『好きじゃないのに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
◆好きじゃないのに◆
ずっと目で追って
目が合いそうになったら反らして
大人っぽいとか落ち着いてるとかクール
とか
言われてるし、そうありたいのに
調子は狂いっぱなし
動悸がする
色々乱れて落ち着かない
あ、笑ってる 落ちてきた前髪を後ろに
軽く払う仕草に
目が離せない
クールでいたいのに、そうありたいのに
こんな自分は好きじゃないのに
短めのスカート
ヒールの靴
きれい色のニット
…全然似合っている気がしなくて
夜景のバー
恋バナ
夜更かし
…下戸だし完全に浮いてる気がして
貴方といる私は
なんだか自分じゃないみたい
なのに私は 貴方は
…何故逢う約束をするの
#好きじゃないのに
好きじゃないのに
いつもつまらなそうに遠くを眺めている
ついその人の視線の先を私も追ってしまう
いつも淡々と話し、顔の表情が固い
たまに笑った時はすごくいい笑顔をしている
その笑顔に私もつい頬が緩む
気づけばその人を目で追ってしまっている自分を自覚した
『好きじゃないのに』
もう、この気持ちにこんな言い訳なんて出来ないかもしれない
【好きじゃないのに】
「ハムちゃん、大事にしてあげてくださいね!」
狭い空間に閉じ込められた私。
早く出して、ここから出して、
私の言うことを無視して、人間が言う。
「この子、すごく元気だなー」
目が覚めると、大きな目が私を見つめていた。
ただただ、怖かった。
「あ!起きた!」
こいつは、私の事が嫌いらしい。
よく、かりかりした苦いものを私の顔に押し付けてくる。
だから、私もこいつの事が嫌いだ。
また、最悪な1日になるのだろうか…
今日も、あいつは私にかりかりを押し付けてきた。
こんな不味い物、食べてやるもんか。
「うーん、あげ方がダメなのかな…」
「ゆきー!今日も可愛いね~」
名前を呼ばれて、私は急ぎ足であなたに近づく。
「おやつでちゅよ~」
手の上に乗せられた物を、さっと頬張る。
その隙に、あなたの暖かい手が、私の背中をなでた。
あなたは、私の事が嫌いなはずなのに。
何故こんなことをするのだろう。
私も、人間の事は好きじゃないのに、
あなたに「ゆき」と名前を呼ばれると、ついつい嬉しくなってしまうのは何故なんだろう、
『好きじゃないのに』
好きじゃないのに声に耳を傾けちゃう。
好きじゃないのに目で追っちゃう。
好きじゃないのに話したくなっちゃう。
好きじゃなかったのに。
はい!ママあげる〜!
全然好きじゃないのに、欲しくもないのに
わー嬉しい!ありがとう!って貰う。
好きじゃないのに喜ぶからまたくれる。
でもあなたの事が大好きだから喜ぶ姿を見て喜んでる限りはどんなにいらない物でもありがとうってもらい続けると思う。
落ち葉もどんぐりもちぎれたシールだってありがたく受け取ります。
お題 : 好きじゃないのに
僕っ子の僕 。
好きじゃないのに私と言い
好きじゃないのに制服のスカートを履く
好きじゃないのにメイク道具のお揃いを買う
好きじゃないのに今も友達
なんで、
こんなに気を使わなければいけないのか
それが決まりだから?僕が女性だから?
嗚呼 、生きにくい世の中だ 。
何が多様性だ、、社会は変わっても
学校は変わってない … 今も女性と言う言葉に
囚われて僕は生きている 。
コレは自分らしく生きたかった女性の物語
気がついてしまったら
そこからが本番
「好きじゃないのに」
好きじゃないのに
もうかれこれ数10年、一緒に暮らしてる。
私への愛情など、おそらく微塵もないこの人は、何故かそれでも愚痴を言うでもなく共に生活をしている。
とは言っても、「仕事」という名目で、ほとんど家には居つかないのですが。
だからと言って、私も私で、彼がどこで誰と居るのか、尋ねることもしない。その昔はよく問い詰めたけど、しらばっくれるばかりの彼。
疲れ果てた私は、これはもう諦めた方が自分が苦しまなくていいと気づき、それからは見てみぬふり。
ずいぶん楽になった。
私たちは言わば、婚姻制度に則った「夫婦」という演目をこなしている俳優夫婦。それも年季の入ったベテラン枠の。
当然、何かの賞レースにノミネートされたこともなければ、アカデミー最優秀主演男優賞や主演女優賞をもらうこともない。
「夫と言う仕事」を粛々とこなしている彼をリスペクトすべきなんだろうけど、なんかこう、憎まれ口の一つも言わないのは逆に恐ろしさを感じてしまう。
いつか、この可愛げのない嫁にまとめて仕返しする楽しみをひたすらに待ち構えているようにさえ見てとれる。
「普通の夫婦」の方々にお尋ねしたい。
好きで一緒にいますか?
それともやはり、「仕事」ですか?
end
『好きじゃないのに』
文豪といわれる詩人の詩を原稿用紙へ筆写しました。
万年筆でかっこつけて書きましたが、字が下手なのは今更どうすることも出来ません。まあ、誰に見せるわけでもないですし、写したかっただけなので満足です。
筆写するにあたり、持っている詩集を並べ、どの詩人のどの作品にするか悩みました。「好きな詩」と「写しやすい詩」が違うからです。でも、悩んだ挙句に選んだのは「好きな詩」でした。
そもそも筆写をしようと思った理由は、詩を精読し熟読し味読したかったからなのに、「写しやすい」という怠惰な理由で選ぼうとしたのが、なんとも、わたしらしい間違いでした。
好きじゃないのに書き写すのは、本末転倒ですね。
(ちなみに、写したのは中原中也の「星とピエロ」です)
「好きな人できた」と友達に言われると好きじゃないのに嫉妬してしまう
好きじゃないのに
私を貴方の家に上げたの?
好きじゃないのに?
私と添い寝した?
好きじゃないのに
私の手を握った
好きじゃないのに
私にキスしようとした?
好きじゃないのに
私の頬にキスした
好きじゃないのに?
私の事好きじゃないの?
本当に?
好きじゃないのに
こんな事ができるの?
もう2度と
貴方以外にこんな事させない
強くていい女になると誓う
焼けた肌、プールの匂い、ぬるい水
好きじゃないのに、忘れられない
/お題「好きじゃないのに」より
コンビニ横の街灯と
夜空に浮かぶ満月と
同じ大きさで輝いて
比べるのは失礼だね
満月の日には手放し
誰かから聞いた話し
心に負荷があるなら
さよならをしようよ
人生は軽く行こうよ
心の中に愛してるを
増やすといいらしい
誰かから聞いた話し
ねぇ窓から見える?
今夜の月は最高だよ
『好きじゃないのに』
好きという言葉は好きじゃないのに、それでも好きと言ってしまう。
自分は嫌いなのに、自分を愛さないと生きていけない。
好きじゃないのに、好きと言わないと…
感情に支配されている。
世界に支配されている。
お料理の上に時々乗っている、小さな赤い実。
噛むと苦手な味がする。
だけど、なぜかとても懐かしい香り。
不思議な実。
それはピンクペッパー。
好きじゃないけど、お気に入り。
2024.03.25
※直接的な表現がアリ〼
――その人のために何か出来るのは、恋の始まりよ。その人のことが好きじゃなくても、無自覚の恋に落ちてるの。
春をいくらか売って、彼女の言葉は御守りになった。
恋人と身体を交えるのは別におかしなことじゃないし、私はこの人に恋をしてるんだから、この行為は後ろめたくも辛くもない。
しかし、それから数日後、無自覚の恋を語った彼女は、ソープの屋上から身を投げた。
それで、私はようやく夢から醒めた。
私が恋をしているのは、馬鹿みたいに腰を振る男じゃなくて、私だ。私のために身体を売ってる。明日、生きるため。私が明日生きるため……。
自分のことなんて好きじゃない。でもこれは確かに、生まれつきの、無自覚の恋だった。
【好きじゃないのに】2024/03/25
「好きじゃないのに」
中身はまだ誰も知らないの
タカシくんが一生懸命にトカゲの折り紙折ってたの
あたしそれね、もらっちゃったの
タカシくんに内緒でね、もらっちゃったの
中身はまだ誰も知らないの
好きじゃないのにもらっちゃったの
あたししか知らないの
【好きじゃないのに】
好きじゃないのに大嫌いと言われると日が暮れるまで泣いてしまうのは何故だろう
好きじゃないのに意識してしまう
でも突然彼が好きだってことに気がついた
でも告白するのは恥ずかしい
なんていってずっとずっと告白しなかった
告白していれば何か変わったかもしれないのに
でももう遅い
私はずっと自分の気持ちだけ
彼の気持ちを考えたことがなかった
彼はあんなに苦しんでいたのに
いなくなってしまうまで気づけなかった自分が憎くて堪らない