『始まりはいつも』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【始まりはいつも】
coming soon !
あの日
みんなと宅飲みしに行った
彼は焼きそばを作ってくれて
みんなは人生ゲームを楽しんだ
焼きそばを食べながら
私は初めての人生ゲームで
何だか分からないうちに勝ってしまった
解散して
雨の中を当時の彼氏と帰った
それから何年か
夜
いや 深夜
寝ているところに電話がかかって来た
俺さ 今帰って来たとこ
ただいまーだよ
これからラーメン作る
眠い目を擦り
私は うん と
呟くように頷いた
当時同棲していた彼氏が起きて来て
誰 切って
と 言われた
学生時代
宅飲みに誘ってくれて
焼きそばを作ってくれた彼だった
こんな時間にかけて来るなんて
非常識極まりない
と
彼氏は激怒した
着信拒否のあと
電話番号を消されてしまった
恋だった
私の中の淡い恋は
終わってしまった
始まりは
雨の日だった
始める時には
必ず歌を歌いましょう
楽しげに
陽気に
心を踊らせながら
そうすれば
ほら
いつだって
どんなときだって
音楽というこの世の宝物に祝福されながら
あなたの幕は開かれるのです
【始まりはいつも】
始まりはいつも
僕達が会った場所
この場所は始まりの土地と言われている
戦争が起き、早く復興した土地
そして今日お見合いする
美しい女性
それが君の第一印象だった
僕は今幸せだ
君と結婚して
あの時君に会って良かった
始まりはいつも(10月20日)
始まりはいつも
君からで
素っ気ない僕に
いつも優しくしてくれたね
けどそんな日もいつからか
なくなっていった
勇気を出して声をかけてみたけれど
君からの連絡はなかった
終わりはいつも僕だったね
始まりはいつもこの掛け声始まる。それに合わせて、お客さんが掛け声をし、ショーが始まる。それは絶対、どちらの立場でも忘れられないショーになる。様々な演出、用具、キャスト、時間をこのステージにかけて、マジックをかける。この時間は有限で、無限ではないことは誰もが知っている。そして、「ショータイムはいつまでも」という掛け声で終わる。
『始まりはいつも』
今日もBLです。よろしくお願いします。
始まりはいつも、あなたの言葉からだった。
私の右腕になってくれ、だとか、わいんことを好いちょ、だとか、今世でもわいがいいんだ、だとか。
俺たちの関係はあなたの言葉で繋がっていると言っても過言ではないだろう。
だからこそ、今世での結婚という繋がりだけは、俺の言葉で始めたいと思った。
「だから鯉登さん、俺と結婚してくれませんか」
柄にもなく赤い薔薇の花束を差し出しながらそう言った俺に、あなたは目尻が裂けるんじゃないかというほどに瞳を見開いた。と思えばその瞳からぼたぼたと涙を溢し始める。
「ど、どうしたんですか?」
「わいがそげんこっを言うから…!」
涙と鼻水で端正な顔をぐちょぐちょにしながら俺の肩に顔を押し付けるから、どんどん服が湿り始める。
「ちょっ、鯉登さん、大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃなか!」
「えぇ…」
ぐすんぐすんと鼻を啜る音が聞こえる。
いくらかそうしていたものか、結構長い時間が経ったような気がするが、鯉登さんが落ち着いたので、もう一度、あなたの瞳を真っ直ぐに見つめて同じ質問を繰り返した。
「俺と結婚してくれますか?」
「もちろんじゃ!幸せにすっ!」
花束を抱えたあなたが、世界の美しいものを全て詰め込んだみたいな表情で笑う。
ただそれだけのことが、どうにも愛おしくて、あなたを抱き締めた。
2日連続の鯉月です。今回エセ鹿児島弁多いんですけど大目に見ていただけると助かります。
当社比鯉登さんが泣き虫です。そんな鯉登さんも愛しい月島さんいとしげら。
月島さん目線しか書いてないのでそろそろ鯉登さん目線も書きたい今日この頃です。
始まりはいつも
始まりはいつも君だった。
君と一緒に色々やった。
私だけならどれもやっていなかった。
何もやらずに平穏な人生を送っただろう。
平穏な人生が良さよかったと、今でも思っている。
君と縁が切れて、本当に良かった。
恋の始まりはいつも突然だ。
それが年頃の乙女のものなら尚更に。
とある少女は恋をした。
絵画の中の美しい青年に。
いつしか青年は心を持った。
少女も知らない間に。
そして青年は恋をした。
二人は愛し合っていた。
少女は涙した。青年は嘆いた。
二人の恋が結ばれないことに。
青年は思いついた。
二人が永遠に共にいる方法を。
時は流れとある美術館。
そこに飾ってある一つの絵画。
そこに描かれていたのは、青年と少女の姿。
少女のドレスは、まるで血のような紅に染められていた。
お題:恋の始まり
始まりはいつもキラキラするのにね
終わり方が哀し過ぎて、始められない…
誰しもルーティーンはあるもので、僕の場合、起きて2時間、ゲームをする。僕の1日の始まりはいつもゲームからだ。
ルーティーンというのは、意外と本人は意識していないものである。この文章も始まりはいつも7時からである。他にも椅子ではいつも左端に座る。今、書こうと思い出して、初めて知った。……ルーティーンはいつもの生活習慣が影響することが多い。椅子で左端に座るのは、左利きだというのもある。あとは、目立ちたくないから、真ん中には座らない、というのもある。
どうだろう。貴方にもないだろうか。無意識でしている「始まりはいつも」に目を向けてみれば、新しい自分に出会えるかもしれない。
始まりはいつも何かを失う
春の出会いには誰かの別れが、
夏の狂熱には静寂が、
秋の風は色を生みだし、
やがてそれを枯らしてゆく
いつの時代もそうだった
逆も然り、
終わりはいつも何かを得る
それがどんなに望んでいないことでも
貴方を失って1年
私は何かを得ただろうか
未だに答えが出てこない
始まりはいつも
知らない場所
知らない人
始まりはいつも知らないところから
始まりはいつも❍から始まる
私は月を見ると君も月を見る
私が笑うと君は微笑む
僕が歩くと君もついてくる
僕が本を読むと君はそばに居てくれる
私は君の瞳が好き
僕は君の笑顔が好き
視点を変えても始まりは同じ
❍は変えられる
『始まりはいつも』
始まりは怖くて、めんどくさい、
でも、案外慣れたりする、
でも、始まりはいつも、『終わりがある』
ずっーとがいいのにな、
「始まりはいつも」とかけまして
「ねずみの侵入を防ぐ」と解きます。
その心は「開始/返し」でしょう。
始まりはいつも君の「着いた!」のメッセージ
待ち合わせ場所に君の車がある
君の車が見えると嬉しくてワクワクして
足取りが軽くなる
そしてドアを開けると大好きな君が
笑顔いっぱいで迎えてくれるんだ
この瞬間がたまらなく好きだ
「ご馳走様、美味しかった~」
朝食を完食して、花畑は手を合わせた。朝からいい食いっぷり。
昨夜、俺のうちに泊まっていった。俺たちは付き合いだした。
「どういたしまして。今日の予定は?」
食器をキッチンに下げた花畑に俺は訊いてみる。
「面接があるの。正社員枠でね、行ってみるよ」
「派遣会社、辞めるの」
「うん、なんか、腰を落ち着けて働くのもいいかなって。藪さんがあたしに仕事のしかた仕込んでくれたし」
「そうか……」
懐かしい思いがこみ上げる。うちの会社に来たはじめはいつもさぼること、手を抜くことしか考えてなかったようなやつなのに。
付いたあだ名は「おはなばたけ」ちゃん。だったのに。
変わった。ーーといえば、俺も大分変わったが。
こいつへの想いが。
「なあ、本気でここで一緒に暮らさないか。何回も言ってるけど」
ダメもとで言ってみる。でも、花畑の答えはいっしょだった。
「やですよ、そんな扶養家族でもないのに」
「扶養家族になればいい」
プロポーズ。何回も結婚しよう、一緒に暮らそうと申し出ている。しかし、「んー、それはまだいいかな」と花畑は素っ気ない。
「まだってな」
俺は脱力する。
「ずるずるになるの、やなんだ。折角藪さんが一から育ててくれたんだもの。力、試してみたい」
きっぱり言う。迷いのない目をしている。
俺はやれやれとため息を宙に溶かした。後頭部を掻く。
「俺は保留扱いか……。仕事なんか教えるんじゃなかった」
「後悔してる? 藪さん」
「いやーーぜんぜん。お前、いまかっこいいよ」
最高にな、と言ったところに、キスが来る。花畑がつい、と俺に近づいて掠めるように唇を重ねてきた。
「お」
目を白黒させてしまう。出し抜けだったから。
「じゃあ、行ってきます。面接、うまくいくように祈っててね」
鏡の前で髪を整え、身づくろいをして花畑は言った。
「わかった。今夜も一緒に食わないか」
「うん。楽しみにしてる」
俺は片目をつぶって、「行ってきます」と部屋を出ていく花畑を見送った。
俺に満開の花を見せる女。笑顔ひとつで。
……俺が育てたんじゃないよ。元から、能力はあったんだよ。質の高い仕事、ずっとやりたかったんだよ、お前は。
本来の姿なんだ。だから今、そんなキラキラしてるんだな。
とても嬉しくて、少し寂しいよ。本音を言えば。
「行ってらっしゃい」
パタンと閉じた玄関のドアに向かって俺は呟いた。
がんばれ、という思いといっしょに。
END
「やぶと花畑・完」愛読ありがとうございました
#はじまりはいつも
「始まりはいつも」
始まりは最初から決まってる。
終わりは自分で決める。
始まりはいつも
(お題更新のため本稿を下書きとして保管)
2023.10.21 藍