夢が覚める前にもう一度ふれさせて。あなたをせめて感じたい

夢が醒める前に零した言葉を、君に伝えたかった。
夢の世界で伝えられないのに、現実の世界で伝えるなんてもっと無理だ。
僕は何度も同じ夢をみて、何度も君に会いにくる。
君に伝わるその日まで。

夢が覚める前に、幸せになりたい

夢が覚める前に、君とこの心地良さを分け合いたかった。
君が覚めることはなかったけれど。

夢が醒めていく
スノードームのまんまるいガラスに閉じ込められたかのような優しい魔法
まだ覚束ない足がふわふわと柔らかい霧をよぎっていく
虹色の雨がだんだんと身体を溶かして
泡沫の夢が襲う

夢が醒める前に

会いたかったあなたに

会える希望捨てずに

夢の中まで

待っている私に

あなたは、

夢が醒める前に
貴方に出会えて良かった。

現実で貴方には
会えないから。

夢が醒める前に
貴方に触れたかった。

一目見たい。
それだけで良かったのに。

願いが叶うと、
また次の願いが出てくる｡

人間は欲張りだ。

夢が醒める前に
どうか私の欲張りを
消してください。







「夢が醒める前に」

夢が醒める前に
君に君と恋をしたい。
少しの間でいいから君の一番になりたい。
君と両想いになりたい。
だから君も
私だけを考えて
私だけを見てよ。
今君は誰を想っているの？
夢が醒めないで欲しい

夢が醒める前に

どうしても貴方に言いたい、「大好きだよ」と。普段なら恥ずかしくて言えないから。夢に出る程恋焦がれた貴方の瞳を見て、今日こそは言ってやる。夢が醒める前に。

もう少しだけ

あともう少しだけ

そんなことを思う時間もないままに

いつの間にかまた朝がやってくる

娘にたくさん愛を伝える



　　　　　　　　　夢が覚める前に