『夜景』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
函館の夜景を見に行った
何ヶ月も前から計画立てて
すごく楽しみにしてた
なのに霧で視界不良
あの時は笑うしかなかった
来年は見れますように
LEDの青が好きだ。
一時期なんでもかんでもこの色使われてて
辟易したこともあったけど、やっぱり好きだ。
家の最寄り駅の商業施設はハロウィンが終わると
LEDの青一色でライトアップをする。
これホント楽しみ。
ただ、毎年スマホのカメラで夜景モードとやらを試みるも
上手く撮れないんだよなぁ。
年々の失敗画像がいつの間にかグループにされてて
なんとも切ない。
夜景が綺麗だった。
この夜景を写真に収めて、送りたい相手はひとりしかいない。
そう思った矢先、スマホを手に取り写真を撮った。やっぱり綺麗だな。
彼にLINEを送った。
『今日の夜景めっちゃ綺麗なんだが!』
今日もすぐに返事が来た。
『マジだ!お前さ、一緒に夜景見たい人とかいんの?』
えっと思った。彼しかいないに決まってるじゃん。そんなの送れるわけがない。
『いないけど、どーした?』
『今度さ、俺と夜景見ない?もし、俺でよければ😳』
ヤバい、どうしよう!さすがに断れない!!
『いいよ!』
『よかったー!早いと思うけど、明後日いけたりする?』
『いける!』
『じゃあ明後日楽しみにしてる!』
私も楽しみにしてるよ。
まだ、妻が彼女だった頃、僕が大学生だったある夏休み実家のある街に来てくれた。
張り切った僕は、実家の車を借りて、街を見下ろすことができる、そこそこ高い山にでかけた。
その場所は、中学時代の悪友に、良い場所があるぞと教えてもらった。俺なんかより彼女を連れてくるべきだと。
そこでの夜景は、光まで距離があり、一つ一つが瞬いて見える。ありきたりの表現だが、一面の黒いビロードの上に散りばめた宝石、いや揺らめく瞬きが宝石を超えている。
車から降りて少しだが暗い道を登る。彼女は、少し怖そうだ。手がギュッと握られている。
その場所につき、星空から見下ろした瞬間、夜景が拡がる。彼女の動きが止まった。しばらく見入ったあと隣を見ると夜景から目を離せない彼女がいた。その目には一筋の光るものが見えた。夜景と聞けば、いつもこのシーンを思い出す。
ホテルの窓から夜景を見たりすると、いつも思う。
あの光の中の、どれかひとつが、あの人の住んでいる家の、窓の光なんだ、と。
そう思っているだけで生きていける。
大阪にいるとね、それがないんだ。
ここには何にもない。
ここにいる間は生きてても死んでいるのと同じだ。
中島らも「失恋について」
お題 夜景
夜景は嫌いだ、天上で輝く本物の星が隠れてしまうから。
子供の頃、星の見えない都会へ連れてこられて、そう母に文句を言ったことを思い出す。
だけど、大人になるにつれ、少しずつ分かったことがある。
天上の星に勝る輝きが、デート前の誰かの心を浮き立たせることがある。
生活の星が集まって銀河になることで、どこかのレストランでプロポーズする誰かの心の支えになるときがある。
僕自身、彼女に教えられるまで知らなかったけど。
こんな楽しみ方も悪くない、と今は素直に思える。
そして、そう考えたほうが人生はきっと楽しい。
ふと、通知音が鞄から聞こえた。
取り出してみれば、帰宅を急かす妻と娘のLINE。
そっと笑み、スマホをポケットにしまう。
煌びやかな街をまた、歩き始めた。
人が働いてる証を見てきれいねなんて
自分たちだけが美しいものを愛でてる
喧騒
人混みと湿気に気を取られ
落としたたこ焼き
中までは甘くないりんご飴を
黙って口に押し込む
喧騒
人混みと蚊に気を取られ
見落としたしだれ花火
ゴミとかした水風船を
黙って回収する
喧騒
人混みとヤニの匂いに
飲み込まれた自分
水風船の犠牲になったTシャツに
なんだか笑えてきて
ふいに
この街の夜景が
大人のはずの自分が
こんなにも変わっていなかったと
やっと気づいた
夜景
天壇青に染まる世界をあてもなく彷徨い歩く。
歩けども歩けども、何処へも辿り着けない。
昼も夜もない、自分でさえ本当に居るのか分からない、この世界で。
歩き疲れて息も絶え絶えで、もう止めてしまおうかと思っていた時。
ふと、誰かの声が聞こえた気がした。
懐かしい、でも誰の声かは思い出せない。
その声のする方へ、一歩また一歩と進む。
何故だか無性に、その声の主に会いたかったから。
また、足に力を込めて歩きだした。
テーマ「夜景」
「夜景」
宝石箱をひっくり返したみたい
君はそう呟いたあの夏の終わりの夜
『夜景』(創作:詩)
遥か昔の光の粒を星といい空高く眺め
地上に光る美しい人工光の夜景に見惚れる
生まれたての光の粒は
まぶしいほどに明るくて
その人工光の明るさは
空の星まで飲み込んだ
明るい空の静かな月は
地上を見おろし冷ややかに笑う
遥か昔の光の粒の
その旅路の果てを想い
冷ややかに 冷ややかに
夜景は大好物である。高台や展望台などの上から見下ろす夜景も好きだが、街中でふと上を見上げた時、周りを見回した時のザ・繁華街の夜とわかる景色も好きなので、夜帰る時は駅周辺を通るのを楽しみにしている。
8月に東京に旅行したことがあるが、サンシャインシティの展望台から見下ろす爛々と光り輝くビルが大量に眼下に広がる夜景は絶景であった。夕食を食べ終わったあとホテルをぶらり回ったのだが、駅周辺のネオンがぎらついて「これが東京かあ」と実感させられた。展望台上から見たこの場所に今自分は立っている、しみじみと感慨深かった。
博多の夜景も印象深かった。上から見下ろすと言ったようなことはなかったが、2月に母と訪れたときに夕食を食べる店を探しつつ街をぶらりとしたことは本当に楽しかった。またこのように夜にぶらりと昼とはまた違うショッピングを楽しんだり、美味しいお店を探したりするような旅行をしてみたいものだ。
写真の中に広がる光
夜を彩る鮮やかな夜景
今では当たり前の光景
未来ではありえない光景
あの星と星を結ぶと何座になるんだよ。と夜景を優しく教えてくれたあなた。
そんなあなたが、まさか他の人のところに行ってしまうなんて。
今は、夜空を見上げるのが、辛い。
今度は夜空を見上げて、あの星がきれいだよね。とただ、それだけを言える人を。
#夜景#
ソフィア
「あれ?先客が居たんだ♪」
人気の少ないビルの屋上,見下ろせば車や街灯の光が満面の星空と思えるほど輝いている。
僕は今日,このビルから飛び降りようとしていた…いわば自殺である。
「君は誰?…もしかして止めに来たの?」
フェンスに手をかけ,突然現れた彼女を怪しく思い,顔を顰めながら問いかける。
すると,彼女は焦った様に首を振り,
「えッ?違うよ,私はたんにこのビルに来ただけ」
そう言うとほほえみながら僕の方へ歩み寄り,フェンス越しに周囲を眺め,つぶやく。
「私さ,夜景が好きなんだよね♪きれいだし嫌なこと全部、忘れさせてくれる。」
彼女がそばに来てようやく気づいた,彼女の体は小枝のように痩せており,健康体には見えぬということに。
「…病気なの?」
言わぬべきだったか,その言葉を口にした途端彼女は驚いた表情を見せ”なんで病人が外でてるんだとか思った?”と悲しそうにつぶやき,恐る恐る僕の顔を見る。
「…別に」
どうせ死ぬんだから今更気にしても無駄だろう…,そう考えれば興味がわかず素っ気なく返す。
「そっか…」
僕の反応を見,彼女は安心した様子で小さく笑みを浮かべ,僕の手を取り,
「ねぇ,私と一緒に来てくれない?君と逝けば怖くないと思うんだ」
彼女と過ごせる時間がまだ続くのならそれも悪くないだろう。僕は”いいよ”そう一言だけ言えば,彼女の手を強く握る。
ほんの少しの勇気を振り絞っただけで,僕の心と身体は未だかつてないほど身軽になった気がした。
今日,僕は名も知らない少女と,ともにビルから飛び降りた。
夜景
夜のバスに乗り込んで、みんなで見に行った長崎と函館。あんまり綺麗でワーワー騒いで、ふと振り返ったら酷く車酔いしてる人がいて、気の毒だなあと思ったこと。
かげろふの日記。
なぜかハマって何度も読んでるうちに、語り手の母より息子の道綱の姿をハッキリ浮かべられるようになった。
野分の後の山屋敷。
湿った渡り廊下を道綱が歩いてる。
歩みはだんだん遅くなり、ついには廊下の途中で止まってしまった。
柱に額をくっつけたまま、右手で静かに烏帽子を取った。
その指先に一瞬走った小さな火花。
女達は野分の片付けに気を取られ、慌ただしく走り回っている。
道綱に気付く者はいない。
穏やかで優しく誰よりも母思いの息子から放たれる雷(いかづち)に。
小さなため息ととも溢れ出た彼の声。
「そんならどうすりゃいいんだよ」
ディズニーランドの帰りの景色。
保育園の頃に見た強烈な夢と全く同じ。
大人になった私が車を運転してる。
夜の高速道路。走ってるのは黒くて平べったい、プリウスみたいな車だけ。
視点は交差する上の道路から。
たくさんのオレンジ色の照明に照らされて、後部座席がよく見える。
中には薄い布にくるまれた子供が二人眠ってる。
獰猛な生のエネルギー。その塊二つ。
夜景と聞いて、思い浮かぶイメージはこれくらいかな。
夜景を見て
何かネタになりそうな気がします
秋の夜景と冬の夜景。
どちらも好きです
ずいぶんと遅くまで残ってしまった。時はすでに20時。今日文化祭があったとはいえ、これほどまでに遅く残るのは、流石に先生に怒られてしまった。
独りで帰る。わたしの学校が駅近なこともあり、ほとんどの生徒が電車で登下校する。だから、徒歩のわたしはいつも一人で登下校している。それなのに、なぜだか今日はそれがひどく寂しくて少し悲しい。下だけを見てとぼとぼと歩いていた。
疲れていたはずなのに、帰りたくなかった。無意識の内に、海に着いていた。歩いて1時間ほどはかかるはずなのに、まだ10分しか歩いていない気分だった。
残業でできた光。海沿いの工業地域が輝いていた。どうにもその光はわたしを落ち着かせない。なんだろう、もうとっくに気力だけで働いているような、そんな気分。わたしと同じだ。
あ、そういえば今日の夕飯シチューって言ってたっけ。早く帰んなきゃ。
高校生の考えはすぐに変わるものだ。重たい足がとれて、わたしは帰路に着いた。
#夜景
仕事をサボろうと思った。サボる、というか、本当に身体はダルいんだけれど。1回そう決めてしまえば心は固い。
朝6時に起きて、一番に職場に電話をいれて、もうどう思われていようと今日は休む。
熱をはかってみると本当に微熱があったから、いつもの薬をもらいに病院に行くことにした。正直、ラッキーと思った。
平日の真昼の病院で、人の流れもまばらな待合室。そこにはない、無を漂うような時間が過ぎてゆく。
暇だから何か文字に起こしたいけれど、もともと
文章は得意ではないし、こんな昼間に夜景に想いを馳せられない。
でも、だいたい目を閉じればそこには夜がある。
しばらくすると、ぽつんぽつんと瞼の奥に灯りが
滲み出てきてくるから、ああこれは、仕事の帰り道の川だとわかる。
あそこは本当に汚い川だ。川端康成の言葉を借りれば、「死の色をした緑」。たぶんあの川のこと。
東京の人間と歴史、感情、すべてを煮詰めたように淀んでいる。
そんな川は夜になると、闇の色を吸い込んで、静かにビルの灯りを映し出す。川沿いを走る電車が水面をきらきら反射させて、絶え間ない光がとうとうと流れてゆく。
いつもはドブ臭くってしょうがない緑の川の匂いが、ふと、静謐な夜の匂いに変わる瞬間。
「銀河鉄道の夜みたい」と友達がいってから、星のない都会の雑多な景色が、少しだけ嫌いじゃなくなった。
帰りの車窓から、暗がりの川を走る光を、空っぽな頭でただ眺める。とりとめもない日常の一部として、それは心の空隙にまで流れ込んでゆくみたい。
だからどうってことはないんだけれど、
明日は仕事に行こうとは、思ってる。
満点の星空、ムードのあるライトと上品な音楽。
高層ビルの高級なホテルのレストランでバースデイディナー。
サプライズでケーキをつついているときにふと差し出される指輪。
「結婚してほしい」
「……よろこんで」
そんなベタなプロポーズだけど、多少は憧れる。