『夫婦』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夫はオトコで
夫人はオンナ。
どちらも相手がいることを示唆する言い方で、
夫婦という単位に帰結する。
結婚というシステムが
いいのか悪いのかは分からないけれど
連帯感と依存性については
まぁまぁの効果があるように感じる。
一夫一妻制。
精神衛生的にはそれが多分いいんだと思う。
少子化を懸念するならば
一夫多妻制もアリかとも思うが、
気持ち的な部分をどう処理しているのか
それを経験していないから
全然理解が追いつかない。
んー、もしかしたら
生まれつき重婚環境がアタリマエの世界の方が
気持ち的に依存できたり共感できる相手が多くなって
楽な部分もあるのかな〜なんて思ったり、思わなかったり。
ずっと喧嘩ばっかしている私の親は夫婦と言ってもいいのだろうか。好きで結婚したはずなのにやっぱり時間がたつと人はだんだんと興味やその人やものにあった愛を忘れてしまうのではないだろうか。何でずっと夫婦として生きていけるんだろう。
私の親(夫婦)の話
「夫婦」
お揃いのグラスを傾けて
談笑しながら
過ごす日々
ときに喧嘩 ときに涙
ときに寝落ち……
苦じゃない関係
夫婦と言ったら、愛し合っている妻と夫?
それ以外だと、もしかすると…..
世間が気づいていないだけで、世の中には
訳あり夫婦が紛れ込んでいるのかもしれない
言葉が“ない”夫婦と、言葉を“交わさない”夫婦は、きっと違う。
夫婦
毎朝「おはよう!ニッコリ」と口に出しながら
笑顔で挨拶するのが最近の二人の流行り
他によくかけてる言葉は…
「今日一日ご安全に!」「笑顔で楽しんで!」
「今日も美味しかった」「ありがとう」
「お!お主できるな」「さすが!」
「あー幸せ」「なんか知らんけど大丈夫」
日々繰り返す日常の中で、お互いにいろんな言葉を声を掛け合う
それが相手を思いやったり、気持ちよく出来る言葉のほうがなんとなく良いかなと感じてのことかもしれない
また、時には他人には聞かせられないような、二人にしかわからない馬鹿話でお腹を抱え涙を流しながらゲラゲラと笑い合う
そりゃ機嫌によってはそうそううまくいかない日もあるけど、やっぱり会話ができるってありがたい
ウチの場合は会話ができてないとこじれる確率は上がってる(私調べ)
周りからは仲の良い夫婦とよくいわれる
残念ながら私達のもとには子供がやって来ることはなかったけれど
だからこそ無意識に会話が多くなってたのかな?
一番近い他人のあなたと珠玉のコニュニケーションで繰り広げる毎日は、特別にドラマチックなことはないかもしれないけれど、面白くって興味深い
さあ、これから先わたしたちの中でどんな事が流行るかな?
楽しみだね
血の繋がりもないけど、運命だと感じて、
1人でもいいけど、2人とが良くて
君と一緒にいたくて
そんなの我儘だし、絶対泣かせちゃう時もあるけど、
君が笑顔な所を1番近くでみて、いきたい。
夫婦なんて人生の選択肢の1つに過ぎないけど
僕は、選んでよかった。
夫婦
私にはきっとずっと無縁の言葉
そこに悲しみは無い
結婚したくない
出産も子育てもしたくない
私はあなたと一緒にいられたらいい
昔はそう言った男女の関係を「世の中」と言ったらしいよ
昔の人の世の中はやけに人間関係が狭いんだね
それか相手の人が全てみたいなロマンチックなあれもあるんだろうか
好きなように訳しな、言語は自由だよ
書類上の契約なんていらないあんたの心を縛りたい。
うそ。
法的にも縛り付けたい。
もう紐でも鎖でも情でもいい。
なんなの、こいつ
2023/11/22 夫婦
「いい夫婦」の“いい“って、何が“いい“んだろう?
機嫌がいい、仲がいい、頭がいい、羽振りがいい、気前がいい、運動神経がいい、声がいい……。
まぁ「いい」という言葉にあまり悪い印象は無いけれど。
誰にとっての“いい“なんだろう?
それがお互いにとって、とか子供にとって、とかならいいけど、〇〇にとって「都合のいい」、〇〇という目に見えないものを守るための装置としての夫婦なら、そんなものも、言葉も無くなっしまえ、と思う。
あ、今わたしが言った「いい」も、誰かにとって都合のいい「いい」だった。
『夫婦』
【夫婦】
ルームシェアを続けて五年。両親も友人たちも皆一様に「そろそろ結婚したら」なんて言ってくる。今日も今日とて職場の同期たちとの忘年会で結婚を勧められ、私の機嫌は急降下していた。
「うわ、無茶苦茶不満そうな顔してんね」
表情が乏しいと評されがちな私の顔を一瞥しただけで、こんな的確なことを言ってくるのは世界で君だけだ。おつかれ、なんて言葉とともに犬でも撫でるみたいにワシャワシャと髪をかき混ぜられる。
君のことは好きだし、一緒に生きていきたいとは思っている。でもそれは私たちの意思による結論であって、法的な拘束力だとか世間的な体裁だとか、そういうものに縛られるのはごめんだ。私も君もその点は合意していて、むしろそこに共感できたからこそ私たちは互いを隣に置くことを選んだ。
「おかえり、ココアでも淹れようか?」
「……ただいま。うん、飲みたい」
夫婦なんて形式、私たちには必要ない。おかえりとただいたを言い合える、それだけの関係性があれば必要十分だ。
キッチンへと向かう君の大きな背へと、小さくありがとうと囁いた。
僕のお父さんは
ノリが良くて
面白くて
子供みたいで
優しい
僕のお母さんは
面白くて
頭が良くて
たまに怒るけど
温かい
僕は正反対で
ノリも悪いし
面白くない
頭も良くないし
めちゃくちゃ陰キャ
お母さんとお父さんの
どこを継いだんだろう
でも
お母さんとお父さんみたいに
明るくて
楽しくて
優しくて
一緒にいると安心する
そんな人に僕もなりたい
目が覚めたら知らない場所にいた。
木々に囲われた西洋風の建物があり、ぽつんと人影が見えた。
「御魂の探求者よ。灰を集め黒煙をあげよ。さすれば汝の時は再び進むだろう」
フードを被り佇むやつに話しかけた。
「何言ってたか分かった?」
「さっぱり分からん。灰を集めろとか言ってたのは聞こえた」
「なら、とりあえず灰探してみるか」
こうして俺たちは訳も分からないまま動き出した。
どうすればいいの?
恋や愛を根にして結んだ契約ではなかった。二週に一度落ち合って食事を共にする。定例会議である。家族、友達、会社、私たち以外の私たちについて、つまりほぼすべてについて、最低限の報告をする。今の時期なら、年末調整が、扶養はどうする、年始に互いの実家に顔を出すか、などになる。私は長らく休職をしていて、自分の貯金を食い潰しており、まあそういう話になる。私たちの家はレストランにあり、定食屋にあり、居酒屋にあり、バーにある。おかえりと言えば、ただいまが返る。おかえりと言われ、ただいまと返す。ポモドーロパスタを頼み、君も食べるか尋ね、トマトが嫌いなんだと教えられ、次の会議には忘れたりする。ごちそうさまを互いに挟んだのちに、行ってらっしゃいと言う。行ってきますと返る。行ってらっしゃいと言われ、行ってきますと返す。
[夫婦]
夫婦はもともと他人
だからこそ
お互いに理解し合い
お互いのことを考え
お互いのために動く
子供は自分の半身
自分のために動くのはあたりまえ
僕の両親はどっちも男。
一見変わっているように見えるが僕は満足だ。
だって、どっちもかっこいい。
男性妊娠?で僕を産んだママ(男)は夕焼色の髪に目は空色でとても綺麗だ。
パパは背が高い、ママをいつもからかってる。
でも、此の両親が僕は大好きだ。
# 2
夫婦
恋人から結婚して夫婦になった
そしたら急に彼が優しくなった
結婚したら人は変わるんだね。
私はそんな彼なんて望んでないのに
過日、入籍した
それまでは恋人同士だったのが、
今は『夫婦』
何が違うのだろう
恋人時代と入籍以外に
一つだけ明確に違ったのは、
2人で神様の前で
永遠の愛を誓ったことぐらい
わたしは特段の信者では
ないけれど、
このセレモニーだけは、
勝手に重く受け止めている
いや
重く受け止めようとしている
重く受け止めたい……
〝関白宣言♪”のようになってきた
そーっと、寝よ
まー
一番近くで見てきた。
たくさんの壁を乗り越えてきた二人の背中が
偉大で、尊く、一番近くて遠い存在のように感じる。
共に歩む決断をした二人の背中をこの目に焼き付けて。
「良い夫婦の日」
真っ先に思い浮かぶのが
あなた達であることを誇りに思うよ
娘より