『形の無いもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「形の無いもの」
耳の聞こえない彼女。愛はカタチじゃないという言葉を心に刻みつつも、
話す時は筆談で、結局愛の言葉を伝えても「文字」という「カタチ」になってしまう。
ただ、あの時文字という形で育んできた愛はカタチじゃ表しきれなかった愛だと信じたい。
音楽って凄く不思議なものだと思う。それは聴く人の心を熱くさせたり、癒したり、感動させたりすることができるが、よくよく考えてみれば、音楽は形の無いもので、常に変化し続け、気付けば耳に入っている、いまいち掴みどころのない存在だ。
【言の理】
形の無いものを、僕らは言葉で分かちあう。
みんなで神に祈るように。
だから最も曖昧な「明日」はいずれやって来る。
それって何?気持ち?大事なものなの?
大事にしなきゃいけない?
でも、怖いじゃない。
妬まれて、
恨まれて、
裏切られるのが。
嘘だらけのこの世界で、気持ちなんて信用できる?
こんな私に、大事なものなんてないよ。
形の無いもの 𓈒𓏸𓐍 𓇢
※形のないもの
「ない」と思えば、それは無くなる。
実在するものだって、視界の中で削除される。
それくらい脳みそは錯覚能力がある。
だからね
嫌いな奴のことをウダウダ考えて愚痴って
脳みそが覚えきってしまう前に
「やつはいない」
という錯覚を覚えさせてしまえばいい
必要最低限の社会人マナーや挨拶され守れば
「やつはいない」
存在は抹消しましょー そーしましょー
形の無いもので、目にも言えないものは
友情だと私は思う
ものにはすべて形がある。でも大切な忘れられない思い出には形がない。好きな人の声や仕草や思い出、すべて忘れられないものなのにいつか忘れる日がやってくる、、どれも全て形になればいいのにな、、
形のないもの
って、なんだろう
さわれないもの?
形あるものに囚われすぎてて、ピンとこない
愛
自由
宇宙
心
優しさ
言葉
酸素
ため息……
形のないもの。それのなかではいくつか形にできるものもある。
でも、いくら形にしても、しようとしても
煙とともに空へ消えた君を抱きしめることは出来なかった。
25555。
今日、目に飛び込んできた数字だ。
相変わらずゾロ目と御縁があるらしい。
最近の癖なのか、数字が良く目につく。
気になるから目につくようになったのか、或いは、勘のようなものが働いているのか──。
その答えは知らないが、不思議な事は大歓迎である。
心がワクワクするし、何だろうなぁと想像を膨らませるとより楽しくなる。
そんな調子だからだろうか、趣味の一つであるSNSでも自身の近況とリンクした言葉や色を見つけたりする。
人には、「見えないアンテナ」みたいなものがあるのだろうか。
こういう事を書くと、電波な奴と言われてしまいそうだが──。
人の目では見ることができない「形の無いもの」は、この世界に沢山ある。
ご縁も、絆も、心も──人の数だけあり、それぞれ違う形となって現れる。
本来の形を知ることは出来ない、まるで透明な水、或いはエネルギーのような──変幻自在の珍しくも尊いものだ。
そんな形の無いものがあるという喜びに気が付くと、私は深く感謝したくなってしまうのだ。
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形の無いもの
「ボス、これ受け取ってください」
津詰の前に突然襟尾の若々しい両手が手のひらを上にして現れた。
「……何も乗っていないんだが、どういうことだ?」
すると突然襟尾の手がハートの形になった。
「オレからの愛です。ボス、受け取ってください」
いきなりの告白に津詰は身を竦めた。
「なんだいきなり?風邪でも引いたのか?」
「酷いですね、ボス。これはちゃんとしたオレからの愛です。バカにしないでください」
「冗談だ、冗談。お前さんからの愛、しっかり受けとったぞ」
津詰はポンと自分の胸を叩いて、笑顔を見せた。
昨日まであったはずの
あなたの呼吸がなくなって
さっきまであったはずの
その体は骨になった
この骨は裁きを受けたあと
土の中に隠されて
あたしの目の前から消える
確かにいたのに
なにもなくなる
なにもなくなるけど
確かに未だいる
【形の無いもの】
美しく透き通った液体で
心くらいは満たされてたい
創造 小さき命のようなもの
掬い出す 混沌の中より
♯形のないもの
日常に生活していると
色々な物が壊れる…例えば食器
何だかどんどん枚数が減っていく…
割れたお気に入りの茶碗や皿を溜息を
つきながら見つめたところで、2度と
くっつく事はないが、しばらくパズルの
ように合わせてみる…悪あがきだ(笑)
「形ある物」は、いつしか必ず壊れる
では、「形のないもの」が壊れると
したら…やはり「心」だろうか…
人の心なんて本当にもろい
だから、日常茶飯事に傷つき
よく壊れてしまう…
しかし、泣いても騒いでも傷ついても
時間さえあれば、いつの間にか
なんとなくそれなりにひっついて復活し
また、たくましく生きている
「形の無いもの」の底力とは、自分が思うより計り知れない位に強靭なんだろう…
【形の無いもの】
「今日はどこへ行こう」
毎日がピクニック
「赤はトマト 黄色は卵焼き 緑はブロッコリ おにぎりの中身はシャケにしてね」
歌うように言って君がわらう
シアワセな景色
ずっとずっと眺めてるんだ
形のないもの
声って形がないけどめちゃくちゃ価値がある。
池田秀一さんが好きなんだけど、
本当に声に価値がある。
素敵だ。
51日目
「大切なものは目に見えない」だなんて言うけれど
感情だって人を伴うもので
時間なんて時計がないと観測できない
愛や友情にはそれなりの対象が必要で
幸福にも相応の対価が必要だ
自身に形がなくとも確かにそこに存在している
〈形の無いもの〉
この世には形の無いものがいっぱいある。
例えば、愛とか心とか友情とか目に見えないもの。
いま考えればいっぱいあるなーって思う。
今ある感情も、表情を隠せば誰にもわからない。
将来 何しよう?
形の無いものは。
見えない。
読めない。
触れない。
とても複雑で。とても単純で。
ドロドロしていて。さらさらしていて。
気持ち悪くて。気持ち良くて。
ただ愛おしい。
このこころ。
「好きです」
そう言われて嬉しくなり。
「別れましょう」
そう言われて悲しくなる。
それに形などはない。
ただ曖昧なものとして存在している。
それを一生引きずるように抱えて、私たちは生きる。
2024/09/24
形の無いもの