『夢が醒める前に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夢はいつしか忘れてしまう
けれど、夢で思いがけない出来事が起こっているかもしれない。それは楽しい夢かもしれないし、つらい夢かもしれない。
けれどもその夢たちもまた、人生の1ページだと思えばいつしか笑い話になる日も来る。
だから私は、夢が醒める前に夢の出来事を思い出せるようになりたい
いい夢を見ている時に朝が来て目が覚めたら嫌だ。夢が最後まで見れればいいのに。まぁ仕方ないか。夢が醒める前に起きない方法なんてないもん。時間は限られてるから。休みの日だったらいい起きなくてもいいんだけど・・・。
お題「夢が醒める前に」
夕日に照らされた白い軽自動車。
ゆっくり走る車を囲んでいるのは、同様、夕日に照らされ黄金の輝きを放っている稲だった。
とても大きな田んぼに囲まれた、少し古びた誰かの家。
覗いてみれば老人夫婦らしき人物が見えた。
2人は“俺に”気づいていたらしく、手を振ってきた。
手を振り返す俺。
「あれ、眠たい」
まだ5歳くらいで、遠出だったので疲れてしまったのだろうと勘づいた。
でも、ここで寝てしまったら2人と話せないかもしれない。
でも、眠たい。
「おやすみなさい」
そう、言った気がした。
目が覚めたら夜の高速道路を走る車の中だった。
まだ重い瞼を擦っていたが、ふと蘇る。
両親2人に「あれ、おじいちゃんとおばあちゃん家には行ったんだっけ、、、?寝ちゃった、、?」
俺が聞くと2人は怪訝な顔をしてその後不意に笑いだした。
「何言ってるの?ww行ってないわよwww夢に出てきたんじゃない?」と母親。
夢、、、?そうなのかな、、夢なのかな。
きっとそれは夢でした。
でも、ただの夢じゃないことも分かります。
だって、あれから全く悪夢を見なくなりましたから
夢が醒める前に、思う存分夢を見ておかなくちゃ。
夢は不意に醒めてしまう。続きを見たいと思って二度寝してもうまく行かない。
起きてしまえばカウントダウンが始まる。覚えていられるまでのタイムリミットだ。
わずかな時間で夢日記を書きなぐる。あらかた書けたところで二度寝したり、出かける準備をしたりする。
読み返した日記は乱れに乱れた字で、読み解くのが困難だ。だが脈絡のない夢の世界を再体験できるならそれくらいの労力は大したことではない。
あ〜あ、夢が醒めちゃった
できれば夢が醒めるずっと前に
これは夢だって気づきたかったな
そしたらもっと自由に生きたのにな
「夢が醒める前に」
夢が醒める前に
白い光の奥、花の舞う野原に立つ人影があなただとわかったのはすぐだった。
風になびく艶やかな髪に、あなたがいつもつけていた翠のリボンの髪飾りが揺れる。
「ねえ待って───」
お願い、どうかまだ消えてしまわないで。
まだ何も話していない、何一つ伝えられていない。
夢だと気がついてしまったから、こんなにもすぐにお別れをしなきゃいけないなんて。
さよならをするぐらいならいっそ、夢のままでいい。醒めないままでいてほしい。
ねえ、覚えてる?
あなたはずっと一人だった私にお花の冠を作って頭にかぶせてくれた。
四つ葉のクローバーとシロツメクサと変なお花。
あなたがあまりにも真剣に走り回ってお花をつむものだから私、その姿をずっと見つめてた。
なにしてるんだろうって、木陰に座ってね。
あなたは屈託のない笑みを浮かべながら走り寄ってきて、私の前にお花の冠を差し出した。
「これ、あなたに!とてもきれいでしょう?」
本当に嬉しかった。
今でもあのときの無邪気な笑顔が思い浮かぶの。
あなたの髪はいつも翠のリボンが飾っていたから、私は冠ではなくてお花のネックレスを作った。
あなたにはどんなお花が似合うか考えながら。
きっとどんなものも似合ってしまうんだろうけれど。
私が首にかけてあげたお花のネックレスを見て、あなたはとても喜んでくれた。
緩やかにカールしている赤茶色の髪にネモフィラの水色がよく似合っていた。
あなたの消え入るような透明感が美しくて、儚くて、私はいつかあなたがどこかへ行ってしまうような気がしていた。
悔しいけれど、その予感は的中してしまった。
一緒に過ごした野原にも、お気に入りだった湖のベンチにも、あなたの姿はなかった。
もうずっと会えていない。
「もうどこにも行かないで、そばにいて…」
自分でも我儘だとわかっていた。私はあなたの手を取った。
「私ずっと後悔しているの。あなたに出会えて、私を見つけ出してくれて、本当に嬉しかった。私は自分の気持ちを言葉にするのが下手だから、きっとずっと伝えられなかった。ありがとうも、ごめんなさいも愛してるも全部。本当にごめんなさい。もうあなたには会えないかもしれない、それでも言わせて欲しいの、愛してる───」
「夢が醒める前に、私をどうかもう一度見つけ出して…」
そんな叶わない願いをして、あなたを抱きしめた。
あなたの優しい匂いがした、
あなたの柔らかい髪が頬を撫でた、
あなたの温度に触れた、
あなたの声がした───
「夢じゃないよ。私、ここにいるじゃない。」
瞑っていた目をそっと開けるとそこには、あのときと変わらない無邪気な笑顔のあなたがいた。
私は長い夢を見ていたようだった。
胸に咲いていたネモフィラはもう枯れてしまっていたけれど、それでも。
「やっぱり、なんでも似合っちゃうのね。」
私はあなたを強く抱きしめた。
キミが嘘をついた夜
月が妖しい光を放ち
花が一輪凍えていた
可哀想なことをした
あの夢を見なければ
美しく咲いていたの
時の狭間で揺れてる
想いは青い炎となり
静かに煙を燻らせた
ボクはただ見ていた
花と炎と煙の向こう
『夢が覚める前に』
夢が醒める前に
夜の河に小舟を浮かべ
あなたのもとへ
月の光がキラキラ
水面に揺れて
小舟もゆらゆら
流れ流され
暗い河は果てもなく
もう一度
あなたに逢いたい
恋心
せめて夢に出てきてと
熱い想いを
運びます
# 夢が醒める前に
「もっと早く出会えてたら良かった」
「…出会えてたら、何か違ったのか?」
俺の問いにあいつは緩やかに笑って首を振る。
俺だって本当はわかっていた。俺もあいつも自分の使命と意志でここまで来た。きっと早く出会ったところで何一つ違ったりなんかしない。
「でも、そしたらもっとたくさん一緒に遊べたでしょ?」
じゃあねと掠れた声で溢して、あいつは、
"夢が醒める前に"
夢が醒める前に
今でも僕は後悔している。
昔僕は声優に憧れていた。
でも自分は声にコンプレックスを持っていて諦めてしまった。
もう50歳となった。
今になって思う。
今はもう声優に憧れていないが、もう一度人生をやり直せるなら声優を目指すだろう。
夢が醒める前に目指さないと
夢のような、あなたとの時間。
その夢が醒める前に、
あなたをしっかりとつかまえたい。
「夢が醒める前に」
少しずつ欠けていく想いを、留めておかなければ。
朝、目が覚めたその時。
夢の内容を覚えていることがある。
楽しい夢や悲しい夢、白と黒の濃淡だけで表現された世界、或いは色彩に溢れた景色。
思い出したくもないものから、ずっと心に留めておきたいものまで。
記憶は常に曖昧なもので、特に夢に関してはその日のうちに消えてしまうことが多い。
だから夢の出来事を綴る、『夢日記』をつける。
そうするとこんないい夢が、こんな悪い夢が、そう振り返れるようになる。
中には早死にするという人もいるけれど、私には関係ない。
私の命は永いとは思えないから。
それなら私は、私の人生を豊かにするものの一つとして書き残したい。
もちろん、悪い夢は捨ててしまうけれど。
楽しい事は特に記憶から失われやすいから、文字に変換して記録しておきたい。
夢が失われる前に。
夢から完全に醒めてしまう前に。
なんて、ね。
「夢が醒める前に」
あなたに会いたい。
その夢が叶えたように思えたあの日の夜。夢から醒めて何日経っても鮮明に覚えているあの日の記憶___
ずっと後悔していることがある。あの日に戻れたら、あの人に会いたい。でも、その夢は叶わないことは知っている。時間は取り戻せないことは自分が一番わかっている。
あの日、伝えたかったことがある。午後2時48分。とある交差点で人と車が接触した。怪我人、死者は2人。
あの日、あなたが守ってくれたから、私は今ここにいる。記憶の無くなったあの日。あなたは夢で教えてくれた。
「生きて。」
その言葉だけを言ってあなたは歩いてどこかへ消えていってしまった。でも、その言葉だけで全て理解出来た。
ああ、私はあの事故で助かったんだ。
だからここにいる。そして、あなたは助からなかった。ただそれだけ。ただそれだけのはずなのに、溢れ出すのは涙だけ。なんでだろう。なにか、大切なことを忘れている気がする。
目を覚まして一番最初に目に入ったのは、泣いている女性。
「××、、、!」
女性曰く、彼女は私の母親らしい。そして、私を助けてくれたのは、、、
そこだけは、聞いても分からなかった。わからないと言うより、モヤがかかってるみたいに脳内に入ってこない。まるで神様が教えないように、呪いをかけたかのように。
事故から数ヶ月が経って、また、夢をみた。彼が出てくる夢。その時も彼は
「生きて。」
とだけ言った。たったそれだけ。
でも、一回目と何か違う。何故か分からないけど、モヤが取れたように、彼との記憶が蘇ってきた。
彼は私の…大切な人だ。
それで十分だ。彼と話したい。彼に伝えたいことがある。でも、運命は残酷で、また彼が歩いていってしまう。待ってと言いたくても、声が出ない。
そして私は目が覚めた。
もう何年も前の話だけと、私は一生彼のことを忘れることは無いと思う。あれ以来、夢に出てくることはなくなって、少し悲しいけど、私は私なりに生きてみることにするよ。だから見てて。絶対に生きててよかったと思えるような旅にするから。あなたへのお土産も沢山持って、胸を張って「久しぶり」って言えるように。
夢が醒める前に
ほとんどは忘れてる
流れがあって
残ってるものがある
不思議に思う
だから調べたりする事も
夢占いでね
夢が醒めたら
現実が待っている
現実は
脳が起きて見る夢
夢は寝てる時に見る
脳がどちらも見ている
脳は休んでるらしいけど
整理を休むとは言わない
夢を見てる脳は休憩の狭間
脳を休憩させるには
身体が大切で
思考は眠りを妨げてる
休憩するにしても
脳は自動なので
結局は動いている
身体は消耗品で
メンテナンスは必要
それでも消耗はしてる
んー
無意識や自意識
唯に我
0と1
何というか
無意識が多いけど
それを決めてるのは
僅かな自我
夢を見ている
それは自我で
脳は絶え間なく働いてる
その姿を見てるのかな
なんとなく暇だから
夢が醒める前に
明日が来るのをどうにか回避したい。
でもそれは無理。
なぜか。その理由は人間は「死」に向かっている。
あるいは、終わりに向かってるのどっちかだから。
題 夢が醒める前に
チャンスだ
今夢の中で私の好きな人といい感じでデートしてる。
「・・・で、この間新刊がでてね」
「うん、そうなんだ、聞いてたけど、新刊出たんだね!」
何とか会話を告白に持っていきたい。夢の中だとしても、練習になるかもしれないし!
「そうそう、興味ある?マンガだけど面白いよ、僕は買うから貸そうか?」
なんてご都合主義。夢の中ではこんなに仲良く話せてる。
現実では、なかなか話しかけることすら出来ないのに。
「うん、気になる!貸してもらえるなら嬉しいな、楽しみ!」
「良かった。湯川さんってこういうの好きか分からなかったから知れてよかった」
ニコッと笑いかける好きな人。
破壊力が、破壊力がすごいよ〜夢なのに!
「あ、う、うん、もちろん、だって・・・」
名取くんの好きな本だからって言いたかったけど、言葉が出てこない。夢なのに緊張しまくってる。
「うん?」
名取くんは首を傾げて私の次の言葉を待っている。
「えーっと、最近はまれそうなマンガ探してたから!」
ああっ、私のバカッ。夢が醒めちゃう。早く告白しないと・・・。
「そっか、じゃあ丁度良かったね」
名取くんが笑顔で言う。ああ、夢なんだからもう少しぼんやりでいいのに、妙にリアルで無駄にドキドキしてしまう。
「うん、そ、それに・・・名取くんに会えて今日は良かった・・・」
私が勇気をふり絞って言ったら、名取くんが少しびっくりしたように言う。
「それって・・・」
ピピ、ピピ、ピピ、ピピ・・・。
そこでお決まりの目覚ましの音。こんなにはっきり名取くんの夢見れたの初めて!!
私は幸せな気持ちと、告白出来なかったら悲しみにおそわれる。
どうせ、現実には何も影響ないんだけどね。
「湯川さん、あのさ・・・」
学校に行くと、珍しく名取くんに話しかけられた。
「あ、うん・・・何?」
何だか昨日の夢の再現みたいだ。
「あの・・・さ」
ん?何か名取くんが煮えきらない感じで言葉を濁している。
「どうしたの?」
気になって尋ねると、
「今度、新刊のコミックが出るの、知ってる?興味・・・あったりする?」
「えっ!?」
私は思わず大声を上げてしまう。
「あっ、もしかして・・」
私の大声に、名取くんが何かを思いついたように瞳をきらめかせる。
「夢で昨日会わなかった?」
「あっ、会った・・・けど・・・って、名取くんもこのマンガの夢見たの?!私と話した?」
「うん、不思議なんだけど、妙にリアルで、湯川さんも見てないか確認したくなって」
「うそー?!」
驚きが止まらない、と共に告白とか血迷ったことしなくて良かったと心から思う。
不思議だ。でも、確かに昨日の夢は凄くリアルだったなぁ。
「びっくりするよね?良かった、確認できて。それで、僕放課後コミック買いに行くんだけど一緒に行かない?」
「えっ、えっ!?」
突然の誘いに私は固まってしまう。
「夢の通りなら、興味あるかなって思って、貸すから。もっと夢の話ししたいしね」
「興味あるよ、コミック、貸してほしい!あ、でも、読んだ後でいいからね」
「じゃあ、どこがカフェに寄って話そうか?その間に軽く読んじゃうから」
「う、うん・・・」
なんか・・・今の現実が夢のようだ。
夢じゃないかな?醒めないでほしい。
夢よりもっといい感じの展開になってる気がする。
「会えて良かったって言ってくれたから」
小さい声で呟くように言う名取くん。
私はバッと思わず後ろに後退する。
私が赤面しながら彼を見ると彼も赤面していた。
「だから、僕も声をかけたかったんだ。あの言葉、後で本心か教えて」
そう言うと教室に戻っていく名取くん。
「う、うそ・・・」
そこまで聞かれていたんだ・・・。
私は顔の火照りがどんどんひどくなっているのを感じる。
それでも結果的には良かったのかも知れない。
放課後までに心を決めなくちゃ。
私はぐちゃぐちゃになった心を必死で落ち着かせようとしばらくその場で頭を冷やしていた。
夢が覚める前に、明るい明日を想像していたい、願っていたい
明日を、自分たちは上手に生きれるかどうか、明日を、無事に終えることができるかどうか、、、
明日を迎えることができますように
「夢が覚める前に」
“夢が醒める前に”
嫌だ、
まだ、まだ貴方と居たい。
もう会えない貴方に、夢の中でなら逢うことが出来る。
あぁ、もう、朝がくる。
最後に、夢が醒めてしまう前に、
これだけは言わせてほいしい、
“私はずっと、貴方を愛してる”
『夢が覚める前に』
この暖かくて、でもどこか喪失感を覚えて。
こんな夢が覚めてしまうのが怖くて、でも、起きたらきっと僕の視界には君の少し間抜けな寝顔が飛び込んでくるのだろう。
でも、夢が覚める前に、あと少しだけ
君が出てきたこの夢を楽しませて欲しい。
テーマ 夢が醒める前に
私の隣にいるのは最低でクズな人
そのはずなのに忌々しい行為を許しているのは
まだ夢を見ていたいからなのだろうか
たとえほかの女の人がいたとしても
私は君がいい。
どうか夢が醒める前に私にしてよ