?
ちゃんとあげるから、
もうちょっとだけ待ってて
欲しがってる君の顔を
まだ弄んでいたいから
【待ってて】
「待ってて」
ずっと待っていたかった。
待てるつもりだった。
でも、いくら待っても来ないとわかったから、
待つのはもうやめる。
「必ず迎えに来るから、待ってて」
そう言ったきり、彼女は戻って来ない。
空腹に耐えて何日も待って、やがて僕だったものが、なぜか下に落ちている。
そして身体が軽いことに気がついた時、僕はあることを思いついた。
そうだ! 迎えに来ないなら、こっちから迎えに行けばいいんだ!
決断すると、すぐに彼女の元に駆けた。
彼女を見つけると、僕は抱きしめるように飛びかかった。
さぁ、一緒に逝こう!
〖待ってて〗
向こうに君が立っているのが見えた。
やわらかな光に包まれて、花びらが舞う中、
君がどんな表情をしているのか見えない。
もう少しで追いつくから、
もう少しで君を抱きしめてあげられるから、
もう少しだけ待ってて。
待ってて
「待ってて」
そういってあなたは走り出した。
そして戻ってこなかった。
「ねぇ、どうして置いて
いってしまったの?」
彼の墓の前で私は泣いた。
特にエピソードのようなものもなくて、物語風に書いてみました。
何年かかるかわからないけど、
僕はあなたと共に暮らしたい。
今、きっと会えないけど、待ってて欲しい。
あなたも、僕も、姿がかわるかもしれないけど、
僕はあなたといたい。
笑った顔は、かわらない。
涙を流す顔も、かわらない。
僕の気持ちも、かわらない。
だから、待ってて。
あなたに会いに行く、その日まで。
待ってて
君に吐く言葉は
全部ほんとは僕自身のことで
君から離れて空を見上げて
それを理解して冷静になるまで
いつも時間がかかる
こんな僕を、なぜ
君は待っててくれるのか
待ってて
10代の頃は早く大人になりたかった
20代の頃は仕事して良い人と巡り会って結婚したかった
30代の頃は一日に僅かでも自分時間が作れるのが目標だった
40代の今は気難しい思春期に入りかけの子と日々格闘という精神的修行に入ったばかり......
まだまだ、人生の長い長いトンネルの途中
与えられる、守られる側から
与える、守る側へ自分の立ち位置が置き換わり
まだまだ、数え切れない事と遭遇していくのだろうな
良妻賢母なんて初めから目指していないけれど
最期に「貴方から産まれて良かった」と
少しでも思ってもらえる母になりたい
それまで、見守って待ってて、私のお母さん
待ってて
昔、飛び降りたあなた。
悲しかったわ。
けど、待っててね。
私が行くまで。
地獄の門で。
必ず会いに行く
だからもう少しだけ
そこで待っていてくれますか。
『待ってて』
もうすぐだから
もうすぐ行くから待ってて・・・。
私は上へと登る
登った先に何があるかなんて分からない。
でも気づいたら登ってた。
ずっとずっと塔を登っていく。ただかろうじての出っ張りに手をかけて。
登った先に何があるのか分からない。
でも約束したような・・・。
そんな気がする。
上へと手をかけて、登っていく時間。
ひたすら登っていく孤独な時間。
だけど、登りたくて。
登らないといけなくて。
・・・だって会えないから。
塔の最上部へと続く出っ張りに手をかける。
ここまで落ちなかったのは奇跡だ。
わたしは思わず下を見る。
奈落のような闇が広がっている。
目眩がまして視点がぐらつく。
塔から手を離しかけたとき、誰かが私の手を掴む。
「やっと来てくれたね」
顔を見て涙が溢れる。
「会いたかった」
私は亡くなったはずの最愛の夫に抱きつく。
「待ってたよ」
私は思い出す。老衰で亡くなった私は孫たちみんなに看取られて天に昇っていったんだ。
気づくと塔の最下層にいた。
ただ、誰かに会いたくて。
その想いだけを胸に塔を登っていた。
「会いたかった」
私はもう一度夫に言う。
夫は優しく微笑んで頷く。
「来てほしくなかったけど、来てくれて嬉しい」
夫は亡くなった時のままの若い姿で、私も同じ位の若い姿に変わって2人で抱擁を交わす。
二人の間に光が溢れ出し、どこかもっと上へ昇っていくようだ。
どこまでいっても後悔しないよもう。
あなたと一緒ならば
待ってて
赤い毛をひとつにくくりながら、あの手紙のことを考える
1000年たっても忘れない、と書かれた文字は少し右肩上がりで、どんどん間隔が狭くなっていっていた。
あの栗毛の子は文字のくせが強いのだ。
知らない人から突然渡された手紙は、見覚えのある字形
待っている、と言ったあの子はもういないことを知った。
あの子の口癖だったのんびり行こう、を私の口癖にして
赤いネックレスを握りしめ、宿を出た。
雲は歌のようにくるくると渦巻いていた。
(過去の投稿から「1000年先も」がテーマの文章を読むことを推薦します)
待ってて。
まだ中学生ではないだろうが、幼さがどこか抜けていて端正な顔立ち。かわいい、と言われるのが相場な年頃なのに、綺麗さが勝つ。
その彼女が小さな弟を連れて、スーパーの中を歩く。
なんとなく目を引く。その美しさが理由ではない。挙動が明らかにおかしい。
弟を麺類コーナーの端に座らせたあと、彼女は周りをゆっくりと見渡す。
待っててね、すぐ終わるからね。
彼女はカップ麺に手を伸ばして、素早くその手に持っている袋に詰め始めた。何個も何個も何個も。
行くよ。帰るよ。
あぁ、お腹空いたね。
「待ってて」
すぐ戻ってくるから、
少し様子を見てくるから、
取りに行ってくるから、
呼んでくるから、
今あげるから、
話があるから、
『ボクをおいて行かないでね』
「行くわけ無いじゃん」
『なんで?』
「え...そんなの関係ないよ!」
『関係あるでしょw』
『ボク全部知ってるもん』