『寒さが身に染みて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
真冬に飛び込んだプールサイド
寒さが身に染みて
自分が何処なのか 何なのかも
わからなくなってしまった
ホットミルクを飲んで落ち着こう
誰も急かしはしないから
足は今でも冷たいままで
血が流れていないみたい
眠っている
眠っている
目を開けたままで
ああ寒さよ、北国の寒さよ
私を故郷へ連れ戻して
海猫のなく声といっしょに
お題 寒さが身に染みて
それは、雪が降ったから、じゃなくて。
強い風が頬を撫でたから、じゃなくて。
それは、あなたというひだまりが離れていったから。
1年最後のイベントに、
電子の粒が街を輝かせている。
子どもの頃から家族、友達と賑やかに過ごすその日も、大好きなあなたと2人で笑い合うその日も大好きだった。
どんなに寒くても心があったまるその日が大好きだったのに、
あなたからのさよならで、ろうそくの火を消すように、わたしのひだまりが消えていった。
まあ、大丈夫だよって冷たい風がわたしの背中を押した。
___寒さが身に染みて
【寒さが身に染みて】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
1/11 PM 5:15
「さむ~い! 今日は風が冷た過ぎるよー。
コート着てマフラーして手袋して、
完全装備なのに太刀打ち出来ない
寒さだよ!」
「……スカート、長くすれば
少しはマシなんじゃ?」
「この短さがJKプライドだから」
「……なら、膝上までくる長い靴下
履くとか……」
「あ、ニーハイは可愛いよね。
……って、もしや真夜(よる)くん、
絶対領域フェチ?」
「……?」
「違うかー。
まぁ、とりあえず、その話は置いといて。
寒くて耐えられないので、真夜くんの
コートの中に入れてください」
「……どーぞ」
「は~、やっぱりくっつくとあったかいね~」
「……あんたたち、昇降口で何してんの」
「あれ? しぃちゃんにとっしー」
「……よぉ」
「2人とも、部活終わったのにまだ学校に
居たんだね」
「クラスの友達と少し話をしてたのよ」
「そっか~。わたしと真夜くんは、
宵ちゃんを待ってるの」
「その目立ちまくりな状態で、
来るまで待ってる気だったのか……」
「え? 目立ってるの? わたしたち」
「自覚なし。ある意味、あんたたちらしいわ。
じゃ、お先に」
「……じゃーな、暁。また明日」
「うん。また明日ね」
「…………。」
「……なんでアイツら恋人同士でもねーのに
コートで包んで後ろから抱き締めてんだよ!
ってところかしら?」
「…………。」
「寒さが身に染みるわね」
「言うな……それ以上……打ちのめされるから」
「天然て最恐(さいきょう)よねぇ。ドンマイ」
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ほぼノリだけで書いているので、
いきなりキャラが増えたりします。
段々書いている自分が把握できなく
なってきました(大問題)
そんな適当な感じの物語をお読み頂いて
ありがとうございます。
『いいね』的なものまで押して下さって
いる方がいて恐縮です。
ありがとうございます。
ほんのちょっとでも楽しいのであれば
幸いです。
『寒さが身に染みて』
待ち人は遅れているらしい。
コートのポケットに手をつっこんで外気から守っていたが、元気な風が隙間から入り込み侵食されはじめている。
こぶしをつくって、ひらいて、動かすもじわりじわり。このままだと指先から凍えてしまう。
冷えた手で驚かせないように、自販機であたたかい飲み物のボタンを押した。うっかり彼女の好きなミルクティーを買っていて、もうすぐ会えるというのにぬくもりが恋しい。
体だけじゃない。
寒さが心にも染みているようだった。
寒さが身に染みて
寒いね、なんて笑い合っているうちはきっと寒くなんてなかったんだ。
君が隣にいて、手を繋いで、わずかな熱を分け与えあって。心はぽかぽかとあたたかくて、寒いのに、寒くなんてなかった。
けど、君が隣にいないだけで、手を繋がないだけで、身に染みるほどの寒さを感じるんだ。
頬を突き刺すような風が、空いた心の隙間を通り抜ける風が冷たくて、痛くて。
でも泣いたところで君を困らせるだけだから。今日もいっぱい着込んで、誤魔化すんだ。君なんていなくても、大丈夫だよ、なんて自分に嘘をつくんだ。
今夜も月は綺麗だ。
煙草を片手にぼうっと月を眺めていると、冷たい夜風が頬を刺した。それから風は、私の髪を乱雑にもちあげ、絡ませる。
もう、冷たくなった頬を包んでくれる、乱れた髪を丹念に直し、撫でつけてくれる温かな手は無くなったというのに。
ああ、夜が酷く憂鬱だ。
ベランダで煙草を吹かしていると、あの人のことを思い出す。忘れたいから、煙草に頼っているというのに、これでは本末転倒だ。
思わず苦笑して、部屋の中にだらりと身を投げた。
あの人が居なくなった今、ベランダで煙草を吸う必要なんてない。あの人がこの部屋に足を踏み入れることなんて、この先絶対に無いのだから。部屋が煙草の匂いで満たされようが構わない。
「寒いでしょ、ごめんね」
と申し訳なさそうに、ブランケットを持ってきてくれ、肩に掛けてくれたあの人はもう居ない。
煙草が苦手なはずなのに、隣に来てくれ、一緒に月を眺めたあの人はもう居ない。
時折こちらを愛おしげに見つめ、微笑むあの人は、
もう……。
視界がぼやけ、ゆっくりと涙が頬を伝った。
綺麗な月を眺めるのも、あの人が隣に居てくれないと、まったく意味がなかった。
ただ、寒さだけが身に染みただけだった。
寒さが身に染みて泣きたくなる夜は
自分のためのココア一杯
誰もいないキッチンでココアを作る。仕上げにはいつもダークラムを少し多めに。きっかけは「ゆるキャン△」でグビ姉が美味しそうに飲んでいたのを真似てからだ。ココアのほろ苦さとラムの甘い香りが溶け込んで、ひと口ごとに浮遊感が広がってくる。ありがとう、グビ姉。おかげで今夜も泣かずに済む。
寒い冬こそ冷たいものが食べたくなる。
世間でよく言われるのはアイスクリームだろうか。暖かくした部屋で冷たいものを食べることが、なんだかいけないことをしている気分になってクセになる人が多いらしい。
でも私の場合は冷たいビール。広い空の下の狭いベランダの中で、寒い、寒いと言いながら冷たい液体を身体に流し込むのだ。別に凍えたいわけではない。
冷たい空気の中で、冷たい液体を取り入れる。ぷはっと一息ついて、冷たい息を吐き出す。
その一連の動作が、冬とひとつになるような、不思議な感覚になって気持ちがいいと思うのだけれど、残念ながら賛同してくれる人はまだいない。
変わっているなと自分でも思うので、いつも1人でその感覚を味わっている。
だから今晩も缶ビールが1本入ったビニール袋を右手に下げて、コンビニの自動ドアをくぐる。
あーあ、寒さが身に染みるわ。
『寒さが身に染みる』
骨の芯から冷えるような日。
そんな日こそ詩の言葉が
真摯にまっすぐ届き、
身体中に染み渡る気がする。
澄んだ冬の空気のなか、
食べる言葉は格別うまい。
#寒さが身に染みて
テーマ:『寒さが身に染みて』
最近になって寒さが本格的に厳しくなりましたね。
皆さんは寒さに負けないように栄養を摂っていますか。お部屋の暖房をつけていると脱水症状にも気を配らないといけませんよ。
どちらとも一挙に解決したいなら是非とも我々に任せてください。
おっと。私としたことが、自己紹介がまだでしたね。
はじめまして。みかんです。
そうです。果物のみかんです。
みかんとお話しするのは初めてですか。心配しなくても大丈夫ですよ。ただ喋るというだけで、食べれば美味しい普通のみかんですよ。
そうそう、美味しいみかんといえば、多くの方は我々みかんを美味しい美味しいと食べてくださるのですが、中にはひとくち食べて「ハズレだ」とおっしゃる方もいらっしゃるんですよね。
確かに我々みかんは甘さや酸味もそうですし、味の濃さも結構バラバラになりやすいんですよ。
でもね、それは我々みかんの個性なんです。それぞれが唯一無二の存在なんです。人間の皆さんだってそうでしょう。ハズレなんてものはないんです。
その人にとっては相性が悪かったのかもしれないです。でも少し工夫すれば、もしかしたら普通に食べるより美味しく感じるかもしれないですよ。
例えば、冷凍みかんなんて手軽にできていいですよ。食感も変わりますし、氷の代わりに飲み物に入れてもいいですからね。
そういえば、今まさに私も冷凍みかんになるところなんです。もうだいぶ前から冷やされていましたから、そろそろ出来上がる頃だと思います。
恐らく、私がこうして話せる時間もあとわずかでしょう。悲しくなんかはないですよ。むしろ私はあなたとこうしてお話しが出来て嬉しく思います。
本来なら私はじっと寒さに耐え、私の全てが凍りつくのを待つだけでしたから。
私は幸運ですね。あなたとお話しできた楽しい思い出と一緒に冷凍されるのですから。
……あぁ。もう時間のようです。
最後に、これだけは言わせてください。
みかんの白いスジの名前はアルベドって言います。
ふと手のひらを開くと、人差し指の先が切れて血が出ていた。しかし、どうして血が出ているのか思い当たる節がない。自分はただ道を歩いていただけである。その時、耳に激しい痛みが走った。嫌な予感がして耳を触ると、そこからもやはり血が出ていた。通勤前の出来事だった。通勤路は非常に道が広く整備されていて歩くのに妨げになるようなものはなにもない。私はただいつものように歩いて会社に向かう途中だった。いつもと違うのは家に手袋を置いてきてしまったこと、そしてよりによってそういう日に限って風が強くて寒かったこと。会社に着いてみると、社員たちはみんな事務局に殺到していた。どうやら絆創膏をもらう列らしい。
「やあ、Aさん。おはようございます」
「おはようございます、Bさん。これは一体なんの騒ぎですか」
「見ての通り、絆創膏をもらう順番待ちです。今日は風が強かったでしょう?」
「風?」
「あなたは最近引っ越してきたばかりでしたね。ここは他よりも一段と寒い地域でしてね。特に風は皮膚を切るほど。みんな北風に皮膚を切られて、こうして絆創膏をもらいに並んでいるわけですよ」
「私、妊娠したのよ」
あなたの澄んだ目が
みるみる絶望の色に染っていくことに
私は安堵していた
あなたの十字架は私が降ろす、
例えその背骨ごと引き剥がすことになっても
そう決めたのは
この腹に新たな生命が宿ったと知った時だった
私たちは良い親友だった、
いや、正確に言うならお互いに良い親友を演じていた
あなたが私を見つめる瞳は
出会った当初から情熱を帯びていて
私たちは、
どちらかが2分の1の確率で今とは違う身体をもって
生まれていたら恋人同士になれたのかもしれない
それがどれほど意味の無い夢想であるかはわかっている
あなたは他ならぬこの私に恋をし、
そして私も唯一のあなたに恋をしていたから
でも私たちはお互いに若くて、
どうしようも無いくらい臆病だった
私への気持ちに蓋をして苦しんでいる
あなたを見ているのは辛くて、
臆病な私は、
世間一般の「普通」に奔放に身を委ね、
自分の感情を見て見ぬふりをすることに徹した
しかし、もし20歳という区切りで、
あなたが私たちの関係性の変化を望むのなら、
私はそれを全て受け入れるつもりだった
あなたの苦しみも幸せも、
過去も未来も、
非難も恐怖も、
愛しいあなたの手を取って
受け入れようと決めていたその時、
私に天罰が下った
それは、
罰と言うにはあまりに無条件に幸福の形をしていた
この子の父親になる人は
驚きと喜びで飛び跳ねながら
指輪を買いに走ったけれど、
私はその背中を見つめながら
あなたのことを考えていた
あなたの十字架をいかに残酷に引き剥がして、
私への思いを断ち切らせるか、ということを
未練すら残らないように、
冷徹に、無慈悲に
今、あなたを絶望に染めているのは一体なんだろう
20歳という若さで母になる私への哀れみか
想い人の奔放さが招いた結果への同情か
十字架を背骨ごと引き剥がされた痛みか
耐え難い沈黙の間、
私はあなたの瞳を見ながら
私自身を見つめていた
幸福そうな顔をした私がそこにいる
これで良い、
あなたの十字架は確かに地に落ちた
その傷が癒えたらどうかまた歩き出して、
今度こそ幸福を見つけてね
私のたった1人の愛しい人
寒さが身に染みる、
私は目を閉じてあなたを見つめていた
寒さが身に染みて
寒い。
さびびすぎる。
何のためにこんなに脂肪をつけてんだ?
寒さから守るためだろ!
寒さが身に染みて
私の育った町はあまり雪が降らない。
だけど海沿いなので風が強く、そんな日に自転車を乗ると耳が冷えてとても痛い。
マスクをして走行すると酸欠になる上に眼鏡が曇って運転しづらいことこの上ない。
だけど
冬の独特の空気の匂いが好きだ。
白く吐き出された息が好きだ。
ぴりぴりに冷えた空気を切り裂くように自転車を走らせるのが大好きなんだ。
もちろん
冬は水が冷たくてつらい。
霜焼けを起こすとつらい。
暖を取るために着膨れするのが面倒。
寒さが身に染みて動くのが億劫になることも少なくない。
それでも私は冬を嫌いになれずにいる。
あと数ヶ月もすれば春らしく暖かくなるだろう。
きっとみんな春の訪れを待っているだろう。
だけど私は冬が去って行くのがつらい。
毎年、冬が終わることが寂しく、暖かくなることを憂鬱に感じる。
寒さの所為じゃなくて
こんなにも寒く感じるのは
繋いでた手が離れていってしまったからかな。
冷たくなる手に冬の冷たさが痛いくらい染みて
君の温もりを求めてしまう。
いつからこんなに寒がりになってしまったのかな。
君が隣いないと、いつもよりも肌寒くて
心細くなる。
雪と一緒に君への想いが積もってゆく。
どこまでも降り続ける雪は、いつになったら
溶けて消えるんだろう…
寒さが身に染みて
外に出ると
寒さが身に染みる
家に帰って来ると
部屋の暖かさと
おかえりなさい、という声の温かさが
身に染みる
寒さと愛が身に染みて。
ぬくぬくと過ごしていた年末年始が終わった。
世界は、いつものように動き出した。
朝夕はこんなに寒かったのか。
俺はマフラーに顔を埋めた。
寒くなければ、スマホを触りながら歩道を歩くところだが、寒すぎて手袋をしていてもポケットから手を出したくない。
なんなら、出来る限り肌を露出したくない。
年末年始はこたつに入ってごろごろしていた時間帯……俺は職場につくなり、時計を見てため息をついた。
そこへ、どん、と音を立てて書類が置かれる。
「年末年始の長期休暇に入る前にやれっていったよね?」
女性の上司が冷たい視線で俺に圧をかける。
外気温も寒さが身にしみたが、会社内でも背筋が凍るような冷たさを感じることになるとは。
【寒さが身にしみて】
雪を踏み締める音が、ギシギシいっているときは
気温が低い証拠。
マスクごしでも分かる。空気がキンとしている。
寒い…なんて思っても口には出さない。
口に出したら寒さをもっと感じてしまうから。
身に染みるような寒さは、まだ当分続きそうだ。
普通に考えたら、それは11月の立冬の頃を指す言葉。
しかし、家の中で犬を飼っているご家庭では、六月頃には既に、立冬が来ているようだ。
「おい、寒いだろ! 冷房の温度を上げろよ!」
「我慢して! この子がばてたら、どうするの!」
犬は暑さにも、梅雨のじめじめした空気にも弱い。
だから、犬を飼っているご家庭から、こんな怒号が飛び交うことなんて、ザラにあるようだ。
それはある種の風物詩だ。
でも、飼い主達は、一生、いいや、永遠にでもこんな怒号を飛ばし続けていたいのだろうと思う。
その怒号が無くなった年は、怒号の原因がその家から去ってしまった時なのだから。
テーマ『寒さが身に染みて』
ポケットに手を突っ込み夜道を歩く。
大した距離ではないが、車も人も通らないからか、世界に1人きりとなってしまったかのような感覚になる。
隣に居てくれる人がいれば…。
こんな季節のせいだろう。人肌恋しい。
『寒さが身に染みて』